GUNDAM WAR

登録日:2010/02/06 Sat 16:38:52
更新日:2024/04/17 Wed 08:32:47
所要時間:約 7 分で読めます




GUNDAM WARはガンダムの世界を舞台にしたトレーディングカードゲーム。
現在、公式サイトにてサポートの終了が 告知 。事実上公式展開が終了となった。




「ガンダムでMagic the Gatheringを」
をモットーに開発されたのが始まり。

1999年から発売し始め、現在までに相当数のカードが存在する。
人気アニメを元としたカードである為、ファンは多かった。


…のだが、徐々には高額カードプッシュ(ACEとかヴァリアブル)とかサンクルからのあまりいらない部分の逆輸入。

ビジュアルカードなど手抜き感のあるカードや壊れた性能の弩急などが重なり、プレーヤー離れもかなり加速していった。
他にも、強力カード再録と見せかけてそうでもなかった再録パックや90%がカスレアの再録パック、全国大会の移動費支給なし、当日参加イベントの中止など。

なにより新しいガンダム作品が無い事によるネタ詰まり感が懸念されている。

さらに、遊戯王やDMに加え、ヴァイスとヴァンガードによるブシロードの猛追。
プレメモの台頭もプレイヤー離れを起こす要因となった。

その後、ガンダムAGE開始に伴いガンダムウォーネグザに変更しMTGのロールコスト制度・クルセイドの土地ルールなど大幅なルール変更が決まった。
新ルールでは旧カードをプレイする際にコストに応じて自軍手札か土地を除外という鬼畜ルールが採用されたためハンデスやドローカードですら大幅劣化。
13年間続いたカードの大半が事実上のスタン落ちとなった。

あまりの急展開に各地のカードショップも買い取り不可・大幅値下げ・販売中止などの処置を取ったためにプレイヤーは大量の紙束を残すことになった。
また、各ショップは不良在庫を残したまま他社のカードの在庫を増やした。

さらに、ネグザは全てリセットしたため1st・SEED・AGE中心と1からやり直しの模様。
スサノオやリボンズが未収録のままだが…


結局、大半のプレイヤーが引退。更に、同会社から発売されているレンジャーズストライクの販売停止、クルセイドの迷走。カードの調整不足など。


そして、2016年2月28日を最後に新規のブースターパックが発売されなくなった。
同年10月31日にガンダムウォーネグザの公式サイトにて各種問い合わせと公認店大会の終了が 告知 。公式展開が完全に終了した。



○カードの種類
  • ユニットカード
MS、MA、戦艦、要塞等を表すカード。
1種類だけではあるが師匠もここに分類される。
このカードゲームの主役であり、主に戦闘を行う。
MtGでいうクリーチャー

  • キャラクターカード
作品中に登場した人物やAIを表すカード。
主にユニットと合わせて使われ、ゲームを有利に運ぶ為の能力を持つ。作中の活躍がよく反映される。
例:アムロ→交戦する度強くなる等

  • コマンドカード
ガンダム作品のドラマ、イベントを表すカード。
手札から使用し、使い捨てる。MtGでいうインスタント、ソーサリー


  • オペレーションカード
ガンダム作品の事件、作戦等を表すカード。
基本的に場に配置し、様々な効力を発揮する。
MtGでいうアーティファクト、エンチャント


  • ジェネレーションカード
人的資源や技術力を表すカード。
場に配置して「国力」を発生し、それを使って様々なカードを使用する。

MtGでいうマナ。
通称Gカード。


Gカード以外にはそれぞれ指定国力、合計国力、資源コストが定められており、指定、合計はGの色と数で、資源コストは本国(後述)から払う事になる。


○ルール
ゲームの流れと共に解説する。
お互いに50枚のGUNDAM WARカードの束をデッキとし、「本国」とする。

先攻後攻を決め、デッキをシャッフル。
手札を6枚引き、ゲーム開始。
但し、最初の手札に限りGがない場合、本国に戻してシャッフルをし、手札を変えられる。
また、例えGがあっても気に入らなければ手札交換が出来るが、その場合の手札は
6枚→5枚→4枚→3枚
と少なくなっていき、3枚になった時点で手札の交換は出来なくなる。


  • リロールフェイズ
ロール状態(横向き)のカードがあればリロール状態(縦向き)にする。
ロール状態のカードはできない事が多いので割と重要。


  • ドローフェイズ
カードを1枚引く。

先攻第1ターンのみ引けない。


  • 配備フェイズ
手札のカードを配置、使用できる。
ユニット、オペレーション、Gは基本的にこの時に1ターンに1枚配置できる。
コマンドは枚数制限無し。


  • 戦闘フェイズ
ここから更に
  • 攻撃ステップ
  • 防御ステップ
  • ダメージ計算ステップ
  • 帰還ステップ
に分かれる

攻撃ステップ時にユニットカードで敵の本国に攻め込む。
防御ステップ時は相手側の行動となり、ユニットで防御に出す事が出来る。

戦闘エリアは地球、宇宙、MFのみリングエリアがあり、このフェイズでドリームバトルやらドリームチーム結成やらができる。
ダメージ計算ステップでは防御力が0(破壊)になったユニットを廃棄したり、本国にダメージを与える事ができる
帰還ステップでは出撃したユニットをロール(横向き)にする
戦闘の処理を終えれば1ターン終了。
相手のターンに移り同じ行程を繰り返す。

先に相手の本国を0枚にしたプレイヤーが勝ちであり、その為に様々なユニットで攻めるのが基本となる。

本国を0枚にする以外にも勝ち方はあるが、取り敢えずこんな流れである。


○GUNDAM WARの勢力

カードはそのカード毎に所属する色が決められており、大体原作で近しい関係のものは同じ色になっている。

また、色毎に得意な仕事が違ってくる。


防御と展開を得意とし、本国を回復したりユニット等の破壊を無効にするカードが多い。28弾で高性能の破壊カードが出てきてしまったが…

また、所属勢力の関係上、UC主人公キャラクター達に関連するカードが多い。

地球連邦、エゥーゴ、リガ・ミリティア等。


攻撃に優れた勢力。
相手のユニットや本国に戦闘以外で直接ダメージを与える手段を多く持つ。
かつては回復が皆無だったが27弾で高額だがまともな回復が出た
ジオン公国、ユニオン、AEU等。
ジオンは量産機がモデルの低国力、ユニオンは特定のエースパイロット機が強い等の原作再現がある。


ダメージ等を介せず、直接的な破壊力を持つ勢力。
大量破壊が多いが、その分デメリット能力も大きい。
OO外伝は何故この色なのだろうか。
ティターンズ、ザンスカール帝国、OO外伝等。


相手の行動の妨害とドローに長けた勢力。
コントロール、パーミッションを得意とする。
現環境では有力ではないものの、かつて環境を牛耳ったカウンタークスィー等が有名。

ネオ・ジオン、クロスボーン・バンガード等。


カードの再利用とリングエリア戦闘を得意とした勢力。
1対1の戦いが得意なMFと、東方不敗を有する*1
特定のカードと合わせればアインラッドに乗ったりトランザムしたりとガンダムゲー史上一二を争うレベルでやりたい放題する東方先生を拝める。流石にダグ星人にはなれない。
他の勢力にはできないトリッキーな動きをする色。

「∀ガンダム」、「機動新世紀ガンダムX」、「機動武闘伝Gガンダム」等


単純に強力な性能のユニットが多い勢力。
ユニットの攻撃力や防御力が他の色に比べて高い。
様々な種類のコマンドがあるが、器用貧乏&他色の下位互換になっているため、弱い。
単純ゆえに強力。
単純ゆえに対処しやすい。

使い続けているプレイヤーは「職人」とさえ呼ばれる。

また、共通ルールに関するもの以外で唯一特殊勝利カードを保有する。

「新機動戦記ガンダムW」、「機動戦士ガンダムSEED」「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」等


特定の勢力に属さない中立の勢力が集まった色。

戦闘は不得意な色だったが、00の参戦により、一時環境を塗り替える程の力を持った。

ソレスタルビーイング、宇宙引越公社等

ネグザではほぼ機動戦士ガンダムAGE専用色になっている。


〇GUNDAM WARらしさ
そのため、設定年齢14歳の「大人」や設定年齢21歳の「子供」が存在する。

ちなみに最新弾で刹那とフェルトが
大人になっている
大人になっている
大事な事なので二回(ry

ただこれについては諸説あり、単純に精神的なものを加味しているだけというものもある。
シロー、マフティー、ララァ、マリナ、前述の刹那等が有名。


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最終更新:2024年04月17日 08:32

*1 正確には、1枚だけ「ユニットカードとして」師匠がカード化された事がある。もちろんパイロットとしての師匠もこの色に存在する

*2 ちなみに、あるジョークカードとこのルールを利用して強引に『名称:ガンダム』で取れる機体を増やす荒業コンボが存在する