アントニン・ドロホフ

登録日:2012/05/29 Tue 17:24:18
更新日:2024/01/28 Sun 19:40:54
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ハリー・ポッターシリーズに登場する闇の魔法使い




演:アーバン・バジラクタラ
声:山口りゅう


死喰い人の一人であり、ヴォルデモート卿の腹心でもある。
1965~1969年頃の時点でヴォルデモートの部下に「ドロホフ」と呼ばれる者がおり、死喰い人最古参メンバーの一人とも推測される。
ただ、最古参なのは親戚の可能性もあるが。というのも初期メンバーはヴォルデモートの学友たちらしく、もし「最古参のドロホフ=本編のアントニン・ドロホフ」だとすると、年齢が七十歳前後となってしまうため。


名前のスペルは「Antonin Dolohov」だが、イギリス人なら「アンソニー」となるところがスラヴ系の「Antonin」だったり、苗字が露骨にロシア系なことから、イギリス人ではなく東欧出身者と推測される。
イゴール・カルカロフとともにダームストラング出身の可能性も高い。東欧出身の移民でスリザリン出身としても、どのみち異例である。

死喰い人古参として大々的に活動し、数多くのマグルやご主人様を支持しない魔法使いを拷問・殺害したとされる。


脇役”ではあるものの、その戦闘力は死喰い人のなかでも上位に位置し、
鞭のように振るった杖から出る紫の炎を操り相手に致命傷を与える。
外傷はなく内臓を破壊するタイプらしい。呪文を発せられなくなりパワーダウンしても、直撃すれば相手を卒倒させるのみならず、生き延びても長期間の治療を必要とする。
この魔法はハリー曰く「見たことがない」とされ、また他に類似の魔法を使う人物もいない。彼が独自に開発した可能性もある。

他にも実戦的な魔術を習得し、戦闘力はベラトリックス・レストレンジセブルス・スネイプに匹敵するという。
実際に作中でも凄腕の魔術戦士マッドアイ・ムーディを筆頭に、多くの実力者を撃破・殺害している。


ヴォルデモートの全盛期には、モリー・ウィーズリーの実弟であるプルウェット兄弟を殺害。
このことが原因でモリーは身内や親しい人物の死を極端に恐れるようになる。

ヴォルデモート失踪後も抵抗を続けていたか、魔法省に敗れて捕まり、アズカバンに収監された。


相手を傷つけることに喜び勇んでいることから、根っからの戦闘狂かつサディストだと思われる。





以下、各巻の活躍


4巻『炎のゴブレット』
イゴール・カルカロフの裁判で名前のみ登場。
死喰い人として逮捕されたカルカロフは「仲間の死喰い人の名前を告発すれば減刑する」と言う取引を呑んでいたので、真っ先にアントニン・ドロホフの名を挙げる。
しかしドロホフはカルカロフ逮捕の直後に捕まっており、この件では減刑とはならなかった。


5巻『不死鳥の騎士団』
ベラトリックス・レストレンジらとともにアズカバンから脱獄。

その後、魔法省神秘部の戦いにおいてハリーたちと交戦。
いきなり妨害呪文で声を出せなくされるが、無言呪文で紫色の炎の鞭を発動してハーマイオニーを半殺しにし、続いて蹴りでネビルの杖と鼻を破壊し呪文を使えなくさせる(杖が折れたのもさりながら、鼻が折れて発音が難しくなりネビルの呪文詠唱の効果がなくなった)。
その後はハリーに凍結呪文を食らうが、程なく再起。声も出せるようになり、呪文を駆使してマッドアイ・ムーディもあっさり撃破。
たちはばかるネビルもあっさり蹴散らしハリーの持つ予言に迫る。

しかし、あと一歩のところでシリウス・ブラックに妨害される。一時はシリウスをも圧倒しかけるが、横からハリーが放った凍結呪文をくらいこの日2度目の石化。

最終的に神秘部へ駆けつけたダンブルドアに身柄を拘束されアズカバンへ逆戻りとなった。


映画版では、ハリーに黒い霧状で執拗にまとわりつき失神呪文で吹き飛ばされる。
その後、ルシウスと共にハリー&シリウスのコンビと激戦を繰り広げるも、シリウスの呪文をくらい身柄を拘束された。



7巻『死の秘宝』
吸魂鬼の職務放棄により再びアズカバンから脱獄し、死喰い人の会議に出席。何気にご主人様の近くに座っている。


魔法省陥落後、仲間のソーフィン・ロウルとともに作業員に変装。トテナム・コート通りのカフェにいたハリー、ロン、ハーマイオニーを襲撃する。

しかしハリー達の反撃に遭い、またも凍結呪文をくらい石化。
ハーマイオニーに忘却呪文で記憶を抜き取られ、ロウルとともにご主人様にお仕置きをされる。


ホグワーツの戦いでは、一騎打ちの末にリーマス・ルーピンを殺害。

その実力を遺憾なく発揮するも、最後はフィリウス・フリットウィックの前に敗れた。

ちなみにこの戦いの時にもパーバティに石化させられている。これで通算4回目。この呪文苦手なんだろうか?



因みに映画ではほぼセリフが0で、喋るのは呪文を唱えるときくらいである。


余談として、苗字の由来はトルストイの小説「戦争と平和」に登場するキャラクター「ドーロホフ」らしい。
博打と暴力が好みのならず者だが、勝負勘がとびきり強く、ロシア陸軍の連隊士官としても強い。ただし態度は悪いので、昇格と降格を繰り返し落ち着かない。




エクスパルソ!!
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最終更新:2024年01月28日 19:40