槓(麻雀)

登録日 :2011/08/11(木) 18:04:08
更新日 : 2017/05/13 Sat 17:13:20
所要時間 :約 5 分で読めます




槓(カン)とは、麻雀において槓子(カンツ)を作るための行為をいう。
簡単に説明すると、同じ牌四つを自分の右隅に見えるようにおくこと。
この時、手牌が通常より一枚減るので嶺上(リンシャン)から一枚補充する。


特徴として
  • ドラが増える
  • 裏ドラも増える
  • 自分の苻も増える
  • 嶺上でツモれる(嶺上開花)かもしれない

等。
が、勿論良いことばかりではなく、

  • 他家にドラを与えてしまう可能性の方が圧倒的に高い
  • 自分が鳴いてしまったら裏ドラの恩恵を受けられない
  • 降りる場合の選択肢を狭める
  • 一種類の牌がもう存在しないという情報を他家に与えてしまう

などのデメリットが挙げられる。
特にドラ関連のデメリットから、無闇に槓する人は少ない。


しかし一部には槓を躊躇うことなく行う者もおり、場を荒らす行為として嫌われがち。

しかしながら、「そのタイミングで槓はねーよ」などとプレイングスタイルに口を挟むのはオススメできない。
もしその槓が自分を苦しめたならば、やがては学習することだろう。

例外的に、誰かの立直後に槓するのはあまりお勧めできない。
もし立直した者がツモった場合、裏ドラが乗って悲惨な事になるし、純粋な実力が絡まない全ツッパ麻雀になりかねない。


理想的な槓の使い方の一つとして、槓材を聴牌まで保持しておき、聴牌すると同時に槓してリーチをかけるというものがある。
単純にドラが増えるだけでなく他家を降ろせるので振り込む心配も少ないまさにローリスクハイリターン。


●種類

暗槓(アンカン)
自力で同じ牌を4つ集めた場合に成立。
カンと宣言した後、4枚の内2枚を裏返して右隅に晒す。
リーチ中でもツモった牌が槓子になったなら暗槓可能だが、それによって待ちが変わってしまう暗槓は許されない。

大明槓(ダイミンカン)
手牌に暗刻子(アンコーツ。同じ牌三つ)がある時に、他家が4枚目を捨てたら可能。
宣言と右隅に晒すのは暗槓と同様だが、暗槓と違うのは全ての牌を見えるようにしなければならない所。

小明槓(ショウミンカン)
加槓(カカン)とも。ポンして脇に晒している明刻子(ミンコーツ。ポンして作った刻子)にカンと宣言した後4枚目の牌を加えて槓子にする行為。
他家が四枚目を捨てた時には不可能。あくまで自分の手牌から行う事。
後述の槍槓が飛んでくる可能性があるので注意。


●関係するルール

槓ドラ
槓子を作る最大の理由。現在のドラ表示牌の隣を捲りドラ表示牌を増やす。
この槓ドラの裏もリーチ和了後にはちゃんと使用する。こちらは槓裏と呼ばれる。
暗槓は打牌前、大明槓は打牌後に公開する。

四開槓(スーカイカン)
ひとつの局で四回槓が成立すると流局になるルール。
四槓子潰しになるがそもそも二回以上槓があること自体稀なので、「ああ、そんなルールあるよね」程度のものである。四風連打とどっこいのレア度。

責任払い
包(パオ)とも言い、大三元・大四喜・四槓子の役満を副露により確定された場合に自摸和了なら全点、栄和了ならば振込んだ人の半分支払わなければならない。
また自分が捨てた牌を大明槓され嶺上開花されると包が発生し振込んだとされるルールもあるので打つ前に確認しよう。


●関係役

槍槓(チャンカン)
加槓(小明槓)の際にその牌が誰かの当たり牌だったら成立する。1翻。

なお、みんな「槍」槓と言っているが実はもともと正しい表記は「搶」槓だったりする。
「搶」の字があまりにマイナーだったためいつの間にか「槍」にとって変わられていた。
鳴いても成立する。
リンシャンやハイテイと同じく狙って出来る役ではなく、運良く出来る役であり、恐らく最も出にくい一翻役。
下手な役満より出にくいが、決してローカル役では無いので注意。
テンパイ気配を察されると危険牌で加槓をしてもらえない等、漫画ですら滅多に見ない珍しい役。
その分やった時の興奮、やられた時の絶望は計り知れない。
国士無双に限り暗槓での槍槓を認める所が多い。

嶺上開花(リンシャンカイホウ)
嶺上からツモった牌が当たり牌ならば成立する役。咲さんの必殺技でもある。でも1翻。

三槓子(サンカンツ)
暗・明種類を問わずに槓子が三つあれば成立する役。一部のデータでは四暗刻よりも出にくいとか。通常麻雀は14牌一組で和了だが三槓子は性質上17牌使う。
しかし2翻。喰い下がりせず鳴いても2飜のままであるたぶん役の中でもっとも割に合わない。
もし、暗槓を三回して三槓子を作った場合は、三暗刻も同時に付く。

難易度が非常に高く、その割に二飜にしかならないので本来積極的に狙う手ではない。
しかも、一回でも他家に槓をされると四開槓で流局になってしまう。

もちろん、カンドラ有りのルールだと、カンドラがモロ乗りして化けることもあるが、その確率よりも他家にドラを乗せる確率の方がはるかに高く、リーチでもされてカン裏までつくと目も当てられない。
が、そのハイリスクな面にこそロマンを感じとりトイトイと合わせながら狙う人も少なくない。

国士無双
通常、暗槓には槍槓が成立しないのだが、国士無双に限り加槓だろうが暗槓だろうがロン可能。
その様はまさに無双。ご存知の通り役満。
詳細は該当項目へ。

四槓子(スーカンツ)
暗・明種類を問わずに槓子が四つあると成立する役。もちろん役満。
普通槓は4回行えば流局だが一人で行った場合は特例で流局にならない。
全て加槓と大明槓で揃えたとしても最低三枚は自力で引かなければならず、単純に考えれば四暗刻の上位(?)互換とも言える。
難易度は役満の中でも特に高く、初心者が何も考えず槓しがちな天鳳ですら純正九連宝燈より出現率が低い。
上級者同士の対局になるとそもそもむやみに槓しないので出現率はさらに下がる。
とりあえず出たら死なないよう祈っとけ。

ちなみに全部暗槓で作れば四暗刻単騎と複合してトリプル役満だが、その場で爆発して死ぬかもしれない。



追記、修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/