王宮シリーズ(遊戯王OCG)

登録日:2011/03/25(金) 03:05:11
更新日:2023/12/09 Sat 20:14:00
所要時間:約 3 分で読めます





概要

王宮シリーズとは、遊戯王OCGに存在する罠カードシリーズの一種。
カウンター罠と通常罠が一枚ずつで、残りは永続罠カードである。
一部を除いて強力なカードが多く、《王宮の勅命》は禁止カード後にエラッタによる制限カードを経て再度禁止カード・《王宮の弾圧》は禁止カードである。

イラストは暴君による圧政、弾圧が描かれており、遊戯王OCG初期のオリジナルカードである《押収》や検閲等の、中世ヨーロッパのような国での、民への横暴な行為全般もこれに含まれていると思われる。

流れ的に、恐らく《大革命》によって、《王宮の陥落》に至ってったものと思われる。
革命を起こす際には、《王宮のお触れ》は出ていなかったのだろう。
王様のほうも《大革命返し》するも、さらに民衆は《倍返し》ときて、さらには兵たちも《手のひら返し》……カオスである。

後に、宮廷を舞台としたカードが登場。
また、最近は裸の王様が支配する国が舞台のカードが多く、《切り込み隊長》や《戦士ラーズ》は苦労してる様だ。



王宮シリーズのカード

王宮のお触れ

永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、このカード以外のフィールドの全ての罠カードの効果は無効化される。

自分以外の罠カードの効果を無効にする永続罠。
最初期から罠カードメタ筆頭として活躍してきたカード。
現在も罠カードを使わないデッキでは採用される事が多いが、自分の罠カードも阻害したり除去で簡単に妨害されるリスクもある為、《トラップ・スタン》のような、限定的かつ確実な妨害が優先されている。


王宮の勅命

永続罠(禁止カード)
このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上の魔法カードの効果を無効にする。
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に700ライフポイントを払う。
または、700ライフポイント払わずにこのカードを破壊する。

※エラッタ前の内容

お触れの魔法カード版。
遊戯王における魔法カードは罠とは比べ物にならない程重要で、デッキを回す起動力だったり、一発逆転の要素等のデュエルにおける根幹を成すカードが多く、それをこのカード一枚で止められるのは余りにも強力すぎた為、結果制限カード送りにされた末に無事刑務所送り禁止カード化した。
コストのないお触れと異なり維持コストとして700ライフが必要なのだが、あえてコスト払わなければ都合のいいタイミングで自壊できるのも大問題だった。
相手の魔法を無力化した後、自分はこれを破壊して魔法使い放題という有様。
これが現役の頃はハンデス三種の神器や《強欲な壺》が制限、《天使の施し》が準制限であり、
先攻1ターン目で相手は手札補強しながらこちらの手札を破壊、返しのターンではこちらの壺や施しが相手の勅命によって無効化、相手のターンがまた来ると自壊させて当然のようにまた魔法を使うというインチキ状態であった。
そもそも効果の強さに反して維持コストが安すぎるというのは禁句。

永続罠(制限カード)→(禁止カード)
このカードのコントローラーはお互いのスタンバイフェイズ毎に700LPを払う。
700LP払えない場合このカードを破壊する。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、フィールドの全ての魔法カードの効果は無効化される。

そして12年10ヶ月後に禁止解除と共に↑のようにエラッタされ釈放。
ライフコストが強制になり自壊不可能、かつお互いのターンにライフを強制で払うことになった。
魔法封じ能力は健在だが任意の解除ができないため、とりあえず撃ったはいいがこっちも魔法が使えなくて膠着→ライフコストで崖っぷち……なんてことも。
…のはずだったが、モンスターカードの代わりに永続魔法・罠カードをリリースできる真竜モンスターが登場したことで任意のタイミングでアドバンス召喚の素材としてリリースするという形で自発的にパージできるようになり早くもデメリットが形骸化。第二の王宮の弾圧のような挙動を見せ始めている。

そして大方の予想通り2022年4月からまたもや禁止カード行きが決定。
遊戯王OCG界隈では前代未聞の一度禁止になりエラッタされて禁止解除された後、再び禁止カード送りになる快挙(?)を達成した。エラッタってなんだっけ

勅命とは、国王や天皇といった時の最高権力者が直々に下す号令のこと。
絶対王政の国家なら極めて拘束力の強い命令となるが、一度訂正してもダメな勅命とは果たしてどんな内容だったのやら…。


王宮の号令

永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、全てのリバース効果モンスターの発動及び効果は無効化される。

リバース効果モンスターの発動と効果を無効にする永続罠。
ちなみに リバース効果モンスターが持つリバース時以外に発動する効果*1も無効化できる
現環境では、リバース効果モンスター自体が少ない為あまり採用されない。
このカードのみ発動も無効にする。


王宮の弾圧

永続罠(禁止カード)
800ライフポイントを払う事で、モンスターの特殊召喚及び、モンスターの特殊召喚を含む効果を無効にし破壊する。
この効果は相手プレイヤーも使用する事ができる。

800ライフコストを払い、相手モンスターの特殊召喚を無効にする。
永続罠である為、ライフコストを払えれば何度でも使える。
ただし、相手にも使わせてしまうデメリットも存在し一部の特殊召喚は無効化できない穴もある。
が、大半のデッキのギミックであるエクストラモンスターや特殊召喚モンスターをこれ一枚で封じられるのはすさまじく、
ほぼ自分は影響を受けずに特殊召喚できるデッキはもちろん、普通のデッキですら自分の特殊召喚を一通り終えた後に発動して相手だけ封殺する、まさしく弾圧めいたメタもクソもない悪用法が確立されたため禁止カードに。


王宮の陥落

カウンター罠
相手が永続罠カードを発動した時に発動する事ができる。
そのカードの発動と効果を無効にし破壊する。

永続罠限定無効のカウンター罠。
上記の王宮シリーズを全て無効にできる。
但し、現行有用性は微妙。素直に《盗賊の七つ道具》を使おう。
イラストは《大革命》の後なのだろうが、革命を許すほどに疲弊した国に、明るい未来はあるのだろうか?


王宮の重税

通常罠
相手のスタンバイフェイズ時に発動できる。
相手の手札をランダムに1枚確認する。
確認したカードまたは同名カードが次の自分のエンドフェイズ終了時までに召喚または発動されなかった場合、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
召喚または発動された場合、自分は1000ポイントダメージを受ける。

限定的なピーピングとバーン効果を持った通常罠カード。
かなり使いづらい。
今までの、「あるジャンル全てを無効にする効果」から一転、この中途半端な効果は、政権の失敗からか王宮が弱体化し、その穴埋めを民からの重税で補おうとしている事からきているのかも知れない。


王宮の鉄壁

永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いにカードを除外できない。

全てのカードはゲームから除外できなくなる。
除外に対する究極のメタであり、現在でもサイドデッキでの採用率も高い。
また、除外されないことを利用した再利用コンボを引き起こせる。
イラストは、まだ力のあった頃の王宮の絵だろう。


王宮の牢獄

永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーは墓地のモンスターを特殊召喚できない。

墓地のモンスターを特殊召喚出来なくなる。
ほとんどのデッキは墓地を利用することが多く、拘束力は低くない。
蘇生カードにチェーン発動することで無駄打ちさせることもできるが、最初から発動していないと止めれないものもある。また一回無効にするだけならヒーローズルール2などの方が確実。
しかし類似カードに比べ、発動させておけば自己再生する効果モンスターも止められる。スターダスト・ドラゴンなどにも有効。





王宮の冥殿
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最終更新:2023年12月09日 20:14