スラリン(DQ)

登録日:2010/09/10(金) 19:42:16
更新日:2024/02/16 Fri 03:20:22
所要時間:約 5 分で読めます




概要


DQの世界において最もポピュラーな魔物といったら彼(彼女?)をおいて他にはいないであろうスライムの名前のひとつである。
シリーズに幾度となく「良いスライム」が登場することもあってスライムの名前は多いのだが、その中でも最もポピュラーなスラリンについて解説する。

モンスターの種族によってレベル上限が異なる場合、スライムは基本ステータスこそ低いがレベル99まで育ち最終的には上の下ぐらいまでは強くなる、という調整のことが多い。

DQⅤ

仲間モンスターの一体。
ちなみにSFC版からプレイしている自分にとってしっくりくる「スラ“リン”」で表記させていただいた。別に“りん”でもよいのだが。

たいていのプレイヤーはコイツかブラウンさんが馬車を手に入れた後一番最初に仲間になったのではないだろうか。
その仲間になりやすさは全モンスターの中でもトップクラスであり、1匹目ならばまず1~2回の戦闘で仲間になってしまう。
10回戦って仲間にならないほうが難しいくらいである。
しかし、仲間にしたからといって調子にのってそのまま歩を進めてはいけない。


○○○○ ヘンリー スラリン

なんて順番になったままベビーニュートなどとの戦闘に突入したら惨殺必至である。
仲間になりたての頃のステータスはまさにスライムといった感じなのである程度レベルや装備が整うまでは馬車警備員として頑張ってもらおう。

ある程度レベルが上がってくるとスクルトやルカナンといった有用な補助系魔法を覚えてくれる。
死の火山でこやつのトラマナに助けられたプレイヤーも中にはいるのではなかろうか。ただしMPは少なめなのでご利用は計画的に。
ステータスは素早さが高めであり、最終的にはカンストする。
しかしパワー不足に悩まされがちであり、人によっては武器を剥奪され補助系魔法を唱えたら防御、なんて使われ方も。
ただレベル99まで育てればしゃくねつほのおを覚える。まぁ覚えた頃には敵はいないし、隠しダンジョンでは耐性持ちばかりなのだが。
めいそうを覚えるのでエスタークとは言わずともミルドラース相手ならタイマンでも勝てるようになる。
どっかの誰かが「努力では才能に勝てない」ことの例えとして「スライムレベル99がマスタードラゴンに勝てると思うか?」と言ったそうだが、マスタードラゴンの強さはミルドラース以下なので普通にスラリンの方が強い。
また吹雪の剣破壊の鉄球といった最強クラスの武器こそ装備できないが、最高攻撃力のメタルキングの剣を装備できたりする。
とにかく結婚辺りから戦力としては厳しくなってくる。しかしその愛らしさもあって馬車には常にこやつの姿があるプレイヤーも多いはず。


多いはず。
ちなみにSFC版ではある裏技(バグ)を使えば二匹以上仲間になったモンスターのレベルを短時間で99に出来る。
ひとしこのみで仲間に出来るようになるのはちょいと先になるので、それに頼らずとも二匹仲間に出来るスライムはこの恩恵に肖れる。

オラクルベリーの時点でレベル99にしてしまえば、まだまだ戦力が整っていない中でしゃくねつほのおを連発出来る。
更に耐性が無く、ダメージを受け続けてもⅤスライムはレベル77でめいそうを覚えるのでザキ系にさえ気をつければ無双しまくれるのだ!

流石芸達者!俺は安心して馬車の中でニートになるぜ!(主人公)


しかしコイツの真価はニフラムを覚えるという点にこそある。
本作のニフラムは消費MP1、かつ耐性がないかあっても弱程度の敵が多いため、場所を問わず効果は絶大。
死の火山のばくだんいわ、封印の洞窟のレッド&ブルーイーターといった忌々しい連中とも戦わずに済む。
そんな有用なニフラムだが、本作でこの呪文を覚えるのはスライムとクックルーしかいない。
そして仲間になりやすさや習得レベルではスラリンが圧勝している。
看板モンスターの名は伊達ではなく、唯一無二の役割を持ってパーティに貢献してくれるのだ。
しかもSFC版は「まもののむれ」を倒すと敵が宝箱を落とさないというかなりまずいバグが存在している。
これをかき消すのもスラリンの役目。上述のモンスターに限らずドラゴン系やゴールデンゴーレムといったごつい敵を除く殆どの敵にニフラムが通用するので、やり込みにおいても仕事してもらわないと困る場面は多い。

グランバニアで買える風神の盾は道具として使うことで誰でも全体版ニフラムが使えるが、こちらはザキ属性ニフラムという面倒な仕様。
メタル系も一緒に消し去ってしまう点に目を瞑れるならそれ以降はしばらく無理にスラリンを連れていく必要はない。
が、ザキ属性なのでゾンビ系に通用しないなど本家本元のニフラムでないと対応しきれない部分もある。というわけでスラリンのMPの低さからいって最終的にはどっちも必要という結論に落ち着いてしまう。*1

小説版では主人公がモンスター爺から話を聞いた直後に仲間になる。
グランバニアの王位継承まで同行するが、ジャミの手によってビアンカが拉致された襲撃の際に産まれたばかりの子供二人を守るための囮となる。
子供達に扮してドラきちと共に敵を騙す大立ち回りを演じるが、ビアンカが勘違いして、連れ攫われる事になる。
その事に責任を感じたスラリンはデモンズタワーの戦いでキメーラとしゃくねつのほのおを撃ち合い、相打ちとなる形で命を落とす…ってレベル99!?

DQⅥ

今回も仲間モンスターの一体。
やはり仲間になりやすい、そしてステータスはやっぱりスライムである。
当然のようにレベルは99まで伸び、最終盤にはしゃくねつを覚える。

しかし今回は職業システムがあるためか、それ以外の呪文や特技は全て剥奪されてしまっている。
仲間になりやすさを活かして職歴を積み地道に育てていこうということだろう。
レベルが上がりやすくそれと共に能力も順調に伸びていき、特に素早さはクリア前ぐらいまでならパーティの中で最速になれるだろう。

だがそこはやっぱりスライム、悲しいかな耐性はなくHPもそんなに高いわけではなくMPも低くと素早さ以外の売りがなく打たれ弱い。
これが原因でスライム格闘場を勝ち抜いていくのも難しい。
その素早さもレベルが40台半ばを超えると伸びが鈍化、他のスピードキャラにどんどん追い抜かされていく。
代わりに力が伸びてきて素早さを逆転、最終的に強みがなくなり微妙なステータスへと仕上がってしまう。
今回は大器晩成というよりは早熟といった感じである。

リメイク版では仲間モンスターがスライムを一種一匹ずつになっているが、スライムの枠はルーキーに奪われてしまっている。
あっちの方が強いから仕方ない面もあるのだが、やはり切ない。

ドラクエ以外の作品

トルネコシリーズでも序盤の敵としておなじみで、3のポポロ編では最初に仲間にできるモンスター。
成長が早く能力の伸びも良いのでラスボス戦か少なくともその手前ぐらいまでなら普通に主力として使っていける。

いたストでは2とGKでマップとして登場。スライムの姿をしっかりと象ったマスの配置をしている。
エリア名もスライムの種族名で統一、店の名前にもスライム関係を中心にドラクエ関連の用語がふんだんに使われている。
3では削除の憂き目に合っているが、これは著作権でゴタついたとかなんとか。

マップとしては口の真ん中からスタートして外周部を回るというデザインで、目の部分は2つの飛び地になっている。
分岐点は口の端と外周部を繋ぐ橋の部分しかないため
セオリー通り銀行周りの口が優位だが、外周部も複数持てば十分強い。
ただしそれらを敵に持たせやすくなってしまう目を使って勝つのは難しく、目にハマると一気に不利になりやすい。
銀行には行きやすいものの運寄りのマップと言えるため、安定して勝つのは難しいだろう。

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最終更新:2024年02月16日 03:20

*1 例えば守り・素早さの種のメッカであるサンタローズの洞窟で言えばブラウニーはニフラム強耐性なのでふうじんのたての方が有効、くさったしたいはニフラム一択など