ワールドヒーローズ

登録日:2010/11/11 Thu 23:23:06
更新日:2023/05/28 Sun 08:34:15
所要時間:約 6 分で読めます




『ワールドヒーローズ』は、ネオジオ及びMSV筐体にて発売された2D対戦型格闘ゲームのシリーズ。

開発はADK。
なお初代の時点では旧名の「アルファ電子」名義だったが、本作初代のヒットにより、会社規模を拡大し社名も変更したという経緯がある。


概要

タイムマシンを開発したブラウン博士が各時代の英雄を呼び寄せ、武道大会「ワールドヒーローズ」を開催した…というのが(初代の)ストーリーの流れ。
以下の4作品が発売された。

  • ワールドヒーローズ(1992年7月28日)
  • ワールドヒーローズ2(1993年4月28日)
  • ワールドヒーローズ2JET(1994年4月26日)
  • ワールドヒーローズ パーフェクト(1995年5月25日)

ボタンはA~Dまでの4つで、作品によってボタンの役割が違う。全てのボタンを使うのは最終作『パーフェクト』のみである。
ちなみに初代では同キャラを選択する事が不可。
初代と『2』では通常のゲームモードである「ノーマルモード」とトラップやペナルティーがある「デスマッチモード」の二種類のモードがある。
タイトルの通り、登場人物は殆どが当時の人気漫画や映画のパロディ歴史上の人物をモデルとしている。


●登場人物

【初代からの登場】

○ハンゾウ
モデル:服部半蔵
青い衣装を着た忍者。『ストⅡ』でいう所のリュウ。飛ばして落とす典型的な技が揃っている。

○フウマ
モデル:風魔小太郎
オラオラオラァ!が口癖の赤い被り物とオレンジ色の衣装を着た忍者。『ストⅡ』でいう所のケン。技はハンゾウに同じだが、『2』で差別化が図られた。超必殺技はかなり当てにくいロマン技。

○ジャンヌ
モデル:ジャンヌ・ダルク
金髪の女剣士。初代で唯一の女性。目的は婿探しで、初代のJ・カーンに求愛するも拒否られている。
ちなみにデスマッチモードのCPUがいつも髪切りデスマッチなのが、一部のプレイヤーには本気で困る。

○ドラゴン
モデル:ブルース・リー
俳優にして格闘家。フェイロンとだだかぶりキャラクターだが、早かったのはこちら。
ネオジオの策略により、中国の格闘家にして韓国にいる不思議さん。

○ラスプーチン
モデル:グリゴリー・ラスプーチン
怪僧だけに説明するまでもない色物キャラクター。初代ではあくまでコミカル担当だったがシリーズが進むごとに明らかに変態化していった。
奥義・秘密の花園でシュラにオーバーキルをかける人が多かったとか。
とりあえず両刀使いらしい。孫娘はロリで普通に可愛い。

○ブロッケン
モデル:ルドル・フォン・シュトロハイム(『ジョジョの奇妙な冒険』)
企画段階ではヒトラーがモデルだったが、当然ながら色々あって変更となった。『ストⅡ』でいう所のダルシム
ちなみに形式番号はODC-005(おいらドイツのサイボーグ)だそうだ。

○マッスル・パワー
モデル:ハルク・ホーガン
本名はクリス・ハンガー。『ストⅡ』でいう所のザンギエフ
最初はヒゲがあったが、肖像権の関係で『2』からは無くなった。

○J・カーン
モデル:チンギス・ハーン(外見は『北斗の拳』のウイグル獄長
『ストⅡ』でいう所のエドモンド本田
蒙虎覇極道ハメは初代の脅威にしてトラウマ

○ギガス
モデル:T-1000ターミネーター2
初代のラスボス
闘う際に変身を繰り返し、そのキャラクターの技を使う。頭脳回路にバグがあり、小学生レベルの漢字が変換出来ない。


【2からの登場】

○キャプテンキッド
モデル:キャプテン・キッド
『2』では強キャラの1人。超必殺技は相手に縄を巻きつけ、錨の重さで吊し上げる今ならコンプラ的に危険すぎる絶命奥義。
どことなくマッスル・パワーに似ている。

○エリック
モデル:エリック・ザ・バイキング
必殺技が何を言っているのかよくわからないキャラクター。J・カーンと被るが、こちらは片手斧をもっている。

○マッドマン
モデル:『マッドメン』のシャーマン(諸星大二郎の漫画作品)
巨大な仮面を付けた色物その2。
年齢17歳(!)。テレビCMではなぜかメインに……。
仮面の下は美形。バルログではない。

○リョウコ
モデル:田村亮子(現:谷亮子)
フルネームは出雲良子。ハンゾウに憧れ、ジャンヌを尊敬している。
『2』と『2JET』では勝利ポーズの際に、『パーフェクト』では決定時に乳が揺れる。
ジャンヌは鎧の下のため、唯一のおっぱい要員である。

○ジョニー・マキシマム
モデル:ジョー・モンタナ
元アメリカンフットボール選手。飛び道具をキャッチしたりする。
『2』の頃は飛び道具を使用できたが、『2JET』以降はスタッフの意向で使用不可能になった。
シュラに続く不人気キャラクター。

○シュラ
モデル:ナーイ・カノムトム
とにかく地味なムエタイ使い。不動の不人気1位。オーバーキル常連。
『2』の時の勝ちゼリフは『修羅の門』っぽい。『2JET』以降はッスという口調が特徴。

○ネオギガス
前回より改良されたもののボスの座を奪われてしまっている。しかも『2JET』には出てこない。
勝ちゼリフがカーズ様やワムウ様とかぶっている。

○DIO
モデル:バオー(『バオー来訪者』の主人公)
『2』のラスボス。
セリフが『ジョジョ』のDIOにだだかぶりな今だったら色々怒られかねないキャラクター。というかバオーなのにDIOとはこれ如何に。
『2JET』には出てこない。


【2JETから登場】

○ジャック
モデル:ジャック・ザ・リッパー
切り裂きジャックがモチーフな色物その3。全身に隠した刃物で攻撃する。
マッドマンに勝つと血の味が変と言い出す。マッドマンなら仕方ない。

○リョフ
モデル:呂布
方天戟を振り回し、酒を飲んで火を噴いたり赤兎馬を燃やして技にしたり火が好きなお方。

○ゼウス
モデル:ラオウ(『北斗の拳』)
『2JET』のラスボス。
ジャックとリョフの主人。色々やっちゃったキャラクター。
ただ、敵としてはチート並みに強い。『パーフェクト』では一瞬でコテンパンにされる。


【パーフェクトから登場】

○孫悟空
モデル:孫悟空
そのままで悟空ではあるが、超必殺技はまず当たらないし技も微妙。

○NEO-DIO
『パーフェクト』のラストボス。ネオギガスを吸収したDIO。
超必殺技でKOすると、ドラゴンの様な風貌に変わる。
ネオジオではない。


●漫画作品

  • ワールドヒーローズ2
新声社の「コミックゲーメスト」にて連載。著者は雑君保プ。
タイトル通り『2』並びに『2JET』に則したコミカライズだが、タイムマシンの開発者がブラウン博士ではなく根腐軸盆(ねぐされじくぼん)博士なる人物だったり、
ブロッケンが味方を裏切って敵側陣営に与したりと、原作とは大分雰囲気が異なっている。
メインヒロインはジャンヌで、連載中途からは彼女が事実上の主人公として扱われる。
単行本は全5巻で、各巻の巻末にはハンゾウをメインにした時間改変物の連作ストーリーが掲載されている。
現在はマンガ図書館Zにて全話が無料公開されているため、コミカライズの中では読むことが一番容易。

小学館の「別冊コロコロコミック」並びに「月刊コロコロコミック」にて連載。著者はかとうひろし。
単行本は全3巻。詳細は作品項目の方も参照。

  • ワールドヒーローズ 光龍伝
光文社の「少年王」にて連載。作者は蜂文太。
単行本は全3巻。

  • ワールドヒーローズ
小学館の「月刊ヒーローズ」にて連載。作者は横尾公敏。
単行本は全3巻。


●外部出演

  • 痛快GANGAN行進曲
『2』と『2JET』の間に発売されたADKの別作品。本作のフウマがプレイヤーキャラの一人として参加している。

  • ネオジオバトルコロシアム
SNKプレイモア(現:SNK)より発売されたネオジオ作品のクロスオーバー格闘ゲーム。
本シリーズからはハンゾウ、フウマ、マッドマン、そして敵ボス枠としてNEO-DIOが参加。

  • NEOGEO HEROES ~Ultimate Shooting~
シューティーングゲーム作品。ブラウン博士がプレイヤーキャラのナビゲート役として、ギガスの系統である「ジオギガス」が敵ボスとして登場。


●余談

キャラクター単体イラストは、初代から『パーフェクト』まで描いた人が同じ人で、ADK社員時代のさいとうつかさだったりする。
その繋がりでPS2移植版『ワールドヒーローズゴージャス』のメインイラストも描いている。

地味に昨今世界中の英雄たちが集い争う漫画やゲームの先駆け的な存在だったりする。
ほんとに地味だが。




追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ワールドヒーローズ
  • ADK
  • さいとうつかさ
  • 格ゲー
  • 負けたッス~
  • キャラが濃い
  • アッー!
  • 歴史上の人物を間違えて覚えるゲーム
  • 色々パクり疑惑
  • デスマッチルール
  • 変態
  • 忍者
  • ネタキャラ
  • ネオジオ
  • ゲーム
  • アーケード
  • マンガ図書館Z

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年05月28日 08:34