巨人(進撃の巨人)

登録日 : 2013/05/27 (月) 12:59:22
更新日 : 2017/09/06 Wed 15:36:54
所要時間 :約 9 分で読めます




進撃の巨人』に登場する謎の生命体。

以下、ところどころネタバレを含みます。





100年前、突然姿を現し、人類の大半を食い尽くしたとされる謎の存在。
その後人類は巨大な「壁」を築き、その内部で平和な生活を手に入れた。
しかし、5年前に超大型巨人が現れ、「壁」が破壊されたことで再び人類への攻撃を開始した。
ちなみにこの「壁」は地面の下にも張り巡らされている。ある時偶然にもそれを発見した鉱夫はそのことを友人に話した直後に姿を消してしまったらしい。
実は人類の大半が死滅した直接の原因は人間同士の争いによるものだったらしい。
「壁」も人類が用意したものではなく、人類が海を越えて辿りついた大陸に元々用意されていたものであった。


その名の通り、巨大な人型の姿をしており、体長は平均3m~15m。
大半が男性的な姿をしているものの、生殖器は存在せず、どうやって繁殖しているのかは不明。
なぜかその巨大さに比べて重量は異常に軽く、動きも機敏。

基本的に人間を食うことだけを行動原理としており、他の生物には何の興味も示さない。
そして消化器官も存在せず、食った人間が腹に溜まると嘔吐する。

遠方からでも人間の存在を感知できる術を持っており、近くに人間を感知すると襲いかかってくる。
時折それ以外の行動(近くの人間を無視して遠方にいる人間を襲ったり)をとるものをおり、そういった特殊な行動をとる巨人は「奇行種」と呼ばれる。通常種より奇行種の方が行動が予測出来ないため脅威。

消化器官がないため食事も水分も必要とせず、呼吸もしていない巨人だが、唯一「日光」が活動に必要と目されている。
個体差はあるものの、基本的に日光を遮られると活動が鈍くなり、夜は基本的に眠っている。

頭部を吹き飛ばそうとも数分で再生してしまう驚異的な生命力を誇るが、なぜかうなじ部分を大きく損傷すると再生できずに肉体が消滅する。
とはいえ人間の膂力ではそこまでの損傷を与えることができないため、うなじ部分を剣で切り取るという方法で巨人を撃退している。
ちなみに体長の違う巨人でもうなじ部分の弱点の大きさは全く同じで、縦1m幅10cm。人間で言えば脳から脊髄にかけての大きさにあたる。

このように驚異的な能力を持つため、戦闘慣れした調査兵団であっても基本は「巨人とは出会わない、なるべく戦わない」を貫いている。
エルヴィンの考案した「長距離索敵陣形」はこれをより素早く行うための陣形で、これを導入して以降生存率が大幅向上したらしい。


◆巨人化能力者
その名の通り、巨人化する能力を持った人間のこと。
巨人化能力者が自分の体を傷つけると、その部分から巨人の肉体が形成され、
能力者は巨人体のうなじ部分に埋まる形となる(巨人の弱点の場所と同じだが関連性は不明)。

通常の巨人と異なり人間の知性を有しており、人間を食うこともない。
皮膚を硬質化させる能力などの通常の巨人にはない能力も有しており、人間体でも再生が異常に早くなる。
また、咆哮(叫声)を上げることで自身の位置を他の巨人に知らせ、呼び寄せることも可能。
しかし一般的な巨人は能力者を仲間と思っていないのか、対峙した場合は襲いかかってくる。

一度巨人化した者はある条件を満たすことで人間に戻り、以降は自分の意思で巨人化が可能になる様子。
そしてその条件とは 巨人化能力者を食う こと。

その条件を満たした者はその能力と記憶を受け継ぎ、新たな巨人化能力者となる。




以下、主な巨人達


  • 超大型巨人
5年前に突如として現れ「壁」を破壊した60m級の大巨人であり、メタ的な表現をすれば本作の看板(広告塔)のような存在。
その巨体から振るわれる拳や蹴りの一撃は容易に「壁」を叩き壊せる威力を有する。
しかし大きすぎる故に動きは緩慢で硬化もしない(出来ない?)ため、戦闘慣れした兵士たちから一斉に狙われた際には全身から蒸気を噴出して防御している。
これは近寄れない位の高温とアンカーを吹き飛ばす程の勢いがある厄介なものだが、
反面、自身の筋肉を燃料にしているようなものなので持続時間有限のその場しのぎでもある。

  • 鎧の巨人
超大型巨人と共に現れ、「壁」を破壊した巨人。全身に硬質化した皮膚を纏っていることからこの名が付けられた。
この鎧の強度は非常に高く、ブレードは言わずもがな巨人のパンチも殴った方が砕ける、噛みついても無傷と文字通り歯(刃)が立たないレベル。
現時点で人類(兵士)に明確な攻略方法がない強敵。
だが機動力保持の為か脇や膝裏などの関節には鎧がないため、刃は通るし巨人による極め技も有効である。

  • エレンの巨人
トロスト区襲撃の際に現れた謎の巨人。
知性が存在する上に明らかに他の巨人を襲撃しているなど奇行種とも違う行動が目立っていた。
その正体はエレンが巨人化した姿。
他の巨人のような特殊能力は無いが人類側にはそれでも貴重な戦力であるため、本人の希望もあってエレンは調査兵団入りすることとなる。
後に「ヨロイ」と書かれた瓶を飲み込んだ事で硬質化能力を発現する。

  • 女型の巨人
第57回壁外調査時に調査兵団に襲撃を仕掛けてきた巨人。珍しく女性型の肉体をしており、高い格闘能力を持つ。
また「鎧」ほどではないが身体の一部を一時的に硬化することができ、状況に合せて攻防に使用。調査兵団を苦しめた。
その正体は訓練校の同期生、アニ・レオンハートの巨人体。&brかつての同期の手によって攻略され倒されたが、直後にアニは自身を凍結。巨人の秘密は謎に包まれたままとなってしまった。


  • 獣の巨人
CV:子安武人
ウォール・ローゼ内に突如出現した巨人達を率いる謎の巨人。その体は猿のような体毛で覆われている。
この個体が率いる巨人には「壁」を破壊せずに突如出現したことを始め、夜でも活動する、他の巨人に襲いかかる等の通常とは異なる行動をとるものが多い。
ちなみに獣の巨人はロッククライミングの要領で自由に「壁」を昇り降りできる。
そして最大の特徴は人語を解するということ。
巨人化能力者たちは発音は曖昧になるものの言葉を喋れるし、巨人の中にも人語を発するものはいたが、意思疎通を可能にしているのはこの巨人が初めてである。

  • ユミルの巨人
実は巨人化能力者だったユミルの巨人体。
小柄だがその分他の巨人より俊敏で、機動戦を得意とする。
ユミルがその力を隠していたため滅多に姿を表さなかったが、ウドガルド城攻防戦で遂にその力を発動する。
獣の巨人率いる巨人軍団に対抗できる唯一の戦力として、ミカサたちが来るまでの時間稼ぎを果たした。
なお正体は女性だが巨人としての体は男性体である。


  • 幻の巨人
女型の巨人との戦いの際に一部破損した「壁」の内部から姿を見せた巨人。
顔の右側だけが現れたため体長は不明だが、かなりの巨大さ。
この巨人の存在によって「壁」が巨人の硬質化能力を利用して築かれたものであることが判明。
加えて、この巨人だけではなく「壁」の内部には多数の巨人が詰まっている可能性も示唆されている。


ラガコ村(コニーの故郷)の調査によって巨人の正体は人間ではないのかという噂が立ち始めているが…






















以下、原作のネタバレを含みます。
アニメのみ視聴の方はブラウザバックをお願いします。













ヒストリア(クリスタ)の父であるロッドから、巨人の正体が人間であることと巨人が巨人化能力者になる方法が正式に明かされた。
その際に人間を巨人に変貌させる薬剤の存在、巨人に追加能力を付与する薬剤の存在も判明している。
ハンジの調査によれば、通常の巨人のうなじ部分は実際に切り開いても人間がいるような痕跡はなく、通常の巨人は巨人化能力者と異なり、肉体が完全に同化してしまっていると思われる。
ロッドが持参した薬剤はヒストリアが注射器を破壊したことでマトモに使えなくなったが、こっそりロッドの元から盗まれた薬剤が調査兵団の手に渡っている。
巨人化薬剤は瀕死の状態の人間にも使用可能であるため、敵の巨人化能力者を捕縛した後に、通常の治療が間に合わないメンバーに投与すると通達している。
実際に20巻でエレンのよく知る「ある人物」に投与され、調査兵団は都合2人の巨人化能力者を得ることに成功した。




以下、原作ネタバレ込みの巨人達の概要

  • カルラを捕食した巨人
アニメ1話(原作1巻)のトラウマメーカー。
後に再登場し、ハンネスを捕食する。
が、エレンが突如目覚めた「座標」の力により他の巨人に襲われ死亡する。


  • フリーダの巨人
ヒストリアの姉の巨人。
洞窟を襲ってきた謎の巨人化能力者に襲われ、捕食された。
記憶改竄能力を持っており、ヒストリアはフリーダの存在を忘れてしまっていた。


  • ロッドの巨人
ヒストリアに注射器を破壊され、地面に溢れた巨人化薬をロッドが経口摂取して誕生した巨人。
エレンの巨人と違って知性はないが、第二の超大型巨人とも言うべき巨大さを誇り、体から高温の蒸気を常時発している。
巨大だったあまり洞窟を崩壊させ、調査兵団を死の危機に陥れ、地上に出た後はその能力を用いて駐屯兵団を苦しめた。
しかし新たに発現したエレンの硬質化能力で洞窟を脱出した調査兵団が参戦するという一転。巨大故にやはり鈍重であること、それを加味しても移動が極端に遅いという弱点が発覚したため、散々死地を潜り抜けてきた調査兵団の敵ではなく、最期はヒストリアに殺された。


  • 謎の巨人
正体はエレンの父、グリシャ・イェーガー。
どういう理由かフリーダを狙って現れ、フリーダを捕食した。
なおこの時巻き添えでロッドとヒストリア以外の家族も全員死亡している。
その後、エレンに巨人化薬剤を投与し巨人化させると、自身を食わせて巨人化能力を継承させ、自身は死亡した。


  • 超大型巨人
その正体はエレンの同期で今まで空気だったベルトルト・フーバー。
実は空気どころか扉絵にも登場する超重要キャラであった。
原作10巻でエレン達に正体をバラし、以後敵対する。
一時は仲間への情を見せていたが遂にそれを振り切り完全に敵対を決意。
ウォール・マリア奪還作戦でエレンたちの前に立ちはだかるが、アルミンの決死の行動とエレンの機転により攻略され、生身のエレンに撃破される。
その後は手足を落とされて薬剤により巨人化した アルミン に捕食され死亡した。


  • 鎧の巨人
その正体は第107期生のリーダーだったライナー・ブラウン。
ベルトルトと同時に正体をバラし敵対する。
しかしその後も兵士としての自分を捨てきれず、ベルトルトに叱責される場面も。
ウォール・マリア奪還作戦にも参加したが、ミカサにより攻略され撃破される。
巨人化能力者の為の生贄になる予定だったが、獣の巨人と 四足歩行の巨人 に救助され事なきを得た。


  • 獣の巨人
その正体は眼鏡を掛けた「ジーク戦士長」と言われる男性。
野球を知っているかのような描写がある。
獣の巨人には無理矢理巨人化させる能力があるらしい。突然壁内に現れた巨人も恐らくこの能力でコニーの村の人が強制的に変貌させられたもの。
エルヴィンの決死の作戦によりリヴァイによってうなじから引きずり出され殺されかけたが 四足歩行の巨人 の手により救出された。


  • 四足歩行の巨人
獣の巨人に随伴している巨人。物資を運搬している。
見た目や行動は無知性巨人に近いが、巨人化能力者による巨人の可能性も否定出来ないでいる。
やっぱり巨人化能力者による巨人だった。言葉を話せる。


  • アルミンの巨人
瀕死だった アルミン が巨人化薬剤を投与されて巨人化した。
登場して2コマ目にはベルトルトを捕食しすぐ元に戻った。





追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/