バカボンのパパ

登録日:2012/03/20 Tue 16:31:24
更新日:2024/01/03 Wed 08:02:13
所要時間:約 4 分で読めるのだ





これでいいのだ!


バカボンのパパとは、赤塚不二夫の漫画『天才バカボン』シリーズに登場するキャラクターで主人公。

声:雨森雅司(第1・2作)、富田耕生(第3作及び各種CMやパチンコ等のメディアミックス)、小倉久寛(第4作、第5作1話前半)、FROGMAN(映画「天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~」)、古田新太(第5作)、福山潤(第5作1話)
演:上田晋也(くりぃむしちゅー)

【概要】


連載初期は『天才バカボン』のタイトル通り、息子のバカボンが主役でパパは脇役だったのだが、赤塚が「書いているうちにパパの方が面白くなっちゃった」という理由で主人公に昇格した。
ただ、赤塚自身は生前に雑誌などのコメントで異説(馬鹿なボンボン、バガボンド(vagabond)=放浪者、天才=ハジメちゃんとバカ=バカボンのパパとボンボン息子=バカボンの3人合わせて「天才バカボン」とした説、など)も唱えており、タイトルにはパパも含まれているという解釈もできなくはない。
まあ、赤塚作品は『おそ松くん』や『もーれつア太郎』のように、タイトル作品が主人公の役割を果たしていない作品が多いのだが。

アニメでの初代パパ役である雨森はハマリ役で、共演者や原作者からも認められていた。
『平成天才バカボン』以降は富田が担当することが多かったが、阪口和久によれば、「亡くなった雨森雅司の「だだっ子バカボンのパパ」を越えるため6人のベテラン声優をオーディションし、富田の声から感じる「いたずらっ子バカボンのパパ」の予感は能動的でスピーディーなバカボンのパパにピッタリだった」とのこと。富田は最初演じる事に抵抗を感じて、様々なディレクターに相談したが、最終的には赤塚からも絶賛された事から「お引き受けして良かった」とコメントしている。

年齢:41歳
血液型:BAKA型
好物:スイカ、タコ、レバニラ炒めなど


自宅の表札が「バカボン」となっているので、姓はバカボンらしい。
豊福きこうは著書『天才バカボンのパパ「国会で細川総理が決めたのだ!!」宣言』で、
バカボンの家の表札の分析から父、長男とも姓名なしの「バカボン」で、区別するために父バカボンを「バカボンのパパ」と呼ぶのはないかと推理している。

だがフジオプロ公式サイトの質問コーナーでは「そんなもの(本名)はないのだ」と一蹴された。
表札はバカボンが道に迷わずに帰ってこれるように付けているだけとのこと。

映画『天才バカヴォン』ではパパ本人が「バカヴォン」と名乗ったが、この名前も最終的には本当の名前ではないことが判明している。

熊本の七城中学校出身。東京のバカ田高校を経て、バカ田大学に入学する。
バカ田大学を主席で卒業後は大学時代に知り合った美人のママと結婚し、長男のバカボン、次男のハジメをもうける。

【生い立ち】


生まれたときは、いきなり「天上天下唯我独尊」と話す程の超天才だった。
しかし、交通事故にあったときにの脳ミソと自分の脳ミソが入れ替わる事件が起き、その結果バカになった。…そんなバカな。

この経緯は原作漫画では異なる。原作では、くしゃみをしたときに同時に脳の歯車を吐き出してしまったのが原因だった。

いずれにせよ生死の境をさまよった末に奇跡の生還を果たしたことになるが…その代償に知能が大きく低下したこととなる。


【職歴・概要】


原作者の赤塚不二夫は「パパは無職(バガボンド=放浪者)でないといけない」としているため、原作、アニメともに基本的には無職ということになっており、毎回遊びまわり騒動を起こす流れが多い。
しかし、アニメ第1作では「パパが無職なのは子供番組として良くない」というテレビ局の要請で植木屋と赤塚に無断で設定され、赤塚はこれに憤慨した。そのため第2作のアニメ化時のタイトルが「元祖天才バカボン」なのは原作に忠実(パパが無職)で制作されたためである。
ほかにも航空会社のエンジンテスト係の仕事に就いていたが、このときは電話の応対で取引先を怒らせてしまい、あげく会社を倒産させてしまった。
ほかの仕事もたいていはクビになっている。
就いた職業が次の会に持ち越されることはなく、フリーターのような立場である。

バカボンのパパは赤塚が一番気に入っているキャラクターで、その理由は「どんなに酔っ払っていてもバカボンのパパの顔だけは、ちゃんと描けるから」とのこと。

モデルは作者である赤塚の実父と言われている。また、もーれつア太郎のア太郎のモデルキャラでもある。
原作漫画では登場人物が死亡する描写があり、そのほぼすべてにバカボンのパパが関与している。

実は最初にウルトラマンの「シュワッチ!!」のかけ声を最初に書き文字で表現したのはパパであり、それが浸透してウルトラマンの代名詞になった説がある。


その非常識な言動は周囲を巻き込むトラブルメーカーだが、「これでいいのだ」というお馴染みの台詞で自己解決してしまう。
周囲はいい迷惑だが、常識を揺さぶるその行動は見ていて愉快でさえある。
赤塚キャラのなかで代表的存在をつとめているのも、そんなところに理由がある。
直接間接を問わず、かなりの人を殺したりもしている。
因みに、無免許でもある。


【家族】


◆ママ
声:増山江威子(第1作~第4作)、北浜晴子(代役)、上野アサ(映画「天才バカヴォン」)、日髙のり子(第5作)
演:松下奈緒
良妻賢母。意外にもプロポーズはママの方から。
代役が一度だけあっただけで天才~レレレまでのテレビシリーズで声優が変わっておらず、4回目のアニメ化に際して、赤塚不二夫からの指示等は特に無かったが、唯一の希望が「ママの声だけは(増山から)変えないで欲しい」だったという。

◆バカボン
声:山本圭子(第1作・第2作)、林原めぐみ(第3作)、亀井芳子(第4作)、犬山イヌコ (映画「天才バカヴォン」)、入野自由(第5作)
演:オカリナ(おかずクラブ)
長男。
当初はタイトル通り主役だったが主人公として機能していたのは連載初期のみでパパに主役を奪われた後はパパの引き立て役に転じることになった。
デンゲキバズーカにて連載された「少年バカボン」では後の『おそ松さん』同様、タイトルともに主役に返り咲いた。
また「少年バカボン」を原作にした主演ゲームアプリも配信されたが、なんとバイオハザード20周年とのコラボレーション企画で洋館事件に立ち向かう羽目になっている。
将来の夢はミラーマン

◆ハジメ
声:貴家堂子(第1作・第2作)、坂本千夏(第3作)、ゆきじ(第4作)、澪乃せいら(映画「天才バカヴォン」)、野中藍(第5作)、内山昂輝(第5作:大人)
演:早坂ひらら
次男。パパ同様生まれながらの天才児。

◆バカボンのパパのパパ
パパの誕生エピソードに登場。親子だけあって顔や性格はパパそっくり。
おくさんが出産のため入院してから三年も産まれなかったため、その存在をすっかり忘れて動物(馬・豚・・鶏)を息子として暮らしていたが、パパが誕生した際に誕生祝いとして丸焼きにして料理してしまった。

◆パパのパパの弟
同じくパパの誕生エピソードに登場。顔はパパに似ているが、性格は多少悪乗りするところはあるものの常識人で、動物を息子として扱うパパのパパに冷静な意見を言ったり、動物達を丸焼きにした時には呆れて不安を口にした。


【関連人物】


◆本官さん
声:田の中勇(第1作)、肝付兼太(第2作)、千葉繁(第3作・第4作及び各種CMやパチンコ等のメディアミックス)、岩田光央 (映画「天才バカヴォン」)、森川智之(第5作)
演:高嶋政伸
目玉が繋がっている発砲狂のお巡りさん。本名は白塚フチオ。
『もーれつア太郎』や『ギャグゲリラ』でもセミレギュラーとして登場している。
「天才ホモボン」や『ギャグゲリラ』初回では「変態に襲われてゲイカップル成立」というとんでもない状態になったことがある。
_実は警官ではない。_

レレレのおじさん
声:槐柳二(第1作・第2作)、千葉繁(第3作・第4作及び各種CMやパチンコ等のメディアミックス)、上島竜兵(ダチョウ倶楽部) (映画「天才バカヴォン」)、石田彰(第5作)
演:小日向文世
「おーでかーけでーすかーレーレレーのレー」
いつも着物姿で掃除をしている。
実は電気屋の社長で五つ子が5組計25人の子持ち。
松平健がCMで実写をやったことがある。

◆ウナギイヌ
声優:池水通洋(第2作)、田原アルノ(第3作)、塩屋浩三(第4作)、秋本帆華(チームしゃちほこ) (映画「天才バカヴォン」)、櫻井孝宏(第5作)
浜名湖産のと鰻のハーフ。食料。


【名(迷)台詞】



「バカボンのパパなのだ!」

「これで(それで)いいのだ!」

「コニャニャチワ!」

「タリラリラ~ン♪」

「国会で青島幸夫が決めたのか?」



成   _[~ヽ-<〉
の (/// ̄ ̄\
反 7// ̄三三T
対 トイ  ・ ・|
な (6"  (_人_)\
の Y//__LLLLL_)
だ | \ロω_ロノ
!!  >ー―――<




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「これでいいのだ!」

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最終更新:2024年01月03日 08:02