役満(麻雀)

登録日:2011/12/30(金) 03:41:10
更新日:2018/06/26 Tue 22:23:31
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マサオくん 「よっしゃ!!」 (中打牌)

ボーちゃん・しんのすけ・風間くん 「「「ロン!!!」」」


ボーちゃん 「大三元!」

しんのすけ 「四暗刻単騎!」

風間くん 「国士無双!」


マサオくん 「うわーーーん!! 身包み剥がされちゃった…!」



「クレしんパラダイス! メイド・イン・埼玉」より





役満とは麻雀における最高役の事である。
正式名は役満貫。子なら32000点、親では48000点。

麻雀を打つ者なら誰もが夢見る役であり、上がったならばその日のヒーローになれること請け合い。
その分どれも難易度は高く、一日中打っても見ないことなど当たり前である。
が、登山家がそこに山があったら登らずにはいられないように、麻雀打ちならば目指さずにはいられない。そんな魔力が役満にはある……のかもしれない。


では、まず一般的に採用されている役満について。




この三つは三大役満と呼ばれ、役満の中では比較的難易度が低いと言われている。実際に見かける役満といえば大半はこの三つだろう。
確立はそれぞれ0.04%ほどなので門前清一色よりは出現率が高い。その一方三槓子よりかは確率が高い。
とは言え国士は配牌から狙わなくては上がれないので見ない人は本当に見ない。大三元は鳴いた時点で他家に警戒される。決して数字通りの確率ではない。


  • 字一色(ツーイーソー)
字牌のみで構成された役満。対々和の形と七対子の形がある。
七対子の場合大七星とも呼び、字牌七種を全て使う必要があるうえ面前で作ることになるため難易度が上がる。大七星をダブル役満とするローカルルールも存在する。
字牌のみで構成するため大三元や四喜和と複合しやすい。


  • 四喜和(すーしーほー)
風牌四つを使った上がり。
すべて刻子の形を大四喜、三つが刻子、残りの一つが対子(雀頭)の場合を小四喜と呼ぶ。
大四喜は小四喜の完全な上位互換なので、大四喜をダブル役満とする事がある。
字一色と複合する場合が多く、夢のトリプル役満も狙える……かも。

  • 清老頭(チンロウトウ)
数牌の1と9のみで構成された役満。
1と9の牌は六種類しかなく七対子の形にはならないので、必然的にアガリは対々和の形になる。*1
故に七種類使える字一色より難易度は高いと言われている。
四暗刻、四槓子、天和、地和以外の役満とは複合しない。


  • 緑一色(リューイーソー)
發と索子の23468だけを使う役。
全ての牌が緑色なので緑一色。そのままのネーミングである。
元はオールグリーンというアメリカのローカル役であるが、日本でも一般的に採用されている。
發無しを緑一色と認めるか否かは確認が必要。
使える種類だけなら清老頭と変わらないが、234で順子を作れる分こちらの方が作りやすい。
手変わりの融通が利く便利な役である。
しかし、多面張の場合に安目が出やすい(役満狙いだとフリテンになりやすい)という聴牌してからがまた悩ましい一面も。
役を確定させて聴牌する難易度は清老頭に勝るとも劣らないものがある。


当該項目参照。上がったら運を使いきって死ぬと言われるほど難易度が高く、一生に一度見るか見ないかという役満である。万一上がったら帰り道には気を付けよう。


  • 四槓子(スーカンツ)
四回槓をした上がり。一説には純正九蓮宝燈より難易度が高いと言われている。
通常、槓が四回発生した時点で四槓流れとなるが、この場合のみ特別に流局しないためリンシャンで上がれなくても大丈夫。
このとき、基本的には『一人で四槓を達成すると他者は槓出来ない』とするルールが多いが、稀に5回目の槓が認められ、それを持って流局にするルールもある。
必ず単騎待ちとなり他家には役満張ったことがバレバレ、さらに誰かが槓を入れれば流局……と、仮にテンパイまで行けてもそこから先も茨の道。
ちなみに門前で作った場合(=4暗槓)自動的に四暗刻単騎と複合する。
古いルールだと四槓子の4回目の槓を持って成立というルールもある。このルールの場合打牌した牌がロンされなければ四槓子和了とみなされる。

とあるプロいわく「他の役満は全てあがったがこれだけは見たことすらない」それほどの役。

  • 天和、地和(テンホー、チーホー)
配牌で和了していれば天和(必然的に親のみ)
第一ツモで和了すれば地和(必然的に子のみ)※ツモ前に副露(+暗槓)が入ると無効
ツキ麻雀の究極形。上がられたらやる気を無くす役第一位。
特に天和の発生率は33万分の1と言われている。
半荘を年間千試合こなしたとしても30年に一度見るかどうかという計算に……。


ここから先はローカル役について。ローカル役は非常に多い為代表的なものだけに止める。


  • 数え役満
13飜以上で成立。
リーチ一発ツモ平和純チャン三色一盃口ドラ3!
勘違いされやすいが数え役満はローカル役である。採用していない事もあるので確認は必須
不採用の場合11翻以上は全て三倍満扱いになる。


  • 大車輪(だいしゃりん)
筒子の2〜8の七対子。
萬子には九蓮宝燈(及び百万石。九蓮宝燈は今や萬子限定の役ではない)、索子には緑一色があるのに筒子だけ役満がないと言う声から生まれた役満。現在は一般的に採用されている事も多い。
一応萬子の2〜8(大数燐)、索子の2〜8でも違う名前(大竹林)で役満とするローカルルールはあるが、場所によって名前が違ったりと知名度は非常に低い。
余談だが麻雀牌を購入したとき筒子だけ赤ドラが二枚入っているのも同じ理由から。


  • 人和(レンホー)
子の配牌聴牌で二巡目ではなく一巡目に捨てられた牌で和了ると役満。和了る前に鳴きが入る・自分の番を迎えると不成立。
ローカルな上に場所や団体で役満扱いから役無し扱いまでバラバラな為、打つ前に確認必須。
基本的に満貫固定、4翻役、倍満固定、8翻役、役満のいずれかが多い。


  • 八連荘(ぱーれんちゃん)
八回連荘した時点で上がり役に関係なく成立する特殊な役満。
八本場であれば八連荘とするのか流れ連荘を認めず八回上がり続けなければ役満としないのか、二飜縛りを採用している際には八連荘自体を役として認める(=一飜で上がってもいい)か否かなど、何かとルールで揉めやすい。採用する場合は事前にルールの確認が必要。


  • 四連刻(すーれんこー)
1234等数の連なった刻子を四つ作る役満。鳴いてもいいが、1を暗刻にして234を三回チーした形等は当然刻子とは認められないので注意。

  • 一色四順(いーそーすーじゅん)
同じ順子を4つ作ると成立する。副露可。
下位役に一色三順があり、こちらは門前で作った場合は三連刻と同一になる。
一色三順の下位役は一盃口でありこれは正規採用されている役である。


  • 紅孔雀(べにくじゃく)
緑一色の逆。中と索子の1579を使った上がり。どこぞのプロ雀士が作った。

  • 紅一点(こういってん)
緑一色の發を中に置き換えた形。当たり前だが中無しはただの緑一色なので中必須。


  • 十三不塔(しーさんぷーとー)
配牌で面子なし両面・カンチャン・ペンチャン形なし(←3種を塔子とも言う)で対子が一つだけある状態。要するにとんでもないクズ配牌。
実は本来は国士無双と同一の役。現在の日本式麻雀の原型になった中国麻雀では十三不塔は正式名を「十三幺九」といい、元々は手牌が幺九牌全種一枚ずつの場合のみ、要するに国士無双十三面張の場合のみ認められる役だった。
後に日本式麻雀のルール整備が行われた際に十三不塔と国士無双は別々の役として分割され、本来の十三不塔(十三幺九)は純正国士無双(国士無双十三面張)としてダブル役満とするルールになったのだ
更に十三不塔に対子すら無い究極のクズ配牌の場合において十四不塔(しーすーぷーとー)として同様に役満にする場合もある。

  • 東北新幹線
東北ローカル役。
東と北で刻子と頭を揃え、そこに一通を成立させる。


  • 加賀百万石
加賀ローカ(r
萬子の清一で数牌の数字の合計が100であれば役満。100以上であれば良い場合も多い(単に百万石とも)。100以上が可能の場合、100ジャストを加賀百万石としてダブル役満にするルールもある。計算が非常にめんどくさい。
4枚使いや槓が必須と思われるが、実は刻子だけでも成立可能(55 666 777 888 999=ジャスト100、ちなみに四連刻と複合する)

  • 南北戦争
アメリカロー(r
南と北の刻子と数牌で南北戦争の始まった1861と終わった1865を作った上がり。必然的に四面子一雀頭ではない。
これに限らず、アメリカローカル役は四面子一雀頭ではない変な役が多い。




ここから先は古役について扱う。昔は認められていたが麻雀の漢字が一般的に使われないために意味が通じず、廃れた役が多い。

  • 風花雪月
風牌を風、五筒を花、白を雪、一筒を月に見立て刻子を作る役満。残りの雀頭は何でもいい。花鳥風月という白の代りに一索をつかった役満もある。

  • 五筒開花(うーぴんかいか)
リンシャンで五筒をツモ上がり。五筒を花に見立てる。2翻や満貫や役満等いろいろある。
咲で印象深い。

  • 一筒模月(いーぴんもーゆえ)
ハイテイで一筒をツモる上がり。一筒を海底から月を掬い上げる様に見立て(r
咲で印象(r

  • 二索槍カン(りゃんぞーちゃんかん)
チャンカンで二索を上がる。二索を槍に見(r
咲で(r

  • 九筒撈魚(きゅーぴんらおゆう)
ホウテイロンで九筒を上がる。九筒を魚群に(r

以上、役満はロマンであり麻雀の華であるが、決して上がれない役ではない。どの役満を上がった事があるというのも麻雀打ちのステータスの一つであるとも言える。一度全局役満狙いなどしてみても面白いかもしれない。負けても責任は取れないが……


余談
漫画家やくみつる先生のペンネームは役満に由来している。



追記・修正は役満上がってからお願いします。

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