Dr.フェイカー

登録日:2012/11/10(土) 10:12:15
更新日:2023/12/05 Tue 13:36:33
所要時間:約 4 分で読めます




Dr.フェイカーとは、遊戯王ZEXALの登場人物。
声優は小川真司。

概要

天城カイト天城ハルト兄弟の父親。
年代的には一馬と同じくらいだと思われるが、異様に老け込んでおり老人にしか見えない。ちなみに本名は不明。

100年に一度の天才と言われた科学者で、近未来都市ハートランドシティの創造主。
ハートランドシティの代表はMr.ハートランドだが、真に権力を握っているのはフェイカーである。

一般人にはその姿を知られていないようで、ホログラムで姿を現した時は「何だあのデカイおっさん」とか言われた。
ただ、名前だけは知られており、住民からはMr.ハートランドの裏には黒幕(フェイカー)がいるという噂が流れている。
普段は自分の部屋でモニターから外を監視しており、主にホログラムで現れる。

カイトやドロワ、ゴーシュらが使う「フォトン」カテゴリのカードはフェイカーが異次元科学を使い作ったもの。
また、カイトには「未来への思い」というカードも託している。

かつてバイロンや遊馬の父親の一馬と共に異世界研究をしていたが、そこで「とある理由」からバイロンと一馬を犠牲にする事でバリアン世界の力を得た。
この影響でバイロンは子供の姿、一馬はアストラル界行きになり、バイロン改めトロンからは強く恨まれている。

劇中での行動

カイトを使ってナンバーズを回収している。カイトの事は息子というよりは道具という見方が強かった。
だが、トロンにハルトが拐われたりした時には強い怒りを見せていた。
ナンバーズの力でアストラル世界を滅ぼす事を目標としており、日頃はハルトの力を使ってゴミを落とす事で攻撃している。

劇中で遊馬の前に現れる事は中々なく、遊馬がハートランドに侵入した時が初顔合わせ。また、アストラルを視認でき、彼を「オリジナル」と呼ぶ。

WDC決勝戦にてナンバーズを回収する為の装置「スフィア・フィールド」を持ち出し、
決勝戦終了後にナンバーズとついでにZEXAL遊馬を回収、スフィア・フィールドを砲弾としてアストラル世界を崩壊させようとした。
この時はハルトが苦しんでも気にせず、邪魔をしたカイトを消そうとした。

そして現場にかけつけたシャークとカイト、スフィア・フィールドから出された遊馬相手に3対1のデュエルをする事になったのだが……。

デュエルサイボーグ化しました。

3期OPにて筋肉モリモリで登場していたので過去のボスの例に漏れずにデュエルマッスル化するんだろうな……とか予想されていたが、
半身が機械に覆われるという更なる進化を遂げた。ついでに声が機械っぽくなった。

このデュエルはライフがフェイカーが12000、遊馬らが3人で4000を共有するというものだが、
ターンはフェイカー→遊馬→シャーク→カイトと動く上に3人側はフィールドを共有(前作の超官戦とだいたい同じルール)。
実はこのルール、フェイカーがメチャクチャ不利だったりする。
3ターン連続はともかく、フィールド共有が凄まじい不利を生み出している。
このルール、どれくらい不利かというと、わかりやすく言えば1ターン目に3人側がデステニー・レオを召喚したらそれで終わりである。

先攻1ターン目からガーベージ・オーガの効果でガーベージ・ロードをサーチし、手札にあったものと合わせて3体を並べ、No.53 偽骸神 Heart-eartHを召喚した。
破壊耐性で3人の猛攻をしのぎつつNo.92 偽骸神 Heart-eartH Dragonに切り替え、3人を攻撃していった。

その後残りライフ150という鉄壁まで追い込まれた時、自身の行動の真意を語る。

ハルトは生まれつき病弱で、長く生きることはできなかった。それでも息子を見捨てられなかったフェイカーはバリアン世界の情報を聞きつけ、友を犠牲にして契約する事で彼らの力を手に入れ、ハルトを生かす事が出来た。

だが契約の対価として、アストラル世界を滅ぼすための尖兵にならざるを得なかったのだ。
かつて世界の支配とかそういった目的を語ったが、それらは嘘。ナンバーズを集めていたのはそれが理由であり、全てはハルトを助けるため、彼が生き続けるためだった。

当然ながらナンバーズハンターとして必死だったカイトは「どうしてオレにそれを言ってくれなかった!?」と噛みつくが、カイトの性格をよく知っていたフェイカーは、この事実まで知らせればカイトはハルトのみならず、フェイカーの分の責任まで背負い込んで潰れかねない、と危惧してあえて伝えずにいた。
スフィア・フィールド砲にハルトの力を使っていたのも、全てが終わればハルトを自由にできる、と信じて心を鬼にしていたのかもしれない。

だからと言って、何でカイトにさせる必要もないナンバーズハンターやらせてボロボロにしていたのかは謎。ただ、首謀者が首謀者なのでちょっとそれの関与を疑う。

そしてカイトとフェイカーは和解したのだが、そこで契約を破ろうとしたフェイカーの前にバリアンの使者が現れ、フェイカーに取りついてデュエルを続行。が、結局はZEXALの前に敗北することになった。


デュエル終了後は遊馬、カイトと共にアストラル世界へ落ちそうになるが、不意に現れたトロンによって外に弾き出され、助けられた。この時、トロンとも一応和解したよう。
その後はハルトとともにカイトと遊馬のデュエルを見守る普通の父親となっていた。
改心してからは顔芸をやめ、かなりアクの抜けた顔になっている。

IIにて

Ⅱでは133話までOP以外で登場していなかった。

そして134話にて遂に登場。愛の力に目覚めたオボミによって月でのカイトVSミザエルの決闘の映像を見ることになる。
どうやら表社会に復帰したらしく、ハートランドの指導者のような立ち位置にいる。
142話ではハートランドの住人たちがフェイカーの元に集結していた。
タッグフォースでのキャラクター説明によれば、WDC以降は一線を退き、カイト達を見守っていたらしい。


漫画版にて

バリアン世界が存在しないため背景も変わっている。漫画オリキャラの瑠那は元助手。
アニメに輪をかけた天才であり、第一種永久機関を開発する、無生物に魂を吹き込むなどもはや魔法の域に達している。

病弱だったハルトを治療するためアストラル世界の力を利用しようと考えたのだが、これに失敗した結果ハルトは精神が崩壊してしまった。
息子を助けようと必死になったのかアストラル世界への攻撃を始めたが、アニメと異なり自身も不治の病を抱えており、ハルトを救う手立てを見つけられぬまま病死。

その亡骸は、アニメでも座っていた例の巨大な椅子に座したままミイラ化していたが、夢幻機関の成果の簒奪を狙った詐欺師・Mr.ハートランドによりこの事実は1年近く隠蔽されていた。八雲興司を通じてこの事実を知ったカイトは予想外の現実に衝撃を受け、「あんたがいなかったら、誰がハルトを治すんだ!!」と悲鳴を上げていた。


科学者として

「ジーニアス(天才)」を自称するだけあり、科学者としての頭脳、工学者としての技術力ともに並みの天才を遥かにしのぐ怪物。
その圧倒的科学力はもはやオカルトの域に踏み込んでおり、一部の発明はバリアン世界も真っ青なレベルを見せている。
とくに、近未来都市ハートランドシティはDr.フェイカーが創り出した最大の作品である。

また、彼がナンバーズハント用に作ったスフィア・フィールドは、バリアンが使用するバリアンズスフィアキューブとは比較にならないほど高性能であり、どんなナンバーズが現れようがビクともせず、さらにその力を吸い上げることすら可能。

しかもそれを利用したスフィア・フィールド砲の変換効率もまた凄まじく、ナンバーズが約50枚あればアストラル世界を滅亡させるのに十分な威力を発揮できる。
唯一バリアンズ・スフィア・キューブに劣るのが取回しの悪さで、大型ゆえに携帯できないことだが、目立った欠点はそれくらい。

さらには、カイトの使う「フォトンチェンジ」や「フォトンハンド」などナンバーズを奪う技術や、ナンバーズハンターたちが使っているフォトンカードも異世界科学を利用してフェイカーが作った。さらっと人の魂をコントロールする技術を開発・実装しているあたり、本当に人間なのかも疑わしい次元である。

異世界の技術や他の星の技術をもとに高次元の科学力を持つ組織や人物はフィクション作品でも多いが、
彼の場合、接触する前から物凄い科学力を一人で持っているモノホンの大天才。しかも頭脳のみならずそれを形にする技術も超一流という完璧超人である。
ちなみに、142話で起こった3つの世界の接近は25話という初期の段階でフェイカーがすでに予言していた。

またゲーム作品になるが、「激突!デュエルカーニバル!」では、過去のデータを洗いなおした結果、ただ一人コナミくんの到来を予想していた。

デュエリストとして

闇属性モンスターを用いた高ランクのエクシーズデッキを使用。
遊馬達3人を相手にした時の1回しかデュエルをしていない上、所持するナンバーズが異様に強いため、彼自身の実力を窺い知るのはデュエルの経過もあって難しい(実質的に各自2回ずつしかターンが回っていない上、フェイカーの方はカードを最小限しか使えていない)。

ただ、ナンバーズの強さに胡坐をかく素人ではないのは確かで、わずかに読み取れるデッキ内容からして、エースを迅速に呼び出してそのまま大暴れさせるタイプの戦術を使うようだ。

ゲームでは本来のエクシーズデッキの他に【暗黒界】を使用。
前者の方はとにかく偽骸神のエクシーズに特化しており、デッキのモンスターはほぼ上級で占められている。妥協召喚や特殊召喚が可能なモンスターばかりであるため事故率は低く回転力も高いが、打点不足が目立つ。
茫漠の死者や終焉の守護者アドレウスで殴りつつ、偽骸神で迎え撃ち、隙あらば偽骸神龍に繋いで制圧することになる。リミット・リバースで自壊させたり、素材を使い切ってからヘイト・バスターで自爆したり、と結構トリッキーなデッキ。……ただし、安定性の関係でアドレウス特化にした方が結果的には強いという現実もある。

一方暗黒界デッキの方は、グラファの特殊召喚に特化しており単純に強い。エクストラデッキが不足しているという弱点こそあるが、特に手を加えなくてもそのままクリアが狙える。



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最終更新:2023年12月05日 13:36