ターンX

登録日:2009/07/03 Fri 19:00:23
更新日:2024/02/13 Tue 10:20:34
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神の世界への!
引導を渡してくれるわぁっ!!!



ターンエックス


型式番号 Concept-X 6-1-2(Concept-X Project-6 Division-1 Block-2)

全高 20.5m
重量 50.6t
稼働重量 30.2t
ジェネレータ出力
推定68000kw(±5000kw〜500000jw)
装甲材質 ナノスキン装甲

武装
  • 三連装ビーム投射システム
  • 溶断破砕マニュピレータ『シャイニングフィンガー』
  • 背部ウェポンプラットホーム『キャラバス』
  • オールレンジ攻撃用内蔵ビーム砲
  • 脚部メガ粒子砲
  • 月光蝶

主な搭乗者:ギム・ギンガナム


アニメ「∀ガンダム」に登場する機体。

概要

「ターンタイプ」と呼ばれる、∀ガンダムと同じ時期に建造された……若しくは、同一コンセプト、機構を持つ、と思われる機体。

一見、特徴的な右腕以外は左右対称に見えて、
実際には頭部を除いて細部のデザインに至るまで左右非対称という兵器にあるまじきデザインなのが最大の特徴。
おかげでアニメーターを戦慄させた
兄弟機とされる∀とは確かに共通する意匠を持ちつつも、左右対称の∀とは根本からしてが異質な存在であるとも云え、
下記の様にデザインの時点でも、近くて遠い∀とターンXの関係性を暗に示していたかのようである。

ターンXという名称については、10(X)番目の星により道を曲げられた(ターン)者とされる他、
反転させて(ターン)も同じ意味となる者という説や、後述の10(X)パーツへの分割能力に掛けた台詞等が劇中に登場してくる。
これらの情報から、劇中で文明をリセットさせた機体であったと共に、
メタ的な意味でも全てのガンダムを肯定すると前置きしつつも原点回帰を目指すという番組コンセプトによって命名されたと対立する者として、
反転させても同じ形となり、更に正体不明をも意味するが持ち出されたのだろう……とも考察できる。

前述の様に各所に∀との共通点が見受けられるが、∀と同じく謎が多く、
まだMSらしい∀に比べても長年に渡り改修を繰り返された影響で、大本の形状が分からなくなってしまっている。
一説ではターンXこそが∀のオリジナルに当たる機体であり、元々は外宇宙から地球圏に流れ着いた正体不明の機体を改修したMSである……ともされる。
実際、本当に兄弟機であるかどうかはともかく、近しい存在であることは間違いなく
本体同士で無かったとしても∀とターンXが近づくと両者のマークが合わさった共鳴現象が起きるのも特徴。

そのテクノロジーは、当時の従来のガンダムシリーズからは遥か未来となる地球圏の技術レベルから見ても驚異的であり、
この機体の解析と改修を進めると共に、その複製として生み出されたのが∀であるとも言われる。
ターンXが長い改修の末に人型と呼ぶには違和感があるような歪な姿となったのはこのためで、地球圏の技術では完全な復元が不可能だったためとも。
起動時に一瞬光って浮かぶカメラアイの形状からも解るように、本来はガンダムタイプのMSであった可能性も高い。*1

ちなみに、現在ならともかく、まだセル画で描かれていた放送当時は左右非対称のフォルムにアニメーターが恐れをなし、
もっと出番を減らすか、後のエクシアさんの様にマントみたいにナノスキンで覆って、最終話までのデザインの簡略化をする予定もあったとのこと。
実際にはアニメ本編でちゃんと描かれることとなり、出番自体は少ないものの、
衝撃的な分離攻撃や内部構造のディテールが細かく描かれたシーン等のインパクトも大きい。
また、パイロットの御大将の台詞通り、ヒゲの癖に可愛く描かれている∀に比べて、
全体的に無骨な所にも“お兄さん”らしさを感じるのもミソ。他ならぬ乗り手のせいかも知れないが。

当初、頭部兼パイロット搭乗部である『ターンX−トップ』のみが発掘されて試験的に運用されていたが、
月面のマウンテン・サイクルで全身を発掘され、月面都市ゲンガナムの全電力を用いて再起動。
それ以後、ギンガナム艦隊のフラッグ・シップ機として活躍した。
本機はパイロットのギンガナムに高く評価され「(単機で)地球を三日で制圧できる」と言われた。
公式でも、黒歴史の用法が広がった現在では別の意味に捉えられかねないような「最強の黒歴史」という煽り文句が付けられている。


性能

兄弟機とされる∀と同様に、“DHGCP”縮退炉=超小型ブラックホールエンジンを主機関としていると思われるのだが、
実はターンXの場合は主機関がUnknownとされており、実際にはどういう動力で動いているのかは不明である。
というか、頭部であるターンXトップのみでも∀本体に匹敵するIフィールドが働いていたり、本体重量が稼働時には50.6tから30.2tに変化したり、重力化でも普通に各部パーツが無重力で稼働したりと、
∀以上にどういうテクノロジーで動いているのか訳の分からない描写が散見され、機体重量の変移と各部パーツの無重力稼働から鑑みるに、脚部どころか機体各部に縮退炉を備えている可能性すらある。*2

劇中の描写を見る限りでも、片手で自分の倍以上の大きさはあるウォドムを持ち上げて上記のシャイニングフィンガーで爆砕する等、
MSとしては規格外のパワーを誇る為に、縮退炉と同等かそれ以上の機関を搭載していると思われるが……。
なお、この時の構図がゴッドガンダムが初公開の爆熱ゴッドフィンガーでゼウスガンダムを倒した時とほぼ同じというお遊びがある。

ちなみに、スペック上の出力は∀の予測値をも遥かに上回るが、調整の結果なのか外的要因なのかは不明。
∀と同じ縮退炉だとしても、出力の上限は推測出来ないレベルになる為、
∀も含めて、ターンタイプの実際の出力上限は予測値を含めても設定の推測値より更に高くなると思われる。

また、スモーと同様に相手のエネルギーを吸収してしまえる機能があり、その効果は遥かに高い。
終盤にはスモー5機による金縛り攻撃(IFバリアー)に掛けられても反対にエネルギーを吸い付くしてしまった。
ターンタイプが“リアルロボット系というより、スーパーロボット系”とか言われるのには、こうした理由もある。


なお、上述したようにターンXの出自に関しては謎が多く、現在でも考察がなされているが、その中でも有力な説としては、
かつて外宇宙へ旅立ったスペースノイドの一団=ニュータイプの末裔達と思われる者達が現地で建造、運用していたものが、
何らかのトラブルかプログラムによって地球圏へ流れ着いたものを、地球圏の人々が回収、解析した機体とされるのが根強い意見。*3
前述の様に、その優れた技術に勝手に脅威を憶えた当時の地球圏の人間がそれに対抗すべく建造したのが∀であるとされており、
オリジナルの機体を実験を兼ねて改修されていったのがターンXだとされている。

この二機は最終的には地球と月に別れて対立した勢力*4それぞれに決戦兵器として使用されたと考えられている。
この戦いにより、ターンXは最終的には∀に敗れ去ったか、そうでないにしても地球側の目的を阻むことは出来ず、
∀の月光蝶による文明のリセットが行われ、地球の文明は砂に返されると共に、月の文明もまた黒歴史として封印されてしまい、
二機のターンタイプもまた、それぞれに地球と月のロストマウンテンに眠ることになった……と考えられている。

単体の性能に関しては、現在判明するスペックでは∀を上回る程だが汎用性に欠け、
元が地球圏外の機体でブラックボックスも多く全容は不明……と、そこを突かれたのかもしれない。
実際、単機ではターンXが勝るが、system∀による基地レベルの戦術面では∀が勝るとの意見も。
ただし、ターンXも月面砲カイラス・ギリ*5を遠隔操作可能であるらしいことから、system∀とはまた別の形で月面に設置された戦闘システムを掌握出来た可能性が高い。
ただし、小説版ではそれ程の大出力のエネルギー兵器であっても∀のバリアー(Iフィールド)に防がれている。
実際、アニメ本編でもカイラス・ギリこそ持ち出されてはいないもののターンXが備える高威力のビームですら∀本体を破壊出来ていない。

胸の「X」状のディティールはデザインではなく、過去に∀によって付けられた傷痕であるらしい。
重要な機能が秘められた部分であるらしく、ナノマシンによる復元すらも不可能となっているようだ。
※一説によれば、∀のナノマシンによる侵食を受けて修復が妨げられているというものも。

因みに、オールレンジ攻撃やサイコミュ的な機能やハイテンションになる御大将からも解るように、
∀同様に他の時代で言うパイロットの精神に作用する機構(=サイコミュ)を持つ、ニュータイプ専用機の系譜から連なる機体である。

実は『∀ガンダム』の時代に残るテクノロジーではサイコミュは一般的な技術となっており、
ニュータイプを生んだ世代の末裔である彼らはそれを当たり前のように使えるし、ニュータイプ的な能力にも目覚める可能性が高いという裏設定があるからで、
アニメではわざとキーワードにはしていなかったが、番組資料を元に執筆された小説版等ではっきりとニュータイプ等の単語が出てくるのはこのためである。*6


ともあれ、劇中では全力を出せていないにもかかわらず、圧倒的性能から全力で向かってきたハリー達のスモーをあっさりと撃退。
途中でメリーベルやコレンの介入も有ったものの、ロランが乗り込んで完全な機能を取り戻した∀とあちこちを飛び回りつつ一騎討ちを繰り広げる。
しかし、御大将が途中で演説を打つなど、のんびりして見えるせいか最終決戦なのにイマイチ緊張感が無かったり。

最終的に両機ともに月光蝶を振り撒く中で、捨て身で突進してきた∀にビームサーベルで鎖骨辺りから胸にかけて切り裂かれ、
ターンXも自身の右腕により∀の腹部を貫くと相討ちとなって着地。
二体のターンタイプは組み合ったままで動きを止め、収束した月光蝶が作る繭状のナノマシンの糸に巻かれていく。

そしてこの時、共に機体を捨てて脱出した後に刀でロランと一騎討ちを臨むも破れた(刀を折られた)ギンガナムも、
あっさりと刀を捨てたロランと違い、最後まで刀を手離そうとしなかった為に一緒にナノマシンの糸に掴まり、繭に取り込まれてしまった。

数万年後に∀とギンガナムを取り込んだ化物機体が封印から解かれない事を祈るばかりである。


ブラディ・シージ

特筆すべき本機最大の特徴。
頭部、胸部、肩部、腕部、腰部、脚部、背部ウェポンプラットホームの、10(X)個のパーツをそれぞれ分離稼働させることが可能オールレンジ攻撃機能。
頭部以外の各パーツに内蔵されたビーム砲でのオールレンジ攻撃だけでなく
  • 分離機能を利用した攻撃の回避
  • 戦闘中にパーツを分離させてからの奇襲攻撃
  • 各パーツから発せられる力場を至近距離から浴びせての拘束
と言った具合に、攻撃や回避ばかりか対象の捕縛等もできる。
前述のようにこの分離能力はターンXの名前の由来の一つとしても劇中で触れられていた。

このビーム砲=一応はメガ粒子砲と言われるものも、従来のガンダムシリーズのメガ粒子砲以上の性能とされる∀のビームライフルに匹敵する威力や特徴を持ち、
外部にすら物理的な損壊を起こすレベルの電磁波による内部破壊による搦め手も可能といったトンデモ仕様である。
つまり単機でありながら複数機分の戦力を持ち合わせているわけで、これとチートクラスの防御性能に実質無限のエネルギー源を合わせれば、
御大将が「地球を3日で制圧できる」と豪語するのも納得できるであろう。

この機構の名称はアニメでは名付けられておらず、名付けられたのはゲーム内である。
威力の方も凄まじいものがあり、前述の様に同等レベルのIフィールドに守られた∀本体の破壊は出来なかったものの、
余りのダメージ量からか無尽蔵と呼べる出力を誇るはずの∀にエネルギーダウンを引き起こさせており、
危機を感じたロランが脱出→ギンガナム艦隊による∀本体の奪取という戦果を挙げさせている。

因みに、この四肢を分割させる機構というのは、
元々は『機動戦士ガンダム』にて、主役機ガンダムの最後の相手となったジオングのギミックにしようとして断念したアイディアであったとのこと。
一部のゲームでターンXと対戦したクワトロ大尉ことシャアが『まるでジオングだな』と感想を漏らすのは、これを踏まえたものと思われる。
20年が経過していたとはいえ、セル画時代にアニメーション化を実現したのは快挙といえる。


武装

  • 三連装ビーム投射システム
特徴的な形状の右腕部に内蔵された固定式ビーム砲。

  • ワイヤークロー
右腕部に内蔵されワイヤーで射出されるた3本の小型クロー。
先端部にはビーム砲も内蔵されている。

  • 溶断破砕マニュピレータ
右腕に内蔵されたIフィールドによるビームの制御で莫大なエネルギーを無理矢理抑え込み相手に放つ荒技。通称「シャイニングフィンガー」。
この攻撃は何気に強固でIフィールドとの組み合わせで様々な攻撃にも耐えてきた∀のシールドをもあっさりと破壊しており、直撃した場合の破壊力は計り知れないものがある。
シャイニングフィンガーと名乗ってはいるが、直に接触させる前から破壊が起きているため本家とは性質が違っている。むしろこっちのが強そうとの意見も。
ゲームなんかではシャイニングフィンガーどころかゴッドフィンガーと渡り合ってるというか勝っているのもそれが理由か。
尚、発表当初はシャイニングフィンガーではなく爆熱ゴッドフィンガーを使うと予告されていた。
応用として、ビームエネルギーを収束させて大型ビームサーベルとして使用することも可能で最終決戦にて∀と切り結びを演じた。

  • 背部ウェポンプラットホーム
ターンXの背中に装備されているバックパック。通称「キャラバス」
ビームライフルやミサイルランチャー等携帯兵器を収容できる。
ターンシリーズ特有のチート防御能力もあって面積の広さから簡易なシールドとしても使える。
劇中では、ビームライフルとバズーカしか発見、運用されなかったが、他の兵器を収容できるスペースがあることが確認できる。
裏設定において実は元々装備していたものではなく、後になって開発、装備されたものだとされている。(∀のDOCシステムに対抗するためか?)
実際、カラーリングや質感が浮いていること、超技術の塊のターンX本体に比べて、妙に原始的な装備が多いのも特徴。
後付け装備ではなく元々装備されていたものとする説も一応あるのだが、その場合でも最初からこのままの形で運用されていたわけではなく、
「本来は単独宇宙航行(惑星間移動)を補助する為の推進システムだったが、本来の機能を失ってしまった後に改修された」等の、
「地球圏の技術レベルでは流れ着いたターンXを完全に修復するには至らなかった」という考察の理由付けに使われていることも。


  • 月光蝶

月 光 蝶 で あ る !

本編最終決戦ではジョゼフの乗る∀の『やったぜフラン砲』ビームドライブユニットによりキャラバスを破壊されるも、
ターンXはオールレンジ攻撃により∀を捕縛し、そのデータを読み取る事に成功。
そして、Iフィールドによる金縛りに来たハリー達のスモーのエネルギーを吸収したターンXが、
先程∀のデータを読みとっていたことで発現させた∀と同じ最終兵器。
これについては、同一機構を持つことからコピー出来たのか、元から持っていた機能が復活しただけなのか……で、意見が分かれる。
同性能の筈だが、一部のゲームなんかでは代名詞的な武装として扱われている∀に比べて微妙な強さのことも。



余談

デザインを担当したシド・ミード氏は、∀よりもターンXの方が好きだと語っている。
というのも、ミード氏は元々工業デザイナー、つまりは実際に製作される物のデザインを手掛けてきた人物であり、
∀をデザインした時には、ミード氏はそれまでの経験に基づいた「インダストリアル(工業)デザイン」をベースとしていて、
スタッフとのやり取りの中で“ガンダムらしさ”を取り入れてはいったものの、格好良さを求められる“アニメロボット”の文法を理解しきれていなかったという。
特徴的な“ヒゲ”も、鎧のチークガード云々と言い訳しているが、ぶっちゃけると従来と同じ位置にアンテナブレードを付けたくなかったからと明かしていたり。
そういった事情から、∀のデザインは氏にとって多少なりとも後悔の残るものであったのに対し、
ターンXは“アニメロボット”の文法を自分なりに消化しきってから描けたということで、ターンXの方が気に入っているのだろう。

実はカラーリングが淡い緑色だったりクリーム色だったりと安定しない。
微妙に金属的な光沢が入れられているので、イメージ上のカラーリングを再現し切れていないのかもしれない。
なので解釈によって立体化の際のカラーリングが異なる。

大本の機体が外宇宙から流れてきたとする説では、量産型の可能性もあるとされる。
尤も、∀共々ターンタイプとして改修、もしくは製造して、
さらに歴史の中で封印されていた危険な技術をも用いて究極の戦闘兵器へと生まれ変わらせたのは地球圏の人間なので、
元々の機体も、後のターンXと同じ用途の戦闘用マシーンであったかは不明。
いずれにしても、ターンX(オリジナル)の漂着後、外宇宙からの侵略が起こったとする史料はない以上、
もしも外宇宙からの漂着説が真実だとしても、外宇宙の文明レベルの高さに戦慄し、侵略を恐れて∀を作った地球圏の人間とは裏腹に、
それを作った者たちは既に地球に大した価値を見出していないのかもしれない。

他方、∀共々に従来のガンダムシリーズに於ける“兵器”の枠組以上の、かなりマニアックなレベルでのSF的な機能設定がされていることから、
それを踏まえると寧ろ単独での長距離宇宙航行用の機体だったと見る方が自然という声も(メンテナンスフリー&無尽蔵のエネルギー)。
もしも最初から兵器として造られたのであれば、ターンX以外の外宇宙の機体が流れ着いていないのは(発見されていない可能性もあるが)やや不自然であり、
外宇宙にて、単独での長距離宇宙航行用の機体が何らかの事故(不具合)を起こし、パイロットは脱出したものの機体は回収されず(できず)、
そのまま機体だけが宇宙空間を漂った末に地球圏に漂着し、ターンXとなったとする方が、単独で漂着した自然な理由付けになるのではなかろうか。

ちなみに、『∀』放送の数年前に、『クロスボーンガンダム』シリーズで知られる漫画家の長谷川裕一先生によって、
『機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス』*7というタイトルで、
外宇宙への移民船全身を分離してのオールレンジ攻撃を行うMSが交戦する」宇宙世紀の漫画作品が発表されていたので、
元々「映像化されていないものは半オフィシャル」というのがサンライズのスタンスとはいえ、同作との関連を疑う声もある。
これに対し『ガンダムフィルムブック・∀ガンダム フィルムブック5』のワンポイントチェックによれば、
一部スタッフはターンXはデビルガンダムに敗れたシャイニングガンダムのなれの果てという説を唱えているとか。
こういった異説はともかく、DG細胞とナノマシンの類似点は外部作品で言及されることもあり、
SDガンダムGジェネレーションシリーズ』に登場した、デスアーミーの生き残りが進化・合体し誕生したデビルガンダムJr.の上半身はターンXを連想させる。
デスアーミーに近いシャイニングガンダムのコピーが登場した外伝作品?シャイニングフィンガーも使わないし多分偶然だろう

玩具

ガンプラ

1/144で発売された。
分離機構は再現されていないが、値段の割にプロポーション良好な良キット。

“弟”∀のMG化から、ターンXのMG化も期待されていたが、2014年6月についに発売した。
ファンを待たせただけあり、その出来は“弟”∀に負けず劣らずの良キットである。

ROBOT魂

初期の頃は放送中の00シリーズがメインだったが、そんな中でターンXはこのブランドでは初となる過去のガンダム作品からの立体化となった。
マッシブでメリハリのある造形となっており、設定画等とはバランスが異なるプロポーションながらもこれはこれでかっこいい。
頭部や肘間接なども簡単に取り外せるため分離攻撃の雰囲気も再現できる(一応仕様外となる遊び方だが、隠しギミックとして採用された模様)。

通常版の他、月光蝶クリアバージョンなどの限定品も作られた。


■ゲーム


  • GジェネレーションDS
ドモンゴッドガンダムと溶断破砕マニピュレータで激突する「フィンガー対決」などの他、
二週目以降に行ける特別な分岐であるライバルルートにおいて条件を満たす*8と、御大将を打ち破ったキャラクターがターンXに新たな主と認められ搭乗可能になるイベントが存在する。
対応しているのはジェリドジョニー・ライデンシン・マツナガシーマ様
セレイン・イクスペリ、トレーズゼクス(後にプリベンター・ウインドとしても登録)、ゼロ・ムラサメの8人。
ゼクスは「黒歴史の勝利者」として専用のイベントが登録される。いわゆる中の人ネタでもあるが、きちんと熱い。
勿論、各人は月光蝶も使いこなす。特にトレーズ様のIDとは相性がいい。
なお、ジェリドをターンXに乗せないとクリア後にバグで初期状態のジェリド(オールドタイプ)*9に戻ってしまうので注意すること。
ターンXに乗せればバグを回避できるが、捨て身ID持ちのトレーズやクリティカルID持ちのゼロ(ターンXに認められた場合のみ強化される)、
セレインと比べると相性の点で見劣りしてしまうので、ジェリドファンでなければ悩ましいところ。
ただし、普通にゲームを進めた場合この時点のライバルルートでは自軍キャラクターのレベルは20になっているかいないかといった具合で、セッション数にも限度があるため、
レベル30に到達するには索敵マップを利用してかなり長い間経験値を稼ぎ続ける必要がある。難易度自体は高くないのだが、それなりに面倒な作業を強いられてしまう難点の一つ。
特にセレインについては、一つ前のマップで特定の条件を満たすと隠しステージへ進行し別行動になる*10ので、
イベントが発生する直前のインターミッションではレベル上げが出来なくなってしまうという致命的な問題も存在する。
セレインをターンXの搭乗者にさせたい場合はライバルルートに突入した段階から計画的かつ早急にレベルを上げきってしまった方がいい。


  • Gジェネレーションシリーズ(据え置き作品)
初出は『F』。Fには∀のシナリオがないためゲストとして登場。
MSの中ではトップクラスの火力と防御力、Iフィールドがあるが、武装のクセが強すぎるのが難点。また、Fでは∀ともども何故か飛行不可能だった。

『WARS』では武装欄が増えたことにより、必殺技、特殊格闘、覚醒兵器と豪華な武装を揃え、機動力や防御力も問題ないが燃費が悪い。
攻撃力も上位クラスではあるものの、主武装であるバズーカの威力が高い攻撃力とは余り噛み合っておらず、少々扱いづらい印象がある。
MAP兵器の月光蝶が使えるのは本機と能力解放∀だけ。
ちなみに全高約20mもあるのに何故かMサイズであった(『WORLD』以降、Lサイズに修正された)。

『WORLD』のBランクステージEXではぶっ壊れムービーを見せてくれる。

ハルファスガンダムのエネルギーを吸収しパワーアップ→ゴッドガンダム登場、ゴッドフィンガー→ゴッドフィンガーをシャイニングフィンガーでぶっ飛ばす→
ウイングゼロカスタムのツインバスターライフルとガンダムDXのツインサテライトキャノンの同時攻撃を受けるも吸収しパワーアップ(無傷でした)→三機をまとめてボコボコにし月光蝶発動。

もうなにがなんやら…

『OVERWOLRD』では∀ともども月光蝶が特殊覚醒に変更されたため、御大将との相性がよろしくなくなってしまった上に、
ただでさえMP消費武器が多いのに更に悪化してしまった。
御大将と声が同じでMP消費軽減アビリティを持つ不可能を可能にする鷹でも乗せてみる?

『CROSSRAYS』(要DLC)ではバズーカが没収されてしまい、ビーム耐性持ちに手こずるようになってしまった。
また、シャイニングが未登場なので代わりにシャイニングフィンガーの台詞が一部のキャラに対応している。

シリーズによってはナノスキンが固有スキルにあり、毎ターン自動で耐久値を回復する場合があった。


  • ACE3

ストーリーには絡まないが∀と共に参戦。
核投げ放題のぶっ壊れリミッター解除∀の影に隠れがちだが、雑魚殲滅能力の高い月光蝶やボスキラーに特化した武装の多い強力な機体。
そして、なんとマスターガンダムとの合体攻撃でダブルフィンガーがあったりする。
悪役二人のノリノリな叫びは必見。


御大将「我等の手に堕ちろぉ!」
東方不敗「行くぞぉ!」
東方不敗「ダークネスゥ!」
御大将「シャイニングゥ!」
東方不敗&御大将「フィンガァァァ!!」

ドモン「………」

他にもリーンの翼のオウカオーとも合体攻撃がある




GP3000の万能機。∀のお兄さんだけあってデカい。
シールドガードは出来ないが背面盾がある(耐久値付き)。
メイン射撃は撃ち尽くすと捨てて次の武装へと切り替える特殊なタイプ。だが背面盾を失うと次の武装への切替が強制的に3つ目の武装になる。

特殊射撃はブラッディ・シージによる全方位攻撃で派生が豊富で、迎撃はお手のもの。

他にもシャイニングフィンガーやアンカー、月光蝶など劇中に登場した武装はほとんど再現されている。

ただ月光蝶は∀と違って一度きりの攻撃技で、銃口補正なし+隙が大きい+背面盾消滅というハイリスクなロマン武装。
不意打ちや巨大MAになら当たるかも?
また、子安氏の「月光蝶である!!!」が聴きたくなったら使ってみるのもいいかもしれない。
アシストはマヒロー隊

前作から引き続き続投、メイン射撃が普通のリロード式になるなど色々と変更されている。
覚醒技は月光蝶で、前作はロマン技扱いだったが今作では格闘カウンターの要領で生当ても可能。
が、外すと隙だらけなのは相変わらず。

前作から修正点が幾つか加わり、特に格闘面での強化が施された。
主力となる横格闘は発生が強化されたり、特殊格闘がヒット後の追撃がしやすくなった。
また覚醒時の防御補正がB覚醒の補正率は30%と全機体中最高クラスに高い。

  • 機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST
射撃性能に上方修正がかかってどの距離からでも戦いやすくはなったが、今作から追加されたドライブシステムにはやや噛み合っていない。

格闘CSで武装切替が追加され、往年のビームライフルが照射攻撃として選べるようになった。
覚醒時には月光蝶のエフェクトが追加された他、格闘に前派生が追加されより格闘面でも択が増えるように。
だがどの射程でも器用に立ち回れる分、武装選択や相方の負担を十分に考慮した戦法を駆使しなければ、
3000コストに課せられている先落ちができないという本末転倒な結末を迎えるハメになる。

数多くの機体が新規モーションや大幅な調整を受けているのだが、それと比べるとやや手堅さに傾倒した調整が多い。
新規モーションはBD格闘や前特殊格闘に追加。前者は三連撃の一般的な性能で、後者は射程こそ短いが強判定で押しつけ性能が異様に高い。
またレバー入れ特殊射撃の射程と銃口補正と弾速が強化しているので、後方からただでさえ強誘導のビームを連射するだけでもそれなりの脅威になりえた。
が、あまりに悪目立ちしてしまったのか、後に特殊射撃は下方調整を受けてしまった。
グラフィック面では、月光蝶がより優雅さのあるものに変更。エネルギーの奔流さが増している。

実装当初は各種武装の弾数低下や射程劣化など下方修正を受ける。
しかし2021/9/2に行われるアップデートで大幅な強化と武装変更が実施。
射撃CSは一出撃につき一度だけだが、マヒロー粛清*11に変更。
前方にマヒローを召喚し、射出した右脚パーツでビームを放ち、文字通り粛清する事で大規模な爆風を起こす。
特殊格闘は横と後が強化された。またサブ射撃で、下サブ射撃の弾数を消費しつつビームライフルを三発射して降りるコマンドが追加。
格闘CSには遂にバンデットが追加。突撃してからワイヤーで拘束するもの。
かなりワイヤー攻撃の誘導が胡散臭く、ステップ回避も角度によっては食われてしまう範囲の広さがある。
またファンネル属性を持っており、どんなに敵との距離が離れていても一定距離まで進んでからワイヤー射出を行う。
そのため有効距離が極めて長く、ワイヤーを射出してからでないとステップの意味がないため敵側からすると鬱陶しいことこの上ない。
今ではバンデット単体では避けれるプレイヤーが増えたが、ターンXにも注意しながら回避を要求されるのでかなり強力なアシストとして名を馳せている。
格闘特殊射撃派生は、データ解析を収集するようなエフェクトが追加。技自体もテンポ向上や覚醒ゲージ上昇率増加など割に合う仕様に変更。
更に覚醒中は技自体が変更され、全方位に月光蝶を放射する攻撃になる。
カットに来た敵も相方も問題無用で巻き込んでしまうが、ダメージ効率が非常に優秀で、どんな格闘からでもとりあえず派生しておけば300ダメージは余裕で出せてしまう。
プレッシャー系格闘武装という特異な性質を持ち、ガードや量子化などのあらゆる防御を無視する。
攻勢にかなり強めになり、広範囲に突刺しやすい武装が揃った事で一気に評価が鰻登りしてトップに躍り出る事となった。
G-セルフ(パーフェクトパック)ほどの扱いやすさはないが機体コンセプトの似ているサザビーと比べると操作が簡単なのでこちらをメインにするプレイヤーも続出。
流石に強力であったため、下方修正を受けたがアップデートしたばっかりなのでマイルドなものであり、攻め能力はほぼ変わらないので未だに環境上位に居座っている。


  • スーパーロボット大戦シリーズ
どのシリーズでも強敵として登場。
特にスーパーロボット大戦α外伝でのターンXの強さは語り草となっている。
まずHP回復大(毎ターン最大HPの30%回復)底力を持っているため1ターンに回復量以上のダメージを与える必要がある。
しかし今作ではダメージがデフレ傾向にあるため改造がおろそかだとジリ貧になりかねない。
さらに難ルートでは周囲4マスを援護防御持ちのザンネックでガチガチに固められており、援護防御が尽きるまで何度も攻撃するか先にザンネックを倒すことを強いられる。
このザンネック4機もギンガナムの指揮によって強化されている上にプレイヤーターンでは防御し続けるために非常にウザい。
(直撃なんて便利なものはこの頃のスパロボにはまだないのでMAP兵器でまとめて吹き飛ばすべし)
おまけにターンXはHPが一定値以下になると精神コマンドのド根性でHPを全快してくるという、とことんプレイヤー泣かせである。

実は意外にもGガンダムと共演したことはない。元祖とのシャイニングフィンガー対決が見れる日は果たして来るのだろうか?




この項目凄いよぉ!流石ターンエーのお兄さん!!
wiki籠りの追記・修正はぁ全てもらっている!


良項目である!!!

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最終更新:2024年02月13日 10:20

*1 劇中ではそれだけだったが立体化、ゲーム等他媒体に出演する場合ははっきりツインアイが確認できるようになっている。

*2 縮退炉はブラックホールエンジンと言われるだけはあり、炉心が形成された時点で無重力状態を作る。また、中心がブラックホール=特異点となるナノサイズ以下の穴となる為、得られる出力に反して歴代でも相当に小型化したエンジン(ジェネレーター)となる可能性もある。

*3 永久機関に類すると予測される主機関やナノマシンによる自己再生能力を持つことから、本来は単体での長距離宇宙航行用に開発された機体とも考察できるため。

*4 文明の過渡期に於いて月光蝶によって文明をリセットすることを提案した派と、それに反対した派……とも言われる。

*5 アニメ本編では名称のみ登場。『機動戦士Vガンダム』に登場した同名兵器と同じかどうか?と考察されたが、小説版と漫画版では共に月面の運河を利用した巨大な荷電粒子砲となっており、本編の未登場設定を元にした描写と思われることから、本編のもこれだと思われる。

*6 番組の設定として過去のガンダム作品と同じくニュータイプ等を意識した設定も盛り込まれていたが、アニメ本編ではキーワードとしては使わない方針としたのだとか。黒歴史時代の∀のトンデモ設定含めて、それらの作品を広げるための裏設定も含めた資料を渡して執筆させた小説版等がアニメ本編よりも他のガンダムシリーズに近い世界観を採用しているのはこのため。

*7 雑誌掲載時は『機動戦士Vガンダム外伝 脱出計画編』、初単行本化の際は『機動戦士Vガンダム外伝』というタイトルだった。

*8 ターンXを一度撃墜し月光蝶解除イベント発生させた後、レベル30以上の特定のキャラクター単独でギンガナムを撃破。

*9 GジェネDSのジェリドは覚醒イベントでNTレベル1を獲得する。

*10 逆にこの条件を満たさないと隠しステージで加入する強力な仲間を二人も見逃すことになってしまう

*11 通常であれば、この類の攻撃は"呼出"となるのだが、本武装は原作49話を再現した攻撃なので本当に粛清してしまう