銭形警部(ルパン三世)

登録日:2012/04/29 Sun 12:48:36
更新日:2024/03/17 Sun 13:35:56
所要時間:約 14 分で読めます




いえ、奴はとんでもないものを盗んでいきました

……?

あなたの心です

(劇場版二作目「カリオストロの城」より)




『ルパン三世』の登場人物。

●目次

プロフィール

身長:181cm
体重:73kg
国籍:日本
年齢:他のレギュラーより年上
一人称:ワシ、俺 etc…
愛銃:コルト・ガバメント
経歴:埼玉県警西大滝町派出所勤務→埼玉県警本部→警視庁→ICPO*1

CV:納谷悟朗(本放送以降の初代)/山寺宏一(2011年以降の二代目)/加藤精三(風魔一族の陰謀)/近石真介(パイロットフィルム-シネマスコープ版)/大塚周夫(パイロットフィルム-TV版)/岸野幸正(D2MANGA版)


概要

ルパン三世逮捕を狙う警部。とっつぁん。

フルネームは『銭形幸一』。江戸の名岡っ引き銭形平次を先祖に持つ。
トレンチコートと帽子がトレードマークで、デザインはアメリカの人気コミック「ディック・トレイシー」をモチーフとしたもの。

年齢ははっきりしないが、ルパンよりは年上とされている。
(参考までに、原作では銭形とルパンは同じ大学に通っており、ルパンが入学した時には4年生だった。因みに銭形警部は法学部)

人情を解するが悪は許さない性格。
ルパンをどういった経緯で追いかけるようになったかは媒体によって異なり、ハッキリしないがルパン一味とは宿命のライバルのような位置にある。


能力

ルパンにいつも出し抜かれてよく失敗しているためにコミカルなイメージが強いが、作品によって能力、立場は大きく異なる。
武器は拳銃よりも投げ縄付きの手錠や先祖伝来の十手を使うことが多い。
銃の腕前も、敵の手によって自殺願望を持たされるが自分のこめかみを撃てないほどノーコンだったので弾が外れ助かったこともあれば、遠く離れたヘリコプターからぶら下がっているロープを撃ち抜けるスナイパー級だったりと様々。
また、次元大介との勝負にも勝ったことがある。
そのため、活躍する時はかなりの実力者で、頭はキレるし戦闘能力も高い。

ルパンにはその多芸さ故に毎度逃げられるが、ルパンが銭形から逃げるのは別にいちいち相手にするのが面倒とか殺したくないとかいう事情ではなく、
単に正面からの戦いになったらルパン達でも手に負えないくらいに手強いから。
銭形があくまで刑事として生け捕りを狙っており、かつルパン一味も大体数人がかりで対峙しているお陰で毎度逃げ切れるが、1対1では各個撃破もとい逮捕される可能性が高く、
万一職務を逸脱して銭形がなりふり構わず本気で「殺しに」かかった場合、彼らでも生き延びられるか怪しい程。
アニメ版ではルパンファミリー全員をはるかに上回る能力を持つ描写がある。
具体的には、
  • ユーロトンネルの真ん中で崩落事故に遭っても、ドーバー海峡を泳いでイギリスに上陸する*2
  • 銃撃され心停止に陥った状態から「ルパン」の名を聞いた途端息を吹き返す

などなど。もはや人間を超越してさえいる

また、アニメ版でルパンを追い掛け回しているのは、
  • ルパンは基本的に(自分に繋がる)証拠を一切残さない
  • 盗む品も美術的価値こそ高いが所謂「訳あり」「曰く付き」の品ばかり
  • 善人や貧乏人などの弱者からは絶対に盗まず、基本的に腹を探られると困る悪人からしか盗まないので、被害届が出されない
…などの理由があるので、指名手配なども出来ず逮捕するには現行犯で取り押さえるしかない為。
決して滑稽に追いかけ回しているのではないのである。


人物

…というのが大体の共通点である。
銭形警部は原作者が苦言したこともある程、原作とアニメとで設定が異なる。

以下、原作とアニメに分けて記述。



■原作の銭形警部


クールなとっつぁん、もとい「銭さん」。
原作だとルパン達はとっつぁんとは呼ばずに銭さんと呼ぶ。

こちらはかなりの切れ者で頭脳明晰。小細工もあっさり見破る程鋭く、相当の実力者として描かれている。
更に結構黒い部分もあり、暗殺集団を雇ったりあらゆる物が火薬で出来た島を作る等手段を選ばない。
また、ルパン達に匹敵する変装の名人であり、意外な人物の正体が銭形だったなんて事もしょっちゅう。
ルパンと次元があるコンサートに演奏者として潜入した際、演奏していた協奏曲の指揮者が銭形だったという恐怖のニアミスも存在する。
そのようなこともあって、ルパン達は銭形と遭遇しないこと前提で事を進める程、銭さんを恐れている。

特にルパンに対しては、「食うや食わずの状況で止む無く犯罪に手を染めた」なんて境遇とは程遠く、
「完全に趣味として、その類稀な才能を犯罪に費やし続けるとんでもない人間」でもあるため、彼の逮捕に並々ならぬ執念を燃やす。
ルパンを「苦しませて処刑させる」ことを目的としており、悪に対しては容赦ない。
ルパンに本気で発砲したこともあり、ルパンとの戦いは殺し合いの様相を呈する等「暗殺指令」のキースも真っ青なデッドオアアライブを地で行っている。
自分とルパンがいわゆる「好敵手」の関係にあることは認めているものの、アニメのようにルパンと馴れ合うことは無い。

新ルパン三世では奇術を大得意とする冷酷な刑事「刑事メロン(本名:メロン奇一)」が銭形の相棒となる。

峰不二子という女』の銭形警部は今までのアニメのコミカルな彼より、こちらの要素が強く出ている。
…まぁこのアニメでの警部は色々な意味で『ヤリ手』であることを証明しているが。
また、劇場版『ルパンVS複製人間』では、
映画開始直ぐにルパンに当てる気で銃を撃ち、度々ルパンを殺す事を公言し、終いには警視総監の帰国命令を破って、個人の資格でルパンを追い詰めようとするなど、狂気まで漂うような執念を見せており、現在のイメージをかなり極端にしたようなキャラ付けがなされている。
DEAD OR ALIVE』も原作者が直々に監督を務めたというだけあって原作寄りなキャラクターになっており、
事前に用意した策でルパンをまんまと罠に嵌める、現地の警察複数人に襲われた際も鎧袖一触に蹴散らすなどアニメ作品とはかなり毛色が異なる切れ者の感が強い。


■アニメの銭形警部


恐らく最も馴染みのある方。
作品によって大分設定が違う。原作準拠だったり、ややおマヌケだったり。
しかし単なる無能として描かれる事はなく、やるときはやる男でもある。
おマヌケでも相手がルパン達だからそう見えてるだけで、普通の犯罪者や悪党なんかでは相手にもならないなんてことも。
上述の通り、アニメ版でも「峰不二子という女」の銭形警部は原作版に近い切れ者として描かれている。

彼の開発した「夜も寝ないで昼寝して作った」という手錠は非常に興味深い仕組みで毎回ルパンの手首を捕らえている。

ICPOの銭形はこっちの設定。
「ルパン三世専任捜査官」であり、ルパン三世逮捕を目的とする限り多大な権限を持っている。
その規模たるや不二子が「ルパンが絡む限り天下御免で出動できる」、コナンコラボで目暮警部が「ルパン逮捕目的に限りどの国でも捜査権がある」と称するなど破格。
ファーストコンタクト』ではICPOに志願した経緯が語られており、
それによると、一度はルパン逮捕に失敗しながらも捜査を続ける事を決意した銭形に対し、当時の相棒から、
「ICPOの肩書があれば世界中どこでも追跡できる」と勧められたためとされている*3
劇中では空気を読まない言動するのは勿論のこと、その際に起きる法律や倫理、周囲への損害も大抵無視であり、その事で上層部から非を指摘されても結論は「ルパン逮捕(すればいい)」と全く省みようとしないことも。
挙句の果てに関与の証拠や論理が一切無いにもかかわらずルパンの犯行であると言い掛かりを付けるなど、当のルパンすら呆れるほどの荒唐無稽な行動に出ることも多く、行動が別の事件に向き合う単なる第三者の妨害にしかならなかったり、間が悪く被害を喰らったり、早々に退場させられ、総登場時間数分程しかないなどと所謂「道化役」として扱われるなどぞんざいな扱われ方をされることもしばしば。
因みに、作者を嘆かせたマヌケな銭形像(と、物真似のネタになるような喋り口調)は担当声優の納谷悟朗氏自身のアイディアを取り入れたものだったという。
1st初期では原作に近い性格で、演技も全く違っているが、後半から後々までの“とっつぁん”に変化している。

また、ルパンを追っかける内に、ルパン一味との間に奇妙な友情が芽生えている。
実際、利害関係の一致や巨悪に対抗するべく、ルパンと手を組む事も多々あり、見事なコンビネーションを見せる。
そして『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』ではルパンとはメル友という衝撃の事実が発覚。一方通行のメールではあるが、二人の利害が一致すると連絡が来る模様。

また、話の展開上ルパン捜査を解任されてしまうこともしばしばある。
解任の理由は警察あるいはICPOへの手引きにより事件の黒幕となるような人物を後釜に据えるためであったり、
あるいは『炎の記憶』のように、彼の行動に端を発した重大事故に対する懲戒処分だったりと様々。
そんな際に手柄を取らせて復帰させてやろうとしたりするのも、ルパン達なのである。

あるTVスペシャルなどで銭形警部が命を落としたとされた際には一味の誰もがその死を悼み、
テロリストの人質にされてICPOから見捨てられた際に救助に立ち上がったのもルパン達であった。
またルパンに銭形を殺害したと言う濡れ衣が着せられた際には、ルパンと次元、五ェ門はもちろんのことあの峰不二子ですらも激昂し、
真偽を確かめる前にルパンとの絶交を宣言するという感情をむき出しにした姿を見せた。
(その後冷静になった後で「ルパンが銭形を殺すはずがない」と思い直し、真相究明の為に協力するが)

一方の銭形も、ルパンを殺害することはたとえそれがICPOの命令であっても決して許さず、ルパンの死に対しては最も悲しむ人物の一人である。

また、PS2ゲーム「ルパンには死を、銭形には恋を」ではアルセーヌ幸一なるルパンとの合体形態を披露。
背中合わせに縛られたシュールな姿のまま、敵を翻弄し、叩き潰す様は必見である。

近年では象でも眠らせれる麻酔銃を受けても何事もなかったかのようにリアル放送時間で30秒程度で起きたり、火葬されたり、
崖から数百メートルはあろうかという空中に自転車で飛び上がりそれを踏み台にして更なる大ジャンプをするなど段々と超人化してきている。

また作品によって子持ちの妻帯者である時もあれば、独身の時もある。どちらが正しいかは不明だが、どちらかというと独身を思わせる描写のほうが多い。


この窃盗以外にも、ルパンを追うためとはいえ無関係の一般市民に銃を突き付けて車から引きずりおろして強奪したり、
結婚式後新婚旅行に出ようとするカップルの車をそれと知りつつカージャックするなど、ともすれば懲戒レベルの犯罪は結構犯している。

近年では「カリオストロの城」や「死の翼アルバトロス」で乗っていた日産ブルーバード(2代目前期型)の日本警察仕様のパトカーが愛車として定着している。

テレビスペシャル版では度々彼の相棒や協力者となる刑事が現れるが、その相棒や協力者が敵組織の黒幕であることも多々あり「テレスペ版の銭形は相棒に恵まれない」と言うジンクスを持つ。
(現地の警察に「押し付けられた」昼行灯風な老警官だと最後まで銭形の味方で居てくれる場合も多いのだが……)
また近年放映された『峰不二子という女』や『Part5』ではそれぞれオスカー警部補・八咫烏五郎という相棒が設定された。
特に八咫烏五郎は定番に育てる意向で設定されたキャラクターのため、その後のテレビスペシャルや『Part6』にも登場している。


■スピンオフの銭形警部


岡田鯛氏によるスピンオフ漫画『警部銭形』では原作ともアニメとも少し違ったキャラ付けとなっている。
ストーリーはいわゆる倒叙物のミステリーであり、毎回犯人が事件にあたかもルパン一味が関わっているかの様な偽装を施し、
その関係で銭形警部が借り出されるがいつものやり口と違う現場に不信感を抱き…、というのがお決まりのパターン。
性格は一言で言うと『飄々としたキレ者』。コミカルなシーンも多いが、アニメの様なギャグは少ない。
いわゆる『言動は一見残念に見えるが実は優秀』という倒叙物の基本を押さえたキャラとなっている。
(そもそもタイトル自体『刑事コロンボ』や『警部補 古畑任三郎』のオマージュと思われる)
例え殺人犯であろうと尊敬できる相手には常に一定の敬意を払って接し、どこか憎めない犯人と不思議な友情を築きあげる事も少なくない。
その一方で屑な犯人に対してはまったくと言っていいほど容赦が無いが、相手が若者の場合は更生するように諭すなど厳格一辺倒というわけでもない。

ちなみに事件の裏で本物のルパンが動いていた事に気付き殺人犯を部下に押し付けて嬉しそうな顔で走り出す、逃走したルパンを狂気がかった物凄くいい笑顔で追跡するなど、本物のルパンが関わるとガチで人が変わる。
特にルパン一味との本格的な対決を描いたWEB版の初期エピソード『宿敵編』では普段の飄々とした姿は鳴りを潜め、ルパン確保に異常なまでの執着を見せる鬼刑事として描かれている。
また、ルパンの犯行を完全に再現しようとしたルパンの研究者と対決した際は、ほぼルパンへの理解度だけで相手を精神的に敗北させ自首に追い込んでいる。
他にも『コンビ』というキーワードからルパンを想像する、『ルパンが宿敵』という指摘に対して意味深な表情で肯定も否定もしないなど、他媒体と比べてかなり複雑な関係である事がうかがえる。
とりあえず原作ほど殺伐とした関係では無さそうだが…。

ちなみに作品の性質上、毎回のように死者が出るため、本物のルパンと対決した雑誌版最終エピソードでは死者が出ていない事に驚くという微妙にメタなネタをかます事に。


余談


元々の下の名前は銭形平次に因んで平一だったが、雑誌掲載時に誤植で幸一となってしまい、
原作者モンキー・パンチが「今更面倒くさい」と思って幸一に決めた。
だが、話が進んで大学時代が語られた時、作者が下の名前を付けていたことを忘れていて新たに平太郎と名付けてしまった
なぜ忘れていたかというと、銭形警部は下の名前を出す機会が滅多に無いから。
本当の名前は幸一です。
ちなみに、このことはトリビアの泉で取り上げられた。

また、モンキー・パンチが描いた幻の番外編では銭形警部は殉職している
(あまりにパラレル色が強すぎた為か、この番外編は単行本に収録されていない)

ルパン三世の漫画は作者が大ファンなトムとジェリーを基に制作されているためトムのポジションである。

名探偵コナンの名探偵図鑑で名刑事の一人として紹介された事がある。

平成の漫画版ではとある女性と深く関わる。



名言集


「待~て~!ル~パ~ン!」

「惚れたら火傷するぞ」

「ルパンあるところに峰不二子ありだ!」

「相手が誰であろうと悪党にはワッパをかける。それがオレの主義なんだよ」

「ルパンという人間がいる限り、私は日夜永遠に追い続ける義務があるのだよ」

「ルパンを捕まえて、カニカニしよう♪」

「だが物事にはな、限りってものがあるんだ!」

「奴は……奴ぁ……奴ぁ本物だ! 生きてやがった、生きてやがったんだ! アッハハハハハ!」
「キサマが死なんなら俺も死なん。こうなったら終わりはないぞ! 地獄の底まで追いかけてやる!」
「キサマの骨にこの手で、戒名を刻んでやるぞ~!」

(フフフフフ……たとえカキのごとく身をやつそうとも、必ずやルパンめの息の根を止めてやるぞ)

「ヤツなら地獄へでも盗みに来るんだ」

「風邪引くぞルパン……暖かい取調室でカツ丼でも食おうじゃないか」

「ルパーン、俺が捕まえるまでくたばるなよ~!」

「ありゃ~!こりゃ日本の札、これは偽札だ~!」

「見てくれ~世界中の偽札だ!ルパンを追っていてとんでもないものを見つけてしまった~!どぉ~しよう?」

いえ、奴はとんでもないものを盗んでいきました…あなたの心です。












なにぃ?ルパンが現れたぁ~?
ワシの項目が荒らされる前に追記・修正だ!

よぉ、とっつぁん!!
ルパンめぇ~!ワシの項目にまで来やがって!
おお~コワいコワい。んじゃさいなら~!
待~て~!ル~パ~ン!!ワシの項目に追記・修正していけ~!!
あばよ~♪とっつ~ぁん!

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最終更新:2024年03月17日 13:35

*1 時々左遷・異動されており、長野県警信州高畑村駐在所等に左遷されかかった事もあるが、駐在所勤務はした事が無いらしい。

*2 ドーバー海峡は最短で35km前後という非常に狭い海峡であり、遠泳のトレーニングを積んだ者であれば、ましてや中間地点からなら泳いでイギリスに渡る事自体はそれほど困難という程ではない。特筆すべきは「崩落事故に遭った直後に」「水着ではなくあの格好で」という2点であろう。

*3 但し、只でさえルパン三世は設定が曖昧であったり一話限りの設定が多い上に、『ファーストコンタクト』で語られたエピソードは事実性が故意にぼかされているため、これが真相であるとは限らない。