ウィザーモン

登録日:2010/06/06 Sun 12:20:38
更新日:2023/12/07 Thu 12:15:55
所要時間:約 8 分で読めます





炎と大地の盟により雷雲を呼ぶ、若き魔導師!


『ウィザーモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。

【基本データ】

世代 成熟期
タイプ 魔人型
属性 データ種
必殺技 サンダークラウド
雷雲を呼び出し、強烈な雷撃を繰り出す。
得意技 マジックゲーム
テラーイリュージョン

【概要】

魔法使いの姿をした魔人型デジモン。
別次元のデジタルワールド『ウィッチェルニー』で炎と大地の魔術を極めた後、更なる修行のためにデジタルワールドに訪れる。
性格はいたずら好きだが、同時に恥ずかしがり屋でもあるため、深くかぶった大きな三角帽子と襟を立てたマントによって顔のほとんどを隠している。この隠した素顔を見せることは滅多にない。
アニメでは水を飲むシーンで素顔が描かれた。人間に近いが、メラモンのように口を糸で縫っているのが特徴的。

手には先端にデジタマと太陽を組み合わせたような形の飾りがある杖を持つ。ちょっとデジタマモンに似ている。

元々は、バンダイが発売した『マジカルウィッチーズ』のキャラクターで設定等も同じ扱いになっており、亜種のソーサリモンやフレイウィザーモンなども同ゲームのキャラクターである。
あとナニモン。そういえばその杖の先端が似ているデジタマモンの進化元は確かOYAJI……

デジモンとしての初登場は『デジモンペンデュラムVer.3 ナイトメアソルジャーズ』。


【派生種】

ウィザーモン(X抗体)

世代 成熟期
タイプ 魔人型
属性 データ種
必殺技 ボルトブレイク
両手から量子分解を起こすほどの強大な電撃魔術を放つ。
サンダークラウド
原種と同じ。
ウィザーモンがX抗体により進化した姿。
エネルージュ族の影響が色濃くなり、内に秘める魔力も増大した。
また、いくつもの世界を渡り歩き修行をした成果も加わり、魔術も強化された。


【関連種】

ウィッチェルニーの項目も参照のこと。
色違いにはソーサリモン。「ウィザーモン」の名を冠するデジモンにはフレイウィザーモンが存在している。

・進化ルート

これと言って定まった進化ルートは持っておらず、魔術っぽい繋がりからワイズモン、ウィッチェルニー出身の魔法戦士ということでミスティモン辺りに繋がる事が多かった。
ゲーム「デジモン新世紀」(日本未配信)では唯一欠けていたベルゼブモンの進化ルートの成熟期枠を埋める形で採用。
インプモン→ウィザーモン→バアルモン→ベルゼブモン というルートが採用された。


【関連作品でのウィザーモン】

※以下ネタバレを含む

アニメ『デジモンアドベンチャー

CV:石田彰

ヴァンデモンテイルモンに集めさせたデジモンの内の一体として登場。
手品で子供達を集めたりして、8人目の選ばれし子供を探していた。

ただ、元々ヴァンデモンに従っている訳ではなく、孤独に旅を続け死にかけていた所をテイルモンに助けられ、それ以降テイルモンのために生きてきた、という経歴を持つ。

八人目の子供たちを探すに当たっては「路上で子供向け手品を見せて子供たちを集める」といういかにも効率的な手段をとる。
また、ピコデビモンの追及をかわすのにとっさに酒に酔った演技をしたりといった機転から、高い知性を窺い知れる。
その他、ヴァンデモンに敗れて瀕死に陥ったリリモンを回復させたり、背後からの不意打ちとはいえヴァンデモンに強烈な一撃を打ち込んで膝をつかせたりした高度な魔術の腕前など、成熟期デジモンとしてはおそらく最高レベルの能力を見せている。

カラスの巣からデジヴァイスを見つけ、ヒカリとテイルモンのために尽力するが、タグと紋章を手に入れた際ヴァンデモンから攻撃を受けて負傷。
その後、海を渡りお台場を目指すタケルと丈に助けられ、フジテレビでのヴァンデモンとの決戦に赴く。

「昔のことを考えていたのですか?」

「(このデジヴァイスをヴァンデモンに渡すわけにはいかないな…)」

「幼い昔の記憶をとりもどすのが怖いのですか?どうして思い出そうとしないのです。失った過去を取り戻すのです…恐れず自分の過去を思い出すのです」

「私はあなたとともに戦う者。ヴァンデモンは関係ない」

「借りは返さないと気が済まないタイプなのでね」

完全体のデジモン達がヴァンデモンに苦戦する中、背後からのサンダークラウドで一矢報いるも、最期はヴァンデモンのナイトレイドからヒカリとテイルモンを庇って致命傷を負う
テイルモンに自分を心から救ってくれた事に感謝して消えていった……。

「ウィザーモン…すまない…」

「何がだ…?」

「こんなことに巻き込んで…」

「いいんだ…君に会わなかったら私は意味のない命を長らえただけ。君に会えて…よかった…」

「ウィザーモン…!!」


「ありが…とう…」


上記のテイルモンとの関係や、石田彰の声のマッチ具合から今現在もファンからの人気は根強い。

特にテイルモンとの最期のやり取りは名シーンの1つであり、涙なしでは見る事が出来ない。
上記の名シーンが見れるエピソード「完全体総進撃! きらめくエンジェウーモン」は、
  • 子供達とヴァンデモンとの決着
  • 終始興奮の戦闘シーン
  • 全員が進化→総攻撃
  • エンジェウーモン覚醒
…と見所盛りだくさんの人気エピソードである。

ちなみにこれほどの活躍をしたデジモンでありながら、なぜかナレーションによるデジモン解説が無い
入れ忘れたのか、はたまたここまで人気になるとは思わなかったのであろうか?


アニメ『デジモンアドベンチャー02

続編のため、前作と同一人物。
フジテレビ内で実体のないデータだけの存在で彷徨っており、ヤマトの父・裕明達の頭を悩ませていた。

8/1計画の最中、フジテレビを訪れた選ばれし子供達やテイルモンに助言をし消えた。

「優しさが黄金の輝きを放つ…優しさだけではいけない。それだけでは…黄金の輝きが必要なんだ」

彼の魂はどこへ向かったのだろうか…願わくば光のある場所に行けますように。

ちなみに彼が彷徨っていたのは、何気に終盤のべリアルヴァンデモンの伏線となっている。
(ウィザーモンは現実世界で死亡し彷徨っていた=同じく現実世界で死亡したヴァンデモンも同じ状態にある可能性がある)


ゲーム『デジモンワールド デジタルカードアリーナ

前作『デジタルカードバトル』には登場しなかったが、こちらではアニメ二作に準じた設定で登場。
スカイシティでテイルモンやヒカリ、それにエアロブイドラモンなどとともにいる。
ヒカリたちのデザイン・時系列は02時代相当だが、ウィザーモンは幽霊などではなく、ちゃんと存命状態である。

また、本編終了後は彼の持つ杖に特定のパスワードを入力することで、貴重なカードを入手することができる。

バトル用のカードとしても登場。暗黒属性のレベルⅣ。
攻撃力の数値がレベルⅣとしては最高ランクでバランスも良く、HPも平均レベルだが決して低くない。
援護カードとして出した場合の効果は「自分の手札をすべて捨て、その後山札から二枚引く」という、どちらかというと珍種属性に多いトリッキーなもの。
マジシャンらしい能力といえる。

亜種のソーサリモンは氷水属性。氷水属性にしてはやや低め(とはいえ全体では十分高め)のHPに、氷水属性にしては高い攻撃力を備える。
しかし援護カードとしての能力は「場に出ている自軍デジモンの属性を氷水にする」というもので、やや地味目。
氷水属性でデックを組んでいる場合に発動は難しいだろう。


アニメ『デジモンフロンティア

CV:宇垣秀成

キャンドモンの村でデジコードを守っており、アグニモンと戦った。
ウィザーモンだけに言えた事ではないが、フロンティアでは過去に登場したデジモンの声優が変わっており、違和感が凄い。
ちなみに中の人はアドベンチャーでナノモンを演じている。

亜種のソーサリモンもセラフィモンの側近として登場。
こちらは完全に無印・02のウィザーモンと同じようなポジションである。


アニメ『DIGITAL MONSTER X-evolution

CV:石田彰

プロジェクト・アークのためにロイヤルナイツからの逃亡を続ける多くのデジモンの1体として登場。
劇中の扱いを見るに、逃亡デジモン達の中心人物の一人らしい。

中盤、ドルガモンを助け、それによってデジモン達の隠れ家を知られてしまうが、それでもドルガモンを見捨てなかった。
デクスドルグレモン達との戦闘が激しくなると、自身も戦列に加わり、多数のデクスドルグレモンをサンダークラウドで攻撃した。


漫画『デジモンクロスウォーズ

デジタルワールドの研究者として登場。
護衛役のテイルモンと一緒に旅をしている。
相方がテイルモンな辺り、作者は良く分かってらっしゃる。

クロスローダーを複製する等、様々な面からタイキ達をサポートする。
人間界に行った時は、騒ぎにならないようシャウトモン達を擬人化させた。
擬人化ウィザーモンはテイルモンが頬を染めるレベルのイケメン度なので必見。
ただしこれはアカリとテイルモンのリクエストであり、ウィザーモン自身はお前らのような姿になろうとした、というかなった。


アニメ『デジモンアドベンチャー tri.

第6章「ぼくらの未来」のキービジュアルにウィザーモンの帽子が描かれていたことから登場が予想されていた。

そして、本編ではヒカリの意識を、オルディネモンの中のテイルモンとメイクーモンの元へと導く役割としての登場。
ただ、残念ながらセリフ等はなし。

なお、3章で行われた『リブート』によって、現実世界で死亡したウィザーモンは無事に(?)デジタルワールドに転生していると思われる。


漫画『デジモンドリーマーズ』

“進化ができない”呪いを解くためにウィッチェルニーを目指すリツとパル(パルスモン)。
彼らが、ウィッチェルニーの情報を入手するために探したのが、ウィザーモンであった。

そのウィザーモン、登場当初は、記憶を奪われ、メモリー海で釣りに興じる日々を過ごしていた。
なお、無理に記憶を呼び起こそうとすると、頭痛と共におかしな現象が生じる。
頭に花が咲いたり、帽子の先が外れて万国旗やハトが飛び出したり…。挙句、その中に入ることもできる。ボーボボじゃぇねぇんだぞ…

ただ、その実力と魔力は高く、オリジナル魔法である『すごたて』(パル命名)を呼び出したり、『サンダークラウド』の一撃で完全体のダゴモンを倒すほどの実力を持つ。


追記、修正よろしくお願いします

1999年8月3日―――あの日の君の優しさにありがとう

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最終更新:2023年12月07日 12:15