お前を殺す(新機動戦記ガンダムW)

登録日 :2012/07/04(水) 19:44:50
更新日 : 2017/08/05 Sat 19:11:56
所要時間 :約 5 分で読めます








お前を殺す……












「お前を殺す」とはアニメ『新機動戦記ガンダムW』の主人公、ヒイロ・ユイの名言……いや迷言?
兎に角彼の有名な台詞にして生存フラグである。



【この台詞までの経緯】


秘密兵器『ガンダム』を流星に偽装して地球に送り出すコロニーの一大反抗作戦『オペレーション・メテオ』で地球に降下した主人公ヒイロは、
連合軍のエースパイロットゼクス・マーキスと遭遇。

第1話にして量産機のリーオーに撃墜されるという大失態を犯し、海底に墜落してしまう。
ウイングガンダムェ……。


なんとか海底から自力で這い出したヒイロだったが、砂浜で体力が尽きて気絶。
そのヒイロを発見したのは、偶然近くにいた外務次官の娘リリーナ・ドーリアンだった。

何も知らないリリーナはヒイロを介抱するが、目覚めたヒイロは飛び起きるや否や、
「見たのか!?」
と発言。
それに対するリリーナの反応は、
「え? 何を?」……当たり前だ。
(一応補足しておくと、ヒイロの任務は奇襲である。一般人とはいえ顔やガンダムを見られた可能性に対する反応としてはまあ普通……多分)

しかも いきなり自爆しようとして吹っ飛び、不発だと知るや リリーナが呼んだ 救急隊を殴り倒して救急車を強奪し、そのままどっかに走り去った
その様子はどう見ても 海底からどうにか抜け出し、さっきまで気絶していた人の動きではない


重ねて言うが、第1話である。しかも前半。


そして問題の後半へ。

リリーナの通う聖ガブリエル学園にひとりの男子生徒が転校してくる。
ヒイロ・ユイです。よろしく
その男子生徒こそ、リリーナが助けた少年だった。
どうやって急に転校してきた?

あまりに衝撃的な出逢いと再会をしてしまったリリーナはその男子生徒が気になり、翌日行われる誕生日パーティへの招待状を渡す。
が……。
ヒイロは 何故かややもったいつけて その招待状を 何故か目の前でかっこいい破り方をする(そしてこの時のヒイロは何故か満面のドヤ顔)

そして「ひ……ひどい……」と涙目になる リリーナの涙を何故か拭いながら 去り際に一言。



「お前を殺す」
デ デ ン !

リリーナ・視聴者「なんなの……この人……」

くどいようだが第1話である。

そしてリリーナの方もかなり夢見勝ちというか、
明らかに出てくるアニメを間違えているとしか思えない、夢を見ている発言を繰り返しているため、こちらも「なんなの……この人……」と思った人が多い。
なんなの……このアニメ……(褒め言葉)


前作とは違った意味で、早くも「このアニメはヤバい」と視聴者に印象付ける事となった。



【生存フラグとして】

当時こそインパクト抜群のこの台詞だが、きょうびの冷徹系主人公の台詞としては(多分)そこまでおかしくもないこの台詞。
この台詞の何が凄いのかと言えば、この台詞をヒイロに言われた人間は全員生存しているという、生存フラグとしての驚異的な性能である。


本編でヒイロにこの台詞を言われた人間は3人。
1人目は前述の通り、ヒロインであるリリーナ・ドーリアン。
2人目は同じガンダムパイロット、カトル・ラバーバ・ウィナー。
3人目はライバルである連合のエース、ゼクス・マーキス。

この3人、どんなピンチになろうともまず死なない。
特に吐血の多いゼクスのしぶとさは最早ギャグのレベルである。
小説版EWではヒイロがマリーメイアに対して「この子を殺さなくてはならない……」と考えている場面があるが、マリーメイアがどうなったかはお察し。


ネットが普及してからのネタ……かと思いきや、普及しきっていない時期から既にネタにされている。
まあ電波な行動を繰り返したイケメンボイスのイケメンが、どや顔で堂々と「殺す」とか言っておきながら1人も殺せていない時点で無理もない。
というか当のリリーナ本人も「 早く私を殺しにいらっしゃい! 」と言っているせいで、原作からしてもはや別の意味で使われている。

公式側でも生存フラグ扱いらしく、GジェネレーションでのIDコマンド「お前を殺す」の効果は大抵「クリティカル&敵ユニットを撃破しない」である。



【余談】

今でこそネタ台詞が定着しきったが、当時は緑川ボイスも相まってヒイロの「危険な魅力」を表す台詞だった。
これに痺れた男子女子が結構いる。
ヒイロといえば「任務了解」と「任務完了」も有名だが、台詞のインパクトから「お前を殺す」が彼の代表的な台詞として扱われる事が多い。


尚、某笑顔動画を初めとしてこの台詞とセットで使われる「デデン!」というのはBGM『任務遂行』の冒頭。
これ自体は戦闘シーン等でも使われるカッコいい曲なのだが、登場人物が何かやらかした際に流れる事が多い為、腹筋が自爆してしまう視聴者もいるとか……。


第1話からこんな事になった理由は、スタッフ曰く「普通をやらないのがガンダムW」だそうである。

因みに緑川はこの第1話、40度近い熱を出しながら収録に臨んだとかなんとか。



【用量】
1話につき3回が理想。
言われてもゼロはともかくウイングガンダムの売上は変動しないらしい。



【その他】
この台詞のせいか、スパロボでは精神コマンドに『てかげん』があったりなかったり……。

ゲーム『第2次スーパーロボット大戦Z』ではTV版Wが久々に登場。
もちろんこの台詞も使われた。

コードギアスの主人公ルルーシュ(ゼロ)に対して使われた際、この台詞の性能を知るユーザーは早くもルルーシュ生存を悟ったとか何とか。
当然きっちり生存フラグとしての仕事をこなしました。

まあスパロボでの死亡回避は珍しくもないが、今回のWの扱い方からするにスタッフも狙って使ったと思われる。
というか、今回、本気でボス級を殺すつもりの場合、ヒイロは「お前を倒す」と言う事が多い。
第2次Z以前の作品では割と本当に殺している。



現在展開中の続編小説『フローズン・ティアドロップ』でも登場しており、カトルの妹であるカトリーヌ・ウード・ウィナーに対して使用した。
きっと彼女も生き残るだろう。


また別作品ではあるがガンダムAGEでもゼハートアセムに向かって言い放ったのだが……結果はお察しの通りである。
むしろ55秒でクッキングされてしまった。


尚、いかに生存フラグとはいえ言葉自体は非常に暴力的なものです。
ネタとして使う場合は死ぬ程イタい可能性を覚悟しましょう。



この項目が狂っているのなら、俺は自分を信じて追記・修正する……。

Wiki篭り……お前を殺す。


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