失楽園(遊戯王)

登録日:2012/02/09(木) 01:31:14
更新日:2023/07/13 Thu 09:27:27
所要時間:約 4 分で読めます




失楽園
フィールド魔法
フィールド上に「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」の内1体以上が存在している場合、
そのカードのコントローラーは1ターンに1度だけデッキからカードを2枚ドローできる。


遊戯王タッグフォース2から登場したオリジナルカード。
アニメではGXでデュエルマッスルへと変貌を遂げた影丸理事長が使用した。
条件付きとはいえ毎ターン強欲な壺を使えるというチート効果を持ち、十代を苦しめた。

しかしその発動条件を満たすための三幻魔の召喚は非常に難しく、
手札が更に回らなくなってしまう可能性も高いため、採用は厳しい(ウリアデッキなど特化すればそれなりに戦えるものもあるが)。
仮にOCG化されればこれまで明るみにでることがなかった三幻魔が大活躍するかもしれない。


追記・修正お願いします。
















さて、ここでこのカードをデッキに3積みしているというA君のデュエルを見てみよう。


A・B「「デュエル!!」」

A「先攻は俺だ!ドロー!俺は終末の騎士を召喚、効果でゾンビキャリアを墓地に送る!」

B「うん」

A「ゾンキャリ効果で蘇生して終末とシンクロブリューナク!」

B「いきなりですかwww(まぁ俺の手札には地砕きがあるんですけどねwww)」

A「手札から失楽園発動、さらにブリュ効果でE・HEROプリズマーを捨てて失楽園を手札に戻す!」

B「えっ」

A「そして死者蘇生でプリズマーを特殊召喚!プリズマー効果で混沌幻魔アーミタイルを相手に見せ、デッキからウリアを墓地に送る!」

B「まさか…」

A「これによりプリズマーはウリアと同名カードとなる!さらに手札から失楽園発動!フィールドに神炎王ウリアが存在するので効果で2枚ドロー!」

B「なっ…」

A「ブリュ効果で手札を1枚捨てて失楽園を手札に戻し、もう一度失楽園を発動!効果で2枚ドロー!」

B「ちょっ…」

A「ブリュ効果で手札1枚切って失楽園を手札に戻す。そして失楽園発動効果で2枚ドロー!さらにブリュ効果で手札1枚切って……


〜中略〜



A「失楽園効果で2枚ドロー!エクゾ揃いました!」

B「ぐわああああああああ!!」


以上のとおりこのカードは場にブリューナクが存在すれば無限ドローをすることができるのだ。
さらに三幻魔を融合素材とした融合モンスター混沌幻魔アーミタイルが存在するため、プリズマーを利用すれば難しい発動条件も楽にクリアできる。

また、このカードはフィールド魔法なのでテラ・フォーミングでサーチできるし、
コンボパーツの終末の騎士やプリズマーも増援やエマージェンシーコールでサーチ可能。
プリズマーの効果はデッキに三幻魔がいないと発動できないが仮に手札に来たとしてもゾンキャリの効果でデッキトップに戻せば問題ない。

上記の例では死者蘇生を使用しているが、ヒーロー・アライブやフォトン・リードでプリズマーを特殊召喚したり、
終末の騎士をダーク・グレファーに換えたりすれば死者蘇生でなくても良い。

フィニッシャーがエクゾディアならばライフを気にしないので、成金ゴブリンや一時休戦等も使える。
エクゾパーツでデッキが回らないことを心配するならば構築難度は上がるがマジックテンペスターを使うのも手。

これらサポートカードによってこのコンボは比較的楽に決まり、
運が良ければ先攻1ターン目でエクゾディアを揃えることができる。
そうなるともはや遊戯王がただのじゃんけんゲームになってしまうので、もしOCG化したとしても速攻で禁止送りor弱体化されてしまうだろう。

ブリューナクが禁止になったため、上記の無限ドローコンボは不可能になったが、
それでも本体が出せなくても二枚ドローは強力だろう。

このカードのOCG化を望む決闘者からは
  • ホルアクティやオーバー・ザ・レインボーなどのように元々の名前指定
  • 失楽園の効果は一ターンに一度しか発動できない
等の制約が望まれている。

前者はプリズマーやファントム・オブ・カオスは使えない代わりに、ブリューナクによる無限ドローは一応可能。
後者はブリューナクによる無限ドローは無理だが、名前コピーによるドローは可能。

どんな制約があるにせよ、良OCG化した場合はハモン使いが一番喜ぶかもしれない。



そして11年という長い年月を経て2016年12月に20th ANNIVERSARY PACK 1st WAVEにてOCG化。収録がされた。

その効果は……














失楽園
フィールド魔法カード
「失楽園」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分のモンスターゾーンの
「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」「混沌幻魔アーミタイル」は相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(2):自分のモンスターゾーンに「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」「混沌幻魔アーミタイル」のいずれかが存在する場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。


まさかの超絶強化である

減らされるであろうと予想されていたドロー枚数は2枚で据え置き。
それだけでなく、アニメにはなかった耐性付与効果が追加された。

ドロー効果は前述のカード名縛りの1ターン制限が採用された。
この点に関しては一応弱体化に入るが、同時に三幻魔以外に混沌幻魔アーミタイルも効果の対象になり、
さらにアニメの耐性を再現するかのような幻魔用神縛りの塚効果も追加された。
おまけ的にドロー効果を相手に利用されることがなくなっている。最近のフィールド魔法は第二の永続魔法状態になっていたのである意味当然の強化

この耐性効果については対象範囲では勿論神縛りの塚が上だが、このカードで耐性が与えられるのは自分の場の幻魔のみである為、
相手も幻魔を使用してきたり、何らかの方法でコントロールを奪われたりした場合そのモンスターに耐性はつかない為、
この点ではあちらより勝っている(もっとも前者については幻魔と一緒に失楽園を併用してくる可能性が高いため、油断は禁物だが)。

特に耐性を持たない点が弱点と言えた三幻魔に耐性がついたことは非常に扱いやすくなったと言えるだろう。

また上記の予想の通りに名前縛りのターン制限がついたためか元々の名前指定はないため、名前コピーによるドローは可能となっている。
プリズマーやファントム・オブ・カオスでも無理なく使用できるため、同時期にOCG化された暗黒の召喚神の存在も含めて、
アーミタイル召喚も以前よりはやりやすくなったと言えるだろう。



なお、元々このカードの制約で不可能ではあるのだが、
ブリューナクの方もエラッタによって自身のフィールドのカードをバウンス出来なくなった為、上記のループコンボは完全に消滅することとなった。



追記・修正は終末の騎士を召喚してからお願いします。

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最終更新:2023年07月13日 09:27