ガイオウ(スーパーロボット大戦)

登録日:2011/04/28(木) 03:23:50
更新日:2022/10/14 Fri 16:16:43
所要時間:約 6 分で読めます








全力で来い!
その魂を俺が喰らう!


第2次スーパーロボット大戦Z』の登場人物。

■ガイオウ

年齢:不明
搭乗機:
ゲールティラン、次元将ガイオウ
声優:小山力也


■概要

【破界篇】

リモネシア共和国外務大臣シオニー・レジス、アクシオン財団総裁カルロス、そして謎の嘘つきアイム・ライアードが秘密裏に進めていた『プロジェクト・ウズメ』によって異次元から現れた謎の男。
「破界の王」とも呼ばれる。

燃えるような赤い髪に筋骨隆々とした身体、顔にペイントされた謎の紋様が特徴。
異次元から作品世界にシフトした際の余波だけで、小国とはいえリモネシアを壊滅させた。


アイム曰く「圧倒的な源理の力」であり、実際に人間とは思えない戦闘力を持つ。
その力たるや、生身でありながらマクロス・クォーターの装甲を打ち抜く程。
原作設定であれば、クォーターは艦船の攻撃にも耐えられる装甲を持っているのだが……

なんというか、出てくる作品を間違えているとしか思えない。


また、世界中で暴れているモンスター「次元獣」の首魁でもある。
登場早々に自軍部隊「ZEXIS」と戦い「及第点」とだけ残して去るなど、非常に謎が多い。
……というのも当然といえば当然で、彼自身も自分が何をしているのかは分かっていない。
実は彼は記憶を失っており、生まれも育ちも、自分の名前すら覚えていない。

「ガイオウ」という名は、カルロスが「スポンサーの意地」として名付けたもの。
本人的には中々気に入ったらしく、以後はガイオウと名乗り、新帝国インペリウムの王として君臨。
すべてを失った頭に唯一残されていた「闘う事」を自らの使命として、世界中に闘いを挑んで行く事になる。

螺旋王ロージェノム、ムーンWILL、早乙女博士等を始めとする「世界の危機を知る者達」との出会いにより、徐々に彼は自らの記憶を思い出していく。
そして、「世界中を鍛える」為に無軌道とも言える戦略を展開し、あらゆる場所に争いの火種をばらまいていった。


実は次元獣とは、彼の駆る「ゲールティラン」を構成する「リヴァイヴ・セル」によって、生物と機体が次元獣化(ヴァイオレイション)したもの。
次元獣と化した者は自我も理性も奪われ、ガイオウに従う破壊生物となってしまう。
弱っちい人間と機体ならば次元獣となっても弱いままだが、強い者であれば次元獣は更に強くなる。
ガイオウが「喰らう」と称しているのは次元獣化の事であり、「喰らうに値する」レベルに人類を引き上げる為、世界中に闘いを挑んだ。
そして異世界「インサラウム」を滅ぼした張本人でもあり、作品世界で引きつれている次元獣は基本的にインサラウムの人間を次元獣化したもの。


終盤、位相のズレによって現れたもうひとつの月「陰月」において、ガイオウは完全に自らの記憶を取り戻す。
一見して単なる戦闘狂に見える彼にはれっきとした「闘う理由」があり、「何よりも強くなる事」が使命だとしている。
その理由は不明だが、何故かZEXISには「知らない方がいい」と気遣いとも取れる台詞で語る事を拒否した。

また、何故か様々な事情に通じているらしく、「螺旋の力」「ゲッター線」「光子力」「黒いメガデウス」「機械天使などの事を知っている素振りを見せた。
本人曰く、「長く生きてりゃ顔見知りも増えるもんだ」

また、クロウ・ブルーストの事を「スフィア・リアクター」と呼び、「十二の鍵とソルの記憶」と口走るなど、スフィアに関してもそれなりに知っているらしい。


最終的には真っ向からZEXISとぶつかり合い、彼らに敗北。
しかし負け惜しみはせず、「いい勝負だった」と言い残して行方不明になる。

世界中に破壊を振りまいた存在ではあったが、その心根の真っ直ぐさや、私利私欲を感じさせない戦い方からZEXISのメンバーも比較的好印象を持っていたようである。
どっかの誰かに見習わせたい。

一応はトドメ演出の無い武器で倒した場合、玉座の次元獣のみが爆発してガイオウ本体が駆る人型機動兵器は何処かに飛んでいく姿が確認出来ていた。
そのため再世篇で続投する事は早い段階からユーザーに予測されていた。

口振りからすると父や母、仲間や友、そして「倒すべき敵」がいたらしい。



余談だが、キャラクター的に今回参戦したチェンゲ版竜馬と相性が良く、この二人の戦闘前会話は余計な事一切なしのガチンコ勝負となっている。
ついでにサラリーマン組を小市民と侮らない器のでかい人物。

また、エウレカのことを意外と「女の子」と言っている。

闘い以外の場では気のいい(怖い)おっちゃんで、エリア11では迫害されていたイレヴンのホットドッグ屋を助けた事もある。
ちなみにその時お礼にもらったホットドッグが気に入ったらしく、食べながらグレート(ryに帰還している。
再世篇で再登場した時も、似合わないサングラスを掛けて食べていた。
本人曰く「幸せの味」だとか。



【再世篇】

前作で脱出していた事から分かるように、やはり生存しており続投。
金持ちに返り咲いたカルロス・アクシオンJrと行動を共にしており、サングラスを掛けて変装(?)しながら平和を満喫していた。

外すと通りすがりの子供に泣かれんだよ……。とりあえず、お前もホットドッグ、食えよ

今作では、記憶を無くす前の彼は螺旋王と共にバアルと呼ばれる存在と戦っていた事が判明。
バアルとは知的生命体の天敵であり、インベーダーやアンチスパイラルがそれに含まれるという。

インベーダーは前作から登場していたため、特に彼等に対して行動を起こさなかったが、アンチスパイラルという大物の襲来に際してついに重い腰を上げる。
手始めにインサラウムが設置したZONEを破壊。
以降は様々な街に現れたり、時には並行世界にまで現れZEXISを見守っていた。

ZEXISがインサラウムに跳ばされた際にも姿を見せ、観客を気取っていたが、それによってユーサーの怒りに触れてしまい、聖剣コールブランドの一撃を浴びせられ消し炭にされた。

…しかし、やはり今回も存命しており、その後バアルとの決戦に備えてユーサー率いるインサラウムと結託し、新生インサラウムの王ガイオウ一世として君臨する。
これはifルートにおける展開で、正史のゼロレクイエムルートではZEXIS・インサラウムとの三つ巴の構図で対峙。アサキムと手を組んでおり、火星決戦においてユーサーに実質引導を渡した(トドメはアサキムが持って行きスフィアを奪った)。


そうして明かされたガイオウの素性は、「次元将」と呼ばれる、遥か古の並行世界が、根源的な災厄により滅びに瀕した際、それを滅ぼすために生まれた4人の超戦士の一人である。
次元獣による軍団を作っていたのも、より強い力を求めていたのも、全ては根源的な災厄を、即ち神を殺すためであった。

アポロニアスやミケーネの神々、バジュラ、ゲッター艦隊など強力な面々と手を組んで「根源的な災厄」に立ち向かったが敗北。
天翅族は次元の狭間に封印され、ミケーネの神々は滅ぼされ、バジュラは散り散りとなり、ゲッター艦隊は敗走の過程で別の敵を発見してそちらに向かってしまった。

ガイオウ自身は敗走して記憶を失ったとはいえ、長すぎる戦いに疲れ果て、いつしか戦いそのものを楽しむようになってしまっていた。
自分自身にケジメをつけるため、3人のスフィア・リアクターを有するZEXISを相手に、ゲールティランこと次元獣ヴィシュラカーラをアームドモードへと変形させ、
次元将の姿となって正真正銘の死闘を繰り広げ、今度こそ敗北。


所詮、俺は戦いに溺れた堕ちた勇者だ

リヴァイヴ・セルなんてのを使う俺が人類の希望なんてのは筋が通らねえ

そして、俺はいつしか戦いそのものを楽しむようになっちまった

いいか…敵に情けをかけるな。悪を否定するなら、迷いを超えて己の中の正義を貫け

そして、守って見せろ。この下らなくも美しい世界を


俺の戦いの始まりである次元将の名前……そして、その戦いの終わりに友にもらったガイオウの名前……


俺は次元将ガイオウ。その生涯は戦いと共に在った



負けるなよ、お前達…お前達こそが未来への希望だ




もう一度……ホットドッグが……食いたかった……ぜ……





ほんの僅かな日常への未練だけを残し、火星の空に消えていった。




【天獄篇】

同胞たる最後の次元将・ヴィルダークが登場し、その正体や次元将の目的が明かされた。

「ガイオウ」とはカルロスがつけた仮称を当人が気に入って名乗り出したもので、次元将としての真の名は「次元将ヴァイシュラバ」
四天王の一人・多聞天の梵名「ヴァイシュラヴァナ」が由来である(ヴィルダークは増長天の梵名「ヴィルーダカ」)。

御使いとの戦いに敗れて逃亡している最中、イドムによってインサラウムに誘い込まれ、そこで待ち構えていたアンゲロイ・アルカの大軍の奇襲を受ける。
これ自体は蹴散らしたものの、激戦に次ぐ激戦とそこで負ったダメージにより記憶を喪失、次元将形態への移行方法すら忘れ去ってしまう。

折り悪くこの時、次元震を察知したアークセイバーがキング・インサラウム72世を先頭に迎撃に出てきており、記憶をなくしても「戦うために力を集める」ことだけは忘れていなかったヴァイシュラバはアークセイバーを蹴散らしてインサラウムを蹂躙、彼らを次元獣へと変えてしまった。

その後、何らかの手段で接触してきたアイムにより、プロジェクト・ウズメでリモネシアに召喚された……というのが破界篇以前までの出来事である。

天獄篇本編では、インサラウムの救済をどこかで願っていたクロウの影響で、過去のインサラウムにZ-BLUEが飛ばされた際、アンゲロイ・アルカを蹴散らした彼らの前にゲールティランに乗って出現。

Z-BLUEの圧倒的な戦いぶりを見て、「次元獣で打ち止めにするよりも無限に成長する戦士を集めた方が、より強い力になる」と考えを改め、力ある戦士を求めてインサラウムを去っていった。

ちなみにこのガイオウことヴァイシュラバは並行世界の別人ではなく、再世戦争に現れた破界の王本人
Z-BLUEとの接触を起点に存在が分岐しており、インサラウムを去ってから並行存在になっている。
なお、次元将の残る二人は既に戦死しており、名前は「次元将ドゥリタラー」と「次元将ウィルパーシャ」。



■関連人物



■搭乗機


喰って喰って喰いまくる! 欲望のままに!

ゲールティラン


全高:98.6m
重量:980.0t
戦闘曲:破界の王

ガイオウの乗る機体。
直接搭乗する人型と、その玉座となる次元獣のセットという変わった機体。
リヴァイヴ・セルにより、闘った相手を次元獣化する事が可能。
この機体の名前もカルロスが考えたもので正式な名前は不明。
人型の方の真の名は「ヴィシュラカーラ」。着座している次元獣の名前がこれ。
また次元獣の指揮統率形態も兼ねている。

必殺武器のフィニッシュ演出は、ラスボスとは思えない異常に爽やかなもの。

◆武器
  • アーレフ・ゼロ/アレフ・ゼロ
「無限の一片」たるエネルギーの矢を放って敵を貫く。なぜか破界篇と再世篇で名前が違う。

  • インフィニティ・ノヴァ
MAP兵器。
次元力を破壊に転用して放射、全てを吹き飛ばす。

  • 無窮の牙
今の全力で相手をする!
お前の魂を捕える檻だ!
力がみなぎる…! 砕け散れぇぇぇっ!

果てなき闘いの旅か…

リヴァイブ・セルを応用した必殺攻撃。
ゲールティランにリヴァイブ・セルの奔流を放射させて敵の動きを止め、ガイオウ本人が転移で至近距離に移動、全霊の闘気を込めた鉄拳で粉砕、次元獣化する。
敵では珍しくトドメ演出持ちの技で、ハトが近くを通り過ぎた後、敵手の魂であるかのようにその羽を握り締め天を仰ぐ。



解き放て、ヴィシュラカーラ! 今ここに、真の姿を!

次元将ガイオウ


全高:154.0m
重量:980.0t
戦闘曲:無窮の闘神

ガイオウの乗る機体の真の姿。ゲールティランの時よりずっと大きい。
人型の兵器と玉座である次元獣が融合した戦闘形態。上に説明されていたゲールティランはこの次元将ガイオウの指揮形態に当たる。
当然ながら戦闘力はゲールティランをはるかに超えている。
ガイオウらしくというべきか、最強攻撃である「太極・斬」は殴る蹴るの連打という昨今のラスボスでは珍しい力技である。

◆技
  • ゼロ・レイ
「神を殺す光」たる黒いレーザーを展開した腕から乱射する。

  • 相克・絶
MAP兵器。次元力と闘気を放って周囲を薙ぎ払う。

  • 太極・斬
無間の戦い…絶望の記憶…!俺はそれを超える…!!
せいっ!この力で!ふん!せいやっ!

それが俺の闘いだっ!!

ぬおおおおおおっ!!

必殺技。
気合と共に空間を砕き、異空間に引きずり込んだ敵を殴る蹴るのラッシュで吹き飛ばし、最後に手刀で「一闘両断」してトドメ。





追記・修正は力を集めて根源的な災厄を滅ぼしてからお願いします。



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最終更新:2022年10月14日 16:16