メイド

登録日:2010/07/05(月) 00:01:43
更新日:2023/09/10 Sun 12:10:25
所要時間:約 10 分で読めます




「お帰りなさいませ御主人様」


男「ただいま。あれっ?家に見知らぬ女性がいる…。あ、あの…貴女はどちら様ですか?」

見知らぬ女性「本日から男さんの家にお仕えすることになりましたメイドと申します。以後お見知り置きを」

男「なるほど。家政婦さんですね」

見知らぬ女性改めメイド(以降メと表記する)「いえ、メイドです」

男「えっ…?まあ、よくわからないけど…よろしく!」

メ「こちらこそよろしくお願いします。早速ですが、御主人様。メイドについて説明してもよろしいでしょうか?」

男「(ん…?いきなり何を言い出すんだ)まあ、構わないよ」

メ「では、真面目に説明していこうと思います」


メ「───メイドとはお仕えする主君の家の家事全般を担う職業でございます。
英語では『maid』、正しくは『maid-servant』と表記します。
単語からわかるかと思いますが、乙女という語義を意味する『maiden』から取られています」


メ「歴史を追っていきましょう。
まず古代におけるメイドについてですが、古代のメイドはいわば戦争で敗れた国の年端のいかない少女達で構成されています。
勝利を収めた国が彼女達を雇い、ほぼ奴隷同然に扱っていたと考えられます」

メ「───次に近代におけるメイドついて説明していこうと思います。御主人様。大西洋三角貿易はご存知でしょうか?」

男「ああ、世界史で習ったな。確か、北米から欧州に砂糖、欧州からアフリカ西岸に武器、アフリカ西岸から北米に奴隷が運ばれるという貿易のことかな」

メ「御主人様がおっしゃる通りです。この貿易の結果、黒人奴隷が北米や一部欧州へと流れたのです。
イギリスの絵画に黒人の下男( 執事 )が描かれていたりするのは、この貿易が関係しているからだそうですよ。
このように黒人が流れ、そして大英帝国最盛期のヴィクトリア女王の時代に黒人のメイドが増加し…」

男「ふ~ん(まるでWikipediaのようにくそ真面目な説明だな。正直つまらないな)」

メ「うん?御主人様は堅苦しい説明はお嫌いなのですか?(困りましたわ…御主人様は私の話に飽きてしまわれたでしょうか…)」

男「(ちょっとまずかったかな…)別にそういう訳ではないんだけど…とにかく説明を続けて」

メ「わかりました。時代を1900年代の日本に変更しましょう」


メ「───戦前におけるメイドはオタク的な狭い意味に留まっていただけではなかったようです。
例えば、帝国海軍は士官クラブの女給にメイド服のようなものを採用したり、
文豪では太宰治夏目漱石などがその魅力に惹かれたり、作品に出したりしたそうです。
中でも漱石が書いた『彼岸過迄』には失恋した主人公の田川敬太郎が下婢に慰安を見出だしたりする場面が描かれています。
ある意味では現代のヲタクに近いものがあるかもしれませんね」

男「まさか、日本の純文学にもメイド萌えみたいなものがあるなんて…日本は昔っから始まっていたんだな」

メ「御主人様。続いては昨今のメイドについて説明していきます」


メ「───現代におけるメイドですが、私のように一日中御主人様の元で働く純粋なメイドはほとんどいません。
そもそも日本でメイドが認知され始めたのは1980年代からだと考えられます。そのあたりは日本に古くから信仰されてきた萌え属性である巫女とは違いますね」

男「巫女かわいいよ巫女(毎年正月に神社に行く理由は巫女に会うためだからな…)」

メ「御主人様…」

男「僕が悪かったです。話をお続け下さい」

メ「畏まりました。映像媒体としては1984年のサントリーリザーブのCMが最初ではないでしょうか。まあ、まだ一般の萌えとして認知されてはいないんですけどね」

メ「1990年代からはメイドを主題にした作品が増えてきました。
中でもメイド喫茶を生み出すきっかけになったF&CのアダルトゲームであるPiaキャロットへようこそ!!シリーズを御主人様はご存知ではないでしょうか?」

男「……知らなくはない(実際にやったのは内緒だ)」

メ「でしょうね。家の掃除中に御主人様の部屋の押し入れの中に入っていましたからね。御主人様は沢山その手のモノを所持してらっしゃるんですね」

男「は、恥ずかしい…もう死んでもいいですか?(絶対にバレないように隠してたのに…メイドって恐ろしい…)」

メ「御主人様は健全ですね。まあ、日本メイド協会所属でメイド検定1級を取得した私の目はごまかせませんよ(キリッ)」

男「そんな協会もとい試験があるんだ!ますます日本がわからなくなってきた」

メ「まあ、メイドが全員完璧というわけではないんですけれどね。
例えば月姫琥珀翡翠姉妹のように掃除か料理の一方が壊滅的だったり、完璧ですが多少の天然が入っている十六夜 咲夜
たまにドジをしてしまう琴乃宮雪などのキャラもいますよ。
もっと詳しくメイドキャラを知りたい場合はWikipediaまたは タグ検索 をどうぞ」

男「って、全部説明しないんですか!?」

メ「───メイド喫茶について話をします。2000年に日本初の『キュアメイドカフェ』が秋葉原に開店しました。
その後、2004年の『電車男』がきっかけとなり、萌えやヲタクが認知されるようになってメイドカフェが増えたようです。
…といっても私には最近の店がメイドカフェではなくて、もはや風俗店にしか思えないんですよね」

男「(話が変わったのか)どうして?」

メ「服装からしてそうですよ。本来メイドは奉仕する立場にあるのにあのようにミニスカート、絶対領域を見せるだなんて…」


メ「ホワイトブリム(カチューシャ)はともかく、エプロンドレスや割烹着、メイド服どれでも構いませんが、
スカートはロング(膝下)でないとダメだと思います!」

男「そこまで言うんですか…」


男「おっと追記・修正に出掛ける時間だな。準備とかしてたりしない?」

メ「あっ…準備しておくのを忘れておりました…。いますぐ追記・修正の準備をしてきます」

男「メイドさんって意外とドジなのかな?」






男「それじゃ行ってくるよ」

「いってらっしゃいませ御主人様」

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最終更新:2023年09月10日 12:10