気伝獣/気伝武人

登録日:2012/02/20 Mon 14:34:50
更新日:2023/11/02 Thu 21:33:11
所要時間:約 10 分で読めます









気伝獣/気伝武人は五星戦隊ダイレンジャーに登場する戦隊メカ。


【概要】

ダイレンジャーがコックピットの球体から気力を送って操る巨大戦力。
第6話にて天宝来来の玉を得るまで、ダイレンジャーの初期メンバー5人は自由に召喚することができなかった。
厳密にはロボットではなく、意思持つ無機生命体で、ダメージを受けても自力で回復出来る。


【気伝獣一覧】

気伝獣龍星王

全長:82m
重量:102t
最高速度:マッハ3
リュウレンジャーの気伝獣。体をくねらせて空を飛び、口からは「大火炎」という火を吐く。
OPで夕日をバックに体をくねらせ大都会に舞う姿や、第1話にて紐男爵に襲われる亮の窮地を救う、そして導師・嘉挧が気力を集中させて招来する場面など、そのインパクトは絶大。

気伝獣星獅子

全長:21m
重量:47t
最高速度:マッハ0.87
シシレンジャーの気伝獣。
巨大な幻を作り、敵を攻撃する「大蜃気楼」という技を使う。
殆ど地を這う戦車みたいなもんで、可動の脚がない。
ぶっちゃけ、合体要員。

気伝獣星天馬

全長:24.5m
重量:52t
最高速度:マッハ0.9
テンマレンジャーの気伝獣。
重力を操り、巨岩などを敵にぶつける「大重力」という技を使う。
殆ど地を這う戦車で、ぶっちゃけ合(ry

気伝獣星麒麟

全長:24.5m
重量:52t
最高速度:マッハ0.95
キリンレンジャーの気伝獣。
時間を止めたり、戻したりする「大時間」という技を使う。
能力はチートなのに形状は星天馬とほぼ同じ。殆ど地を這う(ry

気伝獣星鳳凰

全長:24m
翼長:30m
重量:35t
最高速度:マッハ4
ホウオウレンジャーの気伝獣。
巨大な竜巻を造り出す「大旋風」という技を使う。
戦車な連中よりはマシな形状だが、やはり合体要員。
色は龍星王と同じ赤のように見えるが、実際は朱色らしい。

気伝獣ウォンタイガー(王大牙)

全長:48m
重量:150t
最高速度:185km/h
キバレンジャーの気伝獣。
第22話にて、亮達5人と嘉挧が五丈平で共に気力を放ち、誕生させた。
気力で音を操り、口から激しい咆哮を増幅させて「吼新星大咆哮」を放つ。
自らの意志を持っているのか、キバレンジャーが戦線離脱中の第40話ではダイムゲンと共に自ら参戦した。

超気伝獣ダイムゲン(大武玄)

全長:110m
重量:1500t
最高速度:80km/h
亀夫の真の姿で天宝来来の玉で転身した気伝獣。
他の気伝獣よりもデカく、亀だけに防御力がハンパなく高い。
左右に配置された大気力キャノンで他の気伝獣/気伝武人を援護する。
転ぶと起き上がれなくなるのが難点。
人間態は2年前の戦隊にいた同じような顔の人にそっくりだが気にしてはいけない。


【気伝武人一覧】

気伝武人龍星王

全高:34.5m
重量:288t
テーマソング:「龍星王~大連王のテーマ~」一番
「龍星王、武人変化!」の命令で気伝獣龍星王が変形。
中国拳法作品のロボらしく、軽快なカンフーアクションや得物たる気伝飛龍棍で巨大ゴーマ怪人と立ち回る。
必殺技は飛龍棍を回転させながら敵に突進し斬り裂く「飛龍棍・大風車斬り」
個人専属でありながら5人用コックピット持ちで、ダイレンジャー全員で操縦することも可能。
単独でも巨大戦を熟せる性質上、大連王が登場するまでの巨大戦は5人で操縦される龍星王が1号ロボの代理を務め、大連王誕生後も戦闘を行うことが何度かあり、他の気伝獣が牙大王に合体しても本機は十分に戦えた。キバレンジャー最終三部作でも見せ場あり。
モチーフは孫悟空。頭部に施された金輪や如意棒を思わせる飛龍棍などにその意匠が感じられる。

気伝武人ウォンタイガー

全高:46.5m
重量:150t
テーマソング:「ウォンタイガーの歌」一番
龍星王と同じくも「ウォンタイガー、武人変化!」の命令で変形。
気伝獣時の尻尾は必殺武器の黄金剣となる。
「日」から「土」の七つの力を用いたガシャポン気伝宝珠による「虎の子大秘術」を使うが、本編では「火」の力を用いた大火炎攻撃「火炎玉」しか使われなかった。
こちらもコックピットが5人乗りだが、合体時にしか活用されていない。

超気伝武人ダイムゲン

全高:95m
重量:1500t
ダイムゲンが変形した姿……といっても起き上がっただけな上に頭と手足しか変形してないのだが。
大気力キャノンだった部分は両腕部となり、指先はムゲン砲という指キャノンとなる。
気伝武人となった龍星王やウォンタイガーを甲羅の中に入れ、気力を回復させることが出来る。

大神龍

第37話から登場。
龍星王と同じく東洋龍の姿をした機械金属生命体。
正確にはダイレンジャーの気伝獣/気伝武人ではなく、宇宙の秩序を守るために宇宙そのものが生み出した、いわば感情なき秩序の番人というべき存在。
争いに加担するものは善だろうが悪だろうが、一切構わず全てを滅ぼすために攻撃を仕掛ける。
詳細は個別項目を参照。


【合体形態】

殿

全長:31m
全幅:30m
重量:186t
最高速度:マッハ1.4
天宝来々の玉の力で龍星王以外の4体が四星合体した飛行要塞。
気伝武人龍星王を乗せ、必殺の大風車斬りを「天空大風車」に強化させる。
モチーフは筋斗雲。
龍星王が乗った後は5人全員が龍星王のコックピットに集結する。

◆大連王

全高:54m
重量:288t
出力:2500万馬力
テーマソング:「龍星王~大連王のテーマ~」二番
の命令と共に龍星王をコアに他の4体が鎧のように合体した気伝武人。
第8話にて、5人の天宝来来の玉に先代のダイレンジャーとそのリーダーだった亮の父・張遼の気力が宿ることで合体が可能となった。
中国の武将を彷彿とさせる外見で、コアである龍星王が露出しているのは口元、バックパック、太腿の裏側のみでその面影が殆どない。
龍星王が単体でも戦力になり、見せ場が多く与えられた関係で、29年後の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』でドンオニタイジンが第12話で初登場するまでは、スーパー戦隊シリーズで最も登場が遅い1号ロボであった。
このため、龍星王単体が1号ロボ、大連王が2号ロボ(スーパー合体)扱いする資料も。
5人の気力を合わせると2500万馬力のパワーを出す。
武装は三叉の槍・ダイジャベリンと鞘に納まる長剣・大王剣
ダイジャべリンは玩具に附属し、スチールにもよく掲載されるが、実際登場したのは映画のみで決め技にもなっていない。
大王剣を用いた技として、電撃を放つ大放電、竜巻を放つ大王剣・一文字竜巻、霧を作り出し電車で攻撃する大連王・幻霧隠れなどがある。
ダイジャベリンからは竜巻を放つ大連王・大旋風という技を繰り出す。
必殺技は水墨画をバックに大王剣の斬撃を繰り出す「大王剣・疾風怒涛」
設定上、長時間の合体はできないが登場時は無敗を誇り、苦戦らしい描写はせいぜい転倒した程度。
ゴーマとの戦いが終わり50年後にもダイレンジャーの孫が操縦し青と白のストライプ姿の色違いな紐男爵を倒し、ダイレンジャーの物語は幕を閉じた。

◆牙大王

全高:63m
重量:336t
出力:2200万馬力
テーマソング:「ウォンタイガーの歌」二番
第22話にて、「新星合体、牙大王!」の命令と共に龍星王の代わりにウォンタイガーをコアとして5体が合体した気伝武人。
龍星王と違って、ウォンタイガーは表に見える胴体部分を構成しており、合体前の面影が強く残る(その代わり、大連王時に胴部を構成する星獅子のパーツが無理矢理背面に追いやられており、何とも苦しいユニット構成になっているという……)。
大連王よりパワーはやや劣るものの、使用する気力は大連王を上回る。
必殺技は右手に合体している星鳳凰を武器として射出する「飛翔剣・木端微塵」
他にも星鳳凰で打ちのめす飛翔剣打ち、左手に気力を集めて繰り出す鉄拳・大気力パンチという技を持つ。
登場は第35話までで、第4クールには未登場。

重甲殿

全長:62.5m
重量:1788t
「七星合体・重甲気殿!」の命令により、超気伝獣ダイムゲンの中に気伝獣ウォンタイガーが入り、その上に気伝武人龍星王と天空気殿が合体した気伝武人。つまり全合体。
ダイレンジャーは龍星王のコックピットに6人乗りをするが、キバレンジャーは小柄な上に他の5人の後ろにいる為、かなり地味。
必殺技は空中から落下し相手を押し潰す「重甲気殿・大圧殺」
1000tオーバーの自重がある上、落下による加速度が加わるため食らったらひとたまりもない。恐らく戦隊史上最も説得力のある必殺技。
この技を使うために高度を上げる時は、龍星王が飛竜棍をプロペラよろしく回転させて飛び上がり、回転をやめると同時に落ちる。
え?なんで飛龍棍ぐるぐるで飛べるのかって?気力じゃね?
前作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の究極大獣神ポジションだが、大連王ではなく、龍星王が人型部分そして頂点を担当している辺り、龍星王も1号ロボという見方をすれば、納得いく構成である。


【玩具】

大連王のDX玩具は、龍星王と他の気伝獣の合体を完全再現している。
とはいえ、天空気殿への合体には専用の台座を使用する必要がある。
もちろん、龍星王の変型も再現されている。
ダイレンジャーのミニフィギュアが付属し、気伝獣の上やコックピット(と言うか星獅子の内部)に搭乗させる事が出来る。
DX玩具で、戦士のミニフィギュアを搭乗させるギミックがあるのは、これとタイムロボとタイムシャドウのみ。
因みに、1号ロボの玩具では最大級の大きさである。


【他作品において】

パワーレンジャー

パワーレンジャーではトミー・オリバーが変身するホワイトレンジャーがキバレンジャーだというのを除き、ダイレンジャーは登場しないが、気伝獣は破壊されたダイノゾード(守護獣)がパワーアップして蘇った姿としてセカンドシーズンに登場。
「サンダーゾード/サンダーメガゾード」と呼ばれ、出撃したゾードが雷を受けて変化する。
毎回呼び出す度にいちいち変化するのでバンクがかなり長く、ファンの間で語り草となっている。
シーズン2でロード・ゼッドの配下達を相手に日本版同様活躍したが、シーズン3序盤にリト・レボルト(ガシャドクロ)に敗北して全機破壊され、ニンジャゾード(超忍獣)と世代交代することとなった。
首がもげ、腕が千切れ、崩れ落ちてバラバラのスクラップと化した大連王とウォンタイガーの姿はちょっとしたトラウマもの。

大神龍はロード・ゼッドのゾード「セルペンテラ」として登場し、アメリカでは完全な悪である。
その凶悪な強さでパワーレンジャーを苦しめたが、数ミリ動かしただけでエネルギー切れとなるのが最大の弱点。
パワーレンジャー・ワイルド・フォースの第34話「Forever Red」にて再登場。
月に放置されていたものがマシンエンパイア(バラノイア)の手で再起動し、歴代レッドレンジャーを苦しめたが、レッドライオレンジャーの特攻にて大破される。


【その後のスーパー戦隊シリーズ】

  • 『スーパー戦隊ワールド』

タイムレンジャーが5人がタイムジェットγでダイレンジャーが活躍した時代を訪れた際に登場。
なお、その光景を見たシオンは興奮のあまり、時空剣を大王剣のように振り回して他の4人を慌てさせた。

  • Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』
ガオライオンの号令と共に歴代レッドが操縦する、もしくは共に戦う24大メカのうちの1体として龍星王が気伝獣の状態で出撃。
はぐれハイネス・ラクシャーサに大火炎を喰らわせた。

歴代の1号ロボと共に黒十字王率いる悪の軍団に立ち向かい、RVロボエンジンオーと共に必殺技を放ち、総裏大臣ヨゴシマクリタインを撃破した。
当時のスーツが残っていないため、当時の画像をCG処理されたものが使われている。
なお、ダイレンジャーと炎神戦隊ゴーオンジャーは「戦いは終わったが、未来で敵勢力が復活したことで再び戦いが始まる」という最終回繋がりと思われる。

幻のレンジャーキーが変化したメガゾードキーの力でゴーバスターエースが気伝武人龍星王にゴーカイチェンジ。
飛龍棍を振り回し、亜空間からのメガゾード軍団を迎え撃った。
ゴーバスターエースと龍星王は、どちらもマシン形態とロボ形態を持ち、単独でも巨大戦ができるという繋がりがある。

  • 映画『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊』
ワイルドドウサイシュリケンキングに力を与える際のイメージとして牙大王が登場。
「『ダイレンジャー』のスーパー合体ロボは重甲気殿なのでは?」という意見もあるだろうが、恐らく全体像を見せられない関係でどうしても龍星王だけが写ってしまうという理由からと思われる。
ただし、この場合ではリュウレンジャーが「俺、余ってるだろ!」状態になってしまうが

第7カイ!にてステイシーザーがギアトジンガーとダークダイレンジャーセンタイギアで龍星王を召喚した。


【余談】

X(旧Twitter)のスーパー戦隊公式アカウントにおいては、連休前日の夜になると龍星王の写真と共に
_人人人人人人人人人_
> 連休だァァッ!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
#気伝獣龍星王
と投稿されるのがお約束となっている。
……が、ご存知の通り世の中には連休でも休めない方々も沢山いるため、そんな方面から「仕事だァァッ!!」というリプライが返ってくるのもお決まりの光景。


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最終更新:2023年11月02日 21:33