ウルティメイトゼロ

登録日:2012/02/01(水) 07:09:51
更新日:2024/01/05 Fri 14:53:55
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「これが、俺たちの光だッ!!」



ウルティメイトゼロとは、ウルトラマンシリーズに登場するヒーロー・ウルトラマンゼロの強化形態。
初登場は映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』。





ウルトラマンノアに授けられた「ウルティメイトイージス」と呼ばれるアイテムを、ゼロが鎧として装備した姿。
腕にはウルティメイトゼロソードという剣を備えている。

監督いわく、ノアの力だけでなく全宇宙の人々の心の力を持っており、超絶的な技の数々や、マルチバース経由での次元移動をも可能にしている。

なお、この姿はウルトラマンを超越した存在であるとして【ウルトラマン】の名を用いない。
……といった何処かで聞いた事がある様な設定はない。

もう一度言うがない。

声繋がりだとしてもない


イージスの力を使うと一定時間は使用できない上、次元移動で大幅にエネルギーを割くため、全ての戦いがイージーモードにはなったわけではない。
一応『ウルトラ10勇士』以降ではゼロが成長してきたことでエネルギーの温存度も上がってきており、イージスの使用可能時間も上がってはいるようだが、
次元移動のためにエネルギーをとっておく必要性もあることからか、戦闘に入る前にイージスを解除するパターンも増えている。
メタ的に言うとスーツのせいでそれなりに改善されているとはいえ動きにくいということもあるのだろう。
宇宙中の光を集めたノアさん涙目なより戦闘力の高い形態に変身できるようになってしまったため、エネルギーの問題も含めて戦闘でこの形態になる意味はさらに薄れてしまった。

そんなわけで最近ではほぼタクシー扱いである。
一応チートラマン由来の力を宿しているという点ではロイヤルメガマスターと同じなのだが……

ライブステージなど映像以外の媒体ではシャイニングウルトラマンゼロの状態でイージスを装着することもある。



◆ウルティメイトイージス
アナザースペースと呼ばれる宇宙に伝わる秘宝。
アナザースペースでは「バラージの盾」と呼ばれ、盾の欠片を嵌めることで完成し、宇宙を守ると伝えられている。

鏡の星にあるバラージ神殿に盾本体が隠され、ランとナオの兄弟がその欠片を持っていたが、それらが一つになっても盾は完成しなかった。

だが本当の欠片はアナザースペースの人々の心の中にあり、
ベリアル銀河帝国軍という脅威に対してバラバラだった人々の心が、ゼロ達の戦いを通して一つになった事で完成。
守護神であるノアによってゼロへ授けられた。

鎧として付ける場合は腕周りに固定するためのベルトが出現する(色は作品によって異なる)。


◆ウルティメイトブレスレット
ウルティメイトイージスが腕輪となった形態で、力を使った後はこの形になる。
『ウルトラマンジード』の際に一体化した伊賀栗レイト以前にゼロが憑依した人間の腕にも、このブレスレットが現れていた。



【能力】

◆次元移動
現在いる宇宙を越え、マルチバースを経由して別の宇宙へと移動する。この次元移動能力はノアと同等
ノアさんの次元移動って究極技...
さらにゼロだけでなく、その仲間を連れて移動することも可能。
本来はマルチバースへの到達には膨大なエネルギーを要し、光の国の全住人のエネルギーを集めても一人を送り込むのが限界...と言われていたが、
後の作品では多くのキャラ(光の国のウルトラマンでさえ)が割と簡単に移動しているため、やや格の下がった感がある。
小説『ウルトラマンF』を担当した独自解釈の多い小林泰三は、「レベルIIのマルチバース(泡宇宙)とレベルIIIのマルチバース(平行世界)が区別されている」、
「単に平行宇宙に行くなら練度の高いウルトラマンにもできるが、多くの多元宇宙を内包した泡宇宙世界に行くことは難しいのではないか」と述べている。


◆ソードレイ・ウルティメイトゼロ
ウルティメイトゼロソードから惑星規模の光刃を繰り出す切断技
惑星を一撃で破壊する威力の攻撃(アークデスシウム光線)にも耐えた帝都要塞マレブランデスを一刀両断にする威力を誇る。
エタルガーなどの自身と同程度の大きさの敵には衝撃波として使用する。

◆ファイナルウルティメイトゼロ
鎧を解除して巨大な弓矢へと変形させ、イージスそのものを敵に撃ち出す最強技。
この状態は「ファイナルウルティメイトゼロモード」と呼ばれる。

その威力はアークベリアルを一撃で葬り、爆発の余波で帝都要塞マレブランデスとベリアル軍の艦隊すらも消滅させたほど。

ただし、パワーのチャージに時間が掛かるというリスクがあり、仲間の援護が無ければアークデスシウム光線で粉砕されていたらしい。
最後は宣言してから撃ったとはいえ半ば背後からの闇討ちの様になっている

ハイパーゼットンギガントとの戦いではダイナとコスモスのエネルギーを合わせて放つファイナルウルティメイトゼロ・トリニティを使用。
ダイナとコスモスからエネルギーを供給されるため、通常のファイナルウルティメイトゼロよりもチャージ時間が短いのが特徴。
ただし相手が星一つ分の生命エネルギーと絶望を食らっていたためか、倒しきることはできなかった。

エタルガーとの戦いの際に使用した時にはチャージ時間が従来よりも短く、飛ばしたイージスが消失せずにそのまま手元に戻ってきていた。


◆GNウルティメイトゼロソード
ロストヒーローズ2』に登場したダブルオークアンタとのクロスオーバー合体攻撃技。中の人つながり。
最大出力まで上げたライザーソードとウルティメイトゼロソードを合わせて豪快にぶった斬る。
ダブルオー&ゼロ「「俺が!俺達が!!ガンダム/ウルトラマンだ!!!」」
ゼロ「…って、最後だけ決まらないのかよ!」
ダブルオー「すまない…」



【劇中での活躍】

◆『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
アークベリアルとの最終決戦で初披露。
要塞マレブランデスを両断した直後、「ケリをつけてやるぜ!!」と鎧を即解除
ファイナルウルティメイトゼロモードへ移行し、仲間達との連携で時間を稼いで最強技を繰り出し、ベリアルを撃破した。

本来は即必殺技ではなくこの姿で戦う予定もあったそうだが、
完成したスーツがアクションに耐えられるものではなかったためにこのような形になったらしい。


◆『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター
ジャンボットエメラナを連れ去った天球を追い、この姿で別宇宙を捜索。
移動でエネルギーを消費したため、戦闘では一切使われなかった

ちなみに充填は2時間以内で終了し、ラストでアナザースペースに帰還する際に再び使用した。


◆『ウルトラマンサーガ
アナザースペースから今作の舞台「フューチャーアース」へ移動する際、この姿に。
終盤でもハイパーゼットン(ギガント)との戦いでダイナとコスモスのエネルギーを込めたファイナルウルティメイトゼロ・トリニティを使用。
ギガントを一撃で撃破したが、直後に内部から完全体のハイパーゼットン(イマーゴ)が誕生。
イージスのエネルギーを使い切ってしまっているためか、素の状態でイマーゴに挑むこととなった。
もしフル状態のウルティメイトゼロならばイマーゴとどのような勝負を見せたのか、気になる所である。


◆『ウルトラゼロファイト第二部 輝きのゼロ』
ストロングコロナでも力負けするカイザーダークネス相手に、最後の切り札として変身。
目にも留まらぬ剣戟を繰り広げ、一瞬の隙を突いてウルティメイトゼロソードを突き立ててカイザーダークネスを倒した。
……が、それはベリアルの計画通りであり、大きな悲劇を起こすことになってしまう……


◆『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!
移動した直後にエタルガーとの戦闘に用いている。
上述したようにスーツの関係上、ウルトラゼロファイトでも激しいアクションは一切していなかったが、
本作にてついに普通の格闘戦をする姿を披露した。

エタルガーとの実力はほぼ互角であり、エタルガーもゼロに決定打を与えられなかった一方、
エタルガーもファイナルウルティメイトゼロを受けきっている。


◆『ウルトラマンX
第5話にて時空の壁を越えて『ウルトラマンX』の世界へと飛来する際にウルティメイトゼロの力を使用した。
とはいえ、相手が次元移動能力を持つナックル星人バンデロであったためか、ウルティメイトゼロのままでは戦わず、
その後もこの話の中では次元移動の際とエックスとの会話の時のみ姿を披露した。

なお、この話でXioがウルティメイトゼロの力を解析し、次元移動が可能なサイバーアーマー「ウルトラマンゼロアーマー」を完成させている。
もちろん目の当たりにしたゼロは驚いており、戦闘中にも関わらず「それ俺のぉ…」と困惑したような呟きを洩らすことに……。
とういか究極技を完コピされたノアさんの心中やいかに


◆『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』
いくら攻撃しても手ごたえのないジュダ・スペクターとメカゴモラを相手に一気に片を付けるため、オーブトリニティとともに登場。
こちらでも激しい斬撃を見せ、最後はトリニティウムブレイクとの同時攻撃で2体を撃破した。

◆『ウルトラマンジード
物語冒頭でギガバトルナイザーを取り戻したベリアルとの戦いで敗北。
この戦いでゼロは大きく傷ついた上、イージスにも深刻なダメージを受けたらしく、ブレスレットの状態でも大きな傷が残っている。
そして第3話で行った次元移動を最後に完全に機能を停止してしまい、ゼロは未だ残るダメージによる弱体化に加え、
アナザースペースでの戦い以降手に入れた新たな力の殆どを事実上失う事になった尤も、ジード超全集によればウルティメイトゼロ以外はケガの影響らしいが

尤も、ゼロ本人は何らかのアテがあるのか事が済んだら修復するつもりで居るので、飽くまで一時的な話になると思われる。
そして最終決戦後のレイトたちと別れる頃には直っていた。どうやら本人が回復すればブレスレットも直せるようである。
余談だがウルティメイトゼロの次元移動がゼロのリトルスターの能力として登場している
ノア「俺の立場は……」


映画『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』にも登場……したはいいが、ギャラクトロンMK2のギャラクトロンべイルを弾き返した直後に変身を解除。
その後は戦闘に参加することはなく、ギャラクトロン軍団ギルバリスとの戦いでも当然っちゃあ当然だがより強力なゼロビヨンドが使われた。
戦闘に直接参加してないのはシャイニングゼロも同じではあるが、あちらが超能力を生かして危機的状況を脱したのに対し、
ウルティメイトゼロはほぼ次元異動でしか活躍していないなど戦闘という面では微妙な扱い。


タイガらトライスクワッドとそのバディである工藤ヒロユキトレギアがベリアルと違ってとんだ食わせ者だと警告しながら激励し、
宇宙に散らばったベリアル因子を叩き潰すためにウルティメイトゼロとなり旅立った。
……もはや出オチな扱いである。

◆『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀
Episode 9にてなんとシャイニングウルトラマンゼロと同時に使用。公式からは「ウルティメイトシャイニングゼロ」と呼ばれている。*1
ワームホールを開いて時空を自在に移動出来るアブソリュートタルタロスを追うために時間を操るシャイニングの力とウルティメイトイージスを無理矢理同時に展開した。

◆『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』
Episode 6にて再度ウルティメイトシャイニングゼロに変身。
今度はセブン・レオ・ジョーニアスとの修行で得た形態・ワイルドバーストを経由して変身したためか長時間の維持が可能となっており、シャイニングの力で強化されたファイナルウルティメイトゼロことシャイニングウルティメイトゼロにてアブソリュートタルタロスを撃退しへのリベンジに成功した。
ただし、シャイニングウルティメイトゼロを放った反動でワイルドバーストごと変身が解除され、思わず膝をついてしまった事からまだ反動は残っている様子。


【余談】

一応強力な形態であるウルティメイトゼロであるが、ある児童誌で展開されたストーリーがファンに衝撃を与えた。

なんとヤプールの超獣「ゼロキラーザウルス」に、ファイナルウルティメイトゼロが効かなかった
初登場から数ヶ月後の出来事である。

結局ゼロキラーはウルティメイトフォースゼロの合体技で倒されたのだが、突然のパワーインフレに釈然としない者も多かったとか。
…まぁ児童誌展開は正史でないけどね!

また、同じく初登場から数ヶ月後の「ウルトラヒーローバトル劇場 第十五弾 ベリアル復活!仲間たちとの絆」においては
復活した陛下に一方的に凹られた。しかもこのとき陛下はアークベリアルですらないカイザーベリアルの恰好である。
もしかしたらジードでの展開を予見していたのかもしれない
ちなみにこの後陛下はダークザギとイーヴィルティガのエネルギーを吸収し、ウルティメイトフォースゼロを1対4で圧倒するが、

こどもたちの声援を受けて4人が融合した新形態「ウルティメイトフォースゼロ」
(見た目はウルティメイトゼロのままだがギンガストリウムのような感じで仲間の力が使える)によって倒された。

そもそも実は登場から
  • 仲間の援護が無ければそのまま粉砕されてた可能性が高い(vsアークベリアル)
  • 幼体を倒しきることができずにイージスのエネルギーが切れる(vsハイパーゼットン)
  • 格闘戦ならストロングコロナゼロでもそれなりに戦えており、そもそもゼロに自身を倒させて体を乗っ取ることが目的だった(vsカイザーダークネス)
  • チャージ短めとはいえ最終必殺技でもトドメをさせなかった上、最終的には逃げられている(vsエタルガー)
  • イージスを解除させられる(vsベリアル)

と戦績事態は意外と悪い。単独で名実共に圧倒したのは『ウルトラファイトオーブ』におけるジュダ・スペクターくらいだったりする。
パワーソースがノアの力なため、単独ではそこまで力を発揮できない(=仲間との絆が不可欠)ということなのだろうか(ジュダ・スペクター戦でも同じく絆の力を持つオーブトリニティと2対2とはいえ共闘している)

追記・修正は伝説の鎧を身につけてからお願いします。


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最終更新:2024年01月05日 14:53

*1 ただし、作中では「ウルティメイトシャイニングウルトラマンゼロ」として紹介されていた。