デミトリ・マキシモフ

登録日:2010/08/06 Fri 21:34:42
更新日:2024/04/03 Wed 10:55:36
所要時間:約 4 分で読めます





ヴァンパイアシリーズのキャラクター。


出身地:ルーマニア
生年:1483年
身長:197cm
体重:101kg
CV:檜山修之(原作ゲーム)、大塚明夫(OVA版ヴァンパイアハンター)


【概要】

格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズの主人公*1。魔界七貴族の1つであるヴァンパイア一族「マキシモフ家」の当主。

好戦的かつ尊大な性格で、唯一絶対の魔界の支配者を自負して憚らないほどに高いプライドの持ち主だが、ただの見栄やはったりではなく、
その自信の高さを裏付けるだけの高い魔力と実力を併せ持つ男である。
筋骨逞しく、服が今にも破けそうなほど全身から筋肉が隆起しているため、
その服装についてはピチピチタイツなどと呼称されることもある。
無構えの立ち姿からオーラを立ち昇らせる姿が印象的。

プロフィールを見てわかるようにかなり大柄な体格だが、他キャラとの兼ね合いかゲーム中ではさほど反映されていない。
何せ相手はダークストーカー、体格も形質も人間とはまるで違うので仕方ない。
シークレットキャラクターとして登場したSVC CHAOSモリガンを差し置いてヴァンパイア枠の一人として登場したCFJでは比較的大柄なグラフィックで描かれている。



【ストーリー】

100年前、魔界三大貴族の一角であるドーマ家の当主ジェダは魔界に人間界とつながる開口部を生み出し、
そこから流れ込む魔力を武器として魔界の覇権を握ろうとした。が、人間界の闇は想像以上でジェダは制御に失敗し自滅。
それがきっかけで始まった乱世の中で魔界の覇者となるべく開戦の狼煙を上げた貴族の1人、それがデミトリ・マキシモフである。
彼はジェダが自滅する原因になった魔界と人間界の扉を真っ先に確保すると、そこから流れ込む力を巧みに制御して己の物とし急速に勢力を拡大させていった。

最終的に魔界三大貴族の一派で魔界最強と目されていたモリガンの養父ベリオール・アーンスランドと直接決戦まで持ち込んだが返り討ちにされ、人間界へ追放される。*2
ルーマニアの古城で100年間の雌伏の時を過ごし、力を蓄えたデミトリは再び魔界へ舞い戻ろうするが、
何者か(パイロン)の気配を察知し、ダークストーカー達の戦いに身を投じる。

『ハンター』のエンディングでは、ベリオールへの雪辱を晴らそうと彼の居城へ向かうが、既にベリオールは没しており、跡を継承したモリガンを新たな仇敵と認識し、以来「魔界大乱戦」と呼ばれるほどの凄まじい戦いを繰り広げることになる。

セイヴァー』のエンディングではモリガンを打倒し、彼女を虜にしようとするが、モリガンは自ら石化することによって拒絶。(ありていに言えばフラれてしまった)

ポケットファイターでは背景キャラクターとして登場するが、新しい城に引っ越して欣喜雀躍しており、
終始笑顔のまま腹ばいで床の上を滑ったりとはしゃぎまくっている。マキシモフ家当主の威厳はどこにもない。


【ゲーム上の性能】

格闘ゲームのキャラクターとしては、所謂リュウケンタイプに属するスタンダードな性能。
判定が強く連打が効く小技と信頼できる無敵技で相手の攻めを寸断する能力が高く、一方的に押し潰される事が少ない。
攻めの強い本シリーズでは逆に異色の「立ち合い」がメインのキャラクター。
長いダッシュとバットスピン、空中飛び道具での立ち回り合戦も強い。

攻勢面は、無敵時間のあるダッシュを主軸とした攻めを基本とする。
だがガード崩しや攻めを連鎖させる能力がシリーズ中では相対的に低く、火力ではサスカッチなどに劣る。
大ダメージで逆転を狙おうとするとどうしてもミッドナイトプレジャーに頼らざるを得ず、一点読みされがち。

主な技

必殺技

  • カオスフレア
空中でも使用可能な飛び道具。
両手を合わせて火の玉を撃ち、ヒットした相手を燃やしダウンさせる。
『セイヴァー』では片手を払ってオーラを纏ったコウモリを放つ。
ヒットすればコウモリが噛みついて相手を一時的に行動不能にさせるが、追撃は間に合わない。
余談だが、ES版のボイス「Get my rage!」*3は「玄米ライチ」などの空耳で有名。

  • デモンクレイドル
無敵対空技。
通常版は垂直に上昇するが、ダッシュ中に出すと斜めに変化する。

  • バットスピン
空中にワープし、マントをドリル状に纏って斜めに降下する技。


EX必殺技など

  • ミッドナイトプレジャー
ダッシュの姿勢で短い距離を移動し、ヒットすると噛みつきから乱舞を決める。
ミッドナイトブリス実装後はこちらの方が威力が高いなど上位の扱いとなり差別化されている。
同時にコマンドも順番押し系となり、従来のコマンドはミッドナイトブリスに割り振られた。

  • デモンブラスト
両腕を広げ、無数のコウモリを広範囲に飛ばす技。
『ハンター』のみ実装。

  • デモンビリオン
無数のコウモリに変身して突進する技。『セイヴァー』より実装。
『セイヴァー2』『ハンター2』のダークフォース中は上記のデモンブラストと同様の技に変化する。

短い距離を移動し、ヒットすると相手を女体化させ吸血する技。『セイヴァー』より実装。
キャラクターごとに専用女体化*4グラフィックが用意されており、そのインパクトからデミトリを象徴する技となった。
むしろブリスが主体でデミトリそのものは付属品といっても過言ではないかもしれない。
詳細は当該項目参照。

  • ダークサイドマスター
ダークフォース。
二匹のコウモリを召喚し、本体に合わせて追加攻撃を行う。
しかし、状況によってはノックバックが大きくなり本来繋がるはずのコンボが途切れてしまうことも。
特にミッドナイトプレジャーはフィニッシュの吹き飛ばしが当たらなくなり反撃を受けてしまう恐れがある。
「暗黒界の主」という大仰な名前の割にショボいとネタにされたりもする。


【外部作品での扱い】

モノリスソフト開発の「NAMCO×CAPCOM」及び世界観を引き継いだその後継作『PROJECT X ZONE』シリーズにはシリーズを通じて仲間ユニットとして登場。
シリーズを通じて気難しく口も悪いが、ライバルのモリガン共々スチャラカな連中ばかりの自部隊中、数少ない真面目な良識人として登場。
また割と気さくでノリの良いお茶目な部分も見せてくれる。

ナムカプでは魔界の実力者として登場するが小牟にはタマネギ頭と呼ばれている。
高威力技やヒット数重視技など一通り揃い、パラメータも高いレベルでバランスが取れている。
…が、バランスが取れている分特筆すべき部分が無く後半は影が薄くなりがち。

ミッドナイトブリスは技でなくスキルとして実装。隣接敵ユニットのHPを10%吸収する。
序盤はHP一定数以下で撤退する敵ユニットが多いので、ブリスでギリギリまで減らしてから撃破し経験値を稼ぐ事が可能。

コンパイルハートのクロスオーバーRPGのクロスエッジにも登場したが、細身で人間であるはずの勇刀よりHPが少ないという屈辱を受けた。
しかもジェダ・ドーマが物語の中心ともいえる活躍をしているにもかかわらず、作中では影が薄い。まぁ、そもそも全体的にシナリオが薄目のゲームではあるが。
ただしコラボゲームではツンデレ気味の性格にキャラ付けされることが多い中、原作同様の渋怖いキャラ付けを通しており、今となっては逆に新鮮だったり。
また使いまわしも多いがブリス姿をわざわざ全ユニットに用意する等、これはこれで結構優遇されていたりする。

バンナム、セガ、カプコンのクロスオーバーRPG『PROJECT X ZONE』には、なんとダンテとコンビを組んで出演。
インタビューされた時の「I'm Bat Master!」と答え、ダンテにノリがいいなとツッコまれる。
あとデビロット姫に怪人ムキムキタマネギに改造してやろうと言われ、プレイヤーの腹筋を崩壊させた。

更に続編の『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』ではモリガンと組むことに。
すっかり真面目でお茶目なダークヒーローが板についている。モリガンに対しても初登場時こそ魔界の覇権を賭けて喧嘩を売りにきてはいたが、互いに好敵手として認め合う良好な関係を維持している。


【余談】

一応主人公ではあるのだが、人気の面ではモリガン・フェリシア・バレッタなどの女性キャラの後塵を拝しており、
MARVEL VS CAPCOM 2ではファラ王アナカリスにさえ先を越されて出場されてしまった。
ミッドナイトブリスが原因ともいわれているが、真相は不明。

中の人が某勇者王であるため、ゲーム中では若々しいイメージがあるが、OVA「ヴァンパイアハンター」ではCVが大塚明夫に変更されているため、かなりダンディーなキャラになっている。



今夜はキミの追記・修正で乾杯といこう…

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ヴァンパイア
  • PXZ
  • ピチピチタイツ
  • レッツプレイ
  • 主人公
  • 主人公ェ
  • ナムカプ
  • 玄米ライチ
  • モンハン
  • 檜山修之
  • 吸血鬼
  • デミトリ
  • ミッドナイトブリス
  • ムキムキタマネギ
  • デミデミ
  • 大塚明夫
  • マッチョ
  • 破天荒
  • 影が薄い
  • デミトリ・マキシモフ
  • ルーマニア

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月03日 10:55

*1 ストーリー的には『ハンター』はドノヴァン、『セイヴァー』はジェダが主人公となっている。

*2 ベリオール自身も戦闘で発生した「空間の破棄」で少なからずダメージを受けており、結果的に痛み分けとなった。

*3 訳:「我が怒りを受けよ!」

*4 女体化は男性の場合。女性キャラの場合はそのままドレスアップさせる。