斧神(彼岸島)

登録日:2011/01/24(月) 17:53:49
更新日:2024/01/17 Wed 23:10:52
所要時間:約 4 分で読めます




斧神とは、漫画『彼岸島』の登場人物。

解説


吸血鬼の中でも特別な能力を持つ混血種(アマルガム)と呼ばれる上位クラスの吸血鬼であり、その戦闘能力は明をも上回る。

黒い山羊のような被り物をしており、その姿はさながら悪魔。
この被り物は雅からのプレゼントのようで、47日間における明との戦闘で被り物の角の片方を切断された際にはマジギレした。
仮面の下の容姿は混血種としての特徴が良く表れた醜いにも程がある姿で、複数の目や崩れ切った顔面構成など見るにも耐えがたい。

「メェ~~~~~!」と鳴きながら歩いてくる姿は不気味なのだが、何故か普段の会話ではメェ~と鳴かない。
彼の実際の姿を考えると、被り物に合わせたようなこの鳴き声をするのも割と変な話だったりする……気分的に精神を高めるための気合入れとして鳴いてるのか?

斧神という名前の由来は巨大な斧を持っていることから、吸血鬼から斧神と崇められている。

基本的に卑怯なことは嫌っており、正々堂々と戦う。
だが、吸血鬼でさえ人間の三倍の強さであるのに混血種の斧神とガチンコのタイマンで勝つのは、ほぼ不可能。

さらに混血種の能力として「鋼鉄の肉体」を持つ。
これにより明の斬撃を無効化するなどチートっぷりを発揮する。

また、高い権限が与えられており、彼岸島の温泉村の管理人も努めている。
へぇ…彼岸島って温泉も出るんだとか言うな。

彼岸島の登場人物の中でもネタ抜きで最強クラスの敵だが、割と信用もできる敵キャラとして読者からも人気は高い。ネタ有りで。


作中での活躍


彼岸島


温泉村で明と戦い、明を押し続けるが明の切り札「居合い斬り」で鉄の体を斬られ、そのまま明とともに崖から落ちてしまう。
落ちた先は半径50mはありそうな広い洞窟で一時休戦を計る。
ちなみにこの洞窟は姫がいた炭坑とは、また別の洞窟。いったい彼岸島にはいくつ洞窟があるんだろうか……。

斧神が洞窟で休戦を申し出た理由は洞窟に潜む邪鬼「満腹爺」がいるためであり、邪鬼の中でも最大級のでかさの満腹爺は斧神といえど戦いたくないらしく、明とともにやり過ごすことを決めたのだ。

ちなみに満腹爺は非常に嗅覚が優れており、斧神達の居場所は把握されていたのだが、斧神のある機転によって発見されるのを回避した。


そう、「全身にウンコを塗る」という機転によって。

斧神「全身にウンコを塗れば満腹爺は臭くて襲ってこないのだ」

明「なるほど。考えたな」

マジか


二人は満腹爺をなんとかやり過ごしたのだが、出口の近くまできた所で『偶然にも』湧き水を発見。

明「超助かる!」

水でウンコを落とす明、その時

斧神「馬鹿者!匂いが落ちたら満腹爺はすぐに襲ってくるぞ」

明「しまった!」

彼岸島の水には消臭剤が入ってるらしい。
いや、きっと特殊な温泉なんだろうな……


その後は斧神が「はかいのてっきゅう」を装備して、明と共闘して満腹爺を倒す。
彼岸島の戦闘シーンの中でも二人がコンビを組んで共闘するこのシーンはネタ抜きで結構面白い。

その後、斧神は明に自分が吸血鬼及びアマルガムになった理由や経緯を語る。

斧神がまだ村田藤吉なる人間だった頃は篤とともに吸血鬼を倒すために戦っており、吸血鬼になった後もその思いは変わらなかったらしい。
だが雅の理想を聞いて、吸血鬼側に寝返ったとのこと。
ちなみに雅の理想が何なのかは未だによく分からない。

この語りの際に自分のアマルガムとしての容姿を見せ、その姿には明も本気で怯えてしまった。

結局、交流を深めるも明とは対立したまま戦いに移る…が、明を斧でホームランして瞬殺。
やはり相当強かった。ネタ抜きで。

しかし、いずれ再び決着を付けようと約束し、トドメは刺さなかった。


最後の47日間


強さに磨きがかかったようで、師匠を瞬殺した後に明と交戦する。

最後の47日間において、斧神が語った吸血鬼側に寝返った真相が語られている。
それは吸血鬼が一切の病気にならない上に不老である性質から、吸血鬼こそ新人類であると考えたためである。
斧神は人間時代に両親を病気で亡くしており、それ以降は病という存在への憎しみと健康な体への憧れを抱いていたのだ。
吸血鬼は生存の為に吸血が必要だという指摘は明からも突っ込まれたが、それに対しては「血に頼らずとも生きる方法を目下研究中」とのことで、これさえ成功すれば旧人類に吸血鬼が劣る部分はないと豪語していた。
なお、後の「48日後…」において、皮肉にも「吸血鬼と同様の性質を持ちながらも吸血鬼的行動は必要ない」という斧神が目指していた新人類に近い存在が偶然にも発生している。

戦闘ではお前のくれた「はかいのてっきゅう」が面白かったからと、斧二つを鎖で繋いだ鎖付きトマホークブーメランを披露。
その破壊力を見せつけ、明相手に優位に立つ。

やべェ!
しかし何故かあった西洋の剣と盾を装備した明に身体を両断される。
その後山羊の仮面の下の顔を見た配下の吸血鬼達に罵倒されるが…
敵であると同時に友でもあった明に背負われ、謝罪の言葉を並べ、最期には人間として家族の墓の前で息絶えた。

尚、斧神は明を死なせたくないと思い、吸血鬼側に勧誘して拒絶されたが、明も斧神を親友と思っており、戦いの後、他人に見られない所で泣いていた。







斧神「追記・修正をしたければウンコを付けろ。そうすれば他のアニヲタに割り込まれず編集できる」

明「なるほど。考えたな」








平成十五年
五月十日
村田藤吉

彼岸島に散る――

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最終更新:2024年01月17日 23:10