軍艦じゃんけん

登録日:2012/06/01(金) 03:51:25
更新日:2024/02/01 Thu 05:41:00
所要時間:約 5 分で読めます








軍艦じゃんけんとは、じゃんけんを元にした遊びで、主に小学生の間で遊ばれる。

他に「戦争」「軍艦」などといった呼称がある。



■遊び方
※全国各地にローカルルールがあるので、一番一般的と思われるルールを説明する。


まず2人1組となり、お互いに左手で握手した状態にする。
その握手している左手の上で互いの右手をハイタッチするように振ってから通常のじゃんけんをする。

この際に互いに「せんそう」という掛け声をだす。

「せ」で互いの右手をはたき、「ん」で右手を軽く上げ、「そう」でじゃんけんをする。
右手をはたく以外は、通常のじゃんけんと同じ。あいこが出たら最初からやり直す。

このじゃんけんに勝利した側が親となり、親は握手している手を左に捻り子の手の甲を上に向ける。

そこから右手でグーチョキパーを使ったじゃんけんをしていくのだが、その際にこのゲームの一番の特徴である掛け声を親側が発していく。

そのルールをまとめると、
  • 掛け声は親側の「出した手、出した手、出す手」
  • 右手の形を掛け声に合わせる。
  • グーチョキパーの名前はそれぞれ軍艦、朝鮮、ハワイとなる。


分かりにくいので例にしてみると、
 親決めじゃんけんにてグーで勝利
 次はチョキを出そう

この場合の掛け声は「軍艦、軍艦、朝鮮」になる。更に掛け声に合わせて右手もグー、グー、チョキと形を変えねばならない。


このじゃんけんで親が勝った場合は再度じゃんけんを繰り返し。親が負けた場合は親と子が入れ替わる。

その際に捻った手を反対に捻り表裏を変えなければならない。

そしてあいこになった場合は親が全力で子の手の甲をはたく。

その後はじゃんけんを続けるのだが、この際の掛け声は「一本取って、出す手」と変わる。 「一本取って」の時に相手の手をはたく。

これまた例にすると、

 チョキで勝利
 パーであいこ
 グーを出しあいこ
 チョキを出す

この場合は「朝鮮朝鮮ハワイ、一本取って軍艦、一本取って朝鮮」となる。 ちなみにこの間に2回はたいている。全力で。


なぜ遊びなのに全力ではたくかというと、勝利条件は「相手が音を上げる」ことだからである。

どんなにじゃんけんで勝利しても、相手をはたけなければ意味は無いのだ。

つまり我慢比べのようなものであり、互いが音を上げない場合はひたすらに続く。
意地を張れば張るほど互いの手の甲は赤くなっていくのである。


ただ、それだと後に響く可能性もある為、回数を決めて何本取ったら勝ちとする場合、連続で何本とったら勝ちの場合と地方によってまちまちなルールもある。
この場合、掛け声の「一本取って」が二本、三本と増えることも。

前者はあまり我慢比べの意味は持たないので、そこまで本気で叩かない場合も多いが、
後者の場合は「連続勝ち」か「音を上げさせる」のどちらかで勝ち、という共存パターンがあるので注意。

回数制で五本先取の場合、「一本とって皆殺し」で終わりにする場合も…


この遊び、多くの手遊びと同じく詳細な起源は不明なのだが、軍艦、ハワイ、朝鮮というワードから太平洋戦争、或いはその前後の頃にできたものと思われる。

だが現代の小学生にこの遊びの元が太平洋戦争だと気付く子供は少なく、ちょうせん=挑戦だと思っていた人も多いはず。

そして、大人になる途中で意味を理解し、知らなかったとはいえ凄い遊びをしてたんだなあと思った人も多いはず。



以下ローカルルールによる手の名前

軍艦・ピストル・ハワイ
軍艦・沈没・ハワイ
グアム・朝鮮・ハワイ
軍艦・チェス・ハワイ
軍艦・沈没・破裂






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最終更新:2024年02月01日 05:41