白山さんと黒い鞄

登録日 :2009/07/19(日) 22:46:40
更新日 : 2017/07/19 Wed 12:37:43
所要時間 :約 4 分で読めます




レーベル:電撃文庫
著者:鈴木 鈴
イラスト:ここのか



現在四巻まで発売中。



《あらすじ》

ミステリアスで可愛いクラスメイトの白山さん。
そんな彼女が肌身離さず持っている黒い鞄には――、強気でワガママな美少女が住んでいた!?
「九衛に触るな、ニンゲンめ!!」
「忘れてください、でないとわたしっ!」
鞄の秘密を見てしまった平沢衡は、白山さんと鞄の少女・九衛の抱える問題に巻き込まれていくことになる。
(巻頭の紹介文より)



《登場人物》

【平沢 衡(ヒラサワ コウ)】

なぜか一日一回は痛い目に合う、不幸な「呪い」を持った高校生。
呪いの種類やダメージは様々で、本棚の本が命中したり、
割れた蛍光灯が頭に直撃したり、不良にボコられたりする。

普通の高校生だが、呪いのおかげで肝が据わっており、痛みへの耐性も強い。
白山さんの抱える複雑な事情や悩みを真摯に受け止める懐の深い性格。ただし鈍感。
「図書館部」に所属。



【白山 閑花(シロヤマ シズカ)】

真っ白な髪をしており、いつも大きな黒い鞄を持ち歩くミステリアスな女の子。
傍にいると守ってあげたくなるような、可憐な容姿を持つ。
臆病で極度の人見知り。姉妹同然の九衛以外が相手だとおどおどしてしまう。
だが、伊織を見捨てようとした朱遊の頬を張るなど、やる時はやる子。ちょっぴり内弁慶。

とある事件以来、衡を強く信頼し、一途な想いを寄せるようになる。
時々告白をしにくる人もいるが、怯えて衡の後ろに隠れてしまい、全て未遂で終わる。
各巻のエピローグにおける衡とのベタ甘な掛け合いはお約束。
なんだこいつらイチャイチャしやがって。ムカつくな。



【九衛(クノエ)】

黒い鞄の所有者である白山さんの『守憑霊(ツキダマ)』(=護衛者)
黒髪ポニテの美少女だが、その正体は黒い鞄の中の住人であり、人間ではない。
唯我独尊であまり周りが見えない性格だが、精神年齢はわりと外見相応である。

白山さんとは姉妹のような関係を築いており、白山さんのことが大好き。
一方で唯一頭が上がらない存在でもあり、叱られることもしばしば。
白山さんに信頼される衡を嫉妬し敵対視していたが、しだいに衡を信頼し始める。
だがあまりにも強情なので、その事を本人は頑として認めたがらない。可愛い。



【桐ヶ谷伊織(キリガヤ イオリ)】

衡の親友。温厚だが頭の回転は速く、面白そうなことには目がない性格。
筋肉質・高身長で、肉食動物のようなイメージさせるような体格を持つ。身体能力も抜群(衡曰く『人類最強』)。
が、メンタル面は非常に脆く、白山さんに握手を拒否されたショックで翌日に学校を休んだりした。

衡の「呪い」を心配しつつからかっているが、彼もたいがい不幸である。ホ○疑惑とか。
「図書館部」に所属。



【遠咲朱遊(トオサキ シュユ)】

衡たちの先輩で、高校ニ年生。図書館部の副部長だが、実質的な創設者でもある。
通称「魔女」として恐れられており、図書館棟を私物化して隠し通路を作ったり、
監視カメラを設置したり、それを利用して生徒の脅迫ネタをかき集めたり、
パソコンで防火シャッターを操作出来るようにしたりとやりたい放題である。

合理的、狡猾で冷徹な性格だが、巻を追うごとに違った一面を見せるようになる。
白山さんを愛でるあまり、いつもの冷静さを失い、興奮のあまり鼻血を出したりする。
遠咲先輩は変態じゃないよ。仮に変態だとしても変態と言う名の淑女だよ。



《用語解説》

【嚢界(ノーガ)】

白山さんが持つ黒い鞄の中の異世界。まんま『嚢(ふくろ)の世界』の意。
人間の常識は通じないが、入り口付近の表層は「こちらの世界」と似た所もある。深層ほどカオス。
人間にとって有害な環境らしく、白山さんの髪が白くなったのはノーガに居すぎたせいとか。
四○元ポケット。



【阿頼耶識(アラヤシキ)】

ノーガに住む生命体で、こちらの世界でいうと人間に当たる存在。
しかし、人間と似たようなものかと言われると、見た目以外はぜんぜん違う。

まず身体能力がズバ抜けており、少女の姿をした阿頼耶識でも、無傷で伊織をフルボッコに出来る。
しかも『領域(ナワバリ)』と言われる一種の魔法のような特殊能力も持っている。
首と胴体を切り離されても死なないため、勝つためにはノーガの入口である鞄に入れ直すしかない。
人間を敵対視している訳ではないが、倫理感が欠落しており、人を傷つけるのにためらいがない。
……はずだったが巻を追うごとに常識を持った阿頼耶識が登場してるような。
九衛のように人間を守る守憑霊は阿頼耶識の変種にあたるらしい。

ちなみに、作中の能力名は、作者の好きなゲームから取られている。



「追記・修正してください。でないとわたしっ!」


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