ロンド・ミナ・サハク

登録日:2009/06/15(月) 17:24:15
更新日:2023/11/22 Wed 00:17:13
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ロンド・ミナ・サハクとは、『機動戦士ガンダムSEED』の外伝作品『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』シリーズの登場人物。
『ASTRAY』の最終盤から本格的に登場し、『X ASTRAY』以降はシリーズを通して登場する主要人物の一人となっている。

CV:勝生真沙子


概要

オーブ連合首長国の五大氏族の一つ、サハク家出身の第一世代コーディネイター。通称は「ミナ」。
同じくサハク家出身のロンド・ギナ・サハクとは双子の姉弟で、ミナの方が姉に当たる。
双子とはいえ男であるギナと身長なども含めてそっくりであり、女性ではあるが190cmに近い長身。
一方で体格に関してはメリハリのあるナイスバディであり、純白の美肌持ち。ギナ同様に美形の顔立ちもあってかなりの美女。
外伝も含めた『ガンダムSEED』シリーズに登場する女性キャラクターの中でも、屈指の美女と言えるだろう。

貴族ではあるが生身での格闘技術もあり、ナチュラルはおろか第二世代のコーディネイター相手にも引けを取らない。
劇中では、地球連合軍の戦闘用コーディネイターとして生を受けた、C.E.世界でも最強レベルの傭兵である叢雲劾と生身で対峙しながら、
(劾側は任務の都合上、ミナを傷つけるつもりがなかったのもあるが)彼にネックハンギングを仕掛けるほどの腕前を見せている。

サハク家の跡取りという立場にあるが、彼女とギナは本来のサハク家と血縁関係にはない。
これはオーブの軍事を司るサハク家特有の習わしが関係しており、サハク家を継ぐに値する優秀な遺伝子を持つコーディネイターとして彼女“達”が作られたからである。
ちなみに、他の氏族も必要ならば養子縁組した者に家督を継がせることもあり、アスハ家の後継者であるカガリも(事情は異なるが)養子である。
そのため、ミナにとって真に家族と呼べる存在は、同じ遺伝子から作られた双子の弟、ギナのみであり、互いを「もう一人の私」と称している。
双子として生み出されたのは、ミナ曰く「片方が亡くなった場合にもう片方が代替となるため」であり、ギナが存命であった『ASTRAY』本編では彼の裏で暗躍しており、
彼がロウ(トドメを刺したのは劾だが)に敗北して死亡した『ASTRAY』最終盤より、本格的にサハク家の跡取りとして行動を開始している*1
なお、跡取りとして行動を始めた後に見える彼女の政治思想等はギナと異なってみえるが、生前はギナの行動に意見を述べはすれ、積極的に彼を止めることはしなかった様子。
理由は不明だが、ギナが死亡するまでミナは「いざという時の代替」という立場から逸脱することなく、故に彼の行動方針を尊重し、その手助けに徹していたのかもしれない。


人物

貴人としての誇り高さと、オーブの軍事を司っているという自負をもって行動しており、
地球連合とザフト戦争についても、現実的な視点から見つめ、オーブの利を第一に考えて立ち回る、C.E.世界でも屈指の軍略家である。
目的のためならば手段を選ばない冷徹な野心家でもあるが、薬物によって感情を無くされた戦闘用コーディネイター・ソキウス*2を「人形」と揶揄し、軽々しく扱っていたギナと違い、
彼らを道具ではなく対等の人間として扱い、側近として重用するなど、彼よりも情のある、ある意味女性らしい物腰の柔らかさも持っている。
また、劾たちがやってくると知って住人たちを避難させる、戦火で焼き出されたオーブ国民を受け容れるなど、何よりも国民の事を想って行動しており、
「宇宙のオーブ」たるアメノミハシラを治める為政者として十分な器を持っていると言えるだろう。

元々サハク家がオーブで汚れ仕事を担ってきた事に加え、コーディネイターとしても並外れた能力の持ち主であった事から、
ギナと同じく「優れた一握りの人間によって世界は導かれるべきである」という選民思想を持っているが、
彼ら姉弟にとっての「優れた一握りの人間」とは、ナチュラル・コーディネイターの生まれに関係なく優秀な人物を指し、
生まれがなんであれ才覚・人格等が自分の眼鏡に適う人物ならば勧誘する一方、
軽蔑するような人物であれば、例え生まれが同じであるコーディネイターでも同胞意識は持たず、場合によっては敵対することも辞さない。
そういった部分に関しては、ロンド姉弟もまたオーブの指導者であるウズミ・ナラ・アスハとは異なる形で「中立」な考え方をしていたと言えなくもなく、
また後にギルバート・デュランダルが提唱するデスティニープランにも通じるものだったかもしれない*3

その為、両陣営に匹敵する技術力を有しながらも、戦争に巻き込まれる事を望まない国民達の意思を最優先とし、
連合とザフトの戦争に介入せず、中立を貫こうとするウズミには否定的な考えを持っており、
その事から第一次連合・プラント大戦の裏側で、ギナと共に連合とザフト双方に能動的な介入を行い、
やがて圧倒的な軍事力を得たオーブによって世界を武力統治する思想を構想する様になっていった。
この思想も支配欲や名声欲といった私利私欲によるものではなく、本人なりにオーブや世界の行く末を考えた結果行き着いた「答え」であった。
実際、地球連合とザフトの上層部は、戦争が進むにつれて双方共に「相手側の殲滅もやむなし」という極端な思想に凝り固まっていき、
その意向を受けた報道などによって、部下の軍人や一般人さえも「ナチュラル」あるいは「コーディネイター」そのものに敵意を持つようになり、
条約を無視して捕虜を虐殺したり、味方の軍はおろか(敵側の)民間人をも平然と巻き添えにする非道な戦略まで行使する有様であった為、
「武力統治」は良しとしても「殲滅戦争」は望まないロンド姉弟の思想は、激化の一途を辿る地球連合とザフト、
ひいてはナチュラルとコーディネイターの戦争を終わらせる解決策の一つになり得るものだったかもしれない(ほぼ、最終手段に近いが…)。
しかし、ミナと対照的に、基本的に私利私欲で動いている弟のギナの方は民の事を軽んじる考えが目立っており、
オーブのマスドライバーの価値を上げる為だけに民間施設であるギガフロートを攻撃したり、
ウズミ亡き後の後継者であるカガリの暗殺計画、更に防衛手段を持たないザフト軍の脱出ポッドを直接攻撃までする等、
徐々に傲慢さだけでなく残忍非道さまで剥き出しにする様になったが、最終的に自らの力を過信した末に、自滅に近い形で死亡する事になった。

『X ASTRAY』にて、当初はギナの仇として憎んでいたロウ・ギュールとの会話、そしてそこから見える彼の考え方を通して、
ギナが敗れるに至った理由と自分達のやり方が間違っていた事を悟り、自分達の掲げていた思想を改める事を決意。これ以降はカリスマが急上昇する。

『DESTINY ASTRAY』では、友であるジェス・リブルを救う為に、ミナが所有するMSを一機貸して欲しい*4と頼み込んできたカイト・マディガンを、
その真意を知って「いい男」と評し、「(そちらのMSなら)何でもいい」という彼に、快く許可を出した上に自らの愛機である天ミナを貸与。
この際のカイトの「あんたのような“美人”に褒められたのは初めて」という言葉には、「女の方に見る目がない」と返すなど、彼にかなりの好印象を持ったと思われる。
ちなみに、「ナチュラルを助ける」というインプリンティングをされているが故、ナチュラルであるジェスを助けようとするカイトの援護をしたいというソキウス達の進言に対しては、
「それはカイトのプライドを傷つける行為」として却下する、所謂「男の意地」とでも言うべきものも理解している様子も見せている。
ミナ様、貴女こそ「いい女」です。

尚、彼女が主人公の外伝漫画では可愛らしい一面も見せていた。


劇中での行動

連合とプラントの間で起こった戦争に介入する事を反対し中立の姿勢をとったウズミに対し、ロンド姉弟はサハク家が出資している軍事企業モルゲンレーテを介して独自ルートから連合のMS開発に協力。
また、GAT-Xシリーズの開発に並行する形で、そのデータを基にオーブ独自のMSであるアストレイシリーズ開発も秘密裏に着手しており、
流石にブラックボックス化されていたPS装甲は盗めなかったものの、この研究によってプロトアストレイシリーズを経てオーブ独自のMS、M1アストレイが完成。オーブ自身の国力増強に繋げている。
しかし、その一方でGAT-Xシリーズに関する情報を、情報屋のケナフ・ルキーニに横流しさせる形でプラント側に提供しており、当然それを知ったプラントは、ザフトにGAT-Xシリーズの奪取を命令。
クルーゼ隊によるGAT-Xシリーズの開発されていたコロニー「ヘリオポリス」への強襲が行われ、これによってヘリオポリスそのものが崩壊し、甚大な犠牲者を出してしまう事になった。
なお、この際にウズミの娘であるカガリ・ユラ・アスハがヘリオポリスのモビルスーツ工場に潜入しており、GAT-Xシリーズの開発にウズミが協力していたと勘違いしてしまう。
これを父の裏切りと捉えたカガリとウズミとの間には溝が出来、その遺恨は物語中盤まで長く残ることとなった。

その後、GAT-Xシリーズの開発やヘリオポリスの崩壊の裏に自分達の存在があった事実を知ったウズミから、サハク家の「死の商人」も同然と言える連合・ザフト双方に対する能動的介入を厳しく糾弾されており、
その思惑を潰す為、あえてウズミは自らが「黒幕」と偽る形で責任を取っている。
しかし、ウズミが結果的に自分達を庇う行動に出ても、連合・ザフトへの介入を止めようとしなかったロンド姉弟は、ブルーコスモスの盟主であるムルタ・アズラエルに接触。
技術提供とマスドライバーの存在するビクトリア基地の奪還作戦の協力を条件に「オーブへの不介入」を約束させ、裏取引で連合軍の最新鋭MSを数機と戦闘用コーディネイター「ソキウス」を数名程受け取っている。
だが、オーブの技術を提供した結果、逆にそれが原因でオーブの技術力の優秀さを連合側に証明してしまうこととなり、
やがてオーブの技術やマスドライバーの独占を狙ったアズラエルによる、国際問題も厭わないオーブへの軍事的侵攻「オーブ解放作戦」が実行に移されてしまう。
ウズミが懸念していた最悪の事態が、彼ら姉弟の行動を引き金にして引き起こされてしまったのだ。

ちなみに、オーブ解放作戦が行われた時、ミナはオーブの宇宙ステーションであるアメノミハシラに、
ギナは連合のマスドライバー奪還作戦である「第三次ビクトリア攻防戦」に参加していた為、オーブ本国には不在であった。
彼らが引き金になったのは事実だが、「オーブへの不介入」を条件として連合のマスドライバー奪還作戦に参加していたのに、
水面下での約定であったのをいいことに連合、というよりアズラエルに反故にされ、祖国を攻められたのだから、彼らにとっては「寝耳に水」もいいところだっただろう。
ただ、元々コーディネイターの排斥を掲げるブルーコスモスの盟主であるアズラエルの思想を考えれば、コーディネイターである自分たちとの約定など守るに値しないと考えてもおかしくなく、
これ以前にザフトにGAT-Xシリーズの情報を横流しして強奪させた点も踏まえれば、ロンド姉弟の側にも問題や隙があったといえる。

…と、このように、SEED本編におけるウズミの判断と思われていたオーブ本来の中立の理念を破る行動は全てロンド姉弟が行ったものである。
その為、オーブに防衛手段をもたらした賞賛だけでなく、オーブをかえって危険に晒した批判もまた、全てこの二人に向けるべき物であったのだが、
ウズミが(色々な思惑もあって)全ては自分の責任と発言した上、当事者であるそのウズミやアズラエルも死亡した事で真相が明るみにならなかった結果、
シン・アスカの様に、裏事情を何も知らずオーブ解放作戦で身内を失った国民の怒りや憎しみの矛先は、ウズミ一人だけに向けられてしまう事になった。
おまけにロンド姉弟は、逆にこの事態を利用して難民になってしまったオーブ国民達を拠点であるアメノミハシラに迎え入れる事で、彼等からはオーブの救世主であるかの様に慕われており、
実質マッチポンプ同然で利を得ているという側面もある。

政治的に極めて難しい状況にあったとはいえ*5、結果的に国を守りきる事の出来なかったウズミが批判されても仕方ないのは確かだが、
ロンド姉妹のしてきた行動が原因でヘリオポリスが崩壊しオーブへの武力侵攻に繋がったというのも、正真正銘の「真実」である。
また、ウズミ達の死後、後悔や悲しみの素振りを見せていない事やその野望から察するに、結局2人の行動は「オーブを守る為」ではなく「自分達の野望を叶える為」の建前でしかないと思われ、
ウズミへの批判も自分達の野望を正当化する為の詭弁でしかなかったとも言える。
実際、オーブ陥落後、ロンド姉弟は自分達が世界の覇権を握る為に連合に協力しプラントを滅ぼした上で、後からゆっくりと連合を滅ぼすつもりだったが、
ロウと劾に敗北したギナが死亡した事で、計画が一時頓挫。ミナはそれ以降の戦いには殆ど関与しない形で「勝ち逃げ」している。

その後、ドレッドノートガンダムの改修を行うべく、ロウ達ジャンク屋ギルドの一行が、自らの拠点である「アメノミハシラ」に訪れる。  
ギナが死んだ当初こそロウと劾に復讐する気満々だったが、拠点のアメノミハシラを訪れたロウに自分を頼って集まった民を褒められ、さらに彼の考えを聞いたことで、
ミナはギナが彼に敗北した理由を悟って復讐心を捨て、彼にアメノミハシラの資材や道具を自由に使うことを許可*6
同時に、「国とは民であり、場所ではない」という真実に辿り着いたミナは、世界征服の野望を捨て去った。

それから2年後となる『DESTINY ASTRAY』では、地球の突入したユニウスセブンの一部がオーブに直撃するコースだと知った際に、イズモ級宇宙戦艦をぶつけて軌道を逸らすといった方法で地上の民を守っている。
また、「天空の宣言」にて、自分で戦う事が出来ない弱き者や助けを求める者の盾となり剣となる事を宣言している。この戦いへの姿勢そのものは、劾と似た者同士とも言えるかもしれない。
現状公式でカガリとの直接的な絡みは無いものの、『SEED』での戦いが終わった後は、詳しい経緯は描かれていないものの、新たな指導者となったカガリとは和解を果たしているらしく、
オーブの獅子の後継者として国の復興に尽力するカガリの影で、弱者の為にその力を奮うミナは「オーブの影の軍神」と呼ばれている。
なお、上述の「天空の宣言」は世界各国に向けて放送されたため、各国が何らかの反応を見せている中、カガリは沈黙を貫いて事実上の黙認をしており、
そのことを察したミナも彼女の対応に感謝の念を向けるなど、互いを理解している様子を見せている。

『Δ ASTRAY』では、カガリとユウナ・ロマ・セイランの結婚式に参列していた事実が明らかとなっているが、若さ故に指導者として国民達からの支持がなかなか得られずにいるカガリの様子やセイラン家の専横、
再び連合に国を焼かれる事を恐れるあまり連合寄りとなって中立の理念を失いつつあるオーブの状況を憂いている模様。
その為か、キラ・ヤマトの搭乗するフリーダムガンダムがカガリを連れ去った際は、それを阻止しようとしたアグニス・プラーエの駆るΔアストレイを妨害。
自分の考え(価値観)を他者に強いていること、見て考えると言っている割に血の気が多いということ等を指摘している。
また、後にアグニスがキラという人物を理解出来ないのは「前大戦を終わらせた英雄」という一面からしか見ていない為だとアグニスに説いてもいる。

VSアストレイ』では、カーボンヒューマンとして復活したギナと再会するが、
弟が未だに世界征服の野望に囚われていた為、かつての己の半身と対決する道を選んだ。
残念ながら序盤に怪我を負ってしまい、戦いからは退場せざるを得なかったが、どんどん本能のままに戦う獣同然の醜い姿になっていく弟の姿を見ずに済んだだけマシだったのかもしれない。
ただ、それでも気に掛けずにはいられなかった様で、ライブラリアンとの戦いが終結した後、彼や共にいたフィーニス・ソキウス、イルド・ジョラールの三人をアメノミハシラに匿っている。

『天空の皇女』では、自らの後継者(義理の娘)として、スカンジナビア王国出身の少女であるラス・ウィンスレットとサーペントテールのメンバーである風花・アジャーの二人を選抜している。
ただし、天空の宣言等における自身の思想を強制する意思はなく、あくまでも彼女達が自分達の信念に従って行動する事を望んでいる。
また、カーボン・ヒューマンとして復活した弟のギナとは、独自でコンタクトを取る手段を持っている事が判明しており、その程度には仲は修復したらしく、彼も過去に関わりがあったラスと風花の護衛を依頼している。
ラスと風花の二人に自らの提示した「試練」を受けさせ、様々な場所へと渡らせている一方、彼女達お取り込みや、更にはデスティニー・プランの提唱を目論んでいるフェアネス・ツヴァイクレを懸念している。

「試練」を終えた後、ミナは自らの後継者として風花を選抜。自らの乗機である天ミナを天ハナへと改修する。
その後、150ガーベラを構成していたレアメタルの3分の1を入手したフェアネスが世界支配を宣言した後、ラスは自らの意思で彼の元へ行ってしまうが、ミナは彼女の意思を尊重して止めようとはしなかった。
分割されたレアメタルを用いた兵器が完成した後、それらを巡って、ジャンク屋ギルド、連合、ザフトのそれぞれの代表同士による三つ巴の戦いが巻き起こり、
その最中に風花自らの意思によって帰還したラスが新たな天空の皇女に就任する事を認める。
そして最終決戦では、ラスと風花の駆るゴールドフレームアマテラスをフェアネスのロードアストレイΩの攻撃から庇い重傷を負ってしまうが、イズモへの帰還後に無事に回復。
自らが出撃する必要があったのかと風花やラスに問われたミナは…

「言ったはずだ。お主達は私の娘だと…。母が子を守るのに、理由など必要あるまい…」

「母」としての自らの心からの本心を打ち明けたミナの言葉に、風花とラスの二人は「お母様」と呼び、ミナに抱きつくのだった。
その後、人が全ての定めを覆せる力を持つ可能性に気付いたフェアネスとも和解を果たし、ラスを正式に後継者として任命。
アメノミハシラで行われた「天空の皇女」就任式で、サハク家の当主及びW・W・Kの社長に就任したラスの宣言を見届ける形で、ミナのサハク家の当主としての戦いは終わりを迎えるのだった…。


搭乗機

アストレイゴールドフレーム天
右腕と頭をアクシデントやレッドフレームとの戦いで失ったゴールドフレームを、
オーブ近海でストライクに撃破されたブリッツのパーツや技術を用いて改修し、弟ギナの主導で作られた新たなるゴールドフレーム。

ギナの遺体と共に回収された本機を、ミナは修復後に自らの乗機としたが、その動作チェック中にリジェネレイトガンダムの通り魔級の突撃を喰らう。
その結果、脚部を粉々に破壊されたギナの『天』の出番は早々に終了することとなった(相手は30m級の化け物なので仕方ないが)。


アストレイゴールドフレーム天ミナ
リジェネレイトガンダムの攻撃で破壊された下半身部分を重点的に修復及び強化し、より魔改造を施した機体。
改修を経てミナの専用機になったことから、前述の『天』と区別して『天ミナ』と呼称される。

女性らしく踵がヒール状になっている他、実体剣「トツカノツルギ」やビームサーベル・シールド兼用武装「オオツノカガミ」などを新たに装備しており、
『DESTINY ASTRAY』では、(乗っていたのはカイトだが)C.E.73年の技術でアップデートされたZGMF-Xシリーズの一機、テスタメントガンダムと互角に渡り合っている。

後にミナの後継者である『天空の皇女』の専用機として、天ハナ、アマテラスへと改修されていく事になる。


アストレイゴールドフレーム天ミナC
ミナが自らの後継者である『天空の皇女』に天ミナを譲渡し、天ハナへと改修するのと同時期に、自らの搭乗機として一から新規に開発した機体。
外見は天ミナに近いが、両腕がアストレイの腕になっているのが特徴で、武装としてトリケロスが失われている。
ただし、ブリッツの腕を装備していた天ミナと同様に、光学迷彩機能であるミラージュコロイドシステムは搭載されている。

両腕が完全に統一されているため、機体バランス、整備性は良くなり、本体カタログスペックも同等と思われるが、元の天ミナよりさらに武装が減っているため決定力は恐らくガタ落ちしている。
決定力はミナ自身のパイロットとしての技量で大きくカバー出来ているのだろう。



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最終更新:2023年11月22日 00:17

*1 この際、ギナの遺体を前にして悲しみの涙を流したが、彼の血を舐めた瞬間に目を見開き、野心的な表情に変わるという豹変ぶりを見せている。

*2 第三次ヴィクトリア基地攻防戦にギナが協力した見返りとして当時最新鋭機であったソードカラミティ3号機と共にフォー、シックス、サーティーンの3人が譲渡されていた。ソードカラミティは兎も角、ブーステッドマンの投入開始やナチュラルでも操縦可能なMSの開発成功により連合にとって用済みとなったソキウスシリーズが薬物処理やブーステッドマンの標的役として処分されていた時期であり、体のいいお払い箱を兼ねていた可能性もある。薬物で精神を破壊されたとはいえ、為す術もない理不尽な廃棄処分を免れる形になったのは皮肉である…

*3 デスティニープランが公表されるC.E.73年の時には、自らの武力による世界統治を完全に捨て去っている為、プランに関しては否定的見解を見せている。

*4 この時、ジェスの搭乗したアウトフレームとジェネシスαを強襲したテスタメントが交戦状態に陥っており、このままではジェスが嬲り殺しにされかねない状況であった。しかもテスタメントによって量子コンピューター用ウィルスまでばら撒かれており、それに感染した何れかのMSが整備システムに接続してしまった事で当時整備中だった全MSにも感染が広がっており、動かせるMS自体が限られていた

*5 当時、連合とザフトの戦争は最悪な状況となっており、条約無視の捕虜虐殺や味方の巻き添えを前提にした戦略等が横行し、解放作戦の20日前であるパナマ攻防戦では、アラスカ攻略の失敗の腹いせに、ザフト兵による無力化した連合兵の大虐殺までが行われている。当然、連合側のコーディネイターへの憎悪も最高潮となり、無条件降伏に近い連合の要求を呑めば、オーブ在住のコーディネイター達の命が危険となり、ザフトからも連合支持国家として総攻撃される可能性もあった(ウズミ曰く「パナマの二の舞」)。

*6 この時ロウは「今は持ち合わせがない」と使用料についての交渉をしようとしているが、ミナは「既に対価はもらっている」とだけ返して立ち去っており、おそらく無償で資材や場所などを提供したと思われる。