現代編(LIVE A LIVE)

登録日:2012/02/22 Wed 16:03:58
更新日:2024/03/15 Fri 22:29:21
所要時間:約 5 分で読めます




格闘家なら誰しもが
一度は夢見る言葉がある

世界最強の座


世界各地に点在する あらゆる格闘技の奥技を身につけ
『最強』の座を手に入れる 野心を持つ格闘家の激闘!
ムエタイ プロレス ルチャ 骨法 コマンドサンボ 相撲……。
すべての格闘技の必殺技を その肉体で受け習得するのだ!

LIVE A LIVEのシナリオの一つ。サブタイトルは『最強』
英語表記は「Present Day」。
キャラデザ担当は『スプリガン』や『ARMS』などでお馴染みの皆川亮二氏。

ただひた向きに強くなろうとする若者、高原 日勝(たかはら まさる)が己自身の意志で旅立ち、世界中の格闘家と戦い、
その技を自らの物としながら最強の格闘家を目指すストーリー。

ストーリー……とは言ってもこの編は基本的に7回の戦闘だけで構成された超短編。
6人の対戦相手から任意に一人の敵を選択し、1対1のバトルで順番に倒していくという形式になっている。
また、この対戦相手セレクト画面は格闘ゲームのキャラセレクト画面に酷似している。

ちなみに、CAPCOMの『ストリートファイターⅡ』のBGMを担当した下村陽子女史が本作も手がけている為か
BGM(特に戦闘の「KNOCK YOU DOWN!」)の雰囲気もストツーを意識している。
SFC版でボスに敗れたときにはカウントダウンが始まるという、あからさまなストツー状態である。
主人公の高原も、黒髪に赤鉢巻の格闘家、ズタ袋担いで最強を求める旅へ、と、ストリートファイターシリーズおなじみのリュウをオマージュした部分が見受けられる。

ストーリーの目的は、対戦相手の特定の攻撃を受けて主人公にその技を習得させる事が本質である。
このシステムは『FINAL FANTASY Ⅴ』の青魔道士のラーニングと同じであり、そちらと違って受けたその瞬間から体得できる。
SFC版では一度勝ったらその相手とは戦えなかったが、リメイク版では再戦可能になっており、うっかりラーニングし損ねた相手からも再度ラーニングを試みる事ができるようになった。
ただし6人目を倒すとすぐにラスボス戦に移行してしまうため、6人目に選んだ相手とは再戦のチャンスが無い事に注意。


●登場人物

CVはリメイク版より。

●主人公

  • 高原 日勝(たかはら まさる)
CV:関智一
(この名が世界に轟くか、それとも───全てはこれから始まる長い闘いの数々が教えてくれる)
現代編の主人公。
世界最強を目指す若者。
強靭かつ柔軟でしなやかな筋肉から繰り出す我流の格闘技を使い、気功による自己回復も出来る。
また、一度受けた相手の技を瞬時に見切り、自分の技としてアレンジして習得する事が出来るという、天性の格闘技センスの持ち主。
…通称知力25*1
レベルが上がっても全く成長せず、装備や能力アップ技で補うことになる。
後に明らかになるが体力の成長も何故か矢鱈悪い。
が、こちらは専用武器で+80もの補正が加わるのであまり気にならなかったりする。
力・速度・HPは非常に伸びが良く、明確な弱点は知力だけと言えるが、その知力も補正がかかる装備がかなり多い為簡単に補えたりする。
色々な意味でネタにされる一方、装備が揃えば攻防共に主人公中トップクラスに躍り出るステータスから最終編一人クリアを目指す際にはとりあえず高原を選ぶプレイヤーが非常に多い。

リメイク版では幅広い攻撃属性の技を取り揃え、いずれも短い溜め時間で発動が可能なクセの無い性能で相変わらず強キャラの一角を担う。
知は「特攻」「特防」に分化し、25から始まるのは相変わらず。ただし、特攻が25から一切上がらないのに対し特防はレベルを上げると伸びていき、意外にも伸びしろは悪くない*2ため、特防をわざわざ装備品で補う必要が薄まった。
属性耐性を与えるだけでタフさが際立つ。
特攻は技を絞るなら無視してもいいが、せっかくだから色々な技を使いたいというときは補ってみるとよい。

ちなみに現代編で習得し損ねた技は最終編でLV UPによって習得可能。最後の三つ以外はまばらな感じ。

名前の由来は「高」が高田延彦、「原」が藤原喜明、「日」が前田日明、「勝」が船木誠勝といった具合に、
実在の格闘家達の名前から一字ずつ持ってきている。「日」を発音しないのも由来通り。
発売当時は子供が読めないから止めろと営業サイドからクレームがついた。*3
リメイク版にて声が付いたが、同じ声のガンダムファイターを連想した人もいたとか。*4
また、リメイク版では戦闘中にダメージを受けた時のボイスがたまに「効かんッ!」なのだが(「うっ!」の時もある)、どれだけダメージを受けようと「効かんッ!」と叫ぶ高原に対し「効いてるだろ!」とツッコミを入れたプレイヤーも多数居ると思われる。

なお、現代編にストーリーらしいストーリーが存在しない都合上どういったバックボーンを持つ人物なのかは明らかにされていないが、
オープニングなどで描かれる自室からは高層マンションらしい夜景が見えたり、種々のトレーニング機器が完備されていたりと、それなりに裕福な環境らしい事がうかがえる。
ストリートファイトのファイトマネーで稼いだというのが一番それっぽいが、案外いいトコのお坊っちゃまだったりするのかもしれない

◆初期技
初期状態では流石に厳しいので、彼の目標通りに様々な技をその身に刻み付けてゆくことに。
完璧にこなせば豊富な返し技と、吹き飛ばし・向き変え・デバフ・封じ・酔い・麻痺とリターンの大きな追加効果を持つ技が充実した、大型敵・ボス敵向けの性能になる。
技の欠点としては広範囲技が非常に少ないことが挙げられるか。とある技の溜め時間が長すぎるSFC版で顕著。

  • 烈風正拳づき(リメイク版:烈風正拳突き)
カワラ割り30枚分の威力の拳を叩き込む。普通の小技ながら、意外なことに速依存らしい。リメイク版では物攻・素早さ両方に依存するようになった。*5
硬いピスタチオを叩き割るのに最適な技。
リメイク版では相手の技を誘う小技としてうまく使うことになる。
ネーミングに空手使いのスーパーロボットが関係あるのかは謎。
  • どう回し回転げり(リメイク版:胴回し回転蹴り)
相手の向きを変える蹴り。側面や背面までカバーした技を持たない相手へのタイマン用。
  • 気合いため(リメイク版:気合い溜め)
チャキッ! 危なくなったら相手の動きを封じたりしてこれで小回復を。
リメイク版では回復力が増している。目立たなかったステータスアップ効果も強化され、折を見て使っていきたい優秀なバフ技になっている。

余談だが、高原はオルステッド同様、回避属性・耐性が一切存在しない。
知力の所為もあって状態異常に掛かり易いので装備品で補強すべし。


●ライバル

基本的に敵でありどいつもこいつも一癖二癖はあるものの、比較的人格者が多い。
どれだけ挑発的な態度を取っていても高原の実力を見るや素直にその事を認める潔い奴らばかりである。
リメイク版ではそれがより顕著になり、ギャラリーの前で戦う機会が増えた。

  • ナムキャット
CV:下野紘
「フフン、はるばる日本からゴクロウだね… 残念だけどボクには指一本触れられないよ」
若くしてムエタイの頂点に立ち、しなやかさの中に鋭さを持った数々の蹴り技を繰り出す事から「神の右足」と呼ばれるナルシストの美青年。
自らの格闘技と美貌にかなりの自信を持ち、彼のハンサム顔に傷を負わせた人間は一人もいなかったようだ。
だがこの手のナルシストは顔を傷つけられると狼狽するのが常だが、彼はその事に驚きはするものの落ち着いた様子で相手の実力を「見事だよ」と素直に称賛する格闘家としての一面もしっかり持っている。
切れ味の鋭い足技を使いこなす。長身で細身なので、裏回りがしやすい。プロレス技のような力技も苦手としている感じ。
SFC版では正面から攻めずに側面や背後に回りこむこと。
リメイク版では関節技と土の技が弱点。どちらもない時は相手の足技による連続攻撃を返してダメージを稼いでみよう。
元ネタは恐らくタイ出身のプロボクサー「ナパ・キャットワンチャイ」。

◆使用技
  • パンチャマキック
飛び上がりながら相手を蹴り飛ばす強烈な旋回キック。手技と足技に対する反撃として発動するのがミソで、コンボや緊急避難の布石になる。
リメイク版では「関節技があるとそれが優先される」という仕様が取り払われて発動機会が増えたほか、
多段ヒットで威力のある吹き飛ばし技という事で現代編ではリターンの大きな反撃技になっている。真横から殴れば簡単に誘える。
  • スパイラル・ニー(リメイク版:スパイラルニー)
「いくぜ、ナムキャット!」
離れた相手への速依存の膝蹴り。自分で使うより、ナムキャットに必要以上に使われないように気を配るべき類の技である。

  • グレート・エイジャ
CV:坂口候一
「アーッ!!ファーッキン 高原 日勝! お前など技を出すまでもない。その首カッ斬ってやる!」
骸骨の覆面をしたルチャリブレの悪役レスラー。
覆面の為に分かりにくいが日本人。
短気な性格で台詞も放送禁止用語が多く「その首、カッ斬ってやる!!」と威勢よく攻め立てる。
リメイク版では「ファー××ン」と伏字になった上で規制音が掛かるようになった。
しかし負けた際はその事に驚きはするも「Shit! この俺が首をカッ斬られるとは…」と高原にやられた事は素直に認めた(「Shit」も本来であればNGワードなのだが何故かこちらは伏字にされていない)。
またエイジャが勝った場合も「悔しかったら俺の首をカッ斬ってみろ!!」と、どこか励ましも感じられる良い感じの煽りセリフを言うのも特徴的。
噛み付き殺法など卑怯な戦法を使うが、彼の本領は空中殺法にある。意外と撃たれ弱いので加減しないと技を受ける前に倒してしまうことも…。
また、とある条件を満たすと現代編のワタナベイベントを発生させる。プロレス系だけに変わったところで優遇されてる?*6
SFC版では手技以外に耐性があるので接近してからの力押しが有効。
リメイク版では足技に弱い。技の頻度は気持ち上がり、こちらの回復技の性能も強化されているが、彼の技は何もないマスに使ったり「MISS」すると自爆ダメージが発生する。
バフ・デバフを交えると相手の技を回避してしまう確率が上がってしまうので、ラーニング目的なら彼とは相性が悪い。射程を見て棒立ちになり、体力に余裕のあるうちに受けておくのがおすすめ。
相手に間合いを詰められた場合は足技を使うと距離を離すので、そのまま様子を窺うとトルネードプレスやワタナベイベントを誘える。
HPもあまり高くはないので、自動反撃技を覚えている場合はあまり積極的に仕掛けない方がよいだろう。
元ネタは悪役覆面レスラー「武藤敬司ザ・グレート・ムタ)」。

◆使用技
  • F(フランケン)シュタイナー(リメイク版:フランケン・シュタイナー)
同名の後方回転がため。知依存なので思わぬタイミングで強くなって帰ってきたりする(意外にも技の威力値はGスープレックスを上回る)。ちなみに何もないマスに放ったり、ミスすると自爆してしまうので注意。
リメイク版では酔いの状態異常が追加され、相手が使っても自分が使ってもより強力な技になった。伸びしろの大きさも健在。
誘うのは簡単だが威力が高いので残りHPに注意。

  • トルネードプレス
「フィニッシュだエイジャ!」
遠距離へのボディプレス。ダメージは控えめなので、現代編ではフィールドの四隅などを駆使して逃げながら使っていくのがよさげ。ちなみにミスすると自爆するので注意。
しかし、エイジャをして「お前など 技を出すまでもない。その首 カッ斬ってやる!!」というだけあって、なかなか出してくれない難儀な技。相手の側面に移動し尚且つ離れた場所であれば誘える。
それすら難しい場合、HPに余裕のある内に気合いためを使わずカミツキを受けて、状態異常を放置した状態で距離を取ってみるといいかもしれない。
リメイク版では側面に撃たない代わりに頻度が上がっているので、開幕で誘えば受けやすくなっている。遠距離からの先制攻撃に。

●ワタナベ
SFC版では、高原がフィールド左上側に立ち、グレート・エイジャがプレイヤー視点に対して背を向けフィールド左側を向いた状態で、
エフェクトが青い方の「カミツキ」を発動、高原に命中させたときに低確率でワタナベイベントが発生する。恐らくもっとも見るのが難しい代物である。
ヒールレスラーにマジになったワタナベ父が空き缶を投げてエイジャに命中、反応してリングの外へ飛び出したエイジャに画面外でボコられる。ご愁傷様。
なお、SFC版では低確率ではあるが、条件さえ満たしていれば何度でも空き缶が飛んできて、何度でもワタナベ父がボコられる。
攻略本ではワタナベについて「親が死ぬ、又はこわれる」と記載されていたのだが、どうやらこれを見る限り現代編のワタナベ父は死んだ訳では無いようだ。となると壊れてしまったのだろうか…。

リメイク版では条件が緩和され、エイジャが背中を向けていれば、右向きでも左向きでも「カミツキ」を受けた時にワタナベイベントが見られるようになった。しかもかなり高確率で発生する。
リメイクでワタナベ父はカミツキに対して「きたねえぞ、この八百長野郎!」と抗議の言葉を発している他、ボコボコにされた父に「父ちゃ~ん!!」と悲鳴をあげるワタナベ息子もいる。
「きたねえ」は悪役であるが故言われ慣れていると思われるが、「八百長」扱いされることはさすがに堪らなかったようだ。口は災いの元。
流石に一度発生すると同じ試合では発生しなくなったが、リメイク版の追加要素である再戦機能でエイジャと再戦するとまた発生するため、リメイクでも何度でもワタナベ父がボコられてしまう。

  • トゥーラ・ハン
CV:大塚芳忠
「打撃などしょせんは子供のケンカだ…私に触れればたちまちお前の関節を極めてやろう…。」
某超大国で素手による殺人技の開発を行っている軍人。
人体において鍛える事の難しい部位を破壊する関節技を意のままに操る。相手のホールド技に対する抜け出し方も熟知しているためか、腕封じ・足封じ・麻痺のいずれも無効化する。
関節技は密着しないと繰り出せないので距離をとっての戦いは苦手。また、関節技による反撃狙いにも弱い。
リメイク版では一撃離脱の要素を持つ飛び技が弱点。近寄る前に使うと効果的だが、外した時の自爆には注意。
負けた際は「私の関節技を破るとは…完敗だよ…。」と天晴なコメントをくれる。軍人となり殺人を繰り返していても、人としての心は失っていないのだろう。
なお、彼の中の人もガンダムファイターである。
元ネタはおそらくロシア軍人でコマンド・サンボの達人「ヴォルク・ハン」。トゥーラは彼の出身地である。

◆使用技
  • アームロック
接近戦を挑んできた相手の腕を固めて、手技を封じてしまう。力ではなく、知や速を上げることでこの技の真価が高まる。
実は手の技だけでなく、密着していれば突撃技・鋭器技・しめ技・飛び道具にまで反応してしまうらしい。
関節技はハンの側面から仕掛ければ、自動反撃でも相手側からの攻撃でも使ってくれる。

  • C.H.(クロス・ヒール・)ホールド(リメイク版:クロスヒールホールド)
「極(き)めるぜ、ハン!」
こちらは相手の足技を封じる。アームロックと対を成していて、力や体が効果に影響する。
なお、アームロック共々反撃技として発動する。

  • 森部 生士(もりべ せいし)
CV:秋元羊介
「お前の行く先には おそらく最強への道が開かれていよう...。この実戦最強の武道…骨法に勝つことができればな」
日本古来の武術、喧嘩殺法・骨法の達人。通称・森部のじーさん
高原の様な若者が台頭した事で、格闘技界への新風を期待している。
また高原も彼のことを上記のようにじーさんと呼び、他の対戦相手と比べてどこか特別な扱いをしている。
老体故にHPは少ないが、レベルや能力値が高く攻撃が通りにくい。そしてラーニングできる技がどれも凶悪な性能を誇り
その通打・あびせげり共に最終編でも大活躍する。この二つの技の存在だけで高原をスタメン入りにするプレイヤーも多い。
森部の技はどちらも強力だが、普段は必殺技を温存してほとんど使ってこないため、覚えるまでは根気が要る。
だが森部の背後から攻撃すると本気スイッチが入るという隠し要素があり、
これを行うと奥義を惜しみなくガンガン連発してくるようになる。*7
だがこうなると今度は高原のHPが持たなくなるため、ある程度HPを削っておくなどの準備が必要。
見事打ち負かすと「これからはお前のような流派にとらわれぬ格闘家の時代だ」と次世代への期待を込めた激励をくれる。
元ネタは骨法の始祖として知られる「堀辺正史(ほりべ せいし)」。
なお、スーパーファミコン版では元ネタと微妙に名前の読みを変えた「せい"じ"」だったのだが、リメイク版では元ネタに準じた「せい"し"」に変更された。

リメイク版では絶対に狙っただろと言わざるを得ない配役となった。バトルステージも無観客の一騎討ちとなっており、一味違う空気で戦う。
あびせ蹴りのダメージが半分くらいに弱体化したほか、締属性(間接技)が弱点になり、オリジナル版ほど圧倒的な回避率の違いがなくなったうえ、高原は回復技の性能が上がっているので、強行突破で倒しやすい相手にはなった。
さらに自分から頻繁に背中を見せてくるようになり、背後を狙いやすくもなっている。その分、本気モードのスイッチが入りやすくもなっているのだが。
しかし技習得も狙うと非対象技の「足払い」「猫だまし」でも来る強烈なデバフへのケアもしないといけないし、進め方によっては反撃技が暴発するという落とし穴もあるので、真っ先にこなしておくことを前提に手際の良さが要求される。

下記の、森部から覚えられる技2つが他の格闘家の技に比べてもうこれだけで全部OKと言っても過言ではないほどに異常に便利すぎるため、
本編でオディ・オブライトを前にしてそれまで戦ってきた格闘家たちの名前などを挙げるシーンで
全て「森部のじーさん」に差し替えるコラ画像なども作られてしまっている。

◆使用技
  • 通打
「じーさんの奥技だ!」
ヨロイをも貫く通しの技法で一撃を加える。対象のLV・力・速・体・知のすべてをそれぞれ高確率で大幅に下げてしまう。
極端に高い能力を持つボスキャラや最強クラスの雑魚でさえこの超性能からは逃れられない。まさに奥技。
異常とも言える追加効果を持ちながら溜め時間無しという点もこの技の強さに拍車を掛けている。
力依存なので、最終編でも最強武器のボーナスをダイレクトに受けられる。
リメイク版では予告通り大幅な弱体化。「レベルダウン」が廃止されたほか、デバフの発生率も下がってしまった。
それでも全能力に対する大デバフは健在で適切なデバフが入れば強いため、大物相手に振っていく技としてはやはり主力級。
要するにぶっ壊れ技だったものが強技になった程度の弱体化であり、リメイク版でも充分実用レベルである。
強化されたアキラの「ホーリーイメージ」と重ねていけば往年のデバフ祭りと同じくらい敵が弱っていく。

  • あびせげり(リメイク版:浴びせ蹴り)
離れた敵に飛び込むけり。覚えようとすると凄まじい威力を受けることになるので、うまく通打を当てたいところだが…。
離れたところに届いて、なおかつ向きを変えられるのでタイマン戦では完封すら達成することがある。
そして冒頭から言っている通り現代編の戦闘は全部タイマンである。
体依存なので、最終編でも最強武器のボーナスをフルに受けられる。
しかし、多対多が基本の最終編では向き変え=ハメとはならず、現代編ほど凶悪ではないことに注意。
リメイク版でも通打と共に弱体化が予告されていたものの、実際には多少向き変えの確率が下がった程度で、ハメ技の立ち位置には変わりない。
どうしても現代編がクリアできないときやキャンセル狙いの時に活躍する。

  • マックス・モーガン
CV:安元洋貴
「OK カモン ボーイ! マックス・ボンバー イチバ~ン!!」
ハリウッドスターとしても名を馳せるアメリカ人レスラー。
レスラーらしく派手で見栄えのある技を使い、自分が勝っても負けても陽気な性格。
口癖は「イチバーン!」で、自らがその「イチバーン!」である事を疑いもしない自信家ながら、負けた際はその「イチバーン!」を素直に譲る(でもその場合でも自分はちゃっかり「ニバーン」となる)。
また高原が負けた際にも自分が「イチバーン!」である事は譲らないが、彼を「ニバーン!」としその実力自体は認めてくれる、気持ちいい男だ。
近接戦向けの技が多い為、ノックバック技が弱点。他にもプロレス技は足封じで使えなくすることができる。
リメイク版では風の技が弱点。もっとも現代編ではアロハリテしかないので、距離を調整しつつ削りやすくなったくらいの感覚で。
元ネタは一目見れば解るが「ハルク・ホーガン」。本家の方も実際に映画俳優としても活動していた。
リメイク版では肖像権的にヤバかったのか、ヒゲを剃られた。
但し戦闘中のデザインはSFC版のドットそのままのように元ネタと似たヒゲのままとなっている。
なお、CVを担当した安元氏は声優界でも指折りのプロレスマニアである。

◆使用技
  • G(ジャーマン)スープレックス(リメイク版:ジャーマンスープレックス)
ジャーマンスープレックス。プロレス技の芸術品。CRASH! 強烈な威力と共に相手を麻痺させる性能のよい技。追加効果・威力ともに力依存で強くなる。
敵のAI上麻痺したところにこれが飛んでくるという鬼畜なことはないが、運悪く麻痺しそびれたり画面端に追いつめられていると…
リメイク版では手技を仕掛けると行動異常を起こし、これを誘いやすくなる。

  • M(マックス)・ボンバー(リメイク版:マックスボンバー)
「モーガンの十八番だ!」
マックス・ボンバー。広い範囲へのダブルラリアットで、周囲の相手をなぎ倒す。BWHOOOOOOOM!!
最終編で少人数で進んでいる時はこれで雑魚散らしを楽しむときもあるかも。
元ネタはもちろんホーガンの必殺技「アックスボンバー」だがダブルラリアットではない。

  • ジャッキー・イヤウケア
CV:杉田智和
「実力なら ジャップなんかに負けるハズないネ! スモウとラフのテクニックで叩き潰してやるネ!!」
サイドロープ(横綱)になれなかった事から、相撲を捨て異種格闘技の世界へ乗り込んだ元スモウレスラー。
タカハラを日本人に対する差別表現であるジャップ呼ばわりしながら侮るという差別全開の態度で接してくる。
相撲を身につけていながら日本を嫌い、また「実力なら」と言っている辺り、相撲と言う場では思うように行かなかったのだろう。*8
ただし相撲への愛着はあるのか、高原に勝った場合は「ミーはサイドロープ(横綱)」と高々に宣言する。
そして負けた場合は相手が日本人だということを気にせずにそのサイドロープの座を譲ってくれる。「実力」を謳うだけあって本当の強さの前には素直な男なのだろう。
その巨大な体格通り、大掛かりな技を繰り出す。
弱点は関節技で、手技主体なのでアームロックを喰らうと大幅に弱体化する。
リメイク版では足技が弱点。オリジナル版同様アームロックを決めるのも効果的だが、通常技が手の「突き」からサバ折りの「締め付け」に大きく強化されたので、残りHPに注意。
元ネタはおそらくハワイ出身の巨漢プロレスラー「キング・イヤウケア」(あるいはその息子の「ロッキー・イヤウケア」)。
リメイク版では「ジャップ」が用いられていた部分が無難な「ジャパニーズ」に変更されており、人種差別感が薄まった。

◆使用技
  • 鬼不動返し
「ジャッキーのパワーだっ!」
相手を強烈に投げ飛ばしノックバックさせる。意外にも足技や突撃技に対応した反撃技でもある。
体得したい場合は胴回し回転蹴りや密着してからのスパイラル・ニーで狙おう。
リメイク版では反撃で見る機会も増えた。現代編のようなタイマン戦なら反撃で距離が取れるのは悪くない。

  • アロハリテ
射程は短いが、広い範囲の敵を嵐のハリテで吹き飛ばす。語呂が素敵。
威力にはあまり期待出来ないが、相手を後方へ移動させられるため、攻撃手段が近距離しかない相手の接近を拒否する技として優秀。
高原の技では貴重な風属性で、弱点属性が表記されているリメイク版では使用機会が増えた。

大激怒岩バン割り(リメイク版:大激怒岩盤割り)
「俺の怒りが大地を砕くッ!!」
紹介すらされていないイヤウケアの隠し玉。彼との戦い或いは最終編でLV16以上で習得。
長い溜め時間の後、岩石が飛び散るほどの一撃をフィールドに叩き込み、広範囲に大ダメージを与える。体依存なので最強武器を装備してからが本番なロマン技。
相手に密着してHPを満タンにして待つか、アームロックで腕を封じてこの技しか使えなくさせれば習得が狙えるが、油断すると倒れるダメージなので注意。
リメイク版ではTIPSにこの技に関するヒントが書かれている。長すぎた溜め時間がかなり短縮され普段使いにも便利な実用性の高い技となっているのでぜひ習得したい。上記2技含め、SFC版から大きく強化されたファイターと言える。


  • オディ・オブライト
CV:銀河万丈
「『最強』とは、人を殺せるかどうかで決まるのだ…!!」
現代編のラスボス。
高原と同じく最強を目指すスキンヘッドの残虐な格闘家。その生き様は己の持論を以て殺戮を求め、憎しみをも糧にする魔人。
高原の倍近い身長を誇る巨漢で、戦闘画面でも3×4サイズと非常にデカい。
「敗者の命を絶ってこそ真の勝利」「最強とは人を殺せるかどうかで決まる」という持論を持ち、
高原が戦った6人の格闘家を抹殺し、最後に最強の座を賭けて高原に襲い掛かる。
なお6人の格闘家は皆、高原の名を遺言に残していたらしい。つまり全員が高原の力を、強さを、認めていたのである
彼の使う必殺技だけは覚える事が出来ない。
発言からすると、彼もまた高原と同じく戦った相手の技を吸収しており、それを自分流にカスタマイズしているようである。トゥーラ・ハン以外の技で。
各流派はそれぞれ既存の武術を踏み台としておりその知識があれば看破可能なのに対し、彼の技は完全に新機軸か、看破したとしても殺人技に繋がるため習得不可能なのだと思われる。
他の6人と違いバックグラウンドが語られておらず、詳しい経歴は不明。
ただ皆川氏のイラストには数珠を持っていたり、背中に阿修羅像の様な入れ墨を彫っていることから元僧侶の可能性があり、事実、リメイク版では名乗りを上げる前に「破戒僧の男」と表記されている。
元ネタはおそらく殺人風車の異名を持つ巨漢プロレスラー「ゲーリー・オブライト」。
(ただしゲーリーの方の殺人風車という名はあくまでも比喩である。2000年に逝去。)

リメイク版では己が最強であることに固執し、戦闘中のボイスでも今までにない強敵である高原との戦いに歓喜するなど、
「本質的には高原と同類だが、そこから死合の道へと進んでしまった戦闘狂」「高原の負の側面の具現」であることが補強・強調されている。
ゲームバランスが変化したので、技を覚えていればいるほど相手の距離に合わせて攻撃しやすくなり、倒しやすくなるという、趣旨に沿った設計になった。*9
勝利後のシーンは「エコーつきのボイスが流れながら吹き飛んで倒れる」という、これまた下村氏が音楽を担当した「ストリートファイターII」を意識した演出となっている。

◆使用技
  • 骨法鉄砲
「フハハハ!」
素早く突進し、掌底の連発を浴びせる。離れた相手への攻撃技で威力は低いため、オディ戦ではなるべく遠距離に逃げれるようにしておくとよい。
リメイク版では向き変え効果がついたが、高原の技は基本的に溜め時間が長くないので、ピンチでなければ怖くない。
元となっているのはおそらく骨法+相撲の張り手。
  • デスズサイズ
「どこを見ている!」
自らの周囲にいる相手への真空二段蹴り。斜め真後ろ以外に死角がなく、喰らうと向きを変えられてしまうので反撃に支障が出る。
通打→C.H.ホールドのコンボで足を封じれば逆に接近戦が安全地帯になるので、その隙に他の格闘家の技をお見舞いしてやろう。
リメイク版では向き変えがなくなり、2Hitと吹き飛ばし効果になっている。危険度が増したように思えるが、逆に骨法鉄砲を誘って気合ためする布石にもできる。刃物のように鋭いエフェクトも健在。
元となっているのはおそらく浴びせ蹴り+ムエタイのキック。
  • テリブルシャウト
「俺にここまでさせるとはな…!」
雄たけびをあげHPを極少回復し、全てのステータス異常を回復。使用率はかなり低いが、関節技の追加効果をこれで治そうとするときに見れる。
これはおそらく彼の純然たるオリジナル。高原の気合溜めと同系統であり、彼もこの技で耐えて相手の攻撃を誘ったのだろう。
リメイク版では物攻・素早さ・命中上昇のバフが付随しており、大技の隙を補っている。回復量も増えたので対抗して気合を溜めよう。
  • アクロDDO
「死ぬなよ…?まだまだなぁ!」
自らの全体重をかけて脳天を叩き付ける、オブライト版DDTというべき彼の必殺技。
範囲がななめ正面・距離1マスのみなので余程の事がない限り使われることはないが、威力が非常に高い。麻痺の追加効果は一応設定されているが、まず発生しないとのこと。
使われた後の立て直しが厳しすぎるので使用範囲を避けて戦うように。
リメイク版ではイヤウケアの隠し技よろしく、溜めてから縦横斜めの1〜2マス射程・3×3範囲に放つ技になっている。
SFC版と違い敵も技を空打ちするようになった仕様もあり、溜めを表す赤いチャージゲージが見えたら、位置を変え射程外に逃げることが有効になった。
空振りさせれば無駄な行動をさせることができ、物攻・素早さ・命中ダウンという反動があるため大きなアドバンテージが取れる。
食らっても耐えられれば追撃が大幅にパワーダウンするのでその間に気合い溜めで持ち直せば仕切り直せる。
威力も低下したので、HPに余裕があり腕に覚えがあるなら誘う手もあるという位置付けになったが、麻痺が能力に依存せず発生するようになったのに注意。
離脱が間に合わない場合は胴回し回転蹴り・アロハリテ・パンチャマキック・あびせ蹴り等で吹き飛ばしたり向きを変えれば溜めをキャンセルさせることができる。
プロレスのDDTにFシュタイナーなどのダイブ技を組み込んだものと思われる。
リメイク版で追加されたセリフは中世編に登場するフェミノフォビアとエンカウントする際のセリフと同様の物。

●余談

  • 誤字(「奥義」を「奥技」と誤変換、ただしこれは功夫編*10でも同様。なおリメイク版でもわざと修正されていない)
  • おかしな台詞(力とパワーが被ってる。なおリメイク版でも以下ry)*11
  • 森部の技さえ覚えれば他の技を覚えなくてもクリア出来た大味なゲームバランス
  • 最終編でいくらレベルを上げても高原のステータスの知力(リメイク版では特攻)が初期状態から固定(最終的には「原始人」であるポゴにすら劣ってしまう)
など、様々な要素が化学反応を起こしネタ扱いされ易いシナリオだが
ラスボスとのバトル前の展開の熱さや、最強となった高原が今度は自分が挑戦者から狙われる側になった事を示唆する重いラストなど、
LIVE A LIVE特有の空気はこのシナリオにも流れている。

SFC版だとエイジャ及びハンからラーニングする技の威力は単純な筋力に頼る技ではないためか、知力依存。25程度じゃ活かしきれない。
どうしても使いたければ、最終編で手に入る装備を使って知力をドーピングするのが吉。



「……てめえ……
 てめえのやってる事は項目建てじゃない……
 ただの建て逃げだ!
 ナムキャットの足項目……
 グレート・エイジャの飛び項目……
 ハンの関節項目……
 ジャッキーの項目……
 モーガンのパワー項目……
 森部のじーさんの追記が!
 そして……
 この俺の修正がッ!
 てめえをブッつぶす!!」

この項目が面白かったなら……\デヤーッ/

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最終更新:2024年03月15日 22:29

*1 他に知力関連でネタ数値を挙げるとすれば無法松の永遠の知力19、カラクリ丸の1など彼より低い人たちはいるがメインキャラではないので…

*2 装備品抜きだと物防より高くなる

*3 リメイク版に至っては、ゲーム内でも公式サイトでも振り仮名がないので、リメイク版が初見だと読み方がわからないままプレイすることに。一応、言語を英語版に切り替えるとデフォルトネームがローマ字表記になってはいるが……

*4 更には、オディ・オブライト戦で高原が最強技を使った時のボイスが、明らかにあの「光る手」の口上のパロディ

*5 SFC版における速依存技は、リメイク版だと共通して物攻・素早さの両方を参照するようになった模様。

*6 時田貴司氏や開発二部の面子はプロレス好き。

*7 リメイク版でもきちんと後ろから攻撃すると台詞と共に「興奮」状態になるので、よりわかりやすくなった。

*8 相撲で横綱になる為には単なる実力だけでなく品性や礼儀も求められる。そういう意味では彼のような激情家には難しい話と言えよう。ちなみに「実力は横綱に匹敵するのに素行不良で大関に留まっている」という設定の力士キャラはストリートファイターシリーズのエドモンド本田を始め意外と多い。

*9 SFC版と違い相手が1歩寄る時に2歩以上は動けるようになったため、距離と射角を調整しながらの戦闘が容易になったため。

*10 リメイク版では功夫編のトロフィーまで「心に宿した奥技」と誤字っている。功夫編ラストの感動的な場面で取れるトロフィーなのに……

*11 時田氏は当時ノリで台詞を書いており、被っていることに後から気づいたそうな。また、リメイク版でも「ジャッキーの力、モーガンのパワー」はそのまま残っているのだが、リメイク版発売前のファミ通.comのインタビューにて、時田氏は『あそこにボイスが入って、ちゃんとセリフで言われることによって「なるほど!」みたいに楽しんでもらえるかなと(笑)。』とコメントしている。実際、関智一氏の熱演のおかげで説得力はある……ような気がする。敢えて言うのならレスラーのパワーは「ストレートな打撃力」、相撲の力は「打撃力だけでなくその打撃を鋭くぶちかます判断力」という風に別ベクトルのものとも考えられる