神のちから(漫画)

登録日:2011/05/22(日) 21:15:57
更新日:2023/08/27 Sun 21:27:01
所要時間:約 5 分で読めます





神さま 神さま
オーマイゴッド
それは
びっくりしたときだ
オーマイゴッド
それは
どうすりゃいいのか
わからないときだ
オーマイゴッド
すてきな神さま
たのしい神さま
回覧板を
まわしてよ
今すぐ隣の家まで
どうか ぼくを
つれてって
オーマイゴッド
オーマイゴッド
神さま 神さま
……神さま万歳!!



●神のちから

『神のちから(GOD POWER)』はさくらももこの漫画作品。
「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて平成元年(89年)から平成4年(92年)まで不定期連載された不条理でシュールな「青年漫画作品」である。
ハードカバーの全一巻。

「スピリッツボンバーコミックス」の名目で発売された初めての作品で、新連載『バカ山バカ太郎先生』が掲載。
続刊に『永沢君』が存在する。



【各話タイトル】

◎おたすけぶくろの巻
うなぎの養殖に失敗し立ち退きを要求された家族の物語……。
ギリギリのタイミングで父親が10年前に貰った「おたすけ袋」が出て来るが……。


◎おっとのむだづかいの巻
ある所に住む、豪快に無駄遣いばかりする夫と、それに悩む妻の姿を描く。
怪しげな中古屋で「お天気神様ハレハレ君」を入手した二人だが……。


◎すごいへそをもつあめりかじんの巻
ある家庭にカミナリと共に落ちて来た「アメリカ人」……。
父親は誘われるままに臍を覗いた所、その中に吸い込まれてしまうのだった。


◎あたまがつぼになったらの巻
大学一年生のヤスオは散髪に行った「理容カミサマ」でツボの様な頭にされてしまう。
……困惑するヤスオだが、周囲の人間の反応は予想外に好評で……。


◎えいえんなるじんせい
「永遠なる物」を探す男がいた……。
男が探す「永遠なる物」……とは、

深遠なる顔をもち
刻々と脈打ち
熱く燃え
永々とつづいている
……はずだった。

……そして、ついにそれを見つけた男だったが、体の中に「永遠なる物」が入り込み……。


◎あたらしいちからの巻
自称天才科学者の青池ヒトシは、引力、重力に続く新しい力(太巻き寿司やなべおさみに関係する)を発見する。
……新しい力の実験に際し、一件でも被害が報告されたら科学者を止めると豪語した青池だが……。


◎しりがうりもののおやじの巻
ある家族の許を「尻を売り物」にするセールスマンが訪れる。
男の尻には覗き穴が付いていて、中ではメロドラマ(『愛・ふみ子の場合』)が上映されていた。


◎びっくりさんにむちゅうの巻
TV番組『万国ビックリショー』に夢中な家族の物語。
家族の熱狂の内に進行する番組。
……そして、番組の最後に登場したのは。


◎のっとられたげんさんの巻
※ホラーまんが
ある家庭の娘が父親にセキセイインコを買って貰った……。
……そのインコの顔は、何故かまんじゅう屋の源さんに似ていた。
翌日からインコは源さんの口調で喋る様になり、逆にまんじゅう屋の源さんは鳥の鳴き声をする様になる。

……そして……。


◎ばかでもやさしいの巻
ある所にバカだが性格の優しい弟と、イジワルだが頭の良い兄の居る家族があった。
兄は弟を騙そうとしたのだが、何故か嘘が本当になってしまい……。


◎とりあえずそうしきをしたいっかの巻
ある夏の日に訪れた「葬式屋」に言われるままに葬式をする事になった家族の物語。


◎おくられてきたひとの巻
ある日、部長から贈られて来たのは本物の「ヤマモト」だった……。


◎なんでそうなったのかわからないひとの巻
沢田さんはいつもひょんな事から、他人のペースに巻き込まれてしまう。
……そして、彼はそれを上手く奥さんに伝えられないのだった。


◎あたらしいじんせいの巻
OLのルミ子はイケメンの課長と不倫の関係。
……ある日、社長が急死してしまい混乱に見舞われた会社は社員の田中(ケン坊)の祖母でイタコの恐イタ子に口寄せを依頼するのだった。
見事に事態を解決したイタ子は請われるままに、会社に残りOLとして第二の人生をスタートさせるが……。


◎それてゆくかいわの巻
際限無くそれ続けてゆく二人の男のとりとめもない会話……。


◎かんげいされたおとこの巻
ごく普通のサラリーマン平岡ムネジ……彼は早朝マラソンを10年間続けていた。
誰も知らない筈の細やかな自分だけの記念日……。
妻も知らない、自分だけの達成感をかみ締めていたムネジだったが……。


◎にしやまがいるの巻
ふと、男が気付くと部下の西山がいる。
……男が改めて周囲を見てみると、いつの間にか周囲は西山だらけになっていた。


◎こんすたんちのーぷるのおもいで
※書き下ろし。
行った事も無い「コンスタンチノープル」についての想いを作者が語るエッセイ。

……さようなら。
……おなら。


◎なぞのてんにゅうせいの巻
連載終了から11年後の2003年に「月刊IKKI」で書き下ろされた新作。
あるクラスに昨日から「えび原しんじ」なる生徒が転入してきたはずだが、本人の姿はどこにも見えない。
やがてクラスメイトたちは「えび原しんじ」が行ってきた善行の数々を語り出すが……。





【余談】

※本作に登場した奇妙なキャラクター達は、後に『コジコジ』に流用された。





追記・修正それはすばらしいものだ。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 漫画
  • さくらももこ
  • ビッグコミックスピリッツ
  • スピリッツボンバーコミックス
  • 小学館
  • シュール
  • カオス
  • コジコジ
  • コンスタンチノープルの思い出
  • ちびまる子ちゃん ←は関係ない
  • 神のちから

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年08月27日 21:27