シリウス・ブラック

登録日 :2009/07/18(土) 23:05:29
更新日 : 2017/12/16 Sat 10:38:11 NEW!
所要時間 :約 9 分で読めます




ハリー・ポッターシリーズの登場人物。

演:ゲイリー・オールドマン
吹き替え:辻親八

真っ昼間にたった一つの魔法で通りを吹き飛ばし、マグルを含め13人を一度に殺害した殺人鬼。
その罪でアズカバンに投獄され、最重要監視下に置かれていた。
闇の陣営の中でもヴォルデモートに次いでNo.2の地位にいたらしい。

純血の中でも最高峰の名家“ブラック”家の嫡子。魔法族血縁関係の中心におり、マグル生まれを除けばほぼ全ての魔法使いと親戚関係にある。


ハリー・ポッターの父ジェームズ・ポッターとは無二の親友であり、結婚式では花婿付き添い人を務め、息子ハリーの後見人を引き受けている。

ポッター家がヴォルデモートの手から逃れる際、“忠誠の呪文”による“秘密の守人”になるよう要請され、受諾。
しかし、親友を裏切って彼らの居場所を密告したとされる。

上記の大量殺人事件は、このポッター家殺害&ヴォルデモート失墜後に発生。
かつての友ピーター・ペティグリューに追い詰められ、通りごと彼を消し飛ばした。
ピーターの亡骸は指一本だったとか。


3巻にて歴史上初めてアズカバンの脱獄に成功。かつての目的を果たすため、ホグワーツを目指す。



以下、ネタバレ




















実は、ポッター家の居場所をヴォルデモートに密告したのはピーター・ペティグリューである。
最後の最後でシリウスが夫妻に“守人”をピーターに変えるよう提案し、そのままピーターが“守人”となった。

これは自分こそが守人である、とヴォルデモート側に思わせる囮作戦だった。しかし、ピーターが寝返ったために作戦は失敗。夫妻は殺されてしまう。

これを知ったシリウスは独自にピーターを追い詰めるが、策略に嵌って逃げられた挙げ句、
実際にはピーターが行った大量殺人の濡れ衣を着せられてアズカバン送りになったのである。





性格は非常に友達想いで、「友を裏切るくらいなら死んだ方がましだ!」と断言する程。

ハリーのことは実の息子のように可愛がっており、全ての戦いが終わって疑いが晴れた後は、一緒に暮らそうと約束している。
だがハリーにかつての友の影を見ていると指摘もされている。
事実、映画版ではハリーのことを思わず「ジェームズ」と言ってしまうという失態の一幕も。



黒髪で瞳の色は灰色。作中屈指の超絶美男子。故に学生時代はモテていた様子だが、当人が友情優先だったせいか終ぞ浮いた話は出ていない。
収監後は窶れてしまったが、脱獄後は幾分か持ち直した。

魔法の腕は作中上位クラス。学生時代は首席のジェームズと並んでトップクラスの成績を納めていた。
非合法であるが、変身術の最高峰“動物もどき(アニメーガス)”でもある。変身する動物は犬。

だが優等生である反面、ジェームズ、ピーター、ルーピンと共に当時の悪戯少年達の頂点に君臨していた。
“忍びの地図”の作成者の一人“パッドフット”は彼のことである。
その悪童加減はジェームズとセットでミネルバをぼやかせたほど。


事実、悪戯の度が過ぎて+意図して間接的にスネイプを殺しかけたことがあり、それが切欠で只でさえ悪かった仲が更に険悪になった。
ちなみに、この時はジェームズがスネイプを救出したことで事なきを得ている。
また、この事件はスネイプがルーピンの秘密(人狼)を探っていたのが原因。
当時、人狼は徹底的に差別されており(今も根強い差別がある)本来なら入学すら不可能だったのをダンブルドアの計らいで在学できていたので、
もしスネイプが彼らを出し抜いたうえで秘密を知れば、ルーピンは間違いなく破滅していただろう。
実際、後にスネイプの暴露によって保護者から糾弾された彼は職を失ってしまい、生活に困窮することとなる。
彼がスネイプを間接的に殺しかけたのはそういった事情が大きかったのだ。

弟レギュラスとも軋轢があり、彼がヴォルデモートへの(クリーチャーを実験台にしたことに対する)報復を済ませた直後に、
兄を含む身内全員を守るため覚悟の自害に至った際も、覚悟の内容故に真相を知ることができなかったため「愚かな弟」と唾棄し、全く悲しまなかった。
もっとも弟はブラック家の純血思想にどっぷり浸かっており(屋敷しもべ妖精に優しいなど特異な面はあるが)、死喰い人になっていたので仕方が無いが……。
もしも真相を知っていたら、どんな反応を見せていたのだろうか……?


なお、当時の自分とジェームズの性格に関して「傲慢で嫌なガキ」と評するなど、
自分なりの自省の意思を見せていたせいか読者からはそこまで嫌われていない。
(むしろ読者人気はかなり高い方であり、成人キャラではスネイプに次ぐ支持を得ている)


代々スリザリン出身のブラック家史上唯一のグリフィンドール生である。

純血至上主義が先鋭を極めた家風に馴染めず、部屋にはマグルの水着グラビアやオートバイのポスター、
家族とは違うという意味を込めてグリフィンドールのバナーなどを堂々と飾っていた。
当たり前だが身内との仲は最悪(特にベラトリックスに対しては「 絶対に家族ではない 」と断言したほど)であり、
仲が良かったのは叔父アルファードと従姉妹アンドロメダの2人のみ、という体たらくだったのでその辺は推して知るべし。

反抗を繰り返し、我慢の限界もあって16歳の時に家出。この時に家系図から名前を抹消されてしまった。
家出後はジェームズの家に転がり込み、17歳の時にアルファードの援助で一人暮らしを始めている

またブラック家に仕え、その思想に凝り固まっていた屋敷しもべ妖精のクリーチャーにも嫌われている。
シリウスもまた、ブラック家での少年時代を思い起こさせる上にハリー達を罵倒するクリーチャーに嫌悪感を抱いてとにかく雑に扱っていた。
(母ヴァルブルガの肖像画が延々と恨み事を叫び続けるブラック家に閉じ込められていたストレスもあったろう。
ちなみに言われっぱなしなシリウスではなく、件の肖像画とは幾度となく罵倒合戦を繰り広げていた)
しかしクリーチャーに対する冷たい態度が災いし、シリウスは命を落とすことになってしまう。

ただ、高祖父であるフィニアス(の肖像画)は息子や幼くして夭逝した兄と同名なせいか、
嫌われていたにも拘らず「ロクでもない曾々孫」呼ばわりしつつも曾孫夫婦とは違ってシリウスに対する愛情は持っていた。




以下、各巻でのネタバレ











1巻『賢者の石』
名前だけ登場。赤子のハリーを運ぶことになったハグリッドに“空飛ぶオートバイ”を貸し与えた。



3巻『アズカバンの囚人』
日刊予言者新聞を見た際、ネズミ姿のピーターを発見。アニメーガス変身を利用してアズカバンから脱獄し、ピーターを殺すためにホグワーツに侵入する。
ハリー達の誤解を解くことに成功するもピーターには逃げられてしまい、自分は魔法省に捕まって“吸魂鬼のキス”を受けることになる。
が、ハリーとハーマイオニーに救出され、バックビークと共に逃走。その後は逃亡先からふくろう便を介して自身の無事をハリー達に伝え、
配達に行かせたマメフクロウ(ピッグウィジョン)を「ネズミがいなくなってしまったお詫び」としてロンにプレゼントした。



4巻『炎のゴブレット』
様々な場所を旅していたが、ダンブルドアから提供されたホグズミートの隠れ家に落ち着く。ハリーにアドバイスと警告を発した。



5巻『不死鳥の騎士団』
“不死鳥の騎士団”の本部として、実家“グリモールド・プレイス12番地”の屋敷を提供。
自由に動けない身の上のため、ここで事実上の軟禁生活を送ることになる。

終盤、策略に嵌ったハリー達を救うため、神秘部の戦いに参戦。
数々の死喰い人を退けるも、従姉ベラトリックス・レストレンジの呪文で死の世界に続くアーチへと放り込まれ、闇の彼方に逝ってしまった……。

フィニアスの肖像画は彼の死を知った際、ブラック邸に戻って必死になって彼を探したほどのショックを受けている。

彼の死を以て、ブラック家は滅亡した。

映画でもこの時の格好良さは異常。
「私の息子に近づくな」
ドゥクシッ!!←父フォイが殴られた音


なお、本巻で「両面鏡」というテレビ電話のような道具をハリーに渡しているが、ハリーがシリウスの死後までその包みを開かなかったため、シリウス生存中に使われる事は無かった。
だが、もしも使用していたなら…、シリウスと連絡を取ることになるため、ヴォルデモートの策略に嵌る事も無く、シリウスが死ぬ事も無かった可能性があったりする。


6巻『謎のプリンス』
名前だけ登場。
ハリーに屋敷を含む全財産(この中にはクリーチャーも含まれる)を遺産として遺していた。
後にクリーチャーはレギュラスの遺品をハリーから受け取ったっことで180°態度を改め、ハリーの忠臣となる。



7巻『死の秘宝』
終盤、“蘇りの石”によって霊魂として登場。死へと向かうハリーと言葉を交わす。

また、序盤の“七人のポッター作戦”では“空飛ぶオートバイ”が再登場。アーサーの手により、ロマン溢れる改造が施されていた。








後年、ハリーは自分の長男に父2人の名を取って『ジェームズ・シリウス』と名付けている。

性格は学生時代の彼らそのもの。
弟『アルバス・セブルス』をからかってジニーに怒られていた。
将来が楽しみである。
そしてちょっとKYである(この辺は伯父のロンに似ている)。






追記・修正が終わったら、私たちは本当の家族になれる。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/