デルタアストレイ/ターンデルタ

登録日:2012/01/24 (火) 00:34:55
更新日:2018/05/10 Thu 02:01:32
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我慢ならんっ!



機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の外伝の一つ『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY』に登場するモビルスーツ(MS)。
デルタアストレイが前半、ターンデルタが後半で本作の主人公機を務める。




◆デルタアストレイ


■基礎データ

型式番号:GSF-YAM01
製造:オーストレール・コロニー
全高:17.64m
重量:76.93t
装甲材質:不明
動力:核エンジン
武装:
大型刀
ビームライフル

特殊装備:ニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)
ヴォワチュール・リュミエール(VL)

パイロット:
アグニス・ブラーエ
アイザック・マウ


■機体解説

火星移住者「マーシャン」が自分達が火星圏で培った独自技術と地球圏(主にプラントやDSSD)からもたらされた技術を組み合わせ独自に開発した火星製MS。
開発コードは「デルタ」であったが、火星を訪れこの機体の製作に携わったロウ・ギュールが勝手に「デルタアストレイ」と名付け定着、そのまま正式名称となった。
なのでドレットノートアウトフレーム同様オーブのアストレイシリーズとの直接的な繋がりは無い。
ん?デルタってガンダムがいる?あっちは「δ」表記だから問題無いさ。


頭部はツインアイやV字のブレードアンテナ等地球圏で開発された多くのガンダムタイプに類似した意匠を備える(故に「ファースト・マーシャンガンダム」とも呼ばれる)。
同時で各部の曲線的な装甲や独自の関節形状等地球製の機体では見られない多くの特徴を持つ。

武装は大型刀とライフルのみと非常にシンプルだが、これはVLを用いた一撃必殺戦法を前提としている為。
VLの使用に合わせて肩から背面にかけて独自のスラスターユニットが備えられ、動力機関としてNJC(恐らく火星産ベースマテリアル使用)搭載型核エンジンを搭載している。
ロウが手を加え高い汎用性を獲得しているが、元々は純戦闘用の機体でありその性能は「攻撃」に特化している。そして本機に不足した「防御」を担当するガードシェルが開発されている。


本機は使節団のリーダーであるアグニスに与えられ地球を訪れる事となる。

しかし、この機体には地球人(テラナー)のマーシャンへの対応を見るという影の目的が存在した。
「地球においてデルタが大破する」といった事態が発生した場合、それは「マーシャンへのテラナーの敵対」を意味し、その時点でデルタは各エンジンを暴走させ核爆発する仕掛けが施されていた。
デルタの核爆発が起こる同時に母艦でるアキダリアも起爆・消滅するようになっており、この仕掛けが発動した場合火星は地球圏から断絶を決定する。

鹵獲・強奪等の事態にも対応する為デルタのエンジン付近を整備しただけでも爆発し、更に使節団の訪問予定期限内にデルタとアキダリアが火星に帰還しなかった場合も爆発する。
この仕掛けはロウが火星を去った後付けられた物でアグニスにさえも秘密にされていた。



■武装

  • ビームライフル
専用ライフルだが機能的にはいたって普通。

  • 大型刀
左腰に装備された実体剣。
「ガーベラ・ストレート」同様鞘に納められているが、刀身は西洋剣のような両刃の直刀。
VLの加速性を活かした強烈な斬撃を放つことが出来る。

  • ヴォワチュール・リュミエール
DSSDからもたらされた技術を基に作られた緊急加速システム。
発動すると肩から背面にあるスラスターユニットから千切れ飛ぶ光の翼が発生する。
DSSD製のスターゲイザーに搭載された同名のシステムをベースとしており基本原理は共通。
ただし、スターゲイザーのものは惑星間移動用の長距離加速を目標としていたのに対し、デルタのものは戦闘時の瞬発的な短距離加速を目的に派生したもので機能面に差がある。
核エンジンによる莫大なエネルギーを使い、有人機動兵器としては最速クラスのスピード発揮する。
勿論パイロットにかかる負荷もかなり大きいため、VL使用時には保護システム(専用パイロットスーツの使用が必須)が作動しパイロットの血圧・体圧をコントロールし負荷を軽減する。しかしこれでも長時間の連続使用には耐えられない。
なんか可能性の獣と色々と被ってるが気のせいだろう。

ちなみにデスティニーストライクフリーダムにも同名の類似した加速システムが装備されているが、どちらも当初の設定に曖昧な部分があり、後付け的にVLの近縁種ということに落ち着いた。



■劇中の活躍

C.E.73年、アグニスの乗機として宇宙船アキダリアと共に地球圏へ。

連合とプラント開戦が迫る中プラントを訪れ、開戦直後のプラント防衛戦でプラント側に属し地球連合と交戦。
第一波攻撃後はプラントを離れ地上へ降りるが接触したファントムペイン等と各地で交戦することとなる。
途中オーブを訪れフリーダムによるカガリ誘拐に遭遇し追撃するが頭部に攻撃を受け、現れたロンド・ミナ・サハクに止められ断念。 

そしてオーブを発つ際にはスウェンストライクノワール率いる部隊と交戦。
右腕と引き換えにノワールストライカーを破壊し相討ちに持ち込むが、直後にダガーから奪ったI.W.S.P.を装着したストライクEの反撃に遭い胴体部に対艦刀を突き立てられ海へと墜落。
幸いアグニスは一命を取り留め核爆発もしなかったが、エンジン付近にまでダメージが及んでいたせいで下手に整備すれば核爆発を誘発しかねない状態になってしまい戦闘不能に陥った。

後に合流したロウがジャンク屋組合仲間と一緒にエンジン部以外をなんとか修復したが、やはり核爆発の危険は残った。



◆ターンデルタ


■基礎データ

型式番号:MMF-JG73L
全高:17.73m
重量:81.03t
動力:バッテリー
装甲材質:不明

武装:
ビームライフル
ビームサーベル×2
リュミエール・シールド
特殊装備:ヴォワチュール・リュミエール

パイロット:
アグニス・ブラーエ
セトナ・ウィンタース


■機体解説

ロウが火星で得た技術を投入し、地球圏へ帰還した後製作したMS。
デルタの名を引き継いでいるが製作にあたってはシビリアンアストレイJGカスタムをベースにしているため外観・構造・武装などにデルタアストレイとの共通点はほとんどなく、四肢の形状はシビリアンストレイは酷似している。
一方で内部パーツを含め72%は交換されておりシビリアンアストレイから殆ど別物といえるほどに変化している。
頭部にストライクフリーダムに似た四本角、背中には名前の由来にもなった巨大な逆三角型のヴォワチュール・リュミエールユニットが装備されている。

VLに加え運動性能はデルタアストレイと同等以上で、万全の状態になれば非常に高い戦闘能力を発揮する。改修してこんなもん出来るシビリアンって……


しかしデルタから移植する予定だったNJCと核エンジンが上記のデルタの仕掛けによって移植出来なくなってしまい*1、単独ではVLをまともに発動出来なくなってしまった。
その為応急措置的な対応として、ジャンク屋組合が修理したデルタからエネルギーの遠隔補給が可能なように調整されVLの使用が可能になった。


デルタを失ったアグニスの新たな扉を開く力として、彼の姉であるセトナ・ウィンタースが届け彼の乗機となる。

名前は似ているがターンXとは恐らく関係無い。(メタ的にいえば名前のモデルにはなったと思われる)



■武装

  • ビームライフル
片手用のビームライフル。デルタの物とも異なる。
特に変わった機構は備えていないが本機唯一の遠距離攻撃武器。

  • ビームサーベル
両腕部分に内蔵された固定式のビームサーベル。VLによって加速し敵に急接近してからこの武器で撃破する事が多い。
また腕部とは別にVLユニットの先端部にも内蔵されている。

  • リュミエール・シールド
背面のVLユニットに装備された物。ハイペリオンの光波防御帯と同じ技術が使われているらしくビームシールドとして使用する。
突撃時に展開することで敵機からの攻撃を正面から相殺しつつ急速接近を可能とする。

  • ヴォワチュール・リュミエール
背面の逆三角型のVLユニットに装備された物で、機能としてはデルタよりスターゲイザーに近いようだ。
発動時には背面ユニットがV字型に展開。リュミエール・シールドによる姿勢制御補助により安定した挙動をとれる。
加速時耐G用にコクピットはデルタと同仕様になっている。
ターンデルタ単体のバッテリーではその膨大なエネルギーを賄えないためVLを応用し、デルタからエネルギーをVLユニットに遠隔補給することで使用可能となっている。



■劇中の活躍

アグニスに引き渡された後、初戦でデストロイガンダムと交戦。
デストロイの猛攻を受けエネルギー切れに陥りかけ「民間用(シビリアン)もどき」呼ばわりされるが、デルタからエネルギーを貰い発動させたVLによって勝利。

その後ファントムペイン部隊を率いるエミリオのロッソイージスと対決。
ダナのネロブリッツにエネルギー補給を妨害されるがナーエのガードシェルの援護とアイザックが運んで来たデルタのエネルギーによって形勢逆転。VLを使ったビームサーベルの攻撃によってロッソイージスを撃破した。

物語ラストでデルタはナーエがアキダリアと共に火星へ運び、ターンデルタはアグニスと共に地球圏に残った。


時系列的に続編にあたる『VS ASTRAY』にも登場。
しかし、登場早々にカイト・マディガンが操縦するレーゲンデュエルと交戦し破壊されてしまう。
そして、修理の為に訪ねたロウがレッドフレームの強化を行いたいという話を聞くとアグニスがパーツの提供を提案。
結果、虎の子のVLユニット等丸々レッドフレーム改に移植されてしまった。

一応こいつも主人公機の端くれなのだが…。



■立体化

比較的立体化に恵まれた『ASTRAYシリーズ』の中にあって影の薄い作品の機体であるため、今のところガンプラなども発売されていない。



■ゲーム作品

Gジェネなどを含め、今のところこれといった出演作に恵まれていない。



追記・修正は新たな扉を開いてからお願いします。

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