スペック(バキ)

登録日 :2013/05/24 (金) 12:32:11
更新日 : 2017/05/23 Tue 17:19:13
所要時間 :約 5 分で読めます




スペックとはバキシリーズ第2部「最凶死刑囚編」に登場する死刑囚の一人である。
モデルとなった人物はロシアの大量殺人犯、アンドレイ・チカチーロ。

初登場は第五話「アメリカ・スペック」。
血を吹いたフリをしてカウンセラーを食事受け渡し口に近づけ、パンチ一発で顔を潰すという悪行を既に行っていた。
そのため彼の独房の周囲には金属製品を付けて近づくことすら許されないという。
シンクロニシティーにより空手のブラックベルト(黒帯)のカウンセラー、ジム教授と警備員数名を殺害後、金歯を使って鍵を外し
水深200mの潜水艦 より脱獄。陸に上って監視員を皆殺しにしてタバコをふかし、意気揚々と東京に赴いた。
風貌は50歳程度、スキンヘッドに皺の深い顔つきで身体中に な刺繍が彫られている。身長は完全版表紙によると7フィート3インチ(220センチ)。死刑囚の中で最も大きい。

その性格は 後々の顛末の含めると 死刑囚一残虐非道である。
常に狂気を滲ませた笑みを浮かべ、初対面の刃牙の目の前で 自分の 頬を銃で撃ち抜き、握手と称して 人の手首
を渡し、

「オマエノ愛スル者ノ手ダゼェェッ!」

と叫んで前蹴りを食らわす程外道。
後でタダのモブの警官の手首だと分かるが
いや、それでも人一人の手首切り落とした残虐行為に変わりはないが……
いきなり出て来た死刑囚の残酷さ、外道度合いを読者にはっきり知らしめただろう。
刃牙もまた、幼少時に自分を挑発するため夜叉猿の首を玩具にした勇次郎になぞらえたのか、
『アイツそっくりだ』 とその残虐性に戦慄するのだった。

その後死刑囚全員が集結した後、呆気なく日本警察に捕まるが……

外に出たい時には 独房の壁を破って 好きな時に出て コンビニで中華まんを買ってくる などやりたい放題。
しかも、この中華まんを買ってきた時に日本通貨を持ってるかどうかも疑わしい上に店員が手足が不自然な方向に曲がり血まみれで倒れていたので、
とても合法的な手段で手に入れたとは考えられない。
ぶっちゃけた話、万引き通り越して強盗な上に見方によっちゃあ強盗傷害・強盗殺人である。

日本に20人しか居ないテロ対策用装備に身を包んだありがたい隊員達6人がかりでも全く攻撃(鉄球弾)が効かず、
子供扱いして6人全員皆殺しにした挙句、死刑囚と何時出会うか分からない状況下にも関わらず公園でデート中の刃牙を狙うが……


振る舞い、残虐性、 放尿量 等、色々目につくが本当に突筆すべき点は、
恐ろしく発達した心肺機能 であろう。
最高5分間無呼吸で活動出来るという特性を生かした前述の200mの潜水艦からの脱出、更には 自由の女神に素手で殴打痕を残す という大暴挙に出る。
海兵達の「戦争以上に国防的な作戦」が無ければ 本気で粉砕されていた。
この心肺機能を生かしたのが無呼吸打撃であり、「反撃のタイミングもクソも無い」「 倒れ骸と化すまで攻撃は終わらない! 」とは本人の弁。

神を破壊した彼にとっては「武器の使用は 相手を気遣っている 」と豪語していた程であり、その威力は確かな物だったのだろう。
しかし、最後殴った相手が悪かった……


〈関連人物〉
  • 花山薫

バキのデートを襲おうとしたスペックをいきなりかっさらった人物。
戦おうと服を脱いで露わになった刺繍や疵だらけの身体を見てスペックも

「ビューティフル」

と声を漏らした。
ベンチ、花山の靴、落ちていた石などの凶器攻撃、前述の無呼吸打撃で追い詰めたかに見えたが 一撃 で立場逆転。

(なんてパンチだ…)

「まだやるかい」

冷や汗を流すスペックに問い掛ける花山。

「元気一杯…ダゼ……」

答えるスペックの顔面に更に一撃。

「まだやるかい」

再度問い掛ける花山に怖気付いた様子のスペック。スペックは降参した……

と思いきや

カチャ

「!」

バァン

拝借していた銃弾を噛ませ花山の顔面を 爆破 する。これで逆転、勝負あり……

と思いきや

「まだ……やるか………」
「ヒ…」

顔面爆破されても倒れない花山。 怖気付きながらもパンチを放ったスペックにトドメとしてパンチを返す。
殴り飛ばされたスペックは街頭にぶつかり電線に接触した状態で感電し昏倒。そのまま警視庁に土産として送り届けられた。
が・・・・・・

  • 片平恒夫(34)
スペック確保の礼に超VIP待遇として花山を送り届けるよう命じられたドライバー役。 警視庁内のポスト本部以蔵
彼の回想の元、復活を遂げたスペックと花山の決戦の全容が語られる。
また、2~3分そこらで他の警官はスペックに全滅させられた為、彼自身はかなりの強運の持ち主とも言えるだろう。
空手の試し割のトリック、閃光弾を「我々の知る中で最も強い光」、その光を浴びた時に人はどうするか、等の様々な薀蓄を交える中で

「やはりアナタ達はワカってない。花山薫という人物を―――」
「警察官の私がこう言うのも何ですけど」
「チョット憧れちゃいますね。男として」
など、花山に対する尊敬の意。
二人の対決における行動を正確な観察眼と柔道をやっている実体験を交えた緻密な解説を決着が付くまでやってのけた。
彼の解説スピリットは後にアメリカの刑務所内の囚人と警備員、果ては花山にまで受け継がれた。
この対決はバキの中でもベストバウトとして名高い。

以下ネタバレ








花山の口内に拳銃を突っ込み勝利を確信するも、かつてのトラウマを思い出した花山が覚醒し形勢逆転。
先制で特殊警棒が飴のように曲がるまで滅多打ちにしたうえ拳銃で両膝を撃ち抜き、
頭を足でアスファルトにしこたま叩きつけ、劣勢時も裸締めで首を締め上げ、挙げ句中指を根元まで耳に刺す(これは脳まで達する程)も、
それでも止まらない花山に喉を握撃で完全に握りつぶされ敗北。
以降身体が僅か一週間内に急激に衰弱。なんと齢 97 の老人であることが発覚。
初めて敗北を知った充足感からか、その顔は満足した笑みを浮かべていた……

最凶死刑囚の中では最初に敗北し退場したスペックではあるが、その凶暴性、花山と文字通りの死闘など印象に残る場面も多く、
死刑囚の中でも存在感が際立っている。
バケツの似合うロシア人や、負けたらそれを認めずにすぐ報復しにくる白人公園最強の生物に敗北した日本人にも見習ってほしい物だ…


追記・修正は虫歯のブリッジを加工してからお願いします

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