碇シンジ

登録日 :2010/05/27 (木) 03:39:15
更新日 : 2017/11/03 Fri 02:39:44
所要時間 :約 16 分で読めます





僕は……
エヴァンゲリオン初号機パイロット、
碇シンジです!



新世紀エヴァンゲリオンの登場人物。
この項目はヱヴァンゲリヲン新劇場版についても説明する。


年齢:14歳
血液:A型
声優:緒方恵美


本作品の主人公。
父、碇ゲンドウと母、碇ユイの長男として作中の2001年に誕生したが、幼少時に母ユイを失い、父ゲンドウによって親戚の「先生」に預けられていた。
その事が原因で「父に捨てられた」というコンプレックスが心に生じ、内向的な彼の性格の基礎となってしまっている。 *1
しかし使徒の進攻に際しゲンドウによって第三新東京市に呼ばれ、エヴァンゲリオン初号機のパイロット、サードチルドレンとなった。

性格は前述した通り内向的で、基本的に人との関わりを好まない。
しかし本質的には人を好きで、他人と触れ合う事で互いに傷付く事を恐れている(赤木リツコはこれを 「ヤマアラシのジレンマ」 と称した)。
父の事も表面上は嫌っているが、心の奥底では分かり合いたい、認めて貰いたいという想いを抱いており、それが彼がエヴァに乗る根本的な原動力になっている。

料理などの家事が得意で、家事が出来ない葛城ミサトの代わりに家事を一手に仕切っている。
また、密かな特技として幼少時から習っているチェロがある。

綾波レイアスカ・ラングレーという国内屈指の有名キャラクターに挟まれながら、実は彼自身はそこまで有名でもなかったりする不遇な主人公でもある。

一話の「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ(ry」は彼の代名詞と言える有名なセリフだが、これは当時精神的にかなり追い詰められていた庵野秀明監督の代弁であったとか。


以下、ネタバレ注意


□原作アニメでの活躍

ゲンドウによって呼び寄せられエヴァ初号機のパイロットとなってからは、エヴァでの戦闘、葛城ミサトとの同居生活、
同じパイロットであるアスカやレイ、学校の友人となるトウジやケンスケとのコミュニケーションを通じて一人の人間として成長していく。
何度もパイロットとしての責務から逃げ出そうとするが、ゼルエルにネルフが追い詰められた際は自ら舞い戻り、「男の戰い」を行った。
しかしアスカの精神崩壊やレイの真実、更には唯一心を許した渚カヲルを自らの手で処断した事が心に負担をかけ、再び内向的な性格に戻ってしまう。
その精神状態をゼーレに利用されて人類補完計画発動の依り代とされてしまうが、最終的には自らと他人の距離、自分自身の存在を確定し、「自分はここに居てもいい」と感じるようになった。
この時のメインキャラ総出の「おめでとう」はかなりシュール。
しかもこれだけ見ても意味不明という酷い有様であった。


□旧劇場版

主にTV版の補完的な内容。
登場人物の精神的な部分が描かれたが、その際にシンジと他者の感情にかなりの温度差がある事が明らかになる。
また、 精神崩壊状態のアスカの生おっぱいをオカズにオナニーする という主人公にあるまじき行動を行い、
酷い自己嫌悪に陥っていた(健康的な中学生の少年として、常日頃からアスカをオカズにはしていたらしい事が彼自身の精神世界で言及されている)。
「最低だ、俺って…」
ミサトに叱咤され、エヴァ量産機を相手に孤軍奮闘するアスカを助ける為に初号機で出撃するが、
無残に食い散らかされた弐号機の姿に感情を爆発させ、サードインパクトを発動させてしまう。
リリスによって全ての決定権を委ねられるが、最終的には「どんなに辛い世界でも人が好き」という自身の本当の気持ちに気付き、
補完された世界ではなく人が満ちた世界を望んだ。
……が、何故か最後はアスカとふたりきりの世界に。←いずれ人の形を思い出すらしいので大丈夫
このENDは未だに公式で意味が公表されておらず、考察の対象となっている。←監督のコメ「別に他人がいてもいいんじゃない?」


□新劇場版:「序」「破」

基本的な部分は原作と同様だが、早期にサードインパクトやリリスの事を知るといった変更が加えられている。
またトウジ、ケンスケとはより親友然とした描かれ方をしており、シンジがエヴァに乗る強い理由となった。
今回はシンジの周囲の人間、特に大人達が旧作よりかなり良心的なせいか、全体的に旧作よりも前向き……というか「主人公らしい」性格になっており、
ラミエル戦では辛い痛みを抱えながらも前に進むといったシーンが追加されている。
とりわけ「破」ではその傾向が顕著で、周囲の人々と能動的に関わったり、アスカともすぐに気兼ねなく話せる間柄になっていたりした。
特に終盤、原作における「男の戰い」はよりパワーアップしており、搭乗時にはゲンドウを圧す程の意志の強さを見せ、
エネルギー切れの後はレイを助けるという明確な意志の元に初号機を再起動、神化させ、使徒に捕食されたレイを救い出した。
「綾波ヲ……返セ!」の下りはもはや熱血ロボアニメのような熱さで、旧作の不甲斐なさを完全に払拭している必見シーン。
そのいままでの碇シンジ像を覆す活躍から敬意を込めて『シンジさん』と一部から呼ばれるようになる。
危うくサードインパクトを起こしかけるが、Mark-6に搭乗するカヲルが放った槍に貫かれ、その後は初号機に取り込まれたまま状況不明。

予告では、初号機共々凍結されてしまっている。


□新劇場版:Q
前作ラストの状態のまま、初号機に凍結され宇宙空間にいたが対ネルフ組織「ヴィレ」に奪還される。
そして14年ぶりに戦艦「ヴンダー」で目覚めるも、自分に冷たい視線をぶつけるクルーや突如自分に冷たい態度をとる葛城ミサトに困惑してしまう。
さらに前作同様前向きに「初号機に乗せてくれ」とミサトに頼むも彼女からは「何もしないで」と一蹴されてしまう。
それからミサトやリツコから簡単な説明を受けるも、矢継ぎ早に登場する衝撃の事実についていけずただただ混乱してしまい、
おまけに成長したトウジの妹・サクラやガラス越しの怒りと悲しみの累積をぶつけるアスカにさらに困惑を極める一方。
そして初号機とはシンクロできず「エヴァの覚醒リスクを抑える」名目で首に「DSSチョーカー」なる爆弾をつけられてしまう。
皆への愛想が尽きかけたところで零号機そっくりのエヴァMark.09が襲来し、
ミサトの制止も聞かずにレイの声に導かれるがままにMark.09に飛び乗ってヴンダーを脱走してしまう。
ネルフでは父・ゲンドウからエヴァ第13号機に乗るよう命令され、
再会したはずのレイ(アヤナミレイ(仮称))はそっけない態度をとられるなどここでも孤独にさいなまれてしまうが、
ピアノの連弾を経て自分に真摯に接してくれるゼーレの少年・渚カヲルと親しくなる。
しかし、外の世界への疑念がきっかけでカオルから、自分が「破」ラストで起こした「ニアサードインパクト」がきっかけでサードインパクトが発生、
世界が滅びたという事実を知らされてしまい、
さらに冬月から自分が助けたレイはまだ初号機の中にいて今いるレイは量産化された母・ユイのクローンであるアヤナミシリーズのひとつだと知らされ絶望、
自暴自棄になってしまう。
だがDSSチョーカーを引き受けてまで説得したカヲルの誠意に触れ、彼と共にエヴァ第13号機に搭乗、世界の修復のためにセントラルドグマの二本の槍を抜くことにする。

ドグマでは追撃したアスカの改2号機と交戦しこれを退けるも、異変に気付いたカヲルが止めようとするのも聞かず二本の槍を抜いてしまう。
そしてこれによりMark.06内に潜んでいた使徒の封印が解け第13号機が覚醒し、フォースインパクトが発動してしまう。
再度絶望したシンジのためにトリガーとなったカヲルは自滅に近い形でDSSチョーカーを発動、彼の目の前でその身を爆ぜさせる。
フォースインパクトは止まり第13号機からプラグはマリの8号機に引っこ抜かれたが、
このことがトドメとなって廃人同然となってしまうも、アスカにどやされながら救出され黒波とともに救助を受けるために引きずられていった。

「破」の続きであることから能動的になったものの、周りから精神的にフルボッコにされやる事成すこと裏目に出た結果絶望が待っていた、という印象が強い。
あまりの超展開に加えて最初から最後までひたすらシンジが追いつめられていく鬱度の高いシナリオには流石に批判も上がった。
次回「シン・エヴァ」では放浪の先に希望を見出すらしいが…。



□その他

彼のキャラクターデザインは『ふしぎの海のナディア』と同様である。

原作の内向的な性格の反動か、メディアミックスや二次創作では前向きに描かれる事が多い。
また、男女問わずに大量のフラグを立てたり、ゲンドウとやたら仲が良かったりする。カヲルとのホモネタは最早鉄板。

漫画の碇シンジ育成計画ではTo LOVEるもびっくりのラッキースケベキャラと化している。
レイ、アスカ、マナが主なその被害者。ちなみに3人全員に好かれているフラグメイカーでもある。

「綾波育成計画」では主人公が別にいるために脇役で登場するが、レイを育てるにしろアスカを育てるにしろ、同僚で同級生なので割と出番は多い。
主人公はそこまでシンジに関わっている様子はないが、年が近い(らしい)ことと他の大人のように何かを強制しないためか、結構親しげに接してくれる。
育て方如何でレイ(アスカ)がシンジに好意を持つこともある。

『新世紀エヴァンゲリオン2』では原作を追うストーリーの他に様々な人と絆を育むifストーリー『それでも、この世界が好き』で主人公を務め、
そちらでは登場人物皆と一生懸命関わって自分がエヴァンゲリオンに乗る意義を見つけるという王道主人公なシンジを見ることができるが、
女性陣全員とフラグを立てるハーレムルートでもあるので、ちょっとシンジの将来が不安になる。

スーパーロボット大戦シリーズにおいては性格の変化が顕著で、キラ・ヤマト等と並んで「スパロボでかなり性格が変わる人」として認知されている。
αではカトルと草間大作、MXでは綾人やマサト、Lでは一鷹やラインバレル組、そしてまたもやカトルと仲が良い。
第3次Zでは「アクエリオンEVOL」組や、他作品の大人キャラ達と仲良し。
また甲児やアムロといった面々も兄貴分として面倒を見ており、シン・アスカと同じくスパロボ補正で精神的に大きく成長する。

特にαではフラグを立てると弐号機が量産機に補食される寸前(原作の「殺してやる殺してやる…」の場面)に自分のエヴァにのる決意、
目的を固めアスカを救うために 宇宙から 出撃。
プレイヤーは「俺たちが見たかった展開はこれだよ!」と思ったとか



思わなかったとか

MX?ロム兄さんが全部持っていきました。

第3次αにおいてはバルマー戦役を戦い抜いた「男前」なシンジさん。性格はなんと「 強気 」に設定されている。
キラとは親友兼 先輩 になっており、キラのストッパーみたいなもの。やめてよね事件ではカトル達と共にキラを止めようとした。
終盤で一度ヘタレたが、ゲンドウとも正面から向き合い、最終的に父に認められた。

Lでは新劇場版の設定で参戦。一鷹と浩一の後輩にあたり、特に浩一に対しては尊敬の念を抱いている。


第3次Zでも新劇場版の設定で参戦。「アクエリオンEVOL」のユノハと繊細な者同士仲良くなり、後にユノハと仲を深めるジンとも親友となる。
ミコノとも割と仲が良く、ジンからは援護セリフで別作品のキャラにも関わらず名前を呼んでもらえる仲の良さ。
他にも「ダイガード」の赤木や「ダンクーガノヴァ」の葵などの他作品の大人組から可愛がられ導かれ、こちらでも独自のシンジとなるかと思われたが…

続編の天獄篇では、序盤で「綾波ヲ……返セ!」が再現された後、ニア・サードインパクトの発生により一旦元の世界に転移。
再び作品世界に転移した頃にはアスカやマリとギッスギスな『Q』の状態で、時獄篇での精神の成長が嘘のように卑屈な性格となっており、自軍からは困惑された。
一応、友人であったユノハやジンたちとの交流により、原作よりはまだ前向きでカヲルもずっと傍にいるために境遇もマシではあるのだが、
アスカとの関係は「一時休戦」から進まず、他作品のキャラとの交流でも彼らは『Q』の出来事を知らないために
完全にはシンジの気持ちをわかってあげられないため、本当の意味で救われているわけではない、というなんともモヤモヤする終わり方となっている。

流石に第3次Zの扱いに批判が多かった事もあってか、VではLに近い形で原作中途から逸脱する形での救済措置が成された。


シンジさんの名言


「今の父さんは昔の僕と同じだ! 自分の意志でどうにもならないモノの存在を知って…逃げようとしてるだけだ!
 そんな父さんに世界の終わりを告げる資格なんてないよ!!」

「父さん…僕には仲間がいるんだ。こんな素晴らしい仲間が出来たんだ」

「今までだって、色んな困難を乗り越えてきたじゃないか! 逃げちゃダメなんだよ、父さん!」

「…だから、僕は戦います。父さんとは違うやり方で父さんの遺志を継いで…父さんと母さんが僕に遺してくれた…エヴァンゲリオン初号機で…」
(カヲル君…それが僕の選んだ未来だよ…)

綾波ヲ……返セ!

「約束したんだ。ミサトさんと、君を助けるって」

「早瀬先輩は今まで何度も助けてくれた…。周りに流されるだけだった僕なんかを…それで自分が傷つくのも構わないで…。
 だから今度は…僕が早瀬先輩を助ける番です…!」

「違うよ、カヲル君…! 竜馬さんは怖くない…! 強くて優しい人だ!」
「どんな敵にだって竜馬さんは向かっていった! 僕達に背中で戦いを教えてくれた!」
「竜馬さんを助けたい! そのためなら、僕は…竜馬さんと戦う!」


逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ……
やります!僕

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