ネオス・ワイズマン

登録日:2012/04/22(日) 23:35:04
更新日:2023/12/05 Tue 19:00:40
所要時間:約 5 分で読めます





ネオス・ワイズマンとは遊戯王オフィシャルカードゲームに登場するモンスターの一体である。
アニメ遊戯王GXにおいて主人公遊城十代が使用した。



融合・効果モンスター
星10/光属性/魔法使い族/攻3000/守3000
「E・HERO ネオス」+「ユベル」と名のつくモンスター1体
このカードはカード効果で破壊されない。
このカードが戦闘する場合、対象モンスターの攻撃力分のダメージを
相手プレイヤーに与え、
対象モンスターの守備力分の数値を自分のライフポイントに加える。
このカードが戦闘で破壊された時、自分の墓地に存在する
「ユベル」1体をゲームから除外する事で
自分の墓地に存在する「E・HERO ネオス」1体を特殊召喚する事ができる。

高い攻撃力と破壊耐性、さらに戦闘によってダメージと回復を同時に行える強力な融合モンスター。

アニメ

遊城十代の使う融合モンスターとして登場。
ラスボス(笑)のダークネス戦にて、ユベル触手プレイに奪われてしまい、十代が取り戻す為に超融合でこのカードを召喚した。
正しき闇の使者のネオスと、悪しき光の波動を受けたユベルが相棒をコストにして合体したことには感慨深い物がある。
ユベル自身も「ボクとネオスとがまさか融合することになるとはねぇ」と語っており、十代のピンチを救った。

最終的に倒されてしまったが、ユベルは自分を除外してネオスを復活させるよう指示。
ユベルは離れてしまったが、復活したネオスはゴッド・ネオスの素材となり、ダークネス・ネオスフィアを打ち破った。

かつては「またそいつ」呼ばわりしたネオスを十代の切り札として認めてるのかもしれない。


素材の指定は『「ユベル」と名のつくモンスター』なので、全ての形態を素材と出来る。
レアな状況だが、超融合で相手のユベルかネオスを素材に出来る可能性もある。

効果は戦闘を要求するが、破壊耐性のおかげで通しやすい。
ダメージと回復によってピンチを切り抜けることも出来るだろう。

さらにDragoon D-END同様、マテリアルゲートとのコンボは極めて強力。
自身の耐性によって自壊デメリットを無視できるので、攻撃力3000の破壊耐性モンスターを一気に3体並べることが……




………出来たらよかったのに。



ここから現実


特殊召喚・効果モンスター
星10/光属性/魔法使い族/攻3000/守3000
このカードは通常召喚できない。
自分のモンスターゾーンの表側表示の、
「E・HERO ネオス」と「ユベル」を1体ずつ墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。
(1):フィールドのこのカードは効果で破壊されない。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動する。
その相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
その相手モンスターの守備力分だけ自分のLPを回復する。

OCGのネオス・ワイズマンは融合モンスターではない。


融合モンスターではない。大事な(ry

ぱっと見たところ、融合モンスターではないこと、ネオスの蘇生効果こそ削られたものの、他の効果はおおむね再現された良調整に見えるかもしれない。
だが、そうはいかなかったのである。

ネオス・ワイズマン自体は非常に強力なカードであり、「攻撃力3000からの直火焼きと回復」は高い攻撃力ゆえに大きな効果を見込める。
また、戦闘破壊の必要が無いので、自爆特攻でもダメージを与えられる。

「カード破壊効果への耐性」もアニメのまま。

光属性ゆえにガチムチ天使を筆頭とした豊富な光属性サポートなど数多く存在している。


つまり、出せれば強力なのである。出せれば

そしてこのカードを出すのはかなり難しい


理由はネオスユベル噛み合わなさにある。


まず、ネオスは豊富なサポートを持つE・HEROの戦士族の通常モンスター。
ステータスこそ高いが専用サポートと通常モンスターサポート双方が豊富にあるので、
墓地からは「思い出のブランコ」やら「オーバーソウル」、手札からは古のルールなどなど、
場に出すこと自体は楽勝。

ユベルは闇属性で攻守0の悪魔族の効果モンスター。
ネオスと違って専用サポートこそないがそれを補うように、
キラー・トマトを始めとした豊富な闇属性サポートを始め、極限まで低い攻守0であるが故にローステータスサポートカードがいくらでもあるので、
出すだけならやっぱり難しくない。

このようにどちらか片方に特化した専用デッキなら呆れ返るほどに簡単に召喚できる。
しかし、両方の召喚を同時に狙う場合は話が別

攻守0で闇属性・悪魔族の効果モンスターのユベルのサポートカード光属性の戦士族で通常モンスターのネオスのサポートは完全に別物。
片方をサポートできるカードは山のようにあるが、両方をサポートできるカードが存在しない。

つまり、全くシナジーの無いギミックを無理矢理一つのデッキに詰め込まなければならない。
何も考えずに【ネオスビート】にユベル、あるいは【ユベル】にネオスを突っ込めば出せるというようなカードではないのだ。

デブリ・ドラゴンでユベル蘇生→デブリにヒーロー・マスクでネオスに名前を変える』とか
デュアルで「魔族召喚師」を使う』等の手段もあるが、どちらも間接的で、デッキスペースを圧迫する。

しかも、ネオスもユベルどちらも最上級モンスター。
出しやすいと言ってもあくまでサポートありきの話でありサポート抜きで出そうとしようものなら、下手すると素材の召喚すらできずに敗北しかねない。

さらにユベルの方は第一形態は毎ターンコストを用意しなければ自壊してしまうため場に維持しづらい。
第二形態以降はこのデメリットも無いが、こっちはネオス・ワイズマンのコストに出来ない。
必然ネオスより後に出すことを強いられる。

それでも仮にうまく2体を並べられたとしても、肝心のネオス・ワイズマンをデッキから引けなければどうしようもない。
引いても場にネオスとユベルを出せるまでは完全な死に札。

サーチで補おうにもそもそもカテゴリ名も持たない高レベルでエクゾのいる魔法使い族の時点でサーチ手段が乏しい。

このように、素材だけでなくネオス・ワイズマン自身も事故要員というどうしようもなさ。
せめてユニオン合体みたいなら何とかなったろうに……

完全に「ネオス」の関連カードだが、HEROとは付かない為にHERO専用のサポートは受けられない。
HEROの豊富なサーチが使えればまだ戦えただろうに……


とはいえ、この非常に厳しい条件をクリアして召喚できれば大活躍………すらも怪しくなってきた。

「破壊されない」耐性は、当初はともかく現在では過信できる物ではない。
除外バウンスコントロール奪取、果てはORU化などなどなど……
最近では破壊以外の除去が蔓延しているのだ。

魔法使い族サポートのトーラでフォローしたり、「拡散する波動」で一気に勝負を決めたいところだが、
悪魔族&戦時族の時点で素材同士のシナジーが薄いのに、さらに無関係の魔法使い族サポートとか無茶である。
現実的にはネオスとオネストを共有するのがせいぜいだろう。
もうちょっと召喚条件が軽ければ、何とか出来たかもしれないが……

いっそのことファントム・オブ・カオスでのコピー要因に徹したほうが活躍しやすいかもしれない
コピーがエンドフェイズまでと戦闘ダメージ無効とはいえ効果ダメージと回復は使用でき使いきりとしては性能は中々。


この通り、効果そのものの再現度はかなり高いのだが、融合モンスターで無くなったことがどこまでも足を引っ張るカード。
なんでこんな調整をされたかと言うと『「チェーン・マテリアル」と「フュージョン・ゲート」のコンボがヤバ過ぎたから』という説が有力。
決まれば攻撃力3000の破壊耐性持ち&バーン&ゲイン持ちが一気に3体並ぶのは強力すぎるので仕方なかったのだろう……最後のDは許されたのに
エクシーズの登場した今なら、3体出してグスタフオラァ!とさらに恐ろしいことが出来てしまった。

でもやっぱりユニオンモンスターと同じ調整でよかったと思う。


韓国版ではPREMIUM PACKで登場したが、枠の色が紫(融合モンスター)になっているエラーがある。
種族や属性、レベルが違うなど細かいエラーは他のカードにもちょくちょく存在するが、非常に目立つ枠の色が違うのは珍しい。
このおかげで、普段はコレクターから人気のない韓国版が少しだけ話題になった。

もちろんエラーカードなので、エクストラデッキに入れることはできない。そもそもエクストラデッキから特殊召喚できない。
というかむしろなんでこっちにしてくれなかったんだコンマイぃ!


+ そして10年と9ヶ月後…

E・HERO ネオス・クルーガー

融合・効果モンスター
星9/光属性/魔法使い族/攻3000/守2500
「E・HERO ネオス」+「ユベル」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。
その相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合、
または戦闘で破壊された場合に発動できる。
手札・デッキから「ネオス・ワイズマン」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

令和元年の年末に突如として襲来した平成の遊戯王OCGの黒歴史代表格ネオス・ワイズマンのリメイクにして救済。
デザインはワイズマンがボディの一部や体格がネオス化したユベルだとすると、クルーガーはユベルのコスプレをしたネオスといったところ。
「クルーガー」はドイツ語で「賢い」「聡明」という意味であり、ユベルの進化形態の名前がドイツ語だったのと、ネオス・ワイズマン(賢者)に引っ掛けたダブルミーニングである。

肝心の性能はE・HEROでありネオスを素材指定した2体融合である為、複数の専用融合カードに対応しており融合召喚でしか出せずとも召喚は容易。
ネオス・フュージョン採用型のガチデッキではレインボー・ネオスくらいしか採用カードが無かったので、先行1ターン目やモンスター効果を受けない相手にも通用するこちらも十分採用する意義はある。

相手としては戦闘バーンを警戒して効果除去を狙いたくはなるが、一度除去しても破壊耐性&戦闘時バーン&キュア効果持ちが飛んでくるので厄介この上ないだろう。

ネオスフュージョンのデメリットを懸念してネオス+沼地を中心にした通常融合の専用デッキも面白いかもしれない。
E・HERO、N、レベル10モンスター限定だが手札・デッキからもコピー元を選べる様になった融合識別こと融合超渦が登場したため、竜魔道の守護者で素早く場に素材を集める事が可能になったのも追い風。
クルーガー降臨後の特殊召喚制限が無ければ、クルーガー→ワイズマンの連続自爆特攻で攻撃力4000以上の相手にはワンキル達成である。

またバーン効果はターン1制限が無いので融合→ミラクルコンタクトでクルーガー2体を並べれば後続のワイズマンも併せて攻撃力3001以上の相手にワンキルをかませる。
ただ墓地からは呼び出せない為特化型はワイズマン複数積みによる手札事故も懸念材料か。

総じてレインボーネオスに対する究極宝玉神と同様にユベルとワイズマンの手札事故が悩みどころだが上手くハマった場合の爆発力はアニメ以上であり、ガチまではいかずともデッキビルダー(特にアニメファン)にとっては垂涎ものの新規であると言えるだろう。

ちなみにこいつの登場によりユベルが「融合派兵」でリクルート可能になり、取り回しが良くなっている。




荒らし。お前のように理屈だけの奴には分からないだろうな…俺と、wiki籠りが、どれだけの絆で追記・修正しているのかを!!
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最終更新:2023年12月05日 19:00