メロスピ/メロパワ

登録日 :2011/10/09(日) 16:55:38
更新日 : 2016/05/22 Sun 22:45:37
所要時間 :約 7 分で読めます




メロスピ/メロパワとは音楽ジャンルであるヘヴィメタルのひとつ。


それぞれ
『メロディック・スピード・メタル』
『メロディック・パワー・メタル』
の略称。

因みにこれは日本固有の呼び名で、海外では単に『スピードメタル』『パワーメタル』と言い、その定義も若干違うので注意が必要である。
厳密に言うと上記2つは違うのだろうが境界線が曖昧で明確な定義が無い為、この項目ではまとめて説明させてもらう。



音楽性としてはその名の通り、オーソドックスなヘヴィメタルをよりメロディアスにし、
バンドによってはオーケストラや合唱の導入で勇壮さや疾走感を増加させたものである。
また、歌詞やアートワークがファンタジックなものが多く、指輪物語やRPG的な世界観が異様にマッチする。




90年代後半から00年代前半にかけて隆盛を極め、様々なバンドがデビューするが、シーンが飽和状態になりブームは収縮。
最近は新興勢力のメタルコア等に押されている。
現在でもスウェーデン・フィンランド・ドイツ・日本から毎年多くのバンドが現れ、アルバム1~2枚をリリースして消えていくのが現状であり、
今現在このシーンで成功を掴むのは難しいとされる。

その聴きやすさや分かりやすさ、ファンタジックな世界観からか、パンピーどころかアニヲタ達にも取っつきやすくハマり易いジャンルである。
このジャンルがメタル入門となった者も多いだろう。

アニソンをメタルアレンジすると大体メロスピっぽくなるし、所謂同人メタルもメロスピっぽいものが多く、東方projectのメタルアレンジは大体コレになる。

ぶっちゃけ言えば、ツーバスをドコドコ踏みっぱなし&ギターをピロピロピロピロと早弾きすればそれっぽく聞こえるので、
やろうと思えば誰でもメタルアレンジ出来る。



日本盤の発売元レーベルは“ メタル・フロンティア (キング・レコード)”、“ サウンドホリック (徳間ジャパン)”、“ アヴァロン (ビクター)”が有名。
メタル・フロンティアとアヴァロンは、リリース数も多ければ同時にハズレも多く、マニアには特にサウンドホリックが人気と安心のレーベルである。
しかし、そのサウンドホリックは2010年に事業閉鎖してしまった。
近年は新興レーベルの“ルビコン”が注目されている。
また、レーベルではないが、輸入販売店は“ディスクヘブン”がマニア御用達となっている。



  • 各パートごとの特徴
☆ヴォーカル
所謂ハイトーンヴォーカルの人が多く、高い歌唱力が求められる。
髪型がフサフサロングかスキンヘッドと両極端である(ロイ・カーンという例外もいる)。


☆ギター
メロディを重視する音楽性という事もあり、非常に重要されるパート。
疾走感を演出する為に素速い刻みや速弾きを求められるので、ある程度の技量が必要。


☆キーボード
ギターと同じくメロディを司る重要なパート。
キーボードがいないバンドも多いが、いるバンドのクサさは異常。
ギター同様速弾き等を要求される場合が多い為高い技能が必要で、クラシックの素養があると超重宝される。


☆ベース
あんまり目立たない。もはや音圧稼ぎで呼んで来てるでしょ?て思うくらい目立てない。
だがAngraやHibria等、超絶過ぎて目立つ人達も。


☆ドラム
速いBPMで叩くので技術体力ともに高いレベルが求められる。
Angraの神々しい名前の人とか、Dragon ForceのMacさんとか大変な事になってる。




★代表的なバンド★

☆Helloween
このジャンルの始祖とも言われるドイツのバンド。
特にマイケル・キスクとカイ・ハンセンの両名がいた頃の名盤『Keeper Of The Keys Pt1&Pt2』はメロスピを確立させるとともに、
ヘヴィメタルの名盤として語り継がれている。
ただし彼らは非常にバラエティー豊かな楽曲を持つバンドであり、このアルバム自体も様々なタイプの楽曲があるので注意。


☆Angra
ブラジルの至宝。
業界最高峰の凄腕が揃った鬼バンドで、クラシックやラテンやブラジルの民族音楽を取り入れた音楽性で、
Sepulturaぐらいしか知られてなかったブラジルメタルシーンの代表格になる。
大きくアンドレ・マトス期とエドゥ・ファラスキ期に分かれるが、どちらも名曲揃いなのでぶっちゃけ好みである。
個人的にはエドゥ期『Temple Of Shadows』がオススメ。超高クオリティ過ぎて笑っちゃったのはいい思い出。
最近、神々しい名前のドラマー脱退やエドゥのハイトーン無理ぽ発言等あったが、キコ様と天使様のやる気があるなら大丈夫。


☆Stratovarius
フィンランドを代表するヘヴィメタルバンド。
爽やかさと哀愁感が程よく漂い、キャッチーなピザなメロディとあいまって広い層から支持されている。
メタル新参者にもオススメ。
ギタリストのティモ・トルキ(通称:大ティモ)、バンドの推進力となったヴォーカリストのティモ・コティペルト(通称:小ティモ)という2人のティモがバンドの顔だったが、
大ティモが脱退してしまう。


☆Dragonforce
超ハイスピードな楽曲と過剰なまでのメロディが特徴の言わずと知れたメロスピ界の人気者。
何てったってメタル界随一のイケメンが在籍するバンドだからである。
その名はハーマン・リ。
香港生まれの長髪で イケメン かつ様々な不思議エフェクトと速弾きを得意とする イケメン である彼、ハーマン☆リ と、
ただの酔っ払いサム・トットマンのツインギターのスーパーピロピロオナニータイムのせいで大体曲が長い。
デスメタル出身の鉄壁の鬼ドラマーにやたら跳ねるキーボード、黒髪イケメン(ただしハーマン以下)とアクが強いメンバーが多い。
そして非常に前衛的なライブパフォーマンスが有名(最近は随分改善)。


☆Rhapsody(of fire)
壮大なオーケストラを導入し、自前のファンタジーを卓越したテクニックで曲にする世界一の厨2バンド。
1st~5thアルバムまでが『エメラルド・ソード・サーガ』
6th~9thアルバムが『ダーク・シークレット・サーガ』
という1つの物語になっている。
なので歌詞に『Sword』とか『Dragon』とか『Holy』とかがやたら出てくる。分かりやすく言えばドラクエをメタルにしてる。
ただし、それを歌うのがオペラ出身の超絶ヴォーカリストの為説得力がハンパない。そして演奏陣もハンパない。


☆Blind Guardian
勇壮なコーラスが特徴的なドイツのメロパワバンド。
マイケル・ムアコックやJ.R.R・トールキン等の作品を題材とした楽曲が多く、その幻想的な世界観を重厚なコーラスで歌い上げるバンド。
ライブでの大合唱は圧巻の一言。
ギターソロは手癖を元に作られる事が多いが、ギタリストのアンドレ・オルブリッチはギターソロを作曲して弾く為、メロスピに有りがちなピロピロが無い。
軽薄なメロスピ厨は一度聴くといい。


☆Sonata Arctica
北欧特有とも言われる憂いと冷ややかな熱気を帯びたバンド。
叙情的なメロディと疾走感溢れる1stと2ndで北欧系メロスピの人気バンドになると同時に、 DragonForce と共に00年代を代表するメタルバンドに成長する。
3rd,4thと徐々にプログレ化していき5th『Unia』にてスピードチューンを封印。重厚なアレンジとヴォーカルを全面に推したサウンドで賛否両論を巻き起こす。
けど6thでちょっと戻る。


☆Kamelot
緻密な世界観と湿っぽい空気の上にロイ・カーンのエロい声が流れるアメリカのバンド。
メロスピ界には数少ないアメリカのバンドだが、アメリカンメタルのカラッとした分かりやすさややリズムは皆無で、
言われなければヨーロッパのバンドだと思ってしまう。
ヴォーカルのロイは Rhapsody のファビオ同様オペラ出身であり、歌唱力は折り紙付き。シャウトを使用しない官能的な声にファンが多いが最近脱退してしまう。




追記・修正はファブリーズで消臭してからお願いします。

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