聖剣伝説2

登録日:2010/10/24 Sun 21:44:23
更新日:2024/03/16 Sat 18:10:52
所要時間:約 10 分で読めます





時は流れ……


歴史は繰り返す……





聖剣伝説2』(Secret of Mana)とは、1993年、スクウェアソフト(現:スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン用ソフト。
現在はバーチャルコンソール、携帯アプリでも遊べる。
ジャンルはアクションRPG。


前作でサブタイトルにもあった『FF外伝』ではなくなり、『聖剣伝説』として再出発した作品。


聖剣の代名詞とも呼べる『リングコマンド』が登場し、8精霊、フラミーなど聖剣伝説シリーズの基礎を打ちつけた。

最大三人同時プレイが可能で協力バトルが楽しめる。
仲間キャラは一定距離以上離れられないため、仲間が障害物に引っかかってる間に集中攻撃を受けて死ぬことも多い。
しかも死んでも引っかかる。
死んでる状態だとダッシュもしないし操作もできないためかなり面倒臭い。


武器は剣、槍、斧、グラブ、ブーメラン、投げヤリ、弓矢、ムチの8つあり、一つの武器を二人同時に装備することはできない(が、バグを利用すれば可能)。
武器レベルというものがあり、宝箱やボス撃破で武器レベルを入手し鍛冶屋のワッツに鍛え直してもらう事でそれぞれレベル9まで上げることができる。


2018年2月15日には3D化、ボイス付きのフルリメイク版が『聖剣伝説2 SECRET of MANA』としてPS4/PSVita/Steam向けに発売された。

【簡単なストーリー】
滝つぼで石に刺さっていた聖剣を抜いた少年が、仲間とともに世界の命運をかけ冒険する物語。

ありがちなストーリーにも思えるが、世界観、音楽、キャラクターなどにより感動、虜となったプレイヤーも多い。



【主なキャラクター】
CVは特記の無い限り、フルリメイク版『聖剣伝説2 SECRET of MANA』におけるキャスト。

  • ランディ
CV:小野賢章
16歳 身長174cm 体重62kg

主人公。初期武器は剣
ガイア低地にあるパンドーラ王国領のポトス村に住んでいた気弱な少年。
村の出身者ではなく、小さい頃に母親がランディを村に置いていった経緯があるため、基本的にはよそ者扱い。
滝つぼで聖剣を抜いた事で、大型モンスター「マンティスアント」が村に現れた結果、村から追い出される形で世界を救う冒険に出る。
当初こそ頼りない印象が目立ったが、様々な冒険を得て聖剣の勇者に相応しい実力と勇気を身に付けていく。
パーティ3人中で物理攻防力が最も高く、HPも唯一999まで上がる。
ただし3人の中では唯一魔法が使えない。これは聖剣の勇者は魔法が使えないという設定があるため。
マナの樹との会話で泣いた人も少なくないはず。


  • プリム
CV:山本希望
17歳 身長165cm 体重48kg

ヒロイン。初期武器はグラブ
パンドーラ王国大臣エルマンの1人娘。王国軍の兵隊長ディラックとは恋人で魔女討伐の際に連れ去られた彼を助けるべく冒険に参加する。
父親との関係はディラックとの付き合いを反対されていたためやや険悪で、父が魔女討伐にディラックを国王に勧め、
ティラック不在の隙にプリムと貴族のお見合いを強要したため、大喧嘩の果てに家を飛び出した経緯がある。
基本的に気の強い少女で、ランディは彼女に振り回されることもあり、リメイクの追加会話では特に顕著。
ディラック一筋でランディに恋愛感情はないが、彼がクリスに鼻の下を伸ばすと不機嫌になるなど、仲間としての信頼は強い。
補助・回復魔法役として重宝。
一番よく使う魔法はヒールウォーターで間違いないだろう。
それにしてもウェアウルフ2体は強すぎる。


  • ポポイ
CV:水野マリコ(LORD of VERMILION ARENA)→加藤英美里
年齢不詳 身長95cm 体重32kg

初期武器はブーメラン
妖精族のこどもで両性。一人称は「オイラ」。イタズラ好きな活発な子供。
ガイア低地の北側にある「上の大地」の四季の森にある妖精族の村出身。
洪水でガイア低地の中心部「ガイアのへそ」まで流されてしまい、ドワーフの村長に面倒を見られていた。
村に帰るために仲間になったが、村に帰るとヴァンドール帝国に襲われたあとであり、じっちゃんの勧めもあって旅に同行する。
攻撃魔法はだいたいこの子が担当。
あの会話の後でラスボスを倒せるか!?


  • ジェマ
CV:津田英三
謎の騎士で主人公たちのサポート役。
元は反帝国勢力のタスマニカ共和国で騎士団長をしていた高名な騎士。
反帝国勢力でも顔が広く、帝国でも警戒されているほど。
リメイク版ではプリムから命令するだけでホントに強いのか?と疑われる場面も。

  • ルサ・ルカ
CV:釘宮理恵
水の神殿にいる200歳の女の子(!)。
序盤は次の冒険先などアドバイスをくれ,無料回復とセーブもしてくれるが神殿が若干広いのと終盤はセーブと回復をしてくれなくなる。

ジェマ以上に大事なキャラかもしれない。
行く先々に現れては武器の強化をしてくれる。
「待ってたよ!」

  • ニキータ
長靴を履いたぼったくりネコ商人。
行く先々に現れては通常の二倍という高値でアイテムを売ってくれる。だが彼しか売らないアイテムもある。
ぼちぼちとかウハウハとか子供にわからんて。

  • ディラック
CV:佐藤拓也
プリムの恋人で若くしてパンドーラ王国軍少佐の階級を持つ。
彼を快く思わなかったプリムの父親により魔女討伐に向かわされるが行方不明になる。
+ 彼に隠された秘密と結末は…
実は数十年に一度生まれる「闇の血」を引く存在であり、タナトスに次の体として目を付けられていた。
最終的にはタナトスに一度は乗っ取られるもその強靭な精神力でタナトスの正体を暴き、自ら命を絶った。

  • パメラ
プリムの友人で同じくディラックに惚れている。
嫉妬心の強い娘。

  • ヴァンドール皇帝
CV:小野健一
世界征服をめざす一大軍事国家「ヴァンドール帝国」の皇帝。
15年前に突如豹変したとされており、いきなり世界征服を掲げてタスマニカ共和国とパンドーラ王国に戦争を仕掛けて敗北。
しかし、魔界と契約して絶大な力を得ると同時に大幅な重税を掛け、帝国の軍事力の増強を繰り返すようになる。
ランディの事は彼なりに一目置いており、タナトスやゲシュタールが遅れを取るのも無理はないと実力を評価している。
+ 魔界と契約して得た力はどれほどの物かと言うと…
どれほどの強さかと思ったら物語終盤でヴァンドール四天王の1人「ファウナッハ」に殺害され、戦うことなくご昇天されてしまう。

  • タナトス
CV:中田譲治
皇帝直属「ヴァンドール四天王」の一人。
髑髏の仮面を被った、紫の長髪が特徴的な魔術師。

パンドーラ古代遺跡を占拠し、王国の人々の精気を吸い取り、無力化した所を攻め滅ぼそうとしている。
なお、本来の帝国のやり口とはずいぶんと違う手口らしく、帝国とは違う目的で動いていた節も見受けられる。

+ その正体は…
その正体は、魔界に心を売り渡し、永遠の命を得ようとした古の魔法使い。
魂を別の肉体に繰り返し移すことで、永い年月を生き永らえてきたが
その果てしない時の中で、自らの精神が歪み、生への執着と怨念の塊である、ダークリッチに変貌した。

両手の間の気絶ゾーンでハマった人もいるだろう。

ジャッジャッジャ♪

リメイク版では、よく見ると左腕は骨が剥き出しである。

  • シーク
CV:手塚ヒロミチ
「ヴァンドール四天王」のリーダー格で紫髪の男。
暗黒剣の使い手で暗殺者「ダークストーカー」としてタスマニカ共和国で対峙する。
+ 彼もまた…
彼もまた魔界と契約しており、その正体は足の生えたスイカのような魔物・メガゾーン。
マナの神殿で人ならざる正体を晒し、皇帝と四天王が魔界と契約して力を授かったことを明かす。
若干空気。

  • ファウナッハ
CV:園崎未恵
「ヴァンドール四天王」の一人。真紅の髪の紅一点。
本来同格の四天王であるはずのタナトスを様付けで読んでおり、タナトスに対し尊崇または思慕の情を持っていると思われる。
+ 彼女もまた…
シークと同様に、彼女もまた魔界と契約しており既に人間ではなくなっている。その真の姿は四本の腕を持つ美しき女性の上半身と、毒々しい大蛇の下半身を持つ悪魔・ラミアンナーガ。
皇帝殺害の実行犯。ただし、ゲシュタールとシークの仇と激しく敵視してくることから四天王での仲間意識は高い。
ボスとして倒した後に閉じ込められる確率が高い気がする。

  • ゲシュタール
CV:石狩勇気
「ヴァンドール四天王」の一人。緑髪の男性。通称マシンライダー。
戦闘時はホバーバイクに搭乗して襲ってくる。
帝国の尖兵として各地に出没し、マナの神殿の封印を解こうとしていた。
三度に渡りランディ達と戦うことになり、二回目は身体の半分をサイボーグ化した「マシンライダー2」として再戦。
+ そこで敗れて死亡するが…
後にタナトスの手により、感情を持たない戦闘機械「マシンライダー3」として復活させられる。

彼のみ魔界に関する言及がない上に、他の四天王と違い人型からかけ離れた姿に変身しないため、魔界と契約しているのかどうかいまいちハッキリしない。
リメイク版では古代技術を利用した機械を操れる数少ない人物との事なので、自身の才能なのかもしれない。

  • 大砲屋
前半の長距離移動手段。
世界各地に同じ顔の兄弟がいる。
今回は誰が横回りかな?

  • トリュフォー
キノコ人の国であるマタンゴ王国の王様。
気さくな性格でフラミーの面倒も見てくれる。

  • フラミー
後半の長距離移動手段でキュイキュイ鳴く可愛いこ。
お母さんの仇を討って保護したことでランディたちになつく。
呼び出すアイテムがでんでん太鼓であることに説得力があるのは本作くらい。
あの会話の後でも、淡々とイベントは進行していく。

  • クリス
反帝国のレジスタンスのリーダーを務める18歳の少女。
亡き父親はレジスタンスの前リーダーだった。

  • スコーピオン
悪の組織「スコーピオン団」の女リーダー。
小悪党ながらも彼女達が使役するロボットは強敵である。

  • ジーコ
CV:チョー
伝説の賢者ジャッハの弟子のオウムなんだな。
ジャッハが留守がちなのでいつも留守番を任されているんだな。
+ 実は…
彼が本物の賢者ジャッハなんだな

  • セリン
CV:速水奨
タスマニカ共和国の騎士でジェマとは良きライバルであった。
15年前の皇帝との戦いで行方知れずとなっている。
+ 彼は今何処に…
15年前の戦いの傷がきっかけで既にこの世を去っている。
実はランディの父親であり、ランディが聖剣を引き抜く時に見た幽霊の正体である。

  • ???
CV:潘恵子
物語の終盤、ある場所に辿り着いたランディ達を導く謎の声。
奥へ進むには門番であるドラゴンを倒さなければならない事を教えてくれる。
+ その正体は…
その正体はマナの樹そのものであり、ランディの母親であった。

【8精霊】
彼らが力を貸してくれることで魔法を使えるようになる。

  • ウンディーネ
最初に出会う水の精霊。
プリムが回復魔法ヒールウォーター、状態異常治療リフレッシュ、敵無力化が便利だがすぐ効果が切れるアイスセイバーを使える上にポポイもフリーズなどの三種の攻撃魔法を使えるために戦いが変わる。
おしとやかで決して関西弁は喋らない。

  • ノーム
土の精霊。
ポポイを親分と呼ぶじーちゃん。
アースクエイクの笑い顔は不気味な中毒性がある。
プリムの魔法は効果が地味でありがたみが薄い。

  • ジン
風の精霊。
妖精族のじっちゃんからポポイたちに託される。
ポポイは攻撃メイン、プリムは罠の解除や行動不能の魔法を使える。

  • サラマンダー
火の精霊。通称サラームちゃん。
雪国でストーブやってます。ポポイは直接ダメージを与える攻撃魔法が三つ、プリムは2つもある。

  • ウィル・オ・ウィスプ
プリム専用の光の精霊。
プリムの攻撃魔法セイントビームがあるが消費MPが高く使いにくい。
熟練度上げはホーリーセイバーかティンクルバリアで。

  • シェイド
ポポイ専用の闇の精霊。
攻撃魔法ダークフォースとイビルゲートのMPの消費差が激しく、イビルゲートは専用の計算式とわかりりにくい。敵の行動を打ち消すアンティマジックはさらに使い方がわかりにくい。

  • ルナ
月の精霊。
アブソープによりポポイチート化。
プリムのエナジーボールもラスボス戦で役に立つ。

  • ドリアード
木の精霊。
仲間になった時点で使える魔法はプリム、ポポイともに2つずつ。
最終戦でのみ解禁されるマナを使わないとラスボスに通常ダメージを与えられないため、
ドリアードを鍛えてマナで戦うかエナジーボールでクリティカル狙いかのだいたい別れる。



ちなみにこのゲーム、かの『バグの王』ナーシャ・ジベリが関わっていただけあってかなりのバグゲーとしても名高い。

【例】
  • ボス撃破時にセレクトボタンを押す(正確な条件はボス戦開始時とボス撃破時で操作キャラが変わっているとフリーズしてしまう)、レベルが上がるなどすると本来発生するイベントが発生せず部屋から出られない
  • 仲間がボスに捕まった状態で倒すとその仲間が消滅
  • 仲間がいれば追い出された最初の村へ入れる(フラミーでしか脱出不能)
  • ムチで岸を飛び移るときに壁にハマる
  • 本来ラスボス戦でのみ使えるマナの剣が特殊な方法で手に入る(データが壊れる恐れアリ)
  • 序盤攻略手順を誤るともう一人のプリムが登場(ゲームが止まる恐れアリ)
  • 特定の場所(クリスタルパレス前)にフラミーで降りてそこにいるニキータでセーブすると、前画面のデータが保存されないせいかデータが異常になりそのデータをロードできない(二つ上のバグに関連)
  • 魔法のロープを売ってウハウハ(手順が面倒、このゲームはあまり金に困らないし表記が一時的とはいえ明らかに変になる恐怖)

なお、ファンの中には
『バグさえなければ神ゲー』という人もいれば『バグも含めて、バグあってこそ聖剣2』という人もいる。



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最終更新:2024年03月16日 18:10