緑神龍ディルガベジーダ

登録日:2010/02/23 Tue 23:48:56
更新日:2024/02/24 Sat 13:26:03
所要時間:約 25 分で読めます






「このクズどもが! スケールが違うわ!」

*1



緑神龍ディルガベジーダ》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-29「戦国編 第2弾 戦国英雄伝(ロックオン・ヒーローズ)」に収録された自然文明アース・ドラゴンである。


解説


まずは、そのスペックをご覧いただきたい。

緑神龍ディルガベジーダ SR 自然文明 (9)
クリーチャー:アース・ドラゴン 23000
Q・ブレイカー
このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに山札に加えてシャッフルする。

よく見ない内は、
「ただのファッティドラゴンじゃんwwww今更かよwwwww」
「能力は疑似モヤシだけかよwwwwwしょぼwwwww」
……と誰もが思うだろう。

しかしパワーをよぉーく見てほしい。
なんだかおかしくないだろうか?

見えない決闘者のために大きく、色付で




2 3 0 0 0


( д )゚゚

デカッ!!!!!


デュエマにおける戦国編当時ではトップクラスの基礎パワーを誇る、規格外にしてびっくりサイズなドラゴン。
「ファッティや準バニラなだけのクリーチャーは弱い(キリッ」とした戦国編当時の環境だからこそ誕生したのだろう。
些かやりすぎだが。

コスト9と一見重そうに見えるが、自然文明の十八番・マナブーストやコスト踏み倒しの《獰猛なる大地》等で早めに出すことが可能。
逆にこの重さを生かして、長期戦になりがちな対コントロール戦で終盤に召喚しバトルゾーンに大きな風穴を開けたりもできる。


何と言っても特筆すべきは23000という無駄に大きなパワー。
光陣の使徒ムルムル》や《光器ペトローバ》で強化されたクリーチャーを軽々と蹴飛ばしていく。

ベジーダ様に勝てるクリーチャーは、
など神化編までなら数体であり、かの有名なヘヴィ・デス・メタルでさえ相打ち……

火文明のカードが墓地に18枚以上ある状態の《ボルシャック・ドラゴン》でやっと勝てるのだから、その凄さがお分かりいただけるだろう。


また、ブレイカー能力もよぉーく見てほしい。
なんだかおかしく(ry




Q ・ ブ レ イ カ ー


( д )゚゚

デカッ!!!!!


なんと規格外のパワーに加え、T・ブレイカーの更なる上位能力であるQ・ブレイカーまで搭載している。
一度の攻撃で4枚ものシールドを割る事ができ、他に召喚酔いしてないクリーチャーが2体並んでいれば1ショットキルをも可能にしてくれる。
出力にしてW・ブレイカーの2倍であり、ワールド・ブレイカーにこそ劣れど打点としては最高クラスの性能である。

強大な性能故に、戦国編当時でこの能力を備えていたのは《竜極神ゲキ》と《超絶神ゼン》と《黙示聖霊ラグナシア》の3体しかいなかった。
それもゴッド2体はそれぞれの相方とG・リンクした時にしか使えず、ラグナシアもマナゾーンに5文明のカードが全て揃った状態で初めて使用可能になり、発動には何らかの制約が設けられていた。
そんな中、Q・ブレイカーを素で扱えるクリーチャーはベジーダ様が史上初であり、スケールの大きさが窺い知れよう。


また、唯一の能力である疑似モヤシもなかなか侮れない。
破壊される度に山札へと戻り、マナが許す限りは何度でも蘇ろうとする不死鳥の如き耐性を発揮してくれるのだ。
他にもこの破壊耐性で後述する一部のカードと好相性を築いており、ただのモヤシ能力では片付けられない奥深さを秘めている。

総じて、スケール違いの圧倒的な基礎スペックと便利な疑似モヤシにより、単純ながらも強力なクリーチャーとして仕上がっている。


相性のいいカード


  • 幻想妖精カチュア
シールドに埋められたりしない限り置換効果でサイヤ人の如く山札に復活してくるベジーダ様の破壊耐性を最大限に利用するのが、幻想妖精カチュアを使った通称【カチュアシュート】。
毎ターン23000のクリーチャーが殴ってくるのだから相手にしてはたまらない。
ブロックすれば確実にクリーチャーが破壊され、通すとシールドが4枚ブレイクされる……
基本的に山札送りになったカードを回収するにはサーチするか運任せかしかないため、本来なら山札送りは色々融通が利く墓地送りよりも若干不自由になる場面が多いデメリット能力でもあるのだが、
ベジーダ様の場合、このカチュアシュートとの相性が異常過ぎるためデメリット扱いされる事は殆ど無い。

  • 超神龍バリアント・バデス
マナ進化GVであるバリアント・バデスの進化元にベジーダ様は最適であり、1枚重ねただけでも確定でQ・ブレイカーが使える上に、2~3枚使えばパワー50000超えも夢じゃあない!
さらにベジーダ様3体を進化元にしたバリアント・バデスに《ロイヤル・ドリアン》を使うと、召喚酔いの消えたベジーダ様×3で相手を叩きのめせるのだ!
…が、現在は退化に関する裁定が変更されて出来なくなってしまった。残念。

  • 龍装者 ジスタジオ
自分のパワー12000以上のクリーチャーを対象に、バトル以外では場を離れない強固な耐性を付与してくれる。
23000ものパワーを持つベジーダ様との相性は言わずもがな、バトルでほぼ無敗でありながら万が一破壊されても山札に返って再び出直せるため、耐性面での相性も合致している。

組み合わせるとパワー23000以下のクリーチャーを葬り去り、ほぼ確定除去として運用できる。

さあ みんなもちょうせんだ!


競合相手になるカード


…確かにベジーダ様は強い。強かったのだ。

しかし所詮はファッティ。デュエマの華であるドラゴン、かつ9マナ帯はフィニッシャーの超激戦区なのだ…
下記に紹介するドラゴンは全てコスト9かつベジーダ様のライバルでもある。

パワーが6000ほど下がりTブレイカーになったものの、スピードアタッカーがついてコスト4以下の召喚を制限。
光牙忍ハヤブサマル》や《斬隠テンサイ・ジャニット》など有名所のシノビをシャットアウトできる。

  • エクス・リボルバー・ドラゴン
ランデスの最終兵器。
互いのマナを3まで減らす。出したらクリーチャーが多い方が勝つとみてほぼ間違いなし。

  • 超竜ヴァルキリアス
進化条件は厳しいが、cipでマナゾーンからドラゴンを1体コストを踏み倒して呼び出すという強力な効果を持つ。

ランデスの究極兵器。
互いのドラゴン以外のマナを破壊する豪快な進化クリーチャー。
上記のヴァルキリアスと一緒に星域キリコドラゴンを構成するキーカード。

両方とも相手の呪文を完全に制限する能力を持ち、前者は相手の手札にある呪文の数だけパンプアップ、後者は基礎パワーが高くツインパクト兼用版もある。
呪文を多用するタイプのコントロールデッキ相手に出したら勝利は目前。
かつての超次元環境では、その効果故にデルフィンは引っ張りだこだった。

  • 龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢
墓地にあるクリーチャーの数を参照に、コスト低下と場に出た時のパワー低下を放つ。
序盤は呪文側を唱えることで後発のオブザを出しやすくなるのもポイント。

  • 超天星バルガライゾウ
山札を3枚めくり、その中から非進化ドラゴンを全てバトルゾーンに出すというとんでもないマナ進化GV神龍。
4ターンキルの可能性がある専用デッキまで作られている。

  • 剛撃無双カンクロウ
パワーが4000下がった代わりに、条件を満たせばターン終了時にタダで出せるリベンジ・チャンスを得た。
これでもマナコストやブレイク数は変わらないので同文明では最大のライバル。

  • 姫様宣言 プリンプリン
出た時&バトルに勝った時にサイキック・クリーチャーを踏み倒せる効果と、スピードアタッカー&マッハファイターを持っている。
自身で効果が完結している上に即座に攻撃できるので、ベジーダ様とは違って隙が無い。

ベジーダ様の倍以上ある基礎パワーに加え、追加ターンを獲得可能な効果まで搭載した怪物。
特に種族面ではベジーダ様とアース・ドラゴンで被っている上に、他にもアーマード・ドラゴンディスペクターといったサポート豊富な種族で充実している。

クリーチャー除去とランデス、マナブーストと重量級ドラゴンの中でもトップクラスの強さを持つ人気者。
上記のプリンプリンと同様に3色ドラゴンなので、序盤の色事故回避にも役に立つ。


派生カード



一足先に帰還したのは、ケントナーク!
見事、英雄「ディルガベジーダ」にそのスケールを認められたのだった!

ケントナーク <ディルガ.Star> SR 自然文明[ジョーカーズ] (6)
スター進化クリーチャー:ジョーカーズ/アース・ドラゴン/レクスターズ 23000
スター進化:レクスターズまたは自然のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
Q・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻す。
自分のクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを1つブレイクしてもよい。

王来篇にて実に12年越しに登場したベジーダ様の派生カード。
ベジーダ様の力を継承したレクターズであり、パワーもベジーダ様と同じ規格外の23000
コスト6の進化クリーチャーとして早期に出せるようになった反面、デメリットとして攻撃する度にマナゾーンからカードを手札に戻さなければならなくなっている。やはり23000のパワーを発動する代償は重いようだ…。
しかし、自分のクリーチャーがバトルに勝てば相手のシールドをブレイクできるという本家にはないメリットもあり、セルフランデスも裏返せば手札の補充にも使えたりと優秀な1枚。


悲劇はもはや必然である!

緑神龍ディルガベジーダ R 自然文明 (9)
クリーチャー:アース・ドラゴン 23000
Q・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを4つブレイクする)
このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに山札に加えてシャッフルする。
偶発と弾幕の要塞 R 水/火文明 (5)
呪文
自分の山札の上から、クリーチャーが出るまでカードを表向きにする。そのクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーをすべて破壊する。表向きにしたカードをすべて墓地に置く。

DM22-EX1「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」収録のツインパクトを手に帰ってきたベジーダ様。
何気に史上初の3色ツインパクトカード*2である。やはりスケールが違う…。

呪文側の《偶発と弾幕の要塞》は山札の上からカードを表向きにしていき、クリーチャーがめくれた際にはそのクリーチャーよりパワーが低いクリーチャーを敵味方問わずに全て破壊してしまうというもの。
基礎パワー23000のベジーダ様との相性は言わずもがなであり、弾幕から引ければ《蒼き団長 ドギラゴン剣》だろうと《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》だろうと22999以下のパワーを持つクリーチャーは全滅する。
更にこのカード自体が《偶発と弾幕の要塞》発動の種と火力源を兼ねるようになり、デッキへ蜻蛉返りする何とも微妙な破壊耐性も次の弾として充填できる特性として機能してくれる。
一方、山札に戻るようになった事で《偶発と弾幕の要塞》に元来期待されていた墓地肥やしとしての役割が鈍ってしまうなど、一概に上位互換とも言えない絶妙なカードに仕上がっている。

この性能で様々なデッキと好相性を築いていて、例えば《ガチャンコ ガチロボ》の9軸にとっては待望の全体除去札となっている。
デッキ自体が高パワーのコスト9クリーチャーで大半を占めているため、弾幕の全体火力が非常に活かしやすい。
ガチロボから踏み倒せた際には、他のクリーチャーでスピードアタッカーマッハファイターを付与すれば自慢の高パワーと高打点を活かせる他、破壊されてしまっても山札に戻り、弾幕の詠唱及びガチロボからの踏み倒しが再度狙える。
他にも【モルト NEXT】等のドラゴンを主体とした赤緑系のデッキでは、フィニッシャーとして入れられやすい《禁断竜王 Vol-Val-8》がベジーダ様と共に全体火力の威力を底上げしてくれる。
また、【魔導具】デッキでは弾幕元来の墓地肥やし性能で大量の魔導具呪文を墓地に落としつつ、ベジーダ様自身やパワー13000の《堕∞魔 ヴォゲンム》や15000の《「無月」の頂 $スザーク$》を引ければ大量除去も狙えたりと、非常にシナジーが高い。


関連カード


ボルメテウス・武者・ドラゴン SR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドを1つ、墓地に置いてもよい。そうしたら、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

竜極神ゲキ VR 闇文明 (7)
クリーチャー:ゴッド/ドラゴン・ゾンビ 7000+
このクリーチャーがブロックされた時、相手は手札をすべて捨てる。
W・ブレイカー
G・リンク《竜極神メツ》の左横
このクリーチャーは、リンクしている時「Q・ブレイカー」を得る。

竜極神メツ VR 火文明 (7)
クリーチャー:ゴッド/アーマード・ドラゴン 7000+
このクリーチャーが相手を攻撃してブロックされなかった時、相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体破壊してもよい。
W・ブレイカー
G・リンク《竜極神ゲキ》の右横
このクリーチャーがリンクしていて攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを2枚まで選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

バイオレンス・ヘヴン第一弾の目玉にしてパックの表紙を飾った《ボルメテウス・武者・ドラゴン》、そして同じく第一弾に収録されたゴッドの筆頭格たる《竜極神ゲキメツ》という極神編を代表するクリーチャー達。

ベジーダ様のイラストを見てもらえば分かる通り、何故か彼ら三体が合体したかのような見た目をしている。
具体的には東洋龍らしき胴体をベースに、ゲキメツそれぞれの頭部と羽と二の腕が左右に配置され、周囲にはゲキの長剣とメツのビットらしき物体が三個ずつ浮かんでおり、中央には武者ドラゴンの頭部が新たに緑髪を生やして青と黄金の刻印を額に装着した状態で融合している。

このようにゲキメツ+武者ドラゴンの融合体とも呼ぶべき姿をしているが、カードとしての中身はと言うと効果も種族も文明もまるで原形を留めていない
火文明と闇文明と火文明が合わさったら何故か自然文明になるし、
アーマード・ドラゴン×2とゴッド×2とドラゴン・ゾンビが合わさったら何故かアース・ドラゴンになるし、
武者ドラゴンの自身のシールド焼却&相手のクリーチャー除去とゲキのハンデス効果とメツのパワー3000以下のクリーチャーが合わさったら何故か破壊時に山札へと戻る効果になっている。
変わらない部分を強いて挙げるなら、ドラゴンの種族とゲキメツG・リンク時のQ・ブレイカーくらいか…。

ビジュアルからカードスペックに至るまでベジーダ様に関しては何から何まで謎だらけであり、その詳細は登場から15年が経つ2023年現在でも全く分かっていない。
基本セットにおける謎の大爆発並みの謎である。

凸凹設計図 C 自然文明 (4)
呪文
G・ストライク(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中からパワー6000以上のクリーチャーを1体と、パワー5000以下のクリーチャーを1体手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。

G・ストライクを持つ呪文で、表向きにした山札の上からパワーの大きいクリーチャーとパワーの小さいクリーチャーをそれぞれ回収できる「凸凹」な呪文。
イラストではベジーダ様が描かれているのだが、何とファンシーな絵柄で《霞み妖精ジャスミン》を角に乗せて満面の笑顔を浮かべながら交流しているというまさかの光景。
パワーは1000と小型クリーチャーのジャスミンだが、スケールの小さい者を見下しているはずのベジーダ様は友達と認識しているらしい。正に「凸凹」な関係性と言えるだろう。
よく考えて見ればジャスミンはマナブーストを行うカードであるため、コストが重いベジーダ様にとって元々相性は悪くない存在ではあるが。


デュエル・マスターズ プレイスでもスケールが違うわ!


緑神龍ディルガベジーダ SR 自然文明 (9)
クリーチャー:アース・ドラゴン 23000
Q・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、相手のパワー3000以下のクリーチャーをすべてマナゾーンに置く。手札以外からバトルゾーンに出たなら、さらに相手のパワー9000以下のクリーチャー1体をマナゾーンに置く。
破壊される時、かわりに山札に入れてシャッフルする。

デュエプレでは、DMPP-12「太陽の神歌 -NEXT EVOLUTION-」にて収録。
戦国編収録のTCG版から1シリーズ遅れて神化編での登場となった。
なお、デュエプレでは基礎パワーを倍の30000に変更された《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》が既に収録されていたため、残念ながら基礎パワーの最高値を更新するには至らなかった。

疑似モヤシのみだったTCG版とは違って相手のパワー3000以下のマナ送りによる強制の全体除去、手札以外からの踏み倒しならば追加で9000以下のクリーチャーも除去できるようになった。
パワー設定でイキっていたTCG版とは違い、こちらは正に相手の小型クリーチャーどもに対して「このクズどもが!スケールが違うわ!」と言わんばかりの性能となっている。
マナゾーン送りなんで状況によっては相手を支援してしまうのはご愛敬。

踏み倒した方がスペックが上がるため、《エンペラー・キリコ》や《超天星バルガライゾウ》などとは相性が良い。
All Division環境ならば《幻想妖精カチュア》との組み合わせが高い効果を発揮するだろう。

また、デュエプレ版神化編の背景ストーリーにて「実はベジーダ様が登場していたのでは?」との疑惑が浮上している。
物語の終盤、キリコの神歌で異世界より「碧眼の伝説龍」なるクリーチャーが召喚されており、「碧眼を持つ龍」という条件の中で神化編に収録されていてかつ(ゲキメツ部分で)青い瞳を持つドラゴンのベジーダ様が最有力候補だったからだ。
背景ストーリーにおける「碧眼の伝説龍」は、究極進化の力を奪い去ったキリコと共に複数の神羅をまとめて蹴散らす凄まじい強さを発揮しており、もし同一人物であればベジーダ様はパワーのみならず設定面でも強いという事になる。


背景ストーリー


戦国編

第100回戦国武道会が開催された時代の超獣世界に現れたとされているが、どのような活躍を残したかは姿形の謎と同じく詳細不明となっている。
サムライにもナイトにも属しておらず、恐らくベジーダ様は個人で戦国武道会に参加して圧倒的スケールクズどもを一掃したと推測される。

しかし《超聖竜シデン・ギャラクシー》や《暗黒皇グレイテスト・シーザー》らが進出したベスト8には名前が残っていないため、あえなく途中敗退した模様。
優勝候補の大本命だった《戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ》でさえ勝ち進められない程の過酷な大会だったので、如何にスケールが違うベジーダ様でも厳しかったのだろう。

王来篇

戦国編から10万年以上の歳月が過ぎ去った遥か未来の別世界にて、再びベジーダ様が日の目を浴びる時が来た。
どのような伝説を残したかは不明だが「英雄」として語り継がれていたらしく、ジョーカーズの一人《モモダチ ケントナーク》と出会ったベジーダ様はそのスケールを認め、自身の力を継承させたレクスターズケントナーク <ディルガ.Star>》へとパワーアップさせている。

ベジーダ様自体が元々複数のクリーチャーと融合したような存在のためか、どちらかと言えば味方のレクターズよりもディスペクター側の存在ではないかと指摘する声もある。


ベジーダ様は本当に強いのか?


このベジーダ様だが、強いかと聞かれるとそこまでではない。

実質的にパワーとブレイク数しか能のないクリーチャーはやはり肩身が狭い。
どの環境でも即効性が重視されているため、cip・スピードアタッカー・常在型能力を持っているものが重宝される。

逆にいえばスピードアタッカーのないアタックトリガー持ちなどは、他のカードでデメリットを補わない限りはかなり立場が苦しい。
それが大した能力のないファッティともなればなおさらである。

Q・ブレイカーが通れば相手のシールドは4枚吹っ飛ぶのだが、スピードアタッカーが無い点が痛い。
召喚酔いが解けるのを待ってからベジーダ様で殴るよりも、T・ブレイカーのスピードアタッカーで殴る方が手っ取り早いし確実ということである。
また、デュエマはブロッカーでないクリーチャーがプレイヤーへの攻撃を守る壁にはならず、いくらデカいクリーチャーを出しても脇をすり抜けてシールドを割られてしまう。

さらに言えば、実質的な打点がシールドをブレイクできる枚数によって決まるため、パワーが他のTCGよりも重要でないのである。
もちろんパワーが高いに越したことは無いが、今のご時世クリーチャーの除去には便利なカードが揃っており、せっかく4枚もシールドを割れるベジーダ様を殴り返しに回すのは少々もったいない。
適当な小型ブロッカーにチャンプブロックされてはテンポアドバンテージで大損してしまう。

というわけで、ドラゴンカーニバルである【連ドラ】に枠があるかと言えば、正直微妙だったりする。


でもスケールが大きいから良いんだよ!

細かいことは気にするなよクズどもが!


巨大さゆえのロマンを愛するプレイヤーならば手に取ってみよう。










さて、かつてはスケール違いの大きさだった23000という圧倒的な基礎パワー。
ツインパクト版の《偶発と弾幕の要塞》による全体火力を活かす上でも重要な指標となるこの数値が、高パワー全体の中でどれ程の立ち位置にあるかというと…


基礎パワーランキング:DM23-EX3までの収録カード対象


非進化クリーチャー達とベジーダ様の比較

1位 ∞龍 ゲンムエンペラー ∞(無限)
2位 Volzeos-Balamord 555555
3位 《伝説の禁断 ドキンダムX GS》《禁時混成王 ドキンダンテXXII 99999
4位 頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22 99000
5位 伝説の正体 ギュウジン丸 71000
6位 《悪遊 ノチェス=アルトゥス》 66666
7位 禁断竜王 Vol-Val-8 54321
8位 《トランプ・だいとうりょう》 52000
9位 大樹王 ギガンディダノス 50000
10位 世紀末ヘヴィ・デス・メタル》《破壊龍神ヘヴィ・デス・メタル GS》 39000
11位 無限の銃刃 ダン・クローリー 35000
12位 クリス=タブラ=ラーサ 28482
13位 界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ 27000
14位 《激竜王》《激竜王/ガイアール流激烈竜王破・滅》《幻影 ドン・サボテ》《ボルシャックライシス・NEX》《侵略開始!!にゃんこ軍団/にゃんこ砲発射!》《首領竜 ゴルファンタジスタ》《DARK MATERIAL COMPLEX 25000
15位 偽りの名 13》《偽りの名 13/種族選別》《界王類七動目 ジュランネル》《龍装者 ジュランジュ》《天斬の悪魔龍 ジュランデス》《BUTAA!チャットBB》《神龍連結 バラデスメタル》 24000
16位 「心」の頂天 プロフェシー 23132
17位 《緑神龍ディルガベジーダ》《緑神龍ディルガベジーダ/偶発と弾幕の要塞》偽りの名 シャーロック》《超絶の名 シャーロック》《逆襲の支配者 ニュー・ディアボロス》《ブラキオ龍樹》《偽爆電融 ゾルネードシヴァ》《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》 23000


進化アドバンス環境のおともだちとベジーダ様の比較

1位 終焉の禁断 ドルマゲドンX 999999
2位 伝説の禁断 ドキンダムX》《禁断英雄 モモキングダムX》《黒断の覚醒者 ドキンダムBLACK》 99999
3位 極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド 50000
4位 「我」の極 エゴイスト 44444
5位 シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン》《ゲンムエンペラー <ヘヴィ.Star>》 39000
6位 超覚醒ラスト・ストームXX 35000
7位 唯我独尊ガイアール・オレドラゴン 26000
8位 超神羅ロマノフカイザー・NEX》《激竜王ガイアール・オウドラゴン》《激竜王ガイアール・オウドラゴンP'S》《竜魔神王バルカディア・NEX》《勝利皇帝 Guy-R》《切札龍 ボルシャック・マスターズ》《白皇世の意志 御嶺》《無双龍騎 ボルバル・モモキング》《ダイナボルト <カツキング.Star>》《不敬合成王 ロマティックダム・アルキング 25000
9位 超時空ストームG・XX》《超・魔壊王 デスシラズ∞》《Ultimate Tatsurion 24000
10位 《緑神龍ディルガベジーダ》《ケントナーク <ディルガ.Star>》《ケンゲキオージャ ~究極火焔~》《奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》《無双の超越者ファイナル・ストームXX NEX》《最凶の覚醒者デビル・ディアボロスZ》《聖祀祭 レイヴ・ディアボロス》《究極の覚醒者 デビル・ディアボロスZZ》 23000


同率順位も加味した総合ランキング

1位 《∞龍 ゲンムエンペラー》
2位 《終焉の禁断 ドルマゲドンX》 999999
3位 《Volzeos-Balamord》 555555
4位 《伝説の禁断 ドキンダムX》《伝説の禁断 ドキンダムX GS》《禁時混成王 ドキンダンテXXII》《禁断英雄 モモキングダムX》《黒断の覚醒者 ドキンダムBLACK》 99999
5(9)位 《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》 99000
6(10)位 《伝説の正体 ギュウジン丸》 71000
7(11)位 《悪遊 ノチェス=アルトゥス》 66666
8(12)位 《禁断竜王 Vol-Val-8》 54321
9(13)位 《トランプ・だいとうりょう》 52000
10(14)位 《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》《大樹王 ギガンディダノス》 50000
11(16)位 《「我」の極 エゴイスト》 44444
12(17)位 《シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン》《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》《破壊龍神ヘヴィ・デス・メタル GS》《ゲンムエンペラー <ヘヴィ.Star>》 39000
13(21)位 《超覚醒ラスト・ストームXX》《無限の銃刃 ダン・クローリー》 35000
14(23)位 《クリス=タブラ=ラーサ》 28482
15(24)位 《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》 27000
16(25)位 《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》 26000
17(26)位 《超神羅ロマノフカイザー・NEX》《激竜王》《激竜王/ガイアール流激烈竜王破・滅》《激竜王ガイアール・オウドラゴン》《激竜王ガイアール・オウドラゴンP'S》《勝利皇帝 Guy-R》《幻影 ドン・サボテ》《竜魔神王バルカディア・NEX》《ボルシャックライシス・NEX》《切札龍 ボルシャック・マスターズ》《侵略開始!!にゃんこ軍団/にゃんこ砲発射!》《白皇世の意志 御嶺》《無双龍騎 ボルバル・モモキング》《ダイナボルト <カツキング.Star>》《不敬合成王 ロマティックダム・アルキング》《首領竜 ゴルファンタジスタ》《DARK MATERIAL COMPLEX》 25000
18(43)位 《超時空ストームG・XX》《偽りの名 13》《偽りの名 13/種族選別》《界王類七動目 ジュランネル》《龍装者 ジュランジュ》《天斬の悪魔龍 ジュランデス》《Ultimate Tatsurion》《BUTAA!チャットBB》《神龍連結 バラデスメタル》《超・魔壊王 デスシラズ∞》 24000
19(53)位 《「心」の頂天 プロフェシー》 23132
20(54)位 《緑神龍ディルガベジーダ》《緑神龍ディルガベジーダ/偶発と弾幕の要塞》《ケントナーク <ディルガ.Star>》《偽りの名 シャーロック》《超絶の名 シャーロック》《ケンゲキオージャ ~究極火焔~》《奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》《無双の超越者ファイナル・ストームXX NEX》《逆襲の支配者 ニュー・ディアボロス》《最凶の覚醒者デビル・ディアボロスZ》《聖祀祭 レイヴ・ディアボロス》《究極の覚醒者 デビル・ディアボロスZZ》《ブラキオ龍樹》《偽爆電融 ゾルネードシヴァ》《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》 23000

ベジーダ様の強さがお分かり頂けたら…
あれ?トップ50圏外?



この俺がナンバー1なんだーっ!!!!!



余談


  • 「ディルガ」とはサンスクリット語で「長い」「広い」といった意味を持つ。地平線に届きそうなくらい長い胴体と圧倒的に広いスケールの持ち主にはピッタリのネーミングだろう。
    「ベジーダ」の方については由来が分かっていないものの、某野菜王子と非常に似た語感である事からよくネタにされる。向こうが「このクズどもが!スケールが違うわ!」とか普通に言いそうなキャラなのも拍車を掛けてる

  • イラストを担当したのは《ティラノ・リンク・ノヴァ》や《暗黒皇グレイテスト・シーザー》等を描いているhippo氏。
    別々のイラストレーターが描いた三体のクリーチャーを融合して描くというのはかなり難易度の高い仕事だったようで、ベジーダをデザインするに当たって原作絵に失礼のないよう細心の注意を払いながら作業に取り掛かり、相当苦労した事をSNSで明かしている。
    ただ悩んだ分、思い入れが強い1枚でもあるようだ。

  • パワーについて散々ネタにしてきたが、デュエマの歴史から見れば23000という値は偉大である。
    闘魂編より非進化クリーチャーの基礎パワーとしては最高値を保ってきた《グラディアン・レッド・ドラゴン》の15000を5年半ぶりに更新し、それから2年と8ヶ月もの間、通常クリーチャーとしては最高値のパワーとして在り続けた数字なのだ。
    更には進化クリーチャーを加味しても、不死鳥編で最高パワーを記録していた《超神星ライラ・ボルストーム》の18000を抜き去って初のパワー2万台かつ全クリーチャーのトップに躍り出ており、登場から9か月後に《神羅トルネード・ムーン》の22000でようやく肉薄されるくらいだった。
    その後は神化編ラストで《超神羅ロマノフカイザーNEX》の25000に抜かされ、非進化クリーチャーの枠組みでもエピソード1の《激竜王》に越されてトップから陥落したものの、デュエマにおけるファッティの代表格としてはフレーバーテキストのネタも相俟って未だ語り草になっている。

  • ボルメテウス・武者・ドラゴン》がDMC-59「武者見参」で再録された際のフレーバーテキストには、「ザコどもよ! 我が剣の餌食となる勇気があれば前に出ろ!」と書かれており、高潔な武者ドラゴンから想像もできないチンピラくさい過激な発言から「ベジーダ様の影響なのでは?」と疑惑の声が上がっている。



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最終更新:2024年02月24日 13:26

*1 画像出典:pixiv イラストレーターhippo氏 デュエル8 2009年9月14日投稿 https://www.pixiv.net/artworks/6147295 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 厳密には同じく3色ツインパクトの《偽りの名 スネーク/アンノウン・プログラム》も同じパックで登場したが、あちらはクリーチャー側単体で3色となっている。