スペースルーラーズ

登録日:2011/07/06(水) 23:56:04
更新日:2023/08/09 Wed 12:13:26
所要時間:約 12 分で読めます





ロックマンワールド5に登場するボスロボット集団の名称。
和訳すると「宇宙の支配者」。海外版での名称は『StarDroids(スタードロイズ)』。
全員が太陽系の惑星と同じ名前を持ち、通し番号の前に付く通称は「SRN」。

ある時突然宇宙から地球に飛来し、それぞれがロボット軍団を率いて、世界各地へと攻撃を開始した。
いずれも地球外文明によって造られたロボット達であり、ロックマンのロックバスターを始めとする地球の兵器が通用しない。
…のだが、バスターについてはオープニングデモでは攻撃を跳ね返されたが、本編ではちゃんと効果があるのでご安心を
(ロックンアームを装備する際に、バスターも強化されたのだろうか)。

本作では弱点武器の相関図が前作までとは異なり、
前半の4体(マーキュリー、ビーナス、マース、ネプチューン)、後半の4体(ジュピター、サターン、プルート、ウラノス)、
そしてアースの計9体で形成されている。そのため、前半の4体のうち2体は序盤では弱点武器で挑む事ができない。
この順番は、地球を除いた太陽系を五十音順に並べ、半分に分けたものになっている。
 海王星→火星→金星→水星→天王星→土星→冥王星→木星


【メンバー】

「へなちょこ野郎は消えろ!」
  • SRN.001 アース
スペースルーラーズのリーダー。後半4体を撃破すると挑むことができる。早い話が今作のロックマンキラーポジション。
他のルーラーズに先んじて単独でロックマンの前に現れ、
スーパーロックバスターを軽々弾き返し、ロックマンに一撃で致命傷を与えてみせた。
プライドが高く、潔癖症で他者に接近されるのを好まない。
そのため戦う際は持ち前のテレポート能力で相手と距離を取りながら、追尾式多重反射レーザーの『スパークチェイサー』などを放つ。
この時は前述の通り、バスターを弾き返さない。
派手な髪型が自慢で、髪形を崩す帽子を嫌っている。

名前の由来は地球で、海外版ではラテン語で地球を意味する『Terra』に変更されている。
もっとも戦う際は地球ではなく月面で対決することとなるが。

特殊武器はスパークチェイサー
3段階に屈折する追尾レーザーを発射する。
レーザーは消えるまで自動的に敵を追尾してダメージを与え続ける。貫通力も高い。
使い勝手は抜群だが、燃費が悪いことと間合いが遠いとなかなか攻撃がヒットしない場合があることが欠点か。

弱点はディープディガー
足元にブロックがあるため、初見でも弱点武器が分かりやすい。
…尤も弱点武器を使うよりは、その場でバスターを連射した方が戦いやすかったりする


「オマエの物は、オレの物だ!」
  • SRN.002 マーキュリー
身体が液体金属で構成されており、液化・分裂する事ができる。
この能力と『スナッチバスター』を使って相手の持ち物を盗むのが得意だが、仲間からは手癖が悪いと不評。
そのため友達は少なく、特にプルートとは「犬猿の仲」と評されるほど仲が悪い。
ジャイアニズムを信条としているが、実際は陰口や後ろ指を気にするなど性格は気弱。好きなものは「共産主義」。

道中はベルトコンベアやプレス機地帯などのギミックが存在する工場風のステージ。そこまで難しくはないが、即死要素がそこそこ多めなので注意して進みたい。

ボス戦では画面端から射角を変えつつスナッチバスターを連射し、被弾すると液化・分裂しつつ体当たりを仕掛けてくる。
スナッチバスターはまっすぐ飛ぶだけで、分裂体当たりも2種のパターンを交互に繰り返すだけな上にどちらも大して避けにくいものでもないので基本的に苦戦する要素はない。
……が、スナッチバスターには設定通りこちらのアイテムを奪ってくるという嫌がらせじみた効果がある。
別に奪われたアイテムを使われたりはしないが、恐ろしいことにE缶やS缶を奪われてしまうことがあるので絶対に被弾しないように気をつけたい。

名前の由来は水星

特殊武器はスナッチバスター
敵に当たるとエネルギーを吸収する弾を発射する。3連射まで可能。
ロックマンが使用すると、ライフエネルギー(小)を奪う(一部のボスからは奪えない)。
燃費も良い上に回復もできるため、お世話になったプレーヤーも多いことだろう。
戻れなかった場合は、周囲を漂うようにして追いかけてくる(そうならない時もある)。

弱点はブラックホール
前述の通り序盤では使えない上に、衝撃波でしかダメージを与えられない。
またパターンの関係上、連射系ではなく単発系の方が効率が良いため、結局ロックバスターが有効である。
弱点武器で戦えるのは終盤のボスラッシュのみ。


「アッワ、アッワー!」
  • SRN.003 ビーナス
蟹のような姿で、実際にまっすぐ歩けず蟹歩きで移動する。
非常に攻撃的な性格の持ち主で、ジャンプしながら大小2種類の泡型爆弾の『バブルボム』を発射する。
トードマンに似ているが、別に生き別れの兄とかではない。
綺麗好きな性格で朝シャンが日課。こう見えて、毛蟹なのだろうか。
好きなものは阿波踊り。蟹みたいな外見の割には、タコを苦手とする。

道中はイメージ通りというべきか泡だらけ。
ジャンプ力を強化する泡とトゲの合わせ技や巻き込まれると下に押し流されてしまう滝などとにかく即死ギミックだらけなのが特徴的。雑魚もあからさまにこちらを即死させにかかってくるようなものが多い。

名前の由来は金星

特殊武器はバブルボム
ジグザグに上昇する泡型爆弾を発射する。2連射まで可能。
泡は天井や壁に張り付くとそこから地形に沿って進んでいく。
軌道のクセが強いのが難点だが、対空攻撃に使える上に低燃費かつ高威力なので使い慣れてしまえばとても優秀。

弱点はフォトンミサイル
しかし発射した際にバブルボムとぶつかると相殺されるので、相性はあまりよろしくない。
Bボタンを押すとジャンプする性質があるので、ミサイルを置く感じで使ったり、バスターで挑んだ方がいいか。
なお多少運が絡むが、再戦ではパワージェネレーター装備済みのスパークチェイサーを使ってみるのも良い。
バブルボムを貫通しながらダメージを与えられるが、弱点武器ではないためダメージにムラがある(1回につき2~4)。
武器の性質上間合いが離れすぎるとダメージが見込めないため、接近戦で発射しなければならないのも欠点か。


「どの武器で倒されたいのかな?」
  • SRN.004 マース
戦車に手足が付いたような外観。
ナパームマンに近い印象だがジャンプできず、足裏のローラーで移動する。
『フォトンミサイル』などの大量の火器や地雷などを発射でき、ルーラーズ屈指の火力を誇る。
そのためか性格はとても慎重。なおかつ太っ腹。サバイバルゲームが好きで、手加減を嫌う。
飛行機に乗れないことと地雷のタレ流しがやめられないことが悩みらしい。

道中は地雷や高速で上昇するロケットのような足場などが多数存在する武器工場風のステージ。
硬くて攻撃力の高い雑魚が多めなのでバブルボムやスナッチバスターを先に入手してから挑むと少し楽になるかも。

攻撃のパターンは以下の通りで、1~6の行動を繰り返す。
1:フォトンミサイルを3連射
2:小型ミサイルを連射
3:地雷を設置しながら画面端まで移動
4:小型ミサイルを連射後、フォトンミサイルを1発発射
5:追尾ミサイルとフォトンミサイルを交互に発射
6:地雷を設置しながら画面端まで移動

名前の由来は火星

特殊武器はフォトンミサイル
一直線に貫通するドリル状のミサイルを発射する。2連射まで可能。
発射してから前進し始めるまでにタイムラグがあるうえ、止まっている時に当てると敵を貫通しないという面倒な特性があるため微妙に使いづらい。

弱点はソルトウォーターとエレクトリックショック
小型ミサイルは破壊可能で、連射しているのをバスターやエレクトリックショックで迎撃した方が楽。
再戦ではエレクトリックショックならソルトウォーターよりも少ない燃費で倒せるためおすすめ。
一応近すぎると迎撃どころかこちらがダメージを受けてしまうため、1キャラ分の間合いは取っておこう。


「プロペラ野郎は目障りだぜ!」
  • SRN.005 ジュピター
鳥に近い姿をしていて、ルーラーズで唯一飛行可能。
自在に空を飛び、電撃攻撃『エレクトリックショック』を仕掛けてくる。
電撃を用いる理由は「部屋の中では(昔は使っていた)メガトン級の爆弾を使うのは危ない」からだとか。
スピードが自慢で、アクロバット飛行もできるが、乱気流に弱く、落とし物が多い。
ジェットエンジンを搭載しているからか、プロペラ飛行であるジャイロマンを見下しているらしい。
対するジャイロマンもジェットエンジンを嫌っている為、犬猿の仲と思われる。
初戦では氷の足場で戦うが、ボスラッシュでは足場は普通になっている。

名前の由来は木星

特殊武器はエレクトリックショック
掌から100万ボルトもの超高圧の電撃を発生させる。
ボタンを押し続ければ暫くの間放電するほか、ジャンプしながらの移動が可能(通常攻撃中は移動が出来ない)。
射程はやや短いが威力は高く、耐久力の高い敵に有効。

弱点はバブルボム
ボスは常に飛行しているようなものなので当てやすい。
そもそもエレクトリックショック→拡散弾→急降下からの体当たりを繰り返すだけなので、時間はかかるがバスターでも容易く撃破可能。


「クールに決めてやるぜ!」
  • SRN.006 サターン
ケツアゴ。そこ以外はそれなりに整った顔をしている。
常に持っている大きなリングから空間を歪曲させる『ブラックホール』を発生させ、相手を亜空間に飲み込んでしまう。
ただエネルギーの関係で吸引力はそれほど強くない。ブラックホールの他にもスライディングや時間停止などで攻撃する。
その能力をいい事に、仲間もいちいちブラックホールで呼び寄せるほど出無精。
好きなものは室内遊び(TVゲームは苦手)とフラフープ、それに新しい物(ただ、お小遣いは少ない)。

名前の由来は土星。

特殊武器はブラックホール
頭上に小型のブラックホールを出現させ、吸い込みと衝撃波で二重に攻撃する。
吸い込める敵が少ないことと衝撃波がヒットしにくいこと、燃費が悪いことが欠点。

弱点はエレクトリックショック
これを使えば、ブラックホールを無効化し本体にダメージを与えられる。
また少々手間はかかるがバスターで戦う場合、一度メニュー画面を開いてからチャージするとスライディングしかしないため、これだけでも完封できる。


「オラーッ!これでもくらえ!」
  • SRN.007 ウラノス
牛のような姿をしており、ルーラーズ一の怪力を誇る。ついでにツッコミ気質。
頑丈なボディと岩を掘り起こして投げつける『ディープディガー』を武器とする、純粋なパワーファイター。
頭に血が上りやすい性格の持ち主だが、武器が内蔵されていないことに不満を抱いている。
なぜか好きなものがちゃぶ台返しという変わった一面を持つ。牛だからか赤い旗が嫌い。
動きは鈍いが、地震攻撃で崩れた岩に押し潰されると即死なので要注意。

名前の由来は天王星。

特殊武器はディープディガー
特定のブロックを掘り起こして、前方に投げつける。壁に当たると破片として飛散し、それで攻撃する事も可能。
早い話がワールド版スーパーアームである。
ブロックが無い場合は通常のバスター(チャージ不可)を発射する。

弱点はブレイクダッシュ
これ以外は基本的に無効化されるか、1しかダメージを与えられない。
闇雲にダッシュを当てようとしても地震で妨害するので、ジャンプで画面端に移動した所で攻撃するのをおすすめする。
てか近くでバスター連射してた方が楽


「オレのダッシュに勝てるか?ヤー!」
  • SRN.008 プルート
毛皮と爪を備えた獣のような姿で、非常に俊敏。
その機動力を生かした体当たり『ブレイクダッシュ』や、尻尾からのエネルギー弾で攻撃する。
後にロックマン7に登場するスラッシュマンのモデルになった。
ネイルケアが好きだが、なぜかペディキュアを嫌う。寒いのは苦手。

名前の由来は冥王星。時の流れは残酷なもので、現在はこいつだけ惑星の定義から外れてしまっている。

特殊武器はブレイクダッシュ
エネルギーをチャージし、無敵状態となって一気に突進する。ダッシュ後も暫くは無敵状態が続く。
チャージ時間に比例して2段階に威力と突進距離・消費エネルギーが変化する。
特定の壁を破壊可能な他、チャージしていない場合は通常のバスター(チャージ不可)を発射する。
ダッシュ攻撃と遠距離攻撃ができる他、無敵状態も付加されるため、上手く使えばこれだけで大抵のステージを攻略できるポテンシャルを秘めている、本作屈指の強武器である。

弱点はスナッチバスター。


「今後とも宜しくお願いします」
  • SRN.009 ネプチューン
半魚人のような姿で、水中戦を得意とする。
…が、ロックマンと戦う時は地上なので真価は発揮できない。
金属を錆びつかせる液弾『ソルトウォーター』を駆使する。
これが原因かは不明だが、塩分の取りすぎを気にしているらしい。しかも水虫持ち。
気まぐれで、のんびり屋な性格。海水浴は好きだが、魚釣りを嫌う。
不規則なジャンプで接近した後、ロックマンとの間合いが半分ならソルトウォーター、間合いが遠いと地震で動きを封じながら天井から水を降らせてくる。

道中は開幕から中ボスが待ち構えている屋外エリア、ロックマンを押し流す水流や当たるとダメージを受ける蒸気が噴き出すパイプだらけの屋内エリア、終盤の水中エリアと変化に富んでいる。
各所にあるパイプのヒビには攻撃を当てないように注意。

名前の由来は海王星。

特殊武器はソルトウォーター
液体放物弾を投げつける。軌道は放物線を描く。
水弾は着弾すると飛沫が飛び、それにも攻撃判定がある。
若干ではあるが射角を上下に調節できる。
悪めの燃費、微妙な威力、短い射程と全体的にイマイチな性能だが、本作のロックマンは下方向への攻撃手段に乏しいので使い所がなくはない。

弱点はスパークチェイサー
間合いが半分の状態で放てば、一撃で体力の大半を削ることができる。ただ前述の通り序盤では使用できない。
マーキュリー同様、弱点武器で戦えるのは終盤のボスラッシュのみ。


  • ダークムーン
スペースルーラーズの特攻隊長。ワールドシリーズでは初となるイエローデビル系統のボス。
凶暴な性格で、一度目覚めるとエネルギーが無くなるまで暴れ続ける。
他のデビル系統同様、目から追尾弾を発射したり、体から破片を飛ばしてくるが、
追尾弾の弾速が遅い上にフィールドがかなり広いので、追尾弾や破片を避けるのはそれほど難しくない。
デビル系統では初めて歩行し、さらに撃破された際に崩壊していく演出が入る。
前半の4ステージクリア後に戦うことになる。

名前の由来は

弱点はフォトンミサイル。


追記修正お願いします。
























君… ロックマンと 言ったね…


私は 最終兵器、サンゴッド…








私の前に立つ者は破壊あるのみ!!

  • サンゴッド
ワイリーによって封印を解かれた古代の最終兵器。ルーラーズのプロトタイプでもある。
ロックマンシリーズ初となるワイリー以外のラスボス。
体内には惑星破壊規模の強力な爆弾がセットされている。
最終兵器と呼ばれるだけあり、思考は「破壊あるのみ」という一点しかプログラムされていない。
そのため元々の制作者では無いが故に、ワイリーにさえ反抗する。
ただ物騒な割には、陽気で明るい性格の持ち主である。
寝起きが悪く、夜更かしを嫌う。
またある意味純粋で、戦闘後ロックマンにロボットのあり方を諭され、割とあっさり改心する。

大きく分けて3段階の多彩な武装と戦闘パターンがあり、パターンを変える度に足場を崩してくる。
そのため長時間にわたって戦闘を続けると次第に足場が崩されていき、強制的に敗北となる*1
またウラノス同様頑丈なボディの持ち主であり、あらゆる武器に対して高い防御力を誇る。
正に「太陽神」の名に恥じない戦闘力を誇る。

無効な武器はスナッチバスター、ブラックホール、ディープディガー(そもそもブロックがないため使うことができない)
これら以外は通用はするが、基本的に1しかダメージを与えられない。
あえて勧めるなら、遠くから発射して連続でダメージを与えられるスパークチェイサーが妥当か。

海外版では名称は『Sun Star』となっている。歯磨き粉ではない。
宗教関連の問題を考慮して「神」を意味する単語の使用を避けたと思われる。
だが、サンゴッドの好きなことが歯磨きなので、もしかすると…




有賀ヒトシの漫画「ロックマンギガミックス」では、遥か昔に白い封印者=デューオに封印された『宇宙の破壊者』として登場。
原作での設定通り、ロックマン達の攻撃が一切通用せず、世界強豪ロボット達をも容易く蹴散らす強さを見せつけた。
本編ではパターンこそ厄介な者がいながらも全員そんなに強いわけではないが。

彼らはひとしきり破壊活動を行うと、人々の負の感情をダークムーンに吸収させ、一挙に地球を破壊しようとする。
しかし、デューオのエネルギー結晶を組み込んでパワーアップを果たしたロックマン、シャドーマン、リングマン、
そしてフォルテとブルース(とクイックマン)によって全員撃破された。

負の感情で満たされたダークムーンから誕生したサンゴッドも、ロックマンとの激闘の末撃破。
再び地球に平和が戻ったのだった。



さあ、行くんだ!
私も君が言う、ロボットとしての最後のお役に立ちたいからな。

…サンゴッド…

行くんだ!!
急げよ!



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最終更新:2023年08月09日 12:13

*1 落下ミスになるという訳ではなく、いくら崩れても下へ下へと無限スクロールするが、画面全体攻撃を阻止しない限り回避する手立てが無くなって、ロックマンのライフが尽きるという意味