岩鬼将造

登録日 :2009/09/30(水) 19:56:16
更新日 : 2017/10/16 Mon 18:07:51
所要時間 :約 7 分で読めます




「ボケ!だれを相手にしとる思うとんじゃ!わしゃ極道兵器じゃあぞ!!」

極道兵器の主人公、そして石川賢先生のお気に入りキャラ。



関東の武闘派極道「岩鬼組」の御曹司だが、その余りに過激な性格から父親に勘当され、海外で傭兵をしている男に預けられて、ゲリラのはびこる戦場で殺戮の日々を送っていた。
戦場での彼は味方から 「マッド・ドック」 と呼ばれており、砲撃、銃撃の雨の中を敵陣へ一人爆走する。

そんな彼に敵の発する弾は一切当たらず、本人曰く、

「弾なんぞ、怖いと思うから、当たるんじゃ~~~!」

との事。
そんな傭兵生活を送っている中、「極道兵器」としての生き方を教えてくれた「神竜」と言う男より父親の死を告げられ、日本に帰るように諭される。

最初は父親の死を嘲笑い、
「狭い日本には飽きた!世界を相手にケンカするんじゃ!!」

と日本へ帰る気などさらさら無かったが、父親を殺した相手のバックに、世界征服を狙うマフィア「デス・ドロップ・マフィア」の存在があると知らされ、新たなる抗争を求め日本へ帰国する事となり、彼の真なる「極道兵器」としての闘いが始まるのである。

彼と言う存在を一言で言うならば狂人。気が触れているなんて言葉じゃ表現出来ないほど凶暴かつ凶悪であり、大胆不敵で傲慢不遜。
文句があれば父親でもぶち殺すとは本人の言葉。

また、事ある毎に大騒動を引き起こす破天荒な性格でもあり、帰国後、敵側の組のローン会社へ訪れた際、機関銃を持ち満面の笑顔で敵を射殺。その後、 恐らくヤクザとは無関係であろうカタギの人間をも多数巻き込んで 殺戮を繰り返し、反撃してくれば子分がロケットランチャーで吹っ飛ばす。
この騒動に駆けつけた警察に囲まれれば、

「うるせぇ!!」

と、やはりロケットランチャーで吹っ飛ばす。
その足で許婚が捉われている要塞ビルへ赴き、やはり満面の笑顔で銃撃を開始。
敵はビルの上層部にて将造を待つが、当の将造はビルが高すぎて行くのはしんどい為、 爆弾にて1階を完全爆破。達磨落としの要領でビルの階層を次々と破壊して行く。

その際に初めてデス・ドロップ・マフィアの構成員と対峙、激しい戦いの末、将造は重症を負ってしまい、手足が使い物にならなくなる。

そんな将造を救ったのが、内閣特務捜査官ことレッド・タイガー「赤尾虎彦」であり彼の独断により、本人の断りも無く、左腕は小型機関銃に、右足はロケットランチャーに改造される。

そんな姿になった将造に対し、赤尾は言い放った。

「極道だったら、命を張って生きているんだろう!? 手足の一本や二本でガタガタ言うな!!」

改造された将造は泣きながら 「よくも・・・こんな・・・」 と呟く
そりゃそうだ、当然の感想だ。・・・普通の人間ならば。しかし将造の場合、その後に続く言葉は

「よくもこんなスバラシイ身体にしてくれたのう!最高じゃあ!」
と、改造された悲哀など微塵も感じさせない言葉、むしろ

「こいつの威力を見たじゃろう?こいつがあれば、わしは天下無敵じゃ」

「わしは天下無敵の極道じゃあ~!!」

などと満面の笑顔で改造された左腕の銃を天向けて乱射しながら大いに喜んでいた。


改造された彼の左腕は換装式の兵器となっており、状況に応じて、火炎放射器や貫通性のある大型のバルカン砲、小型ミサイルランチャーなどの兵器を使い分ける事が出来る。
右足のロケットランチャーは最大で6つの砲弾を装填している。

しかしながら、この二つの兵器は換装式である事と弾数の限られた兵器である事から、仲間のサポートが必須である。事実、戦闘の際には換装兵器は子分が運んでおり、ロケット砲弾も子分が再装填している。

後の戦いにて、将造は右目を潰されてしまうが、

「目ん玉潰してくれてありがとうよ。 極道として、また箔がついたぜ~~~!」

と、全くひるむ様子も無く、後日、 右目をレーザーサイトに改造されて 大いに暴れまわる元気な将造の姿があった。


多くの内蔵兵器に隠れがちだが、将造自身の身体能力・戦闘能力もずば抜けて高い。

傭兵時代は敵陣に一人で特攻を仕掛け、要塞ビル戦では崩れるビルの斜面を敵をボード代わりに 「この夏、一番の波」 に乗ったり、拳銃同時の打ち合いでは、抜き撃ちで二挺のリボルバーを一つは敵を撃ち、一つは弾を防ぐ盾に使った。

そして、彼の最終兵器、それは数多くの兵器でも、戦闘能力でも、かといって仲間との絆や愛などといった便所の糞にも劣る綺麗事ではない、たった一つの純粋な力・・・

「ばか力」

である。


将造は、先述の内容を読んで頂ければ、常軌を逸した人物である事は十二分に理解出来るであろうが、彼の魅力はそれだけでは無い。
彼は狂人であると同時に、非常に人間味あふれた人物でもあるのだ。

先ずは極道としての仁義。

物語の初っ端から、親父に対し

「仁義がなんぼのもんじゃ!」
と息巻いていたが、
少年時代の恩人であり親友でもある友の安否を気遣ったり、大衆娯楽へと変貌した日本の現状を嘆いたり、
日本国(シマ)を預かる首領(ドン) のつとめとして、日本国(シマウチ)で大量の殺人は命をはってでもさせなかったりする。

当の本人が、日本国で大量の殺人を行っているのはまた別の話である。

また、子分達を非常に大切に、かつ信頼しており、子分が敵にかわいがられれば将造自ら落とし前をつけ、自分の命すら危うい作戦でも「おまえを信じとる」の一言で計画を実行させ、敵の放つ銃弾の中を子分を担いで疾走し、 「わしのことは放っておいて、いってください~!!」 と子分に諭されても、一切耳を貸さず、その子分を

盾 に 使 う

この為、将造は子分たちに非常に信頼されており、岩鬼組の団結力をより一層高めているのである。
そんな彼もやはり人の子であるのか、肉親の泣き落としには弱い。その為、実の叔父の口車に乗せられ二度も臭い飯を食わされている。
というか、将造の気性はこの一族の遺伝なんだろうといえるぐらい叔父もまたアレな人なのである。


そんな彼の一番の楽しみは人殺しである。


人 殺 し で あ る。


大事な事なので二回言いました。

将造はとにかく人を殺す。どうも将造は人殺しが楽しく楽しくてしょうがないらしい。

「人が死ぬ時の悲鳴がわしの耳から身体中を駆け巡るんじゃ・・・」

だから人殺しは止められないとの事。


他の漫画なら(・・・というかこの漫画の中でも)どう考えても悪党であろう彼だが、間違いなくこの漫画では彼こそが主人公なのである。
将造及びその一派が暴れた戦果は、確認出来ただけで重火器やら爆発物で直接殺害した描写があるキャラは200人以上、破壊したものは

パトカー
潜水艦
戦闘ヘリ
ビル
アパート
etc・・・
そして騒動に巻き込まれて死んだ非戦闘員、無関係者は四桁にも達するだろうと思われる。

極道兵器は全3巻である事から計算してみた所、描写されているキャラは大体3ページで一人は死んでいる計算になった。なかなかいいスコアである。

実写版で演じたのは、アクション映画の監督も務める俳優・坂口拓。
このwiki的にはカッシスワームである。

最後に

我らが石川賢お気に入りのキャラと言われる所以は、彼自身が漫画の中で動かしやすいキャラだったからである。
感情の起伏が激しく、一見冷静に見えて、実は熱い。シリアスもできれば、ギャグもできる。何も考えてないんだけど、現状突破のために何かやってしまう。
そんな石川賢が描く理想のキャラクター それが「岩鬼将造」なのである。


余談だが石川繋がりで「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」では内閣官房長官として彼の名前が…何てこった!
もし彼が同姓同名の別人でないとしたら、彼が戦った方が手っ取り早い気もしなくもない。

むしろ彼にゲッター線を浴びせるというのはどうだろうか

もっとも、同作では海外からの圧力でゲッターロボが封印されている。
この官房長官があの岩鬼だったらそんなことは許さなそうなので、多分別人である。
早乙女のジジイにお触書を突き付けた黒服の男も倉脇っぽかったからな!将造が知ったらゴルフの刑だな……

「このWikiは俺のもんだ!このサイトにアニヲタがいる限りてめーらの好き勝手にはさせねぇ!!」

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