邪聖剣ネクロマンサー

登録日 :2012/07/06(金) 02:06:25
更新日 : 2017/05/09 Tue 22:46:19
所要時間 :約 6 分で読めます




夜、一人で遊ばないで下さい



邪聖剣ネクロマンサーとは、ハドソンによって制作され、1988年1月22日に発売されたRPGである。

ハードはPCエンジンで、何気に当機種では初のRPGだったりする。
当時流れていた無駄におどろおどろしいCMを覚えているアニヲタ諸兄もいるのでは?



【あらすじ】
ストーリー自体は単純にして明快で、『復活した魔空王の打倒を志し、勇者と仲間たちが旅立つ』というもの。

ただ、魔空王は滅茶苦茶強いとのこと。
そのため、かつて神が作ったという『邪聖剣ネクロマンサー』を探すことが目下の目的となる。



【勇者と愉快な仲間たち】
●勇者
魔空王を倒すために立ち上がった本作の主人公。
デフォルトネームは特にないので、好きな名前をつけてやろう。

微妙に頼りない仲間と嫌がらせのようなシステム、そしてガチで殺しにかかってくる魔物とかなりの逆風に追いやられる苦労人。
『勇者』を名乗る厳しさを身をもって教えてくれているのかもしれない。

能力的には主人公だけあってバランスよく成長してくれる。最強武器である『ネクロマンサー』も彼しか装備できない。


~以下、大臣的なオッサンが連れてきた仲間たち~

本作は3人パーティー制なので、この中から2人までしか連れて行けない。


●ライム
魔法使い(♀)
攻撃魔法を得手とするが、回復もある程度こなせる。

職業の割には素早さもあり、安定して順番が回ってくる。
迷ったらとりあえず彼女を迎え入れるのがオススメ。

…というか彼女を入れないとそれだけでやりこみに片足を突っ込むくらい優秀なキャラ。


●カオス
魔法使い(♂)
なんかすごい名前だが、これでも補助魔法の使い手。ドラクエでいう僧侶ポジだろうか。
男僧侶とか誰得

「私がいると死ににくくなるぞ」的なことをのたまうが、実際のところこいつが真っ先に袋叩きにされることが多い。結果として他は生き残るが…

専用の毒魔法は強力だが、それだけのためにこいつを選ぶかというと躊躇せざるを得ない。ライムの方が早いし。


●バロン
戦士(♂♂)
自称『天下無敵の怪力男』。十人力らしいが、全く凄そうに思えないのは感覚がマヒしているからだろうか。

ともかくその異名に違わぬパワーファイターだが、案の定素早さが心許ないので、カオス以上にフルボッコにされる恐れがある。

また、素早さは命中率にも影響するので、勇者たちが死闘を繰り広げている横で空振り三振していることもしばしば。


●マイスト
誰が呼んだか『疾風(はやて)のマイスト』。他作品なら盗賊(♂)的存在。
やはりというか、素早さが高い。他の能力もそこそこ伸び、魔法も多少は使える。

が、早熟傾向にあるので後半は苦戦することも。
とりあえず出来ることは多いので、臨機応変な運用が求められる。


●ロミナ
本作随一の萌えキャラ。戦士…?(♀)

開口一番「何の取り柄もありませんけど、何かのお役に立てたら、と思って…」とすっごい健気。


で、実際仲間にしてみるとマジで何の取り柄もない。異常に低い水準でまとまった能力値となっている。


だがどうだろう。
勘のいいアニヲタ諸兄のことだ、彼女を見てティン!ときたのではなかろうか。

そう、彼女は超がつくほどの大器晩成タイプなのである。
序盤こそ残念だが、最終的には主人公に次ぐほどの成長を遂げる味わい深いキャラといえる。

もっとも、そこまで辿り着くには並々ならぬ愛が不可欠だが。




…とまあこのように個性的なメンバーだが、前述のように2人までしか連れて行けない。
後から選び直すことはおろか、転職もできないので慎重に選ぼう。

ちなみに選ばれなかった3人は城の警護にあたるらしいが、城に入り直すともう影も形もない。
彼らはどこへ行ってしまったのだろうか…

また、容量の都合で仕方ないのだが、誰を選んでも物語に変化はない。それどころか最初の城以降一言も喋らない。
レトロゲーにはよくあることだが、本作も例外なく高い妄想力を求められる。長い旅路になるが、そこは脳内CVで補おう。



【無駄に斬新なシステム】
●モンスター
当時としては珍しく、クトゥルー神話をモチーフとした名状し難い魔物が多数登場する。
ラスボスからしてアザトースだしもうね。

で、エンカウントするとこやつら、 動く。 殺らない限りうねうねと蠢動を繰り返す。
モチーフも相まって非常にキモい。

しかも強い。無闇矢鱈に強い。
件の神話モチーフの作品では雑魚っぽい扱いの多い『インスマウス』ですら一匹で勇者一行を殲滅せんという勢いである。


そしてようやく倒したと思ったら、やけに生々しいSEとともに噴き出す血飛沫。
ちなみに無機物だろうが植物だろうがそれはもう鮮やかな赤い血が噴き出す。終いには霊体(?)からも噴き出すシュールな光景も見られる。



「ねえ、わたしの血、赤いよね…?」



(勇ω者 )
「しらんがな」



●レベル
なんやかんや苦労して『ネクロマンサー』を手に入れると、ようやっと戦闘が楽になる。
だが浮かれて無双していると、本作最大の罠に嵌まることになる。

なんと、一定のLvに達すると能力が下がり始めるのである。

なんでも、キャラの老化を表現しているのだとか…
苦楽を共にした仲間たちが無情にも衰えていくのを見ると、軽く欝になること請け合いである。


●恐怖値
仲間たちに設定されている隠しパラメーター。死んだりすると変動する。
で、これが一定値になると





逃 げ る


使命だとか信頼だとか、それまで築き上げた諸々を放り投げ脱兎のごとく逃げ出すのである。
勿論ボス戦も例外ではないし、勇者はそう簡単には逃がしてくれない。

それでも命からがら戦闘を終えると、いるのである。
それはもう平然と「いやあ、さっきのは強敵でしたね」とか言わんばかりに。

この後のパーティー内の空気など想像したくもない。



【余談】
本作のシナリオを担当したのは、冒険王ビィト仮面ライダーWでお馴染みの三条陸氏。
是非EDまで到達して、その物語を堪能してほしい。

かの高橋名人も本作の攻略に乗り出し、なんと仲間全ての組み合わせでクリアした。名人マジ名人。
ちなみにバロンとロミナの組み合わせが一番キツかったとか。暇な人は挑戦してみよう。


コンティニューはパスワード方式。
なのだが、これがまたクソ長い。しかも進行度に比例してさらに長くなる。
「ゲームは1日1時間」の、ゆうに半分近くを持っていかれかねない。


現在はゲームアーカイブス、バーチャルコンソールの双方で配信されている。
しかも何をトチ狂ったのか、どれもまさかのCERO:Aである。
審査の方々も逃げ出したのだろうか。

バーンの杖
今作の重要アイテム、シナリオを書いた人とセットでネタにされる
ちなみに続編で判明するが海の神様の名前らしい
…ぬし様の仲間のだいおうクジラを魂を買い上げたのあなたじゃないよね…


追記・修正は夜、一人で行って下さい。

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