ギース・ハワード

登録日 :2011/09/19(月) 22:18:20
更新日 : 2017/08/28 Mon 13:38:11
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「DIE YABO!!」




◆ギース・ハワード

ギース・ハワードは『餓狼伝説』シリーズ、『龍虎の拳』シリーズ、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズなどに登場する架空のキャラクターで、『餓狼伝説』シリーズを代表するボスキャラクター。
SNK系の格闘ゲームにおけるラスボスキャラクターの元祖にして頂点ともいうべき存在であり、『ストリートファイター』シリーズのベガと並び「格闘ゲーム史上最高の悪役」とも呼び顕される。

『龍虎の拳』から『餓狼伝説』までの共通の舞台となるサウスタウンの盟主であり、その世界観の中心に置かれている。
初登場時には和風好きでやけに渋くてかっこ良く、ネタ台詞に強さと名曲を兼ね揃えたただの悪役でしかなかったのだが、
復活作である『餓狼伝説SPECIAL』にて人気を不動のものとした。
そのカリスマ性は単なるゲームキャラクターの枠を超え、ゲーム内外で発揮されている。



【プロフィール】

■悪のカリスマ

格闘スタイル:古武術(八極聖拳、極限流空手……etc.)
出身地:アメリカ合衆国(生国はドイツ)
生年月日:1月21日
年齢:43歳
身長:183cm
体重:82kg
血液型:B型
趣味:凝り性だが飽きっぽい
大切なもの:己自身
好きな食べ物:ステーキ(レア)
嫌いなもの:邪魔者(自分の野望を妨害する者)
特技:物事を強引に解決すること
得意スポーツ:無し(強いて言えばビリヤード)
好きな音楽:ゴッドファーザー・愛のテーマ
職業:ハワード・コネクション総帥



【人物】
北米大陸の大都市サウスタウンの支配者。
初代『餓狼伝説 -宿命の闘い-』では、サウスタウン自体は単に裏でギースが牛耳っていることと格闘大会が盛んな街程度の設定だったのだが、
後のシリーズ展開により、裏では華僑やイタリアンマフィア、ギャング組織が常に覇権を争って来た都市であるとの歴史が語られており、
ギースはその抗争を制したことで、初めて裏のサウスタウンを統一した存在であるとされている。

巨大重複合産業「ハワード・コネクション」の総帥でもあり、表と裏の両面からサウスタウンを支配する姿は当時の合衆国大統領も警戒したとされる。

……尚、ギースがこれ程に「完璧」な支配者たる事を目指したのはヨーロッパの戦乱の歴史を影から操っていたともされる「シュトロハイム伯爵家」との戦いを見据えていたからだとされる。
……しかし、自身の目論見から外れた形とは云え「シュトロハイム伯爵家」との戦いに結果的に勝利を収めた後には生涯の目的を失ったのか、完璧とまで称えられた支配者らしからぬ自滅的な最期を迎えたとされる。


※ギース亡き後のサウスタウンは再び新たなる支配者たる事を望む愚かな者達の争いの場になっているらしく、
単純な善悪では計れない偉大なる支配者の存在と云うものを考えさせられる。


【作品ごとの活躍】

  • 餓狼伝説シリーズ
初登場は初代『餓狼伝説 -宿命の闘い-』で、同作のラスボス。
当初は街のギャングのボス程度の扱いで、袴姿で古武術を使ったり当身投げを使ったりと当初からインパクトはかなり強かったのだが、
開発者のヘマによりやらかした「許 さーん!!」の誤植に話題を持っていかれることもあった(家庭用版以降は修正されている)。

主人公であるボガード兄弟の仇であり、道楽のために開いた異種格闘技大会「キング・オブ・ザ・ファイターズ」を勝ち抜いたテリー・ボガードアンディ・ボガードジョー東らに敗れ、自らの名を冠する虚飾の塔「ギースタワー」から蹴り落とされて、3時間後に病院で死亡する。

……と、物語上では初代作品の時点で死亡したことにされていたのだが、その後新たな設定が追加され、第3作『餓狼伝説SPECIAL』にて待望のプレイヤーキャラクターとして復活。
初代作品でギースタワーから転落した際に、咄嗟に「気」を地面に叩きつけたことで激突の衝撃を和らげて死亡を免れたとされ、これが「疾風拳」の原形になった。
その後は表向きには死亡したと見せかけ静養しつつ、腹心のビリー・カーンを異母弟兼宿敵のヴォルフガング・クラウザーの元に送り込んで、クラウザーの所持する秘伝書「鳳凰の巻」を奪取させた(ギースタワー転落のダメージ回復に必要だった)。
そして第4作『餓狼伝説3 -遥かなる闘い-』において完全復活を果たし、皮肉にも支配者を失ったことで混沌を深めていたサウスタウンに再び君臨する。

『SPECIAL』の頃には、代名詞の「烈風拳」およびその強化攻撃の新技「ダブル烈風拳」、さらにはオリジナリティ溢れる必殺技の「当て身投げ」がプレイヤーでも使えたことや、超必殺技『レイジングストーム』のコマンド難度などから爆発的な人気を獲得した。

同作以降のギースのステージは、

  • 何度も柏拍子とともに何度も障子が開かれていく演出
  • 仏像や甲冑の他『SPECIAL』で星条旗を幟にしたのを皮切りに、『3』以降は「覇我亜怒(はわあど)」と書かれた幟や、「大悪党」と書かれた提灯などが配置されているギースタワーの最上階
  • 初代作品のBGM「ギースにキッス」からアレンジされた「ギースにしょうゆ」などのテーマ曲

といった独特の演出が特徴的であり、以後のギース像の基本となっている。


『3』ではプレイヤーキャラクターの一人であり、『餓狼』シリーズにおける登場作品では唯一ボスキャラクター扱いではないが、一方で物語上の最重要人物として位置づけられている。
さらに同作の事実上の完成版である次作『リアルバウト餓狼伝説』ではラスボスでありながら主役として登場し、『餓狼伝説』の真の主役と扱われるようになった。

さらば、ギース.jpg
画像出典:リアルバウト餓狼伝説
© 1995 SNK(現:SNK PLAYMORE)

森気楼が描いた、ギース本人が愛好する映画『ゴッドファーザー』をイメージしたかのようなこのメインビジュアルは最早伝説。

……史実的にはここで死亡しており、以降のギースは『3』以降の重要アイテムである「秦の秘伝書」が見せた 悪夢(ナイトメア) となっている。
戦いの末に肉体を失ったものの、精神が秘伝書に宿ったことで不滅の存在となった。



  • 龍虎の拳シリーズ
初代『餓狼伝説』より十数年前を舞台としており、第2作となる『龍虎の拳2』にて隠しボスとして登場。
同作ではサウスタウンを支配下に置く「組織」の幹部の一人であり、内心ではサウスタウンを自らが支配しようと目論む野心家として登場する。
この頃は若い姿。

全てに優れた天才であり、誰よりも「気」に優れた格闘者でもあるという設定は同作により決定付けられた設定。
隠しボスだけあってほぼ全ての性能がチートで、気力が無くても必殺技の性質は変わらなかったりと圧倒的な実力を有する。
なお、ギースが自らの「力」として「気」を求め、さらに修行の場として日本を選択したのは、「極限流空手」に自らの野望を挫かれた経験からである。
日本(和風)好きもここから始まったと思われるが、あくまでも好きなだけであってアメリカこそが至上だと思っているとのこと。


カプコン系を代表する悪役であるベガとライバル関係を築いている。ギースはベガを「タヌキ技が得意な秘密組織のボス」、ベガはギースを「小汚い街のボス猿」呼ばわりしている。
『2』では、『餓狼伝説』シリーズの時間軸ではありえない、息子ロックとの親子共演が初めて実現している。


  • ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズ
『THE KING OF FIGHTERS '96』、『NEOWAVE』、家庭用版『XI』、『'98 ULTIMATE MATCH』、家庭用版『2002 UNLIMITED MATCH』に登場。
キャラクターの設定は概ね『餓狼伝説』シリーズと変わらないが、『KOF』シリーズの世界は『餓狼』シリーズとの相違点が多々あるパラレルワールドであり、ギースは未だ存命している。
『'96』と『'98UM』では本来敵対関係にあるクラウザー、Mr.ビッグと共に「ボスチーム」を結成している。
『NEOWAVE』ではラスボスを務めるが、なぜか『龍虎』時代の若い頃の姿で登場。
『2002UM』ではオリジナルのギースと共にナイトメアギースも登場している。
『KOF14』にも久々に登場。ビリー・カーンと新部下ハインを引き連れて「サウスタウンチーム」を結成している。

外伝的作品の『KOF MAXIMUM IMPACT』シリーズでは、『餓狼』シリーズの設定に準拠して故人となっており、『KOF MAXIMUM IMPACT 2』以降の作品ではナイトメアギースとして登場している。



【主な必殺技】
  • 烈風拳
代名詞的な飛び道具。総じて高性能。
登場作品によっては飛ばない。

  • ダブル烈風拳
「ダボー!!」
発生が早く、一発目で相手の飛び道具を相殺。
二発目が飛ぶ仕様の場合が多い。

  • 疾風拳
空中飛び道具。 「ダボー!!」 もある。
この技のおかげで初代は一命を取りとめた。

  • 当て身投げ(当て身打ち)
数多のプレイヤーを魅了した必殺技。相手の攻撃を受け止め、投げ飛ばしてしまうというもの。
上段・中段・下段の3種類に分かれており、相手の攻撃に応じて使い分ける必要がある。一部作品では下段が存在しない。
主に上段は空中の通常技・特殊技と必殺技を、中段は地上の上・中段通常技・特殊技を、下段は足払い系を受け止めることが可能。
作品によっては足払い系でも攻撃位置が高いと中段で受け止められる場合があるなど、性質に若干の違いがある。
プレイヤーが使えないだけで初代から使用しており、以降の格闘ゲームにおける同系の技の元祖。
なお、本来「当て身」とは武術における打撃攻撃全般のことを表し。当て身投げとは「相手の当て身を投げる」と言う意味である(オリジナルの名称。古武術においては「返し技」と言う)ところが、この技のせいで、主にゲーム界で「当て身技=返し技」という誤用が広まってしまった。


  • 邪影拳
アンディの斬影拳を参考にして編み出した技であり、技の名称はギースの空耳によるもの。「ざんえいけん」を「じゃえいけん」と聞き間違えたらしい。
高性能な突進技。流石にアンディのようにハメ殺せるほどの性能はない。

  • 飛翔日輪斬
空中に飛び上がっての手刀技。
『龍虎』『KOF』『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』で使用。
なぜかゲスト出演作でのみ使用し、本編たる餓狼シリーズでは出てこない。

  • レイジングストーム
コマンドが特徴的なゲイザー(放出)系の超必殺技。
両手を重ねて高く掲げたのち、地面にたたきつけることで、自分の周りに気の柱を発生させる。
『リアルバウト』では切り札的な技で、以降も強力なことが多くなった。
元々は対クラウザー用に編み出した技。

  • 羅生門
投げ判定の奥義。
投げで浮かせた相手に掌打を放つ。
大半の作品で掌打が当たるときに背景にデカデカと羅生門の文字が浮かび上がる演出がある。

  • デッドリーレイブ
ギースの究極奥義。『龍虎2』で使用していた乱舞技。
一般的な乱舞技と違い、攻撃をすべて自分で打ち込んでいくのが特徴。
※作品によってロックして乱舞する通常タイプの時もある。
初心者には厳しい仕様だがその分威力が高めに設定されており、正しく玄人好みの技といえる。
天獅子悦也の漫画では、極限流空手の「龍虎乱舞」を見よう見まねでコピーした技という設定になっている。

  • 指ビーム
人差し指から放つ速射式ビーム。フリーザ様のものに酷似しているが、関係性は不明。
ダックに重傷を負わせた。


【関連人物】
  • ジェフ・ボガード
兄弟子。
ギースとは八極聖拳後継者の座など、様々な理由から確執があり、やがて自分の野望の障害になると見なして彼を殺害したことから『餓狼伝説』の物語は始まった。

  • タン・フー・ルー
八極聖拳の師。
ギースとジェフ、チン・シンザン(後に破門)を弟子に持ち、ジェフを八極聖拳後継者に選んだものの、後継者争いに敗れたギースがジェフを亡き者にしたことを悲しみ、その後は弟子を取らなくなった。唯一の例外がテリー・ボガードである。
彼の弁によれば、ジェフは格闘家の模範となる男、テリーは弟子の中で最も潜在能力の高い男、そしてギースは弟子の中で最も凄まじい気を放った男だったという。

  • 周防辰巳
古武術の師。ブルー・マリーの祖父。
師匠をも超える力を身につけた弟子のギースによって、稽古中に殺害された。

  • Mr.ビッグ
『龍虎』時代のライバルで、当時のサウスタウンを牛耳っていた「組織」の覇権を争っていた。
ギースが「組織」に巨額の資金を納める目的で、異種格闘技戦「キング・オブ・ザ・ファイターズ」第一回大会を企画した際に、彼の真意が別のところにある可能性を感じ取り、大会に潜伏して荒らし回ろうとした。
SFC版の初代『龍虎』では正史と異なりギースの部下を務め、ユリ・サカザキを誘拐した理由は彼女の父親であり極限流空手師範のタクマをジェフの排除に利用するためであった。

最大の腹心。

異母弟。シュトロハイム伯爵家最後の当主で、生涯の宿敵。
有能な格闘者としての「血」を見込まれてシュトロハイム伯爵家に婿入りし、息子ギースと妻マリアを(不本意ながら)捨てた実父ルドルフ・クラウザーの天才的な血を引き継いでおり、ギースが15歳のときにルドルフへの復讐に挑んだ際に、僅か10歳でありながらギースを殺しかけており、このときの経験が以降のギースの行動を決定したとされる。
……偶然から手駒として利用できたテリーにより倒される。

なお、上記の設定は大張アニメ版『餓狼伝説』から逆輸入されたものであり、これにより正体不明であったクラウザーの設定も完成された。
ただし、アニメ版のイケメンはともかく、原作ゲーム中では髭面のクラウザーの方がギースより年上に見える(もっとも原作ゲームでは後付でそういう設定になったが)。そのせいか『リアルバウト餓狼伝説』シリーズの公式イラストのクラウザーは髭はあるがギースより若い感じに描かれている。

「極限流空手」最強の男。
若き日の野望を「気」に挫かれたことが、日本への修行の契機となっているようである。
ただし、敗北した時もまだ余裕が見られたため、最後まで戦い抜いた時はどうなっていたかは不明(ここらはKOFにおいて、リョウの心情が描かれることがあった)。

ジェフの養子で、復讐のためにギースに挑みこれを倒す。
当初はクラウザーを欺くための死の偽装に利用するだけの存在であったとされるが、ギースとの相性は最悪で、本当にトドメを刺されてしまったらしい(他作品でいえばメガトロンとコンボイの関係に近い)。

ギースの血を引く実の息子。テリーの養子的存在でもある。
初登場作品『餓狼 MARK OF THE WOLVES』のボスであるカイン・R・ハインラインの姉のメアリーとの間に産まれたが、その母メアリーに関することで父のギースを恨んでいた。また、ギースに子供がいたという事実については、かつてはギースの周囲でもごく一部の関係者しか知らなかった模様。



【余談】
ギースの担当声優といえば『餓狼伝説3』以降のコング桑田が有名だが、復活作となる『餓狼伝説SPECIAL』では舞台出身でドラマ、映画で活躍する俳優の生瀬勝久が務めていた。

正式に復活するまでのコミックボンボン版『餓狼伝説』シリーズ(通称『ボンガロ』)を始めとした漫画版では「催眠術で人を殺せる」「戦闘時はワイラーの如き 半ズボン になる」などといった怖ろしい設定にされていることが多かった。

天獅子悦也作の漫画『ギース・ハワード外伝』では、ヴォルフガング・クラウザーと初めて出会った少年時代から『龍虎』時代、そして『餓狼』時代に至るギースの人生の歩みが濃密に描写されている。


ちなみに彼のファーストネーム「Geese」は、(ガン)やそれを家禽化したガチョウを意味する「Goose」の複数形である。
複数形だと特にV字編隊を成して飛ぶ雁のことを指すことが多い。
雁は世界各地を渡り飛ぶところから戦場を求めて世界を転戦する「傭兵」の代名詞とされた。
かつて根なし草で戦いに明け暮れていた自身を揶揄してつけた名だろうか。





「私の項目に半端な追記をしおって……」

「許るさーん!!」

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