モリンフェン/Morinfen

登録日:2011/05/05 Thu 22:10:45
更新日:2024/01/05 Fri 17:28:21
所要時間:約 3 分で読めます




《モリンフェン/Morinfen》とは、TCGの原点にして頂点、『Magic the Gathering』に登場するクリーチャーである。

Morinfen/モリンフェン (3)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — ファイレクシアン・ホラー
飛行
累加アップキープー1点のライフを支払う。(あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に経年カウンターを1個置く。その後あなたがこの上に置かれている経年カウンター1個につきアップキープ・コストを1回支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。)
5/4

ウェザーライトで登場した、黒の大型スーサイドクリーチャー。
飛行持ちのファッティなのでフィニッシャーには最適だが、累加アップキープが意外と痛い。

その性質上、ゆっくりと盤面を固めていくコントロールデッキには向かない。どちらかというと前のめりなデッキの方が扱いやすく、黒ウィニーに投入されていたりした。もちろん、当時は暗黒の儀式が健在だったことを忘れてはいけない。


このタイプのスーサイドデメリットの元祖といえばアラビアンナイトの《Juzam Djinn》。
マナレシオはあちらの方が上でデメリットも軽いが、こちらは回避能力を持ち、いざとなれば自壊させられる点で勝る。
例えば平和な心のようなエンチャントが付けられた場合、あちらは置物になるしかないが、こちらはわざと累加アップキープを払わないことで無駄なダメージを受けずに済む。これはエンチャントに対処できない黒にとっては大きい。

ウェザーライトには、同じマナコストと同じデメリットを持った《ガロウブレイド》というクリーチャーがいる。そちらは5/5のトランプル持ち。


インフレした現在では扱うにはかなり厳しいスペック。除去耐性がタフネス程度しかない*1ので、フィニッシャーに据えるには不安。
色が違うので一概にはなんともいえないが、悪斬の天使辺りと比べるとそのインフレっぷりが際立つ。その悪斬の天使ですら重く、出たターンに何もせず、除去体制も無いならば強いカードとして扱われない現在ならこのコスト、P/T、デメリット、伝説、レアリティで考えると、飛行に加えてより強力な能力がついていてもおかしくない。

とはいえ、このようなクリーチャーでも使えるフィニッシャーとして扱われた時代が確かにあったことを考えると感慨深い。カード評価がその当時のカードプールや環境に大きく左右される一例であると言えるだろう。


ストーリーでは、モリンフェンはファイレクシアの工作員。
ヴォルラスの命令で、ガロウブレイドと共にクロウヴァクスの屋敷を襲い、彼の一族を皆殺しにした。
その後、ジェラード率いるウェザーライトのクルーと戦闘になり倒される。

ガロウブレイドとは似た環境で育ったためか、兄弟のような関係で姿形が似ているとされる。カードの能力がどっこいどっこいなのも、この設定が用いられているためだろう。

2021年にはガロウブレイドを含めた他の多くのファイレクシア関連のクリーチャーと共に、ファイレクシアンのクリーチャー・タイプが追加された。


画面をのぞきこんでも何も映っていなかった。あまりに虚ろな追記が、修正さえのみ込んでしまうのだ。
クロウヴァクス

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「お!モリンフェン様の項目か!」


「遊戯王の超有名なモンスターだもんな!どれどれ……」


「MTGの項目……だと……?」


そして何を隠そう、彼こそが遊戯王のエース、モリンフェン様の元ネタである。
体つきもどことなく似ている……ような気がしないでもない。

初期の遊戯王には、名前やカードのテキストにMTG由来であろうものが何枚かあり、この他にもルート・ウォーターや硫酸のたまった落とし穴のテキストが該当する。

知名度では圧倒的にあちらの方が上、というか現役のMTGプレイヤーでもこのモリンフェンを知っている人はあんまりいないと思う。

現在でこそ見劣りするものの当時ではそこそこ強力なクリーチャーだったモリンフェン。それを元にした遊戯王のモリンフェン様がどうしてあんなステータスになったのかは謎である。


追記・修正は遊戯王のモリンフェン様がせめてMTGのモリンフェンレベルの強さだったら…と思う方にお願いします。

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最終更新:2024年01月05日 17:28

*1 かつては黒であることが除去耐性だった時期もあったが、2010年代後半以降は黒が対象外の除去がほぼ収録されていないため、現代では全く耐性がないと言っていい。代わりにマナ総量が5なので致命的な一押しは避けられるが……これは重さとして当たり前だろう。