METALLICA(バンド)

登録日:2010/09/06(月) 00:38:07
更新日:2022/12/06 Tue 22:48:09
所要時間:約 7 分で読めます




1983年にデビューしたアメリカのヘヴィメタルバンド。
その代表格として知られる。
週刊少年ジャンプに掲載していた漫画とは何の関係もは無い。



◆音楽性

中心メンバーが英国のメタルとパンクに影響を受けたため、80年代当時のアメリカのバンドとしては珍しくハードロック色は薄め。
代わりにパンク、ハードコア色が濃いのがメタリカの特徴で、メタル嫌いなパンクスにも好まれている。

ザクザクと刻みつける強靭なリフとハードコア由来の激しいリズムは“スラッシュメタル”と呼ばれ、
同国のAnthraxMegadethSlayerと共に“スラッシュ四天王”と呼ばれている。
といっても、スラッシュメタルだったのは4作目までで、グランジを意識し出した5作目以降はテンポを大幅に落としシンプルな曲展開へ変化して現在に至る。
今はスラッシュメタルと呼ばれるのを嫌っているとか。
2011年にルー・リードと共演した「LULU」も賛否両論の作品になっている。

2013年にはとうとう南極でライブを行った‥なにやってんだ? 


◆メンバー

  • リズムギター、ボーカル:ジェームズ・ヘットフィールド
バンド創始者その1。
アメリカ出身だが純米国人ではない。
がっしりした良い体格で、大股で力強いリフとリズムを刻む姿は多くのメタラーを魅了する。強靱な右手から繰り出すダウンピッキングが凄まじい。
リフがスゴい反面、リードギターは苦手らしい。
最初の2作は甲高い声で歌っていたが、3作目から突然声が変わった。


  • ドラム:ラーズ・ウルリッヒ
バンド創始者その2。
名前から判る通り、アメリカではなくて北欧のデンマーク出身。
初期はバンドの中でもイケメンだったが、今は頭髪が後退している。
ツーバス仕様のドラムセットを駆使する高速ドラマーで、タメの効いたグルーヴィーなキックが特徴でリズムが跳ねてるように聞こえる。
しかし走りまくってると思ってたらモタついたりと、プレイが不安定。
更にスタミナにも難があり、激しい曲が続くと明らかに疲れる。


  • ギター:カーク・ハメット
“ホクトノケーン!”
北斗の拳ウルトラマンのファン。
ほとんどの曲でワウを使用。
速弾きプレイが中心だがラーズ同様に技術に問題があるため、ギターソロが支離滅裂になる困ったちゃん。
またギターソロのない曲が増えた時期はリードギタリストとは思えないほど地味であった。
ネタにされがちだが、しかし『Fade To Black』などの名ギターソロも生み出しているし、『Enter Sandman』の名リフは彼が手掛けた物。

やる時はやるのだ。

しかもイケメンだし。

日系人のハーフ。
ラーズと共に生え際が後退している。


  • 初代ベース:ロン・マクガヴニー
メジャー・デビュー前に在籍していたが大佐の度重なるいじめで感電させられたりしたこともあって脱退。
脱退後は音楽業界から引退し普通の生活を送っている。
だが、2009年の殿堂入りの際にはステージにこそ現れなかったものの式典には参加し、
2011年の30周年記念ライブの際には、なんと29年振りにメタリカのステージに立った!!!
そして険悪の仲であったムスティンと和解し「オリジナルメンバーのメタリカ」として共演を果たした。


  • 2代目ベース:クリフ・バートン
「ベースのジミヘン」の異名を持つ名プレイヤーだが、交通事故でバスの下敷きになり死亡。
彼の死はバンドにもファンにも大きな痛手と悲しみを残した。
メタリカは後日に、ファンからクリフが在籍していた頃のライブを盗撮した海賊版ビデオを集めて追悼ビデオを製作し、発売した。
本来、海賊版はバンドには嫌われる存在だが、この時は喜んで集めて回っていた。
「For Whom the Bells Toll」のギター音みたいなイントロは実はベース。


  • 3代目ベース:ジェイソン・ニューステッド
死去したクリフに変わって加入したが、バンド加入に大喜びという余りにも空気を読まない行動により、ジェームズとラーズから陰湿なイジメを受けるはめに。
加入後の4thアルバムではレコーディングから外されベースをジェームズが弾く
その上ベース音がほとんど聞こえないという酷い仕様になった。
その後10年在籍し、2001年にソロプロジェクトを巡ってバンド側と対立し脱退。
脱退後は後任のトゥルージロの後釜としてオジー・オズボーンバンドに在籍した後は基本的にソロ活動に専念している。
上記の経緯からメタリカとの仲は一時険悪であったが、2009年の殿堂入り前に和解して一緒に出席し、8年振りにライブで共演も行う。
その後2011年の結成30周年記念ライブにもゲスト参加する等現在は良好な関係を築いている。


  • 4代目ベース:ロバート・トゥルージロ
日本での愛称は“鶴次郎”。
ジェイソンに代わって加入した現ベーシスト。
三つ編みという個性的なヘアスタイルが特徴で、ライブでは三つ編みを回転させている。
強靭な握力から繰り出される指弾きとは思えないほどの野太いベースラインが持ち味で、そのことから考えても彼がゴリラである事は恐らく間違いないだろう。


  • 初代ギター:デイヴ・ムスティン
日本での通称は“ムス大佐”
あの3分間待ってくれる方とは一切関係ありません。
初代ベースのロン・マクガヴニーを苛め抜いて脱退に追い込んだり、
酷いドラッグ中毒が原因で追い出されてしまい、メタリカを超えるバンドを組もうと『Megadeth』を結成。
質の高い曲と元メタリカという肩書もありバンドは成功するが、それ以降迷走とメンバーへのイジワルを繰り返す日々。
クビにされた過去からバンド側と長い間確執があったが、ドキュメンタリー映画のなかで和解したことを公表、
その後、BIG4などで一緒に共演を果たし、
2011年の30周年記念ライブにも参加し初代ベーシストのロン・マクガヴニーと29年振りのオリジナル・メンバーでの共演を果たした。

ギタリストとしては普通に凄い人で、コアなファンの中には彼がいた最初期を好む者もいる。
デビュー前の黎明期メンバーなので、彼がいた頃の音源は殆ど残っていない。
声はスネ夫とソックリ。



◆その他

3作目の『Master Of Puppets(邦題:メタル・マスター)』が最高傑作として知られ、
同年に発表されたSlayerのアルバム『Raign in blood』と共にスラッシュメタルの歴史的名盤と言われる。

ジェイソン加入後の4作目『...And Justice For All(邦題:メタル・ジャスティス)』は前述の通りベース音がほとんど聞こえず、
如何にベースを蔑ろにしてはいけないかという見本となる。

90年代に差し掛かりヘヴィメタルブームも終焉の兆しが見えてきた時期に、5作目のアルバム『METALLICA』を発表し2000万枚を超える売上を記録。
しかし明らかに大衆性を意識したミドルテンポの曲や、メンバーの言動からも「商業主義に走った」「魂を売った」などと批判を受ける。
当時このアルバムはメタラーにとって踏み絵のような存在だった。

グランジ路線の6作目の『Load』と7作目の『Reload』は一部のファンにとってもはや黒歴史。


タモリに『空耳の宝庫』と言わしめたほど空耳が多いことでお馴染み。
特に『Blackened』は一曲に“バケツリレー!水寄越せ!”“アホでしょ!バカでしょ!ドラえもんでしょ!”の秀逸な空耳が二つある。


また、漫画『これが私の御主人様』では『Creeping Death』の替え歌が登場人物により披露され、その背景にはカークとロバートらしき人がいる。
作者がファンらしい。






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最終更新:2022年12月06日 22:48