魔界(DMC)

登録日:2012/01/21(土) 02:49:13
更新日:2021/07/12 Mon 02:31:40
所要時間:約 6 分で読めます




魔界とはゲーム「Devil May Cry」シリーズに登場する地名であり、伝説の魔剣士スパーダの故郷にして悪魔達の蔓延るまさに地獄と呼ぶべき場所である。
力だけが全てを制し、力を持たぬものは他の悪魔達の餌食となる弱肉強食の世界であり、力ある悪魔は覇者として君臨する事ができる。

本作品における人間界と魔界の境界は粗い網目のようなものとして表現されており、力の弱い下級悪魔はその網を自由にすり抜けられるが、力の強い上級悪魔などは逆に自らの強大な魔力が仇となって自由に通り抜けられない。
簡単に言うと、チビマリオならば簡単に抜けられる小さな穴はパワーアップで大きくなったマリオでは通り抜けられないという事である。

ただし、特別な手段を用いれば上級悪魔も人間界を自由に行き来できる他、魔界との境界が薄い土地はその境を力ずくで押し広げる事で魔界と人間界を繋げる事ができる。

また、一口に魔界と言ってもそれは様々な領域で個々に分かれており、場所ごとにその光景はおろか広さや環境までも著しく異なる。



舞台であるマレット島という島は魔界との境界が薄い土地であり、ムンドゥスはここを拠点に人間界への侵攻を企てた。
時が経つにつれて古城は魔界の侵食を受けて光景が変わっていき、過去の時間へと遡るという事も起きた。

侵入した魔界は生き物の体内のような洞窟となっており、極めてグロイ上に気持ち悪い。
登場する敵もノーバディやフロスト、プラズマといった強敵ばかりであり、さらに壁や床、天井などから出ている触手に
捕まるとみるみる内に体力を削られてしまう。おまけに立ち止まっているだけで地面から口が出て来て食いついてくるなど、もはや地獄そのものである。

そんなおどろおどろしい場所を越えた先、魔帝ムンドゥスが待ち受けるのは……ここが魔界なのかと疑う神々しさに溢れた巨大な神殿である。



舞台となるデュマーリ島を近代化させた企業、ウロボロスの経営者アリウスが覇王アルゴサクスの力を手に入れるために
四つのアルカナを利用して魔界の入口を開こうとした。
最終的に魔界の入口は開かれ、ダンテは復活しかけているアルゴサクスを倒すために乗り込んでいった。
アルゴサクスと対峙する魔界は凶々しいオーロラが見える荒野のような場所であり、そこの中心に覇王アルゴサクスの繭とも言える無数の悪魔達が融合した肉塊、「アルゴサクス・ザ・ケイオス」が鎮座している。

……手抜きとか言わない。



舞台であるテメンニグルという巨大な塔はかつて魔の力を求めた者達によって建てられたものであり、塔自体はスパーダ自身の血と穢れなき巫女(レディの先祖)の血、そしてパーフェクトアミュレットによって封印されていた。
劇注後半、アーカムによってその封印が解かれ、魔界への入口が開かれる。

今回の魔界は様々なエリアで分かれているのが特徴で、ステージの変化が楽しめる。
エリア間の移動は魔鏡というものを通して行われる。

  • 不浄なる地獄の門
開かれた魔界の入口であり、敵は登場しない。先が無いと思ったら自動で道ができていく。
天界ともいうべき神々しく明るい上に、BGMも合間って魔界とは思えない場所である。
後にバージルと最後の戦いを行う際は川が流れている他、暗くなっており非常に凶々しい場所へと姿を変える。

  • 死せる遊戯の冥府
チェス盤の上のような場所であり、やや狭い。背景もチェスばかりである。
ここではダムドチェス軍団と戦い、実物のチェスを忠実に再現したバトルを行う事になる。
ここでしか登場しないキングとクイーンはかなり手強い。
チェスのルールを知っていれば、攻略は少しだけ楽になるかもしれない。

……そこ、ハリー・ポッターとか言わない。

  • 絶望に続きし滅の羨道、終局に導きし滅の羨道
絶望に続きし滅の羨道は不浄なる地獄の門のように明るい天国のような場所であり、奥には巨大な足の石像が置かれている。
終局に導きし滅の羨道はフォースエッジが封印されてある封じられし禁断の冥府へ続いている道である。
特にイベントはないが、前者では非常に忌々しい敵であるフォールンが出現する。

  • 蘇りし亡者の冥府
無数の石版と捻れた地形の階段で構成されており、九つの石版を調べると今まで戦ったボスと戦う事になる。いわゆるボスラッシュステージ。
色ごとに登場するボスが事なり、倒すと大きな石版に色の光が刻まれる。輪を作れば先に進む事ができ、
全ての光を刻めばボーナスとなる。

  • 静謐なる鎮魂の冥府
今までの天国のような光景とは逆転し、まさしく魔界と呼べる場所。
凄まじい広さを誇るエリアであり、ダンテが移動できるのはそこの一角のみ。
空には暗雲、地面には血の池が広がっており、所々に無数の瓦礫や像が点在している。
ここでは上級悪魔・アビスが次々と襲いかかってくる。

また、ラストでバージルが魔界に落ちた後にムンドゥスと遭遇するのもここである。

  • 錯乱せし魔鏡の冥府
極めて狭い部屋単位のエリアであり、天井には二つのシャンデリアがぶら下がっており、壁面には無数の大きな鏡と金色の女神像、エリアのヒントとなる石版がある。
登場する敵はアビスであるが、こいつらはいくら攻撃しても倒せない。
実は鏡の中の一つだけがアビス達の視点となっているものがあり、それを二つ破壊する事でアビス達を全滅させる事ができる。
ここの魔鏡は終わりなき無間の冥府へと続くが、女神像に輪廻の彫像を使用すると終局に導きし滅の羨道へのルートを作る事ができる。

  • 終わりなき無間の冥府
メビウスの輪のようなものが周囲を回る部屋。中心には巨大な砂時計が設置されている。
この砂時計の砂が落ちきる前に敵を全滅させないと時間が逆戻りし、敵が全て復活してしまう。
そのため、難易度DMDでは敵の強さも合間って、迅速に敵を倒さなければ永遠に先へ進めない。

  • 封じられし禁断の冥府
魔剣スパーダの仮の姿であるフォースエッジが封印されてある場所であり、アーカムが初めに訪れた時には険しい岩場しかない禿山の頂上のような場所であり、後にダンテがやってきた時には水溜りのような広場となっていた。

なお、バージルは魔界に侵入してから短時間でここへ到着しているが、どうやらどこかのエリアの空間を閻魔刀で両断して無理矢理、道を作ったようである。



魔界そのものは登場しないが、フォルトゥナには魔界と人間界を繋げる地獄門という石版が登場する。
オリジナルの地獄門はスパーダによって封印されており、閻魔刀が封印解除の鍵となっていた。
また、アグナスがオリジナルのコピーとして小さい物をいくつか作っており、動力としてグロリア(トリッシュ)が持ってきた魔具を利用し、ベリアルやエキドナといった悪魔達がここを通って人間界へと現れた。

また、直接は描写されていないがベリアルが支配している領域は魔界全体から見ても極めて苛酷な炎獄であるらしく、バエルやダゴンらが生息するのは極寒の領域、そしてエキドナが支配する領域はミティスの森のごとき険しい森であるらしい。



本作では魔界樹クリフォトの出現によって魔界化したレッドグレイブ市が舞台となる。街中の至る所にクリフォトの触手に血液を吸いつくされて干からびた人間の死体が転がる地獄絵図のような光景が広がっている。

なお、クリフォトは一般的な樹とは異なり、上下逆さまに生えている。人間界の地上に現出したものは全て「根」で「地下」に相当し、人間界の地下に位置するものが「頂上」であり、地面を境界に魔界へと突き進んでいる。

ストーリーの最後にダンテとバージルがクリフォトの根を断つために魔界へと旅立ち、根を断ち切った後は一ヵ月以上も仲良く兄弟喧嘩をしながら悪魔たちを掃討している。


アニメ版

終盤でラスボス・アビゲイルの力が封印されていたという聖堂のような場所が描写されている他、ヒロインのパティは森のような場所を訪れたりもした。

なお、直接描写されていないが、四天王と呼ばれる勢力が魔界で争いを続けている模様。




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最終更新:2021年07月12日 02:31