劇場上映生フィルム

登録日:2010/10/18(月) 00:00:27
更新日:2023/08/30 Wed 15:36:54
所要時間:約 5 分で読めます




劇場上映生フィルム。


それはその作品のファンであるならば、一度は目にしたい。できれば手にしたい、そう思う者も多いであろうファンアイテムの一つである。


通常、劇場で使用された映画フィルムは上映終了後、配給会社に返送され破棄される。
再利用されることなどはなく、ましてや制作スタッフが記念に持ち帰り、家で保管するなどといったことは一般的ではないのだ。


しかし、2007年に公開されたアニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を収録した特装版DVD販売の際、
劇場で使用した生フィルムを特典として封入するといった試みが行われた。


その試みは功を奏し、一部のカットがネットオークションで10万を越えて落札されるといった超過熱ぶりが話題となり、
結果国内DVD販売数は60万枚以上というとんでもない数字を叩き出した。


このヱヴァの成功例以後、特典として生フィルムを視聴者の手に送るといったセールスがアニメ映画において見受けられるようになってきた。


劇場版のDVD/BDが発売された直後は、特典の生フィルムの報告が某巨大掲示板やSNSサイトそしてここアニヨタの集いでも頻繁に行われ、
その裏山ぶりや残念ぶりに各所が賑わうのが恒例となってきている。


そして、前述した通りネットオークションにおいて素晴らしいカットのフィルムが高値で取引されるのもまた普通となってきているようだ。







手に入れたフィルムを大切に保管するかオークションに流すかは貴方次第である。




以下生フィルムが特典として使用されたアニメ映画及び関連商品の紹介


◆ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

初回限定版DVDに封入。
レイの微笑みのカットが



15万2000円


で落札された。





高ェ! と思うかもしれないがまだまだ序の口である。


◆ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 全記録全集(\10,500)

こちらは書籍。値段が高いだけにいいカットが封入されていたとかいないとか?



初回限定版BD/DVDに封入。

アスカの着替えシーンが



19万円ポッキリ!!


で落札されたのが最高値。





◆ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 全記録全集(\12,600)

序と同様。余談だがこれに収録されたアスカの悲惨な非公開シーンがネット上に上げられ物議を醸した。



チケット半券二枚と交換するリピーター特典として、生フィルムを用いたブックマークが配布された。

長門のカットが



35万6000円


で落札されたそうな。





これでも暫定2位の落札価格である。
また市販されたBD/DVDにはフィルムは封入されなかった。


◆劇場版Fate/stay night

上映中時期限定で一回の鑑賞につき一枚、生フィルムの配布が行われ初回限定版のBDにも封入された。DVD涙目。

最高値はセイバーのドレスを着て悶えるカットが



15万1000円


で落札された。



メモリアルフィルムという名称で3回鑑賞すると貰えるリピーター特典として配布された。正直、阿漕である。


100円から入札が始まったフェイトがなのはに微笑むラストシーンのカットがヤフオクでなんと



53万2000円


というぶっちぎりな高値で落札された。
5320倍ェ…!





まさになの破産ここに極まれり!

尚、市販されたBD/DVDにはフィルムは封入されなかった。


◆劇場版マクロスF

初回限定でゲームがオマケなハイブリッドパックに封入。

シェリルが操り人形となって吊されているカット


17万4000円


が最高値だとか。


◆REDLINE

公開日(2010/10/9)に劇場で観た人にのみ、試写会(2010/10/7)で使用された試写用フィルムを配布した。
全編手書きで約10万枚に及ぶ作画枚数が特徴の作品だが、知名度が低いため現在はあまり高騰していない。




初回限定版BDに封入。
グラハム・エーカーのカット



10万9500円


が最高値。




最終決戦に赴く、グラハム率いるソルブレイヴス隊に、めっちゃカッコイイエールを送るシーンである。





リピーター特典として専用の「リピートポイントシート」に貼った半券3枚につき1枚と引き換え。

しかもリピートポイントシートが全部で半券24枚分(フィルム8枚分)を貼ることができる仕様であり、明らかにコンプリート意識を働かせる意図が見える。
なのはに輪をかけて阿漕である。

落札額としては、放課後ティータイム5人が寄り添うカットの



17万3010円


が最高値である。





【前編】及び【後編】では、2本分の劇場鑑賞連動特典として配布。前編で渡される引換券1枚を後編でフィルム1枚に交換できた。

映画内容はTV版のシーンをブラッシュアップした上での総集編なのだが、オープニング映像が完全新規で制作されていた。

その中でもまどかとほむらが寄り添って頬擦りするシーンの人気は 凄 ま じ く 、同カットのフィルムが



108万とんで1円


という文字通り桁違いの最高額で落札されたのは記憶に新しい。一気にダブルスコアでとうとう100万超え…!

また落札額上位10枚は全て20万円超え、そのうち8枚が同様の頬擦りシーンであるという恐ろしい事態となった。

【新編】叛逆の物語では公開3週間目以降の入場特典として上映1回につき1枚配布。

完全新作の今回は果たして…?



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最終更新:2023年08月30日 15:36