ボージャック

登録日:2012/04/24 Tue 17:52:17
更新日:2024/04/12 Fri 10:47:29
所要時間:約 10 分で読めます





「小僧、地球はいい星だな」


ボージャックとはアニメ『ドラゴンボールZ』の劇場版作品『銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』(公開:1993年7月10日)に登場するキャラクター。
彼が率いる4人の部下についても本項に記載する。


【概要】

北の界王いわく「かつて東西南北の銀河を渡り歩いて一つずつ破壊することを目論んでいた悪の気に満ち溢れた暴れん坊」とのこと。
その脅威故に4人の界王によって部下諸共銀河の果ての星に封印されたが、悟空が連れてきたセルの自爆によって界王が死亡した為に封印が解けてしまう。
北の銀河で最も美しい地球に目をつけ、作中で開催された『天下一大武道大会』の決勝の相手である4人の銀河戦士(という設定のミスターサタンの弟子)を殺害し、彼らとすり替わる形で登場した。
全員が海賊のようなイメージの服装をしていて、共通して濃い青の肌にオレンジの髪で白いズボンを穿いており、菱形のイヤリングと首飾りを身に着けている。


【メンバー紹介】

・ボージャック

「そろそろ親父のいるあの世が見えてきたか?」

CV:玄田哲章
ボージャック一味の首領。
素肌の上に青いロングコートを直接纏い黒いバンダナを頭に巻いており彼だけ着けている首飾りの数が多い。
また、黄緑の肌とオーラに赤い髪をした強化体への変身能力も持つ。
彼のみ銀河戦士にはすり替わらず、部下であるゴクアを倒したトランクスの下に襲来した。
部下達が他の大会参加者を始末し終え悟飯が駆けつけたところで再登場。その戦闘力の高さに悟飯も震えあがっていた。

しばらくは悟飯と部下の戦いを観戦していたが、悟飯が追い込まれたところで自らトドメを刺そうとするのだが、ピッコロの放った魔貫光殺砲により失敗。
直後に突撃してきたピッコロに対し余裕でカウンターをお見舞いしエネルギー弾を直撃させて倒す。
その後にトランクスが放った連続気弾もバリアを張って完全防御。
続けて遅れて登場してきたベジータと対戦。
セルゲーム以降ブランクで腕が鈍っていたとはいえ、ベジータをエネルギー弾で吹き飛ばしてから打撃技で圧倒して撃破。そのまま強化体へと変身。

その後はブージンに拘束されて身動きの取れないトランクスにゼロ距離でエネルギー弾を放って彼を倒し、そのまま4人がかりで1人残った悟飯を圧倒。
部下の3人が結界で悟飯を封じ込めているところを一方的にボコボコにするも、突如として割り込んできたミスター・サタンに妨害され、彼の乗っていたマシンを半ば八つ当たり気味に撃墜
ちなみにミスター・サタンは地面に放り出されて無事である。さすがである。

直後に悟飯を4人でフルボッコして地面に叩き付けた後に引きずり出し、悟飯に抱き着き全身の力で絞め殺そうとするが、あの世から一瞬だけ乱入した悟空の一撃を受けて倒れる。
その後、悟飯が超サイヤ人2に覚醒しボージャックの仲間を一蹴。彼自身も悟飯の一撃で腹部が貫通し一気に劣勢に。
渾身の力で放ったエネルギー波もかめはめ波により相殺され、その余波の中へと突っ込んでいくもすれ違い様に悟飯の一撃を喰らい、光の中で消滅していった。

デザイン的にもなかなか大物の雰囲気を漂わせ、現にピッコロやベジータを真っ向から撃破したりもしているが、基本的に高みの見物や配下と一緒に攻撃している描写が多く、
トランクスへの不意打ちや4人がかりの戦い、動きを止める結界が主になっていた上に超サイヤ人2に覚醒した悟飯には手も足も出なかったので、彼単体での強さがイマイチわかりづらかったりする。
また、上記のセリフが示すように悟空のことを知っていたようだ。

名前の由来は『他人を無視して、勝手で無遠慮な言動をする様子』を意味する四字熟語傍若無人(ぼうじゃくぶじん)から。


・ブージン

「たった今からこの星はボージャック様のものとなる…」

CV:龍田直樹
赤基調の服に紫のターバンを巻いた小柄な戦士。
戦闘では主に超能力や相手を拘束する紫の紐状の結界を使用して他の仲間のサポートに回ることが多かった。大会の決勝では悟飯と相対。
地面に頭を向けた上下逆さの奇妙な格好で登場し、超能力を駆使してバトルステージにあった巨大サイコロや時計の針を操って悟飯を攻撃した。
仲間と合流後は向かってきた天津飯を一蹴した後、他の仲間と共に悟飯と戦う。
その後は仲間のサポートに回り、結界能力で何度も悟飯たちの動きを封じていた。ちなみに結界能力はビドーとザンギャも使っている。ゴクアは…?
しかし、超サイヤ人2に覚醒した悟飯には結界が全く効かず、直接攻撃に切り替えて接近したところを悟飯の放った蹴りの一撃で上半身と下半身を真っ二つに分断されて死亡した。
声をあてている龍田直樹はドラゴンボールではウーロン役でお馴染みであり、
本作では他にモブキャラである大会主催者のギョーサン・マネーや決勝出場者のドスコイも合わせて計4役も演じていたりする。

名前の由来はボージャックと同じく「傍若無人」の「無人」から。


・ビドー

「お前の相手は俺だぁ…!」

CV:江川央生

モヒカン頭と口髭に加え紫の袖なしジャケットを纏った野性味溢れる外見をした巨漢の戦士。
作中では砂漠ステージの地中から突如として現れ大会参加者のドスコイを片手で軽々と持ち上げて首を絞めて殺している。
しかし、仲間と合流した後の戦いではザンギャの背後の死角から悟飯に向けてエネルギー弾を放ったり、ブージンとザンギャが悟飯を挟み撃ちしている間に回り込んで悟飯に対して奇襲を行ったり、
ブージンが結界で動きを封じてる間にトランクスに対して巨大な石柱を投げて攻撃しようとしたりと、外見の割に妙にセコい攻撃が目立つ
最期はブージンと共に結界で超サイヤ人2の悟飯の動きを封じようとしたが、結界をブチ壊した悟飯の裏拳一発で体を真っ二つにされて死亡した。
ちなみにボージャックや他の仲間が戦っている時に悟飯にタイマンを仕掛けたが、直後に他のZ戦士達が全滅して結局4人がかりになったりと微妙に扱いが悪い

名前の由来は、四字熟語「極悪非道(ごくあくひどう)」の非道から。


・ザンギャ

「フフフ…何をジロジロ見ているの?」

CV:丸尾知子(現・Chiko)

ラフな格好をしたフワフワロングヘアーの女戦士。
そして、当時の劇場版シリーズにおいては貴重な女性の敵キャラクターでもある。
決勝大会では溶岩のステージに登場し、対戦相手のクリリンが見惚れている隙に軽快な動きで連打を決め、彼を瞬時に戦闘不能にする。
合流後は向かってきたヤムチャをビドーと共に一蹴した後、他の仲間と共に悟飯と戦ったり、ブージンと組んでトランクスとも戦っている。
ブージンが結界でトランクスの動きを封じている間に、楽しそうに彼をボコボコにしているのを見る限り女王様気質もありそう俺らもお願いします!
しかし超サイヤ人2の悟飯がブージンとビドーを倒した際には完全に戦意を喪失し、向かってくる悟飯に対して自分も殺されると恐怖していた。
その姿をボージャックに見咎められ役立たずと判断されたのか、背後からボージャックに押し出され、直後に放たれたエネルギー弾によって処刑された。
ちなみに彼女の最期は、敵とはいえ悟飯に女性キャラを殺して欲しくないという考えから。
このような最期に加え、劇中でのまともなセリフもゴクア以上に少ないなど(上記のセリフもゲームのもの)、色々と不遇な扱いが目立つが、
DBでは数少ない戦う女性キャラという需要からか、ゲームでは他の仲間を差し置いてボージャックと共に出演することが多い。

名前の由来は「残虐(ざんぎゃく)」から。


ゴクア

「ただの銀河戦士じゃ不足か?」


胸元のはだけた黒い服の上に赤い布を巻きつけた戦士。ぶっちゃけボージャック一味のイケメン担当。
なのにザンギャとは違ってゲーム作品では呼ばれない
剣を使った戦いを行い、ボージャックと似た強化体への変身も使用する。ちなみに左利きのよう。
草原ステージにやってきたトランクスと戦い、強化体になった後は圧倒するも超サイヤ人化したトランクスに素手で剣を防がれた挙げ句に腹パン一発で貫かれて撃破された。
ボージャック一味の中で唯一合流前に倒され、作画の影響で変身後なのに変身前の姿になったりするなど、まさにぶっちぎりで不遇な扱いを受けている可哀想なキャラ。
あとたまにクロノ・トリガーの世界にいても違和感が無さそうとか言われたりする。

名前の由来はビドーと同じく、「極悪非道」の「極悪」から。


【余談】

  • ボージャックとザンギャが出演しているゲーム『超武闘伝2』においてはボージャックの性格がやたら部下思いに改編されており、
    Z戦士にザンギャが倒されたことに激怒し、「ザンギャのかたきだ」と敵を討とうとする。
    また前述の映画でのザンギャへの仕打ちについてはボージャックが戦闘後の隠し台詞で「ザンギャ、えいがではスマン!」と謝罪している。
    ちなみに武闘伝モードの隠しボス兼隠しキャラであるブロリーより格下と明確に設定されており、バッドエンドではZ戦士を壊滅寸前まで追い詰めるも突如現れたブロリーにビビって退散する。
    そもそもルート次第でボージャック達はドラゴンボールの回収を始めるが、その目的はドラゴンボールでブロリーを洗脳して手下にする事である。*1
    キャラ性能は高いステータスに威力こそ低いが手軽に出せるメテオ技や高威力のデモ必殺技、何よりブッ壊れ技のエネルギーショットによってかなり強キャラ。

  • 原作で数コマしか出ないようなキャラまで出るSparking! METEORですらボージャック一味総参戦は今までなかったが、
    ドラゴンボールヒーローズでついに念願の一味総参戦を果たした。
    ビッグバンミッションからは新衣装で再登場。
    プロモーションアニメでもカメオ出演以外は実に27年ぶりにアニメ登場。声優は変わらず玄田哲章氏。
    フューがボージャック、ターレスメタルクウラの歴史に行って倒される前に救出したと語っている。悟空とは初対面となる*2

  • ちなみにSparking! METEORでザンギャを18号と戦わせると専用の戦闘前会話が発生するのだがそのやり取りは…
    「ハンッ!何気取ってんの?」
    「生意気だよお前…!」
    どう聞いてもレディース同士の喧嘩です。本当にありがとうございました。

  • 本作は時系列がセルゲーム後という事もあって、劇場版としては珍しく原作やアニメ本編との矛盾が少ない*3ため、原作ファンの中にもこの映画を「正史」として認める人が一定数存在する。




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最終更新:2024年04月12日 10:47

*1 本編中ではブロリーを洗脳しようとしているという明確な説明はされていないものの、このルートのタイトルが「伝説の超サイヤ人?」で条件を満たせばブロリーと戦うこと、シナリオの冒頭でザンギャが「ドラゴンボールを使ってあの男を大人しくしてしもべにすれば…」とボージャックに進言し、それをボージャックが良いアイデアとして承認していることからまず間違いないと思われる。

*2 悟飯を救出しにいっているが直接出会うのはこれが初

*3 それどころか「悟空が死んで戦うのをやめたはずのベジータの戦線復帰」という原作/アニメ本編のフォローまでしている。