ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド

登録日 :2012/09/06(木) 21:01:10
更新日 : 2016/12/31 Sat 13:42:08
所要時間 :約 7 分で読めます




二人の囚人が
鉄格子の窓から外を眺めたとさ。

一人は を見た。
一人は を見た。


―フレデリック・ラングブリッジ
『不滅の詩』



荒木飛呂彦のロマンホラー漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部。
後に百年以上に渡って続いてゆくジョースターとディオの因縁の始まりが描かれる。




【あらすじ】


我はついに手に入れたぞ!!
永遠の生命を!

かつて、永遠の命と世界を支配する圧倒的な力を求めたアステカのとある部族が、
人間を不老不死の怪物『吸血鬼』へと変貌させる道具 『石仮面』 を作り出した。

しかし、その部族はある時こつ然と歴史から姿を消す。
彼らの王国があった地メキシコに、無人の廃墟と石仮面を残して…。


時は流れ、19世紀のイギリス。
名門ジョースター家の一人息子である ジョナサン は、ジョースター家に養子として迎えられた少年 ディオ・ブランドー と出会う。
ジョースター家乗っ取りの野望を内に秘めるディオは、様々な手段でジョナサンを陥れ、彼を孤立させるのだった。

それから7年後。ディオの策謀に負けず立派な紳士として成長したジョナサンは、ディオの野望を暴き、彼を追及する。
警官隊に包囲され追い詰められたディオは、ジョースター家が所有していたあの『石仮面』を使い、吸血鬼と化す。
ジョナサンは知恵と勇気をもってディオに立ち向かい、最愛の父ジョージとディオとの青春を過ごした歴史あるジョースター邸を失いながらも、
ついにディオを打ち倒すのだった。

その数日後。幼馴染のエリナと結ばれ平穏なひと時を過ごすジョナサンの前に、不思議な力を使いこなす謎の男・ツェペリ男爵が現れる。
ツェペリはジョナサンにディオが生きていること、そして自身の不思議な力の正体は、吸血鬼に唯一対抗しうる太陽の力 『波紋』 であることを教える。
ジョナサンは今度こそディオとの青春に決着を付けるべく、ツェペリに弟子入りし波紋を学ぶ。

一方、ジョナサンに敗れ重症を負ったディオは、
傷を癒しながら次々と部下の屍生人(ゾンビ)を増やし、世界征服という新たな野望のために動き出そうとしていた……


【用語】

石仮面
古代に存在したとあるアステカの部族が作った仮面。
血液に反応し飛び出す骨針を脳に食い込ませることで、生物を吸血鬼へと変貌させる。

吸血鬼
石仮面を被った生物が変化した存在。
不老不死の体と人知を超えたパワーを持つが、太陽の光に弱い。
人間の生命エネルギーを食料とし、エネルギーを吸い取った人間を屍生人(ゾンビ)として蘇らせ従わせることも可能。

波紋
『仙道』とも呼ばれる東洋に伝わる技術。
特殊な呼吸法によって血液に波紋を起こし、それによって生み出された生命エネルギーによって様々な効果を発揮する。
生み出されるエネルギーは太陽の光と同じ性質を持ち、不老不死の吸血に唯一対抗できる手段である。


【登場人物】

項目があるキャラクターに関してはそちらを参照。



エリナ・ペンドルトン
幼い頃のジョナサンのガールフレンド。
ディオの策略によりジョナサンとの仲を引き裂かれてしまうが彼への愛は変わっておらず、
7年後に医者である父の病院に運ばれてきたジョナサンを献身的に看護し、ついに彼と結ばれることとなった。

ジョージ・ジョースター
ジョースター家当主にしてジョナサンの父。逆に考える人。
ジョースターの血に恥じない厳しくも心優しい紳士。
養子であるディオにも実子のジョナサンと同様の愛情と期待を向けていたが、最終的には彼によって殺害されてしまう。

ポコ
ディオが潜伏していた町「ウインドナイツ・ロット」に住む少年。
臆病ないじめられっ子で、いつも姉に助けられている。
ディオによって操られ、ジョナサンたちを誘い出す囮として利用されるが救い出され、以降は彼らと行動を共にする。

トンペティ
ツェペリに波紋を授けたチベットの波紋使い達の長。
ツェペリの連絡を受け、弟子のダイアーとストレイツォを引き連れジョナサンと共闘する。
人間の運命を読み取る力を持ち、ツェペリに出会った時 『波紋を習得すれば死の宿命を背負う事になる』 と予言した。

ワンチェン
ディオにジョージ暗殺の為の毒薬を売っていた東洋人。
後にディオによって屍生人にされ、彼の側近的な立場となる。
最初は「〇〇あるね」的な口調だったが、最後の方は「〇〇でっせ」的な口調に変わった。

ジャック・ザ・リパー
イギリス中を恐怖に陥れた殺人鬼。実在する人物。
ディオによって屍生人に変えられ、ジョナサン達に襲いかかる。
全身に埋め込んだメスを使い戦う。

血管針カルテット
ディオの手下の屍生人4人組。
下っ端であるにも関わらずそれぞれ 「ペイジ」「ジョーンズ」「プラント」「ボーンナム」 という名前が付いている。
ストレイツォに自在に伸びる血管針を用いて襲いかかるが、あっけなく返り討ちに遭う。



【余談など】
  • 「外国人を主人公にする」 という当時の少年漫画界のタブーを破った作品。
    そのタブーや独特な作風もあってか当時の人気はあまり高くなく、
    現在まで続く大ブームが始まるのは日本人主人公や新要素『スタンド』が登場する第3部を待つこととなる。

  • 初代だけあってジョジョでは3部に次いで多くメディア化されており、ゲーム版劇場版が制作されている。
    …が、ゲームは原作再現度は高いものの操作性やテンポの悪さなどからクソゲー扱い、
    劇場版は内部のゴタゴタやはしょりまくりの内容のせいで評判は悪く 現在もDVD化されていない など質には恵まれていない。

  • 2012年にTVアニメ化。原作再現度の高さや声優の熱演もあり、こちらは概ね好評である。




二人のアニヲタが鉄格子の窓からwikiを眺めた。
一人は追記を見た。
一人は修正を見た。



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