向水遥のポケモン漫画

登録日 :2012/04/12(木) 20:50:14
更新日 : 2017/02/03 Fri 01:54:20
所要時間 :約 9 分で読めます




   *   *
 *   ピカチュウつねりたい
    ┬ 
+ ⊃(  Θ )⊂
   +  +  *



向水遥のポケモン漫画とは、初代ポケモンを題材にした4コマ漫画である。
エニックス発行のアンソロジーに収録されていた(詳しくは後述)。
項目名については、この作品群には「ポケットモンスターSPECIAL」だとか「電撃!ピカチュウ」のような題名がついておらず、無題での発表・掲載であったためのもの。


《概要》
少年ガンガン等を発行していたエニックスでは「4コママンガ劇場シリーズ」と題して、
ドラクエの様なメジャーなタイトルを中心とした版権作品の4コマ漫画のアンソロジーを発行していた。
そんな中、ポケモンを題材にした4コマをエニックスも発行していたりした時代があった。

そのエニックスのポケモンの4コマのシリーズで一番人気があったと言っても過言では無かったりする作者が存在する。

それこそが向水遥であった。


《向水遥の描く漫画の内容》
当初は陰険なスリープなどが登場する非常にブラックジョークに溢れたドロドロのトレーナーとポケモンの4コマだったりしたのだが、
二巻以降はガンガンで連載がはじまった「ポケモンだけが暮らす平和だがなんともおかしな村の暮らし」のシリーズが収録される。

当時は「ピカチュウげんきでちゅう」や映画の短編シリーズの様な「ポケモンだけが出てくる人間が完全に隔離された世界ないし舞台」を描く作品がほとんど無かった事もあり、
ポケモン4コマのシリーズの看板作品になった。

独特なセンスにより作られた世界観によるポケモン達のやりとりは、なんともかわいらしいながらもどこかおかしな笑いが込み上げて来るだろう。

ちなみにこのシリーズを追うごとに作中における毒はなくなっていき、「ピカチュウつねりたい」ことコイルすらも丸くなって行ったりする。
このあたりの変化を楽しみ懐かしむのも一興かも知れない。

なお向水氏は個人サークル 「あくあぼっくす」 で現在も活動中。当時楽しませてもらった人は、覗いて見てはいかがだろうか。


《代表的なキャラクター》
ピカチュウ
シリーズを通しての主人公、ただし一巻のピカチュウと二巻以降のピカチュウが同一人物かは不明(ニョロモ等の描写から同一人物の可能性が高いが)。
性格は非常に生真面目で温厚で気弱、運も悪く理不尽な目に合う事も多い。
濃い登場人物に対する突っ込み役でもあり読者目線の代弁者でもあるが、テキトーな対応をしたり稀にボケに回ってライチュウを呆れさせたりする。
家は立木を改造したもの。 自分で放火したこともある (再建?されているが)。

コイルくん
伝説のピカチュウつねりたいの人。まだ総選挙で1位になったりはしていない。
村に来たばかりで、獰猛なポケモンたちに因縁をつけられていたピカチュウを助けたことが出会い。
彼のみ1巻から通じて、台詞がノベル調で描写されている。
性格は非常に陰険かつ冷酷で自分勝手で、特に初期の作品ではピカチュウを理不尽な目に遭わせていた元凶。
とは言えピカチュウに友情を抱いており、ニョロモに対し嫉妬を感じる描写もあったりする。
また、年賀状欲しさに年末に急に優しくなるなど意外とさびしがり屋な性格。
しかし、ライチュウの登場と共に出番が2巻から消滅。ある意味ザマァw
4巻で再登場し、困っているポケモンの悩みを解消させみんなから尊敬されるポケモンになろうとするなど性格が丸くなった様子。
5巻ではピカチュウと共に最後のネタを飾った。

ライチュウさん
性別はメス、ピカチュウに一目惚れしたらしい押し掛け女房。
当初こそピカチュウの夢に出てくる程のヤンデレかつウザキャラだったりするのだが、
シリーズが進むに連れてピカチュウの嫁っぷりと天然さが強調される様になった。
バレンタインチョコに睡眠薬を仕込むなど危ない面もあるが、なんだかんだでかわいらしい性格。

なお、彼女の登場はコイルと入れ替わる形だったため、ライチュウがコイルを粛清してしまったのではないかと疑念が持たれたとか何とか。

◆ニョロモ
ピカチュウの友人……だった人。
コイルの策略で疎遠になってしまった。

◆フシギバナ
ピカチュウの暮らす村の村長。高齢で、若干ボケ気味だが怒ると怖い。

◆イーブイ
優柔不断で、シャワーズ、サンダース、ブースターのどれに進化しようか迷っている。
ピカチュウに相談したものの、余計に悩みをこじらせてしまった。
しかも最後の最後でそもそも進化の石を持ってないことがバレた。

進化形が異常に増えて (8種類) しまった現在、彼はどれだけ悩みを拗らせているのだろうか……


◆スリープ
一巻では何故かピッピをライバル視する「可愛く無いヤツ」として登場、ブラックな笑いを振り撒いた。
後にポケモン達の村のシリーズにも登場、弟子のゴースと共にインチキ超能力を披露したりする。

スリープ「ぬぅぅぅうん!」
ゴース「ひいぃ!う、浮いてる!?」


◆コンパン
ちょいちょい出てくる度に蝶(バタフリー)に進化しようとするが、本当の進化先は蛾(モルフォン)なのでどうあがいても絶望な人。
ちなみに憧れている対象のバタフリーの方は、息子のトランセルと共にメイン回をもらった事もあったりする。

◆ロコン
可愛い子供と見られるのが嫌な為に「強くてかっこいいポケモン」を目指すのだが、生来のかわいらしさ故に子供扱いされてばかりのポケモン。
この子が絡むと普段臆病なピカチュウが良いお兄さんキャラになってしまう。

◆ヒトカゲ(火とかげ)
ピカチュウの友達。何故かこいつだけ 「火とかげ」 とひらがな表記される。
基本的に常識人だが、尻尾の炎が消えたら死ぬ癖に雪の中ではしゃぎまくる一面も。

◆ワンリキー
クイズを観ているピカチュウの家に勝手に上がり込む迷惑なポケモン。その際に間違えた回答を大声で喋るが、ピカチュウには流されている。

◆カブトプス
両手の鎌で暴れまわる凶悪なポケモン。しかし痒いところを掻く時は命懸けのお方。
ライバルは同じく両手が鎌のストライク。
後に友情を認め合ったが、握手をしたら互いの刃が折れてしまった。

◆ゼニガメ
全ての電気タイプを目の敵にしている。
理由はドアノブの静電気。最終的に木の根で転び、草タイプに標的を変えた。

◆ゲンガー
お化け屋敷にビビるゴーストタイプ。ピカチュウ達と一緒にお化け屋敷に入るが、ピカチュウの背中に隠れてビビりながら意気がる等の醜態をさらす。

◆パウワウ
1年に一度必ずやってくる誰もかつて見たことのない伝説のビックウェーブに波乗ろうとするポケモン。水タイプの癖に泳げない。
上記の話も浮き輪で泳ぐのを誤魔化す為のデタラメらしい。ポリゴンの浮き輪がキュート。

◆エレブー
ライチュウの師匠で、彼女も認める理不尽で無茶苦茶な性格。態度がデカイ割りに敵に出会ったら、でんこうせっかで逃げる小心者。

◆カイリュー
心優しい、照れ屋さんなポケモン。悩みは力が強すぎる事で、軽く叩いただけでピカチュウがすっ飛んだり、地面にめり込む程。

◆プリン
進化に必要な月の石を一緒に探してほしいとピカチュウに頼みにきたポケモン。
戦闘力が異常に高く、はたくで滝が割れる。天然ドSで、月の石の在処までの道中でピカチュウは何度も死にそうになった。
ちなみに月の石はあくまで隠していただけで、ピカチュウを誘った理由は一人じゃ寂しかったから。


◆ファイヤー
「ポケモンの理想郷を築く」ために世界中を旅している伝説の鳥ポケモン。
一休みにピカチュウの家にとまるが、その身の炎で彼の家を黒焦げにしてしまう。
泣きながら謝罪する等、他の2鳥よりもまともな性格。
だが理想郷の内実は「世界中のポケモンが平和に暮らしつつ、私を崇め褒め称える世界」で、実態は世界征服を目指すヤバい鳥。

◆サンダー
注文を受けたら30 以内にお届けするピザ屋。非常にせっかちな上に短気で、注文だけ聞いて住所を聞かずにすっ飛んでいくので、まともに配達出来ていない。
現にピカチュウの家に間違えて届けた際は、間違いを指摘され、だったらその場で注文しろと逆ギレする。ピカチュウ曰く威勢のいい押し売り。
速さへのプライドが無駄に高く、問題点を改善する気が全くない。

◆フリーザー
伝説のポケモン。
ワガママな性格で、夏を満喫しにきたら暑いからという理由で森を凍らし、冬にはもっと寒ければ良いと猛吹雪を起こす。
ピカチュウに文句を言われたら「冬は寒くて当たり前なのよ!」と返し、
冬に温かい服装をする事が理解出来ず、コート姿のピカチュウを可笑しなポケモンと称して大笑いする。





追記・修正はピカチュウをつねりたいと思ってからお願いします

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