ナーシャ・ジベリ

登録日:2011/03/10(木) 13:08:45
更新日:2023/12/20 Wed 02:02:19
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イラン出身のプログラマー。
渡米して情報科学を学び、ゲーム会社を立ち上げるもアタリショックのあおりを受けて倒産。その後、世界を放浪する旅に出る。

その旅の中で、偶然スクウェア(現スクウェア・エニックス)の坂口博信氏と出会い、ゲーム開発に誘われて同社に入社するという異色の経歴を持つ。
ちなみにこの時、任天堂の宮本茂氏とも知り合っている。
一線を退いて久しい彼であるが、この坂口・宮本両氏との交流は今でも続いているようだ。

主に開発に関わったのはファイナルファンタジーⅠ~Ⅲ聖剣伝説2など。



なぜ、海外から来た一介のゲームプログラマー、しかも過去の人物である彼が、特定の世代のゲームマニアの間で知らぬ者はいないほどの知名度を持ち、このWikiで項目が作られているのかというと、後に躍進するタイトルフランチャイズの黎明期を支え、尚且つその手腕が当時としてはあまりにもハイレベルな、まさにウィザード級と言う他無かった位に高かったからであり、スクウェア黎明期を支えた天才プログラマーとして今なお語り継がれている。



【全盛期のナーシャ・ジベリ伝説】
  • イランのパフラヴィー朝の王族の家系の生まれであったが、イラン革命の発生によりアメリカに渡る
  • 23歳でゲーム会社を立ち上げるもアタリショックの影響を受けて倒産
  • 会社倒産後、世界を旅する流浪の生活
  • 初めて携わったFFⅠに隠しゲーム『15パズル』をサプライズで仕込むという遊び心
  • が、FFⅠの貧弱な容量でどうやってそれを詰め込めたのかは今でも謎
  • あまりに天才すぎて書いたソースが本人以外には誰も理解できない
  • そのせいでFFⅢは長らく移植が出来なかった
  • FFⅢの発表がされたとき、当時のファミマガに見開きで「ナーシア・ジベリ再び」とコピーがつけられる
  • が、当時ファミコンで遊んでいた普通の小学生たちからは「誰?」と反応は薄かった
  • FFⅢにおいて、坂口ですら無理だと思っていた『飛空艇に影を付ける』を実現させ、さらに移動速度を4倍にするというサービス
  • しかも、バグを逆手にとって移動速度を最大8倍にまで増やす
  • バグが見つかって困った開発者がナーシャに電話で相談したところ、彼は原因を理解してくれて電話越しに的確な指示を出し、無事に全て解決した
  • ゲームに当時珍しいコピープロテクトを仕込むという徹底ぶり

そして彼は『聖剣伝説2』を開発後、スクウェアを退社。再び世界を廻る旅に出た…。

このような伝説に事欠かない一方で、関わった作品にバグが多いことから『バグの王』とも称される。何ならバグすら仕様として利用した魔術師だし。
が、彼がファイナルファンタジー、ひいてはスクウェアの立役者であったことは紛れもない事実である。


スクウェアを退社し、旅に出た後の経歴は不明。
ただ、断片的にその後の消息が伝えられることはあり、ゲーム開発には関わっていないことは明らかで、2007年にはとあるパーティーに出席したことで生存も確認された。
現在ではカリフォルニアに移住したという説が濃厚。



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最終更新:2023年12月20日 02:02