アンディ・ボガード

登録日:2011/09/22(木) 02:34:56
更新日:2024/01/10 Wed 17:42:52
所要時間:約 6 分で読めます




「よしっ!」

【概要】

アンディ・ボガードは『餓狼伝説』『KOFシリーズ』に登場する架空のキャラクター。
『餓狼伝説』の主人公、テリー・ボガードの弟であり、同シリーズを通じての主人公、主要キャラクターの一人。

そして、不知火舞の公式の恋人でもある。


初登場は初代『餓狼伝説』で、テリー、ジョーと並ぶ三人の主人公の一人として登場。
『KOFシリーズ』にも長らく「餓狼チーム」としてレギュラー参戦していたが、近年は影(髪)が薄くなっていた所為か平気でハブかれる様にもなった。

また、SNK系を代表するキャラクターである兄のテリーや恋人の舞、宿敵のギースは別格にしても、似た様な立ち位置のジョーと比しても客演や外伝の出演機会に恵まれていない。まあ、同じ立ち位置のロバートや拳崇もあまり恵まれていないので仕方ない。



【プロフィール】


■骨法のスペシャリスト

格闘スタイル:骨法→不知火流体術
誕生日:8月16日
年齢:24(23)歳
身長:172cm
体重:67kg
血液型:A型
出身地:アメリカ
趣味:修行
大切なもの:修行時代の写真
好きな食べ物:納豆スパゲティ
嫌いなもの:犬
得意スポーツ:ショートトラック



【人物】

テリーと同じ孤児院で育った、一つ年下の弟。
テリーとは実際の血縁関係は無く「義兄弟」の設定の筈だったが、『餓狼』が「絆」や「復讐」をテーマにした作風の為か実際の兄弟とされる場合もある様で、実は曖昧だったりする。

格闘家のジェフ・ボガードにテリーが引き取られる際に一緒に引き取られ、共に養子となる(※テリーがアンディと一緒に引き取られる事を条件としたとの設定が加わる場合も多い)。どこの『北斗の拳』だ。
養父ジェフがギースに殺害された後に兄と共に復讐を誓い、自らの小柄な体格を補う技を求めて日本に渡り「骨法」と出会いこれを会得。
ギースが道楽として主催していた「キングオブファイターズ」に参加し、テリー、大会で出会い親交を結んだジョーと共に妨害を突破しつつ大会を勝ち抜き、遂に復讐を果たした(以下は後述)。
最初は骨法だったがリアルで色々あり、今は流派は不知火流体術とされている。
ちなみに元来は不知火流忍術は舞が継承する物であり、アンディは一切忍術のほうには関わってない。
最近はこの辺りの設定はかなり忘れ去られてしまっていそうだが。

その見た目から、アニメや漫画ではクールな性格の優等生とされる事が多く、この性格はゲームにも取り入れられた。
風来坊のテリーに比べると割合俗世(特に格闘技界)の知識もあるようで、フランコ・バッシュに逢った際には「キックボクシングの元チャンプ」ということを知っていた。
腺病質で病弱気味との設定が加わる事も多く、体格面でテリーにコンプレックスを感じていたとする設定からも、やや冷たいキャラクターとされる場合も少なくない。

媒体により一人称が「僕」「俺」「私」とコロコロ変わり、性格もナルシスト、熱血漢、クール&シニカル、礼儀正しい堅物とコロコロ変わる。
最近ではやや堅物なイメージが定着しつつあるが、それでも兄や親友ほどには性格が安定せず今でも割と多面性を見せる。

舞との関係も、基本的には幼馴染みの延長であり、自分の修行が済むまでは積極的に進展させようと云う意識が無いとされているのだが、アニメ版『バトルファイターズ餓狼伝説』シリーズではベタな描写で「絆」が演出されていた。
余談だがアニメ第1作では若ギースと被るのを避けるため、髪の色が金髪→水色がかった銀髪に変更されている。



【作品毎の活躍】


■餓狼伝説シリーズ


初出は初代。前述の様にテリー、ジョーと共にギースを倒し復讐を果たす。

『2』『SP』には実は明確なストーリーが存在しておらず、表舞台にのこのこ現れたクラウザーを倒す(※実はクラウザーはギースより多少若い歳なのでアンディに似た息子など居ません)。

『3』『RB』にて、実は死を偽装していたとの設定によりギースが復活(※クラウザーを誘き出す為の罠であったとされる)。
「秦の秘伝書」をも巡る戦いの中、今度は本気を見せたギースに兄と共に挑み、遂にこれを倒すが肉体に深刻なダメージを負う(後のフォローはされていないが、公式と思われる)。

……実は『餓狼伝説』の物語は『RB』までで事実上の完結をしており、以降は蛇足である。

『RBS』では裏とも言えるEXアンディが登場。他EXキャラと違い、通常アンディと会話するなどアンディとは別人という設定のようだ。

更に下った『MOW』の時代では舞と共に不知火流を継いだらしく、弟子の北斗丸が参戦している。ちなみに舞との関係は結婚には進展していないとのこと。まぁ、舞が看板的人気キャラクターになってるとはいえ…。


■KOFシリーズ

兄、ジョーと共に『餓狼』チームとして定番参戦。
基本的に居るだけ参戦であり、改悪とは云えスポットが当たるジョーより不遇扱いされる向きもある。
テリーや『龍虎』の二人同様に美形扱いされていた筈だが、最近はハゲネタの方が進行したらしい。
ちなみに、前述の『3』における負傷設定は基本的にパラレルであるKOFではスルーされているが、そのために本調子でなかった事があるらしい。
作品によっては弟子のおたふく風邪で不参戦、なかなかチームを組んでくれない事に業を煮やした舞に無理やり旅行に連れていかれて不参戦、などということも…。

■大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

DLC第4段の発表動画でジョーと一緒に招待状を取ろうとするがずっこける。
京やリョウが取り損ね、一緒に取ろうとした人物が兄ではないということは…
ゲーム中ではDLC第4段と共に追加されたステージ「KOFスタジアム」やスピリットで登場。
スピリット戦では残像を残す高速移動や炎を纏った突進を使うフォックス・マクラウドと対戦。
また、『餓狼2』でのBGM「パスタ」を『ストII』に関わった下村陽子氏にアレンジした。
アンディにとっては貴重な外部出演でもある。

※他の客演には恵まれず。


【ゲーム中の性能】

身体が小柄で通常技(特に小技)のリーチが短いが、技の出戻りが早くキレが有り、必殺技「斬影拳」を含めた瞬発力とスピードが持ち味。
一方で飛び道具「飛翔拳」や昇龍拳コマンド技の「昇龍弾」にクセが強く、地上での牽制も強くはないため
オーソドックスな飛ばせて落とす戦法は必ずしも得意ではない…

というのが、キャリアを通じて一般的なイメージ。もっとも歴史が長いため、これに当てはまらない場合も多い。


KOF'94にて、↓弱P(キャンセル)⇒残影拳×αわゆる「残影ハメ」がお手軽で(ガードすれば脱出不可で体力を削られ、当たればピヨるorKOまで続く)キャラ的にも嫌われる。95で改善はされたものの以後好かれるキャラになる事は無かったような…

【主な必殺技】

※主人公タイプ(波動昇龍系)だが癖が強い。
後にはトリッキーな技が多くなった。

  • 斬影拳
「アンディ・ボガードの代名詞」とも言える超高速肘鉄砲。兄貴のバーンナックルと違い、予備動作が無いのが個性である。
追加コマンドで追い討ちが出来る作品もある。小足→ざんえいけんっ!の流れはオールドゲーマーにはお馴染み。
餓狼伝説2ではしゃがみ小パンチ⇒斬影拳⇒しゃがみ小パンチ…というガード固め連携が非常に脱出しにくく、
いわゆる「ハメ」として猛威をふるった。
素早い突進技というものが対戦格ゲーでバランス調整が難しいことを、如実にあらわす必殺技である。 
上の項目もだが、「残影拳」という誤記から初登場以来28年経っても逃れられずにいる。
「残影」という熟語はあるが「斬影」は本作の造語なので仕方ないことではあるのだが…
往年の少年ジャンプに掲載されていた幕張*1やるろうに剣心*2でも使われる非常にメジャーな技。

ちなみに『NBC』の公式サイトではアンディの不参加を修行に出ているためとしているのだが、その理由が「斬影拳のキレを餓狼伝説2時代のレベル迄取り戻したい(注:原文ママ)」という事になっている。

  • 飛翔拳
飛び道具。
後に飛ばなくなったが飛翔拳。

  • 激・飛翔拳
前方に巨大な気の塊を発生させる別バージョン。
上手く使うとチクチク体力を削れる(飛んでないけどね)。

  • 昇龍弾
両腕を振り回す様に舞い上がる対空技。
ごく初期には後述の空破弾と名前が入れ換わっていたことがあった。

  • 空破弾
独特の角度で飛ぶ回転ドロップキック。
ごく初期には前述の昇龍弾と名前が入れ換わっていたことがあった。

  • 撃壁背水掌
現在は打撃コマンド投げ。元ネタは雲のジュウザが使う同名の技。

  • 幻影不知火
忍者キャラになってからの技。
『餓狼』ではライン移動も盛り込まれた正に「幻影」だが『KOF』ではただの奇襲技。

  • 超烈破弾
全身をオーラ(炎)に包んで放つ空破弾の強化技。

  • 男打弾
気合いと共に放つ、強烈なコンビネーション。技の名前はジョーが命名

  • 超・神・速・斬影拳
姿を見失う速さで突進するとても痛い斬影拳。こっちはアンディの命名か?


【関連人物】

兄貴。
最大の目標にしてライバル。今のところ、一度もテリーには勝てた事がないらしい。
KOF13ではアンディにツケてキングの店で盛大に飲み食いされたことが判明。今度こそ就活させると心に誓った。
(テリーは放浪癖があるだけで金を持ってないわけではないのだが…)

親友。
……ややバカにしている気もする。でも逆に堅物さや舞の事でよくからかわれる。

恋人(一応)。
本来は妹の様な存在で、現在は一方的に想いを寄せられている状態。
舞のほうは今でこそベタ惚れだが、出会った当初はいけ好かない奴と思っていたらしい。
とりあえず爆発しろ。

友好関係。義理の姉になるかと思いきや、二人とも死亡フラグ持ちなため
進展したらしたでテリーやマリーの安否が心配される。

  • 不知火半蔵
故人。
舞の祖父で骨法の師。
何で骨法を忍者に習ったのかは不明。紹介したのはタンであったり山田十兵衛であったりまちまち。

  • ジェフ・ボガード
養父。

  • タン・フー・ルー
師弟の設定はアニメからの逆輸入。小柄なアンディに合う武術として友人である柔道家山田十平衛を紹介した。

ジェフの仇で生涯の宿敵。
若い時の見た目が似ている為に「親子」説が根強い(一部のスタッフの暴走という話もあり、社内で統一されていなかったのかも)。
彼には「邪影拳」という名で斬影拳をパクられてもいるのだが、名前が違うのはカモフラージュでもアレンジでもなく、単にギースの聞き間違えが原因という嘘みたいな話がある。

実は初登場時の設定は「ギースも怖れた闇の帝王」……だけ。
年齢も不詳だった為にボンガロでは伝説の「親子」設定が生まれた。*3



【余談】

ジョー同様に、『3』以降はアニメ版で声優を務めた有名声優の難波圭一氏が声を担当している。

餓狼MOWでは舞と結婚してないが、KOFMIAのロック曰わく同居はしている。
また、KOF02UMなどで舞が(おそらく忍術)で赤ん坊を出した時えらく驚いていた為、思い当たる節はある模様。

『2』『SP』のステージはイタリアの川を航行する船上で、背景の描き込みも素晴らしくBGMの評価も高いのだがそのBGM名は「パスタ」。




追記修正……めーーーつ!!


※おっぱい忍者の誘惑を断ち切れる猛者のみ追記を許す。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 餓狼伝説
  • KOF
  • SNK
  • 美形
  • 美形会議
  • No.2チーム
  • 金髪
  • 長髪
  • 生真面目
  • 若ハゲ
  • 骨法
  • デコ
  • 忍者
  • 舞の肉体を自由に出来る男 ←行使はしてません
  • 非童貞疑惑
  • 氏ね
  • もげろ
  • 爆発しろ
  • 不遇
  • 猫背
  • 稀代の美形キャラ
  • アンディ
  • 橋本じゅん
  • 難波圭一
  • 岡本寛志
  • アンディ・ボガード

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月10日 17:42

*1 件の「残」影拳のミスもやらかしている

*2 巻町操の初登場時にナコルルマントで斬影拳。ちなみに作者の和月氏はSNK好きで有名

*3 厳密にはクラウザーの息子に激似だっただけ