ハンク(バイオハザード)

登録日:2010/09/20 Mon 02:01:47
更新日:2024/02/08 Thu 21:29:24
所要時間:約 7 分で読めます





ハンク(HUNK)とは、『バイオハザードシリーズ』に登場するキャラクターの一人。

CV:キース・シルバースタイン(英語)、てらそままさき(日本語)



【人物】

どんな困難な任務で部隊が全滅しても常に生存するため「死神」という異名を持つ男。
職業はアンブレラの保安警察「アンブレラ・セキュリティ・サービス(U.S.S.)」 アルファチーム隊員。
『オペレーション・ラクーンシティ』以降はアルファチームの隊長という設定になり、『2』のリメイク作である『RE:2』でもその設定が引き継がれている。


初登場したのは『バイオハザード2』のおまけゲーム「The4th suviver」から。
アンブレラの保安警察なのでプレイヤーは敵側の人間を操作する事になる。

彼自身謎の多い人物で、ハンク(HUNK)というのもコードネームで本名は不明。
どのような過程でU.S.Sに入隊したかは謎だが、その昔ロックフォート島の訓練所で訓練を受けていた過去を持つ。

戦闘、格闘、暗殺術のプロで、性格は冷静沈着。無慈悲なまでに作戦成功を最優先し、仲間からの救援要請を受けても無視。
しかしこれは、「戦場では例え過酷な状況でも己の力で生き残らねばいけない」という信念と、
彼が派遣される任務の多くが、仲間を救援に行けば任務失敗か自身の死亡が確定する過酷な戦場に限られるため。
一応作中でも、Gウイルスで化け物と化したウィリアム・バーキンを率先して足止めし、仲間が脱出するのを助けるチームワークと、
仲間達を"貴重な人的資源"と見做す程度の価値観は持ち合わせてはいる。「RE:2」では生け捕りにしなくてはならないウィリアムを誤って銃撃してしまった部下を叱責したが、直後に本部への無線で「抵抗したためやむを得ず射殺」と報告するなどフォローしている。
(実際にウィリアムは拳銃を取り出そうとしていた為、嘘は言ってない)
この時に別の部下がボディチェックを行って「死亡判定」したが自らは再確認せず、それが仇となって実は死んでいなかったウィリアムは隠し持っていたGウイルスを自分に接種して暴走し、ラクーンシティ壊滅の原因を作ってしまう。
リメイク前に至っては一切の確認をしていなかったため、当時は何だかんだで結構ドジ踏んでいたのである。

しかし、ほぼ全ての部隊が全滅してしまうような作戦でも彼だけは生き残り、限りなく成功率の低い作戦を独り成功させてしまう。
そのため周りの人間からは「死神」という綽名をつけられている。

同じく仲間の生存率が低いU.B.C.S隊員ニコライ・ジノビエフと似ているところもある(ハンクは任務遂行のためにやむなく仲間を見殺しにしているのに対し、ニコライは己の生存と利益のために仲間を意図的に殺害しているため、実際は全く違うのだが)ので、周囲は二人をライバルと見ている。
が、周りがそう見てるだけで当の二人はそんなに意識していないらしい。

というかぶっちゃけ、ニコライはプロ意識や忠誠心など微塵も無く、報酬以外は眼中に無かったりするため、キャラクター性は対照的とも言える。
また、プレイヤーからの評判も対照的で、ハンクは人気キャラな反面、ニコライは登場作品が少ないにもかかわらず作中の行動がプレイヤーの精神をひたすら攻撃してくるために印象は最悪である。

敵の首の骨を折る即死技「処刑」を必殺技とする。
他、手首から飛び出す暗器のようなナイフを使う。

【登場作品】

バイオハザード2
初登場。
ウィリアム・バーキンからGウイルスを奪った後、G生物に襲われて意識を失うも、唯一辛うじて助かる。任務としては生存率4%(50人中2人)。
外見は二眼レンズのガスマスクにヘルメット、黒で統一された戦闘服と対人防弾プロテクターを着用しており、おおよその方向性は同じだが、当時の技術力の限界で細部のデザインが結構異なり色合いが今よりも灰色っぽく全体的に簡素。

おまけゲームの内容は回収したGウィルスを届けるために、下水道から警察署屋上へ脱出するという内容。
道中は当然というか大量のクリーチャーで溢れており、ゾンビやゾンビ犬は勿論、レオン達を追い回したものとは別個体と思わしきタイラントも。
『2』本編の後に研究所からクリーチャー達が溢れてきたのか、警察署に元々いなかったイビーやリッカー改まで登場する。
最終的にGウィルスを持ったまま脱出に成功。アンブレラにGウィルスのサンプルが届けられたものと思われる。

武器はハンドガン、ショットガン、マグナムで、回復アイテムは緑+青×2のみ。
(後のシリーズでお馴染みになったサブマシンガンは装備していない)
途中で補充などはされないので、敵の攻撃をうまく避けられるか、どこで武器を使うかなど、色々とテクニックが求められる。

クリアしても特典などは無いが、全体的な流れをこのモードで掴めば、豆腐モードクリアへの近道になる。
尚、豆腐モードのクリア評価画面で死戦を潜り抜けて来た豆腐の一部を切り取って湯豆腐の具にしていた。 ご丁寧にお箸を用いてぽん酢で頂いていました。


RE:2
ミニゲームに先駆けて本編中のUSS隊員が残したビデオの中で姿が確認できる。
リメイク版「第四の生存者」でもクリーチャーを蹴散らしてヘリの回収地点へ向かう流れは変わらず。
道順は当然変わっており、タイラントやイビーやG成体など原作と挙動が大きく変わったものもいるのでほぼ別物と言って差し支えない。
装備も旧作より大幅に増強されており、ショットガンがフルカスタムになり新たにサブマシンガンを装備。
ハンドガンは旧2やアンクロで使っていたマチルダではなくMUPとなったが予備弾薬が調合しない限り無いので大抵使われない。
ショットガンが頼もしく調合で弾を増やせるので、基本的に道中はそこまで苦労せず豆腐編に備えて順路や攻撃を回避できるルート取りを覚えるのに最適。
ただしゾンビの大群を突破するのは苦手で、特にラストスパートの前庭の群れがキツいのでそのためにも手榴弾はなるべく温存しておきたい。


バイオハザード3
エピローグ集に登場。
出現条件が本編を8回クリアなので骨が折れる。

2では明かされなかった素顔がこのエピローグ集でははっきりとわかる。

初期案の3はハンクが主人公で豪華客船を舞台にG-ウイルスを巡る戦いを繰り広げるというストーリーだったが没になったとスタッフは語っている。


バイオハザード CODE:Veronica
直接には登場しないが、ファイルとしてハンクの報告書が出てくる。
それによると島にタイラントを搬入したのがハンクの部隊であること、彼がかつてここで訓練を受けていたことが分かる。


バイオハザード4
まさかのマーセナリーズに登場。ルイス涙目。
ストーリーには完全に無関係。ウェスカーと違い顔すら出してない。

今作での装備はマシンピストルと手榴弾のみ。
しかし一撃必殺の「処刑」により、非常にコンボの繋ぎやすいキャラクターとなっている。
が、その反面足が遅く、体力も低い。
また、マシンピストルの威力が低く、ガトリング男や二連チェーンソー男ガラドールには「処刑」が効かないので、対峙した際にはパニクらないよう注意。
苦手な敵が大抵決まっているため、それらに遭わない村ステージでは存分に首コキャできる。
ただし、稼ぎに夢中でうっかりチェーンソー姉妹に斬られることの無いよう。
武装は一種類だが、弾薬もマシンピストルのものしか出てこないのでとっつきやすいキャラクターではある。
このへんからデザインが一新され、レンズの赤いガスマスクに全身黒の戦闘服になり、現在のハンクの姿に。
持っている銃もゲームの内容に合わせてMP5からTMPに変わった。

ちなみに本編にも登場する予定があったのだがまたしても没になってしまったらしい。


バイオハザードRE:4
リメイク前に引き続きマーセナリーズにて登場。相変わらず本編には一切登場も言及も無いと言うのに。
外見モデルはRE2のものと同じ。
BGMは4の専用BGMではなく、旧2とRE2のBGMをミックスしてアレンジした曲になっている。

旧作同様、首ひねりによる処刑技で一撃死が狙える。だが技の終了に大きな隙が生まれたため、以前ほど頼りにし過ぎるのは危険な行為となった。
今回の武器はLE5(H&K MP5)とショートナイフ。武器が一つなので弾薬不足に困る可能性は少ないが、リロードによる隙が大きい事や、単発火力が低いので強敵相手への火力不足が懸念点。
バレットタイムは一定時間の弾数無限化。リロード自体も無くなるので制限時間内はLE5を撃ちまくれる他、武器威力とハンクの移動速度自体にも補正がかかるので大事に使っていきたい。



「2」のハンク編を再現したシナリオ「The 4th surviver」に登場。自動移動式のシューティングとはいえ実質的なリメイクである。
様々なシーンが変更されスタートは犬舎からになっている他、台詞も増え、壊れた無線機から絶えず助けを求める味方や民間人の声が聞こえてくる。
登場クリーチャーもタイラントはリストラされ、代わりに2では登場しないハンターが登場する。
ムービー内では飛び掛かるハンター2匹を的確に急所を撃ち抜いて拳銃弾3、4発程度で仕留めるスーパーマンぶりを見せつける。
RE2でも使われた「ここは戦場だ、運命は自ら切り開け」の名台詞は本作が初出(ただし今作ではナイトホークにではなく、地下水道に取り残された隊員の助けを求める通信に対する独り言で言う)。

プレイ順的に最後のステージな上に原作再現のため、補給が乏しく敵が非常に多い。
マシピスの弾を満タンにして持って行くくらいはしておくべきだろう。

2では時間軸がいまいち解らなかったが、クリア後のムービーが明け方だったため、「レオン達が脱出したあと」と判明した。
今作でもマスクを取るので素顔が見れるが、3ほどはっきり見えない。



2シナリオ「滅びし街の記憶」に登場。
ウィリアム・バーキンを襲撃するムービーに登場し、Gウイルスのサンプルを奪った。前述の通り前作で既にプレイアブルキャラクターとして登場したため、彼を操作する機会は無い。

ダークサイド・クロニクルズ発売前に中の人の公式サイトで出演作品という欄にダークサイド・クロニクルズ ハンクと書いてあったので、
再登場するのではと期待されたが、蓋を開けてみればチョイ役だったので、がっかりした人も多いかもしれない。



バイオシリーズ初のニンテンドー3DS専用作品。
PVではいつもの格好でマジニたちをSATSUGAIしていた。
武装はハンドガン、グレネード(閃光)、マシンガンと非常にバランスのとれた装備になっている。
ハンドガンかマシンガンで怯ませて処刑!!
閃光でくらませてパンチに射殺!!とコンボ繋ぎにもことかかない厨キャラ。
隠しコスチュームは死神。
目立つのでよく誤認されるけど私はハンクです。



PVにガスマスクの男が登場し、遂に再登場か!?
と思ったら全く関係ないただのテロリストでした…

…が、リメイク版であるアンベールド・エディションにて(レイドモード限定だが)登場。やったね!
ただしその出現条件は難易度アビス(最高)で全ステージをSランクでクリアというもの。
さすが「死神」、そう簡単には使わせてはくれないのだった…
ちなみにレイドモードでの特定のキャラと組み合わせるとステージ開始時に特殊セリフがある。


さらには有料DLCレディハンクという謎の女性まで登場。
その風貌は上半身こそハンクそのままだが、特筆すべきは下半身。
きれいな脚をそのまま出しているのだ。ついでに声もなかなか可愛らしい。
…が、残念ながらマスクの下の素顔は不明。
さらに本家ハンクとの関係も不明。



続編の「リベレーションズ2」でも、レイドモード限定で登場。
DLCだが、パッケージ版では無条件で使用できる。
専用アクティブスキルとして敵から気付かれなくなる「スニーキング」を持ち、囲まれても気配を消して遠くに逃げたり、不意打ちで打破できるため非常に強い。



キーパーソンとして登場。アルファチームのリーダーに設定変更されている。日本語吹き替えもある。
cvはキンタロスことてらそままさき氏。
ベクターとは師弟関係にあるらしく、彼からは「マスター」と呼ばれている。
登場は最初のミッションのみであり、操作キャラであるデルタチームと共にバーキンの研究所に突入する。
基本的には2の展開を踏襲しているが、USSデルタチームの存在のみが異なっている。
デルタチームを後方に待機させて自身はバーキンと交渉するも決裂、G生物と化したバーキンから逃走する。
Gウィルスのサンプルを一度は手にするものの戦闘の混乱の中で失い、自分以外を脱出させた後Gバーキンのいる炎の中に一人消えていく。
その後の結末は2の通り。

HEROES MODEという5のサバイバルモードのようなミニゲームにも操作キャラとして参戦。
偵察兵と通信兵のあいのこのようなスキル構成を持ち、それなりに扱いやすい。
2のαチームは全員同じ格好をしていたが、本作では部下の服装がしょぼい。
今作では彼の同僚が登場するが、そちらはゲーム本編には関わらない様子。

まぁ時系列的には2と3の時間帯だから当然なのだろうか…


以上のことからチョイ役ながらもバイオシリーズで非常に人気の高いキャラクターと言える。


◇バイオハザード2 ドラマアルバム~生きていた女スパイ・エイダ~

名前のみの登場。
時系列が「2」の後であり、正史に組み込まれているかどうかは不明であるが、アンブレラのフランス支部施設所長であるクリスチーヌ・アンリにG-ウイルスの奪取を命じられた事が語られている。


◇バイオハザード アンブレラコア
ハンクは登場しないものの、作中に登場する対BOW用戦闘術「CQBZ」およびそれに用いる特殊装備の数々を考案したのは「”死神”と呼ばれる伝説の傭兵」とされており、一人用モード「THE EXPERIMENT」での研究員の記述からある程度推測できる材料がある。
  • 2012年3月の時点で「半年前は被験体の生存率が低すぎて」と記述
  • 戦闘実験の担当研究員アブラハム・ジャクソンが目指しているのは「CQBZの復活
  • CQBZを提唱した「死神」はかつてラクーンシティから生還した人間と噂されている
  • CQBZを実践して生き残る被検体3A7が「死神の再来」「バケモノ」と呼ばれ始める
  • 本来のCQBZにゾンビジャマーは含まれていない
  • 実験は少なくとも2013年1月まで続いている
  • 対戦モードの舞台は2016年で、CQBZとゾンビジャマーの併用が一般化している
これらから推測するに、アンブレラ崩壊後は傭兵となって活動し、その中でCQBZを考案したが一度は廃れ、それに目をつけたある組織の研究員が2011年後半*1から実験を繰り返しているが、ハンク自身の生死は不明。
また、ゾンビジャマー無しでのCQBZを極めることができたのはハンクと被検体3A7だけ*2で、普及していないということはハンクが体系化したCQBZは他の人間にとってハードルが高かったという話になり、改めてハンクの戦闘能力を強調する形になっている。


【備考】

バイオハザードUCにてアンブレラが崩壊したので、ハンクのその後の詳細は不明。
ストーリー上では「2」にしか出てないのだが2の関連作やミニゲームで出まくっているのでシリーズでの出番は多いという妙なポジションとなっている。
この出番の多さに対する謎多きミステリアスさが彼の魅力とも言えるので、今後も設定の掘り下げや正史の世界線での再登場があるかは微妙なところかもしれない。




「The death cannot die」


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最終更新:2024年02月08日 21:29

*1 おおよそマルハワデザイアと同時期で、6のストーリー開始前あたり

*2 ただし、「元祖CQBZ」と「被検体3A7のCQBZ」が同じものかは不明。作中でもCQBZ用に最適化した銃器がシナリオ途中から追加されるなど改良を加えている描写があり、アブラハム・ジャクソンがある程度アレンジしている可能性はある