紅 kure-nai

登録日:2011/05/05(木) 23:22:58
更新日:2023/10/25 Wed 05:09:45
所要時間:約 6 分で読めます




せめてこの子の前でだけは、
紅真九郎は、強者になろう。




『紅』とはスーパーダッシュ文庫にて出版されていたライトノベルであり、作者は『電波的な彼女』を手掛けた片山憲太郎。
現在はスーパーダッシュ文庫が事実上廃止となった為、新レーベルであるダッシュエックス文庫へ移行。

電波的な彼女と世界観を共有しており、主要3ヒロインの名字(堕花、斬島、円堂)が登場する。
電波的な彼女の主人公・柔沢ジュウがまだ幼年であるという紅香の発言や描写から、時系列では電波的な彼女の12~14年前の話だと推測される。


登場人物


  • 紅真九郎
CV:沢城みゆき
揉め事処理屋を営む高校1年生。
ある事件がきっかけで幼少の頃崩月家の内弟子となり、その後自立した。
柔沢紅香から回ってきた依頼で九鳳院紫と出会う。
表面上はやや大人しめの普通の高校生であるが、過去の境遇から精神的に脆い部分がある。
大勢の女性に想いを寄せられていながら、例に漏れず気づかない鈍感男。
戦闘能力は高い部類であると思われるが、その時の精神状態にかなり左右される。


  • 九鳳院紫
CV:悠木碧
表御三家の中でも最も巨大な財閥である九鳳院家の娘。7歳。
本来の年齢と比べ非常に聡明であるが、隔離されて育った為にかなりの世間知らず。
作中のポジションはメインヒロイン

真九郎と出会った当初はいかにも高貴な身分の人間らしく、心を開いていなかった。
しかしある事件を境に真九朗を心の底から信頼し、また幼いながら恋愛感情を持つようになる。
その展開は秀逸で、世の変態紳士を唸らせる事請け合い。


  • 柔沢紅香
CV:石毛佐和
裏世界で超一流の揉め事処理屋として知られる人物であり、真九郎にとっての目標。
ある事件で幼かった真九郎と出会い、崩月家へ預けた。
超人の多い本作の中でも異質な扱いであり、様々なキャラクターからその強さを評されている。

息子は電波的な彼女の主人公である柔沢ジュウ。


  • 村上銀子
CV:升望
真九郎と同じ学校に通う幼なじみ。
視力が悪く、眼鏡をかけている。
祖父から受け継いだ情報屋を営んでおり、常にノートパソコンを持ち歩いている。その総収益は8桁。
あまり人付き合いが上手くなく、辛辣な物言いが多いが、子供や動物にはとても優しい一面を覗かせる。
幼い頃から真九郎に惚れており、揉め事処理屋を辞めるよう真九朗に苦言を呈しながらも情報屋としてサポートしている。


  • 崩月夕乃
CV:新谷良子
真九郎の通う高校の一つ上の先輩であり、裏十三家の一つ崩月家の娘。
真九郎が崩月家で世話になっていた頃からの付き合いであり、姉弟子でもある。
性格は穏和で、大和撫子という言葉は彼女のためにあるなどと言われる程の美人。
真九郎に完全に惚れており、会う度にアプローチしている。
が、そこはさすがの朴念仁スキルにより華麗にスルーされている。
純粋な崩月の血筋であり、その戦闘能力は状況が状況なら作中で一番の強さを誇るとか。


  • 武藤環
CV:真田アサミ
五月雨荘の住人で、真九郎の隣室に住んでいる。
良く見れば美人なのだが、常にジャージ姿で足元には下駄という勿体ない人。
更にはズボラで、自室は混沌とした空間と化している。
とんでもないエロ魔神であり、R18用語を紫に仕込んだりもする。
空手道場の師範代で、教え子には電波的な彼女の主要人物である円堂円(らしき小学生)がいる。
飄々としているが実力は極めて高く、特殊能力無しならば作中最強との事。
原作では不明だったが漫画では最強クラスの力を見せている。


  • 闇絵
CV:木村はるか
五月雨荘に住む住人。常に黒づくめの服を着ており、何処か陰欝な雰囲気を醸し出している。
ダビデという黒猫を飼っている。
紅香とは何らかの面識があるようで、顔を合わせた時には皮肉を飛ばし合った。
真九郎を気に入っているようで、時折彼を導くような発言をすることがある。


  • 犬塚弥生
CV:大久保藍子
柔沢紅香を慕っている女性で、本人曰く犬。気配を極端に殺しており、
紅香が言うには「呼べば出てくる」らしい。



●既刊
  • 紅~ギロチン~
  • 紅~醜悪祭~(上)
  • 紅~醜悪祭~(下)
  • 紅 ~歪空の姫~

  • 紅公式ファンブック

基本的に一冊毎にストーリーは区切られてはいるが、未だ完結はしていない。
電波的な彼女ともどもなかなか最新巻が出ない。
2014年に創刊された新文庫「ダッシュエックス文庫」から約6年半ぶりの新刊が発売、しかし以後新刊は出ていない。

アニメ化もされているが、小説とはかなり設定が異なっている。
忠実なアニメ化を望んでいた小説ファン達のテンションは、放映期間中お通夜状態と化した。
が、アニメ単体として見ればけして出来が悪い訳ではなく、
どちらも好きになれるのであればそれに越した事は無いだろう。

またコミカライズも行われ、ジャンプSQ.にて創刊号から2012年7月号まで連載。全10巻。
基本的には原作に沿ったエピソードが展開されるが、漫画オリジナルのストーリーや設定が加えられるなどして、
まさに「漫画版」といった独自の物語となっている。

最大の特色としては、登場人物間の日常的な出来事やキャラの掘り下げに重きが置かれることで、
比較的ドライで殺伐とした雰囲気になりがちな原作とは異なり、
どことなくほのぼのとした感じが前面に押し出されていることだろう(アニメ版もこちらに近い)。


追記・修正は強者になることを誓ってお願いします。

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最終更新:2023年10月25日 05:09