敷島博士

登録日:2010/04/06 Tue 20:32:52
更新日:2023/06/11 Sun 23:10:27
所要時間:約 5 分で読めます




石川賢の漫画シリーズ『ゲッターロボ・サーガ』に登場するハートフルゆかい博士。
初登場は『ゲッターロボ』。

『鉄人28号』の人とは同姓の別人です。
(後述のスパロボでネタになったよ!)

CV:鈴木泰明(真(チェンジ!!)ゲッターロボ)
  八奈見乗児(真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ)
  矢田耕司(ドラマCD「ゲッターロボVSゲッターロボG」)
  多田野曜平(アニメ版『ゲッターロボアーク』)


概要

早乙女研究所の兵器開発担当であり、第二次大戦中からの筋金入りの武器の研究者でもある。
研究者としての実力は研究所の誰もが認めており、「早乙女博士とは別の意味で大天才」と大いに評価されてる。

水爆の研究もしていたが、戦争が終わったことでお払い箱にされた。
おそらく「敷島に開発を続けさせたらどんな危険な物を作るか解ったもんじゃない」という高度に政治的な判断が下されたのだろう。
その後、天才同士惹かれる物があったのか、早乙女博士に力を認められ、早乙女研究所に勤務することになる。


性格

竜馬曰く、その研究は「少し」異常で、早乙女研究所員の中で一番偏屈。
竜馬が言う事なので、その異常さが「少し」どころじゃ無いのは公然の秘密だ。

その性格はシリーズ通してかなり異常
倫理や常識などをブチ切ったキテレツな思考回路の持ち主で、カテゴライズするなら間違いなく「狂人」
言い換えれば、早乙女博士以上のメルトダウン級のマッド・サイエンティスト
ゲッターチームゲッターロボが生き残った時も「まったくしぶといやつらだ、チッ」とか言う。

でも悪い人ではない……はず、多分、きっと。

いつもは一人で研究所の地下に篭っており、「いかに大量の人間をきれいに殺せるか」
という、『アンタ所属している陣営間違ってるんじゃないか?』とツッコミを入れたくなる研究を行っている。
その趣味は自分が開発した兵器で人が死ぬ所を見ること

「ひひひひ……わしは昔からわしの作った武器で死んだ者を見るのが一つの楽しみでねえ。こいつはなかなか芸術的な死に方をしとるわい。ぞくぞくするなあ」

常人とは思考が一味も二味も違いすぎる。


活躍

ゲッターロボ

恐竜帝国に人質に取られた時、敷島本人が開発した散弾銃の弾を発射する反動が異常な拳銃を持った竜馬に「自分ごとこいつを撃ち殺してくれ」と頼み、「そんな脅しが効くか!」と言った恐竜帝国兵士に対し……

「わぁははは…脅しだとう!この喜びにうち震えた顔を見ろ!ひひひ!わしはこの瞬間を五十年間待ち続けてきたのじゃ!わしは、わしは……自分で作った武器で死ぬのが夢だったんじゃ。しかもこのような窮地に立たされて醜く死ぬのが念願だったのじゃ【ヘヴン状態。つか多分、子種が出ちゃった】」

と返し、「一番派手な武器を使って殺してくれ」だの「顔が半分ぶっ飛んで脳ミソが散らばるのがいい」だのと注文を付け、「死体を写真をとって記念に残してくれ」とまで言い放つ有様。

結果なんだかんだあって助かり、「あの演技は良かった、敵めっちゃビビッてたよ(意訳)」と竜馬に賞賛された。


……が、

「わしゃ演技などしとらんよ」
「またチャンスをのがしちまったぃ」
「今度こそ自分の作った兵器で醜く死ねると思ったのに」

と、当の敷島博士は本気で残念がっていた。
そう、トカゲ野郎に人質に取られたときのセリフは演技では無く本心からの言葉だったのだ。
これを聞いた竜馬も流石にあっけにとられている。

なお、彼の出番はこの一話だけ。
逆に言うならば、このたった一話の出番だけで後のシリーズに多大なる影響を与えたほどのインパクトを持つキャラだったのである。


ゲッターロボアーク

その後年月は流れ、『ゲッターロボ號』の時代から30年近く経った『ゲッターロボアーク』で再登場。
兵器開発&研究所防衛を一手に引き受けている。

自分をサイボーグに改造し、胸にミサイルランチャー、腕は「自分の手と握手しながら相手を倒す実に味わい深い」マシンガン、頭には地雷…と、全身が武器になっている

しまいには「うぎゃ~」という音声認識コードで新早乙女研究所の防衛システムを起動、
自身の頭脳を直結することで
「アドレナリンちゅう!にゅう!クジャクの舞じゃあ!」
と敵にミサイルを雨あられの様に降らせ爆炎を広げる「クジャク」を披露した。

「わはは…わしの芸術的な兵器を!なんと美しい~~まさにクジャクが羽根を広げたようじゃあ!」

「これがクジャクの羽に見えるとはあいつは異常な神経してるぜ」
もはや「極道兵器」ならぬ「博士兵器」である。

ちなみにこの時の敷島博士は100歳近く
マッドな精神が人の形に固まった物が敷島博士、とか言われても驚かないレベルである。
アニメ版『アーク』12話「折り重なる(とき)」では「目だ。耳だ。鼻!」を思わせるトラップを研究所内に仕込んでおり、侵入してきた恐竜帝国の兵士に地獄を味合わせている。
また、アニメ版ではカムイ・ショウを幼少期から鍛え上げた師匠的存在としても描かれているが、その恐ろしさを見抜いた彼から手榴弾を手渡され嬉しそうな顔で木っ端微塵に吹っ飛んだ
……正直、これでもまだ生きていそうなのが彼の恐ろしさと言ったところか。


派生作品

その石川賢テイスト全開なキャラクターから、OVAや非石川ゲッターにも出演しているが、やっぱりどいつもこいつも頭がおかしい。

真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日

隼人とつるんでゴウらクローン人間を生み出した。
以降の作品と比べるとまともだが、不気味な雰囲気を醸し出している。

真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ

チェンゲに比べるとややギャグキャラっぽくなっており、頭にクギが刺さっている
隼人とつるんでネオゲッターロボを開発するだけじゃ飽き足らず、超振動パルスガンやら細胞破壊光線やらヤバイ発明を送りだす。
さすがに今作の竜馬も最終話で「ジジイ!!てめえ、また何造ってんだよ!?」と激怒して問い詰めるほど。

ゲッターロボ飛焔 - THE EARTH SUICIDE -

「なにがでるかな なにがでるかな~♪」と「ビックリウッフンウェポン」ことゲッター支援ウェポンやらデンドロ装備やらを作り出す。

偽書ゲッターロボDASH/ダークネス

これまでの敷島博士と比べると一際異常
リョウがショタになっていたり、ハヤトが頭がアレなビジュアル系になっていたり、ムサシツインテール美少女になってる作品で、敷島博士だけまるで石川世界から抜け出したかのようにそのまんま

「究極の殺戮兵器」ことゲッターロボを作ったのは彼であり、ムサシの胸を揉みしだく、ムサシを裸にひん剥く、ムサシを…と、ムサシにセクハラをかましたり、とマッド分にエロジジイ分が加わり最強に見える
アドレナリンを「ちゅう!にゅう!うぎゃあ!」した場面も見られた。

アンチゲッター線の秘密を知っている、と物語的にも重要なキャラのようだったが、その全貌が明らかになる前に物語は終了してしまった。

ゲッターロボ対ゲッターロボG

ちなみに、東映アニメ版の世界にも敷島博士は一応存在していたようで、
漫画版のエピソードをモチーフにアニメ版の後日談を描いたドラマCDの今作でも登場を果たしている。
アニメ版世界の博士は「浅間山ゲッター線博物館」の館長をしていたが、やはり大人しくしているはずもなく、博物館の地下でこっそり武器研究を続けており、
更にはムサシの供養の為、火葬にされたはずの旧ゲッターを勝手に回収してこっそり修復していた
やはり敷島博士は敷島博士である。


スーパーロボット大戦シリーズ

スーパーロボット大戦α』では本人は姿を見せないが、存在は語られる。
……TV版ゲッター準拠の世界で。
……一体TV版早乙女博士は何を以て宇宙開発にこんな危険人物を招聘したのだろうか…

まぁ『スパロボα』の世界は『マクロス』準拠の世界である。
宇宙には大戦争を繰り広げている巨人族がいて、人類存続のためには地球圏は狭すぎるので宇宙移民を行う必要があり、
更に地球や移民船団や植民惑星を守るためには武力も必要だという思想が根底にある。
かいつまんで言えば、α世界とは宇宙開発には武装開発がセットになっていると考えられている世界なのだ。

個人的には思うところもあったのかもしれないが、外宇宙の脅威に対抗するためには敷島博士の才能は有用だと判断したのであろう。
実際に敷島博士がフリーならスカウトしそうな犯罪組織も複数存在するので、手元に置いておくのは英断だったといえる。


そんな敷島博士だが、『第2次Z 再世篇』では数ある敷島博士の中でも比較的理性的な方に入る『チェンゲ版』だという事を考えてなお、好々爺と言っていいレベルの性格だった
どれくらい好々爺かというと、善良な金田正太郎少年に『鉄人28号』の敷島博士とは平行世界の同一人物だの親子だのデタラメ吹き込んでドン引きさせるレベル
とは言え、正太郎も鉄人側の敷島博士は息子でマッキーは孫だと言われた際に「そんな!?」と悲鳴を上げ、嘘だと分かると「よ、よかったぁ…」と露骨に安心するなどかなり失礼な態度を取っている。
そんなにこっちの敷島博士がガールフレンドの祖父になるのが嫌なのかよ。
ところで、全く関係がないのならなんでマッキーの事を知ってるんですかね?

また、タワーの攻撃時(厳密には『スーパーロボット軍団一斉攻撃』)には『\(゜▽゜)/』と楽しそうに万歳する敷島博士のカットインが一瞬だけ入る。
通称『サブリミナル敷島』。

他方、スパロボDでは原作さながらのはっちゃけぶりを見せるが、最後には主人公の人情を理解したような言葉を投げかけるなど急にまともになる。





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最終更新:2023年06月11日 23:10